■たわごとですかーっ!!■



▼【それもこれも暑さゆえ】 04/08/11

こうも暑い日が続くと、人の精神状態もかなり普通じゃなくなってくる。となれば思い掛けないアクシデントも発生するだろう。
そのアクシデントもいろいろとあるだろうが、その代表的なものと言えば鼻血をおいて他にないのではないか。
なにしろ、鼻血はふいに発生する。そんなとき、誰もが行う応急処置と言えば、鼻の穴に指を突っ込むことではなく、ましてや、お尻を振ることでもない。なんの意味があるんだ、それ。
チリ紙を丸めて鼻に突っ込むことである。だがしかし、その処置の的確さに反し、その様のなんと間の抜けたことか。

ある朝、突然鼻血を出した。チリ紙を鼻に詰めたはいいが、なかなか止まらない。仕方なくそのまま出勤である。
ついに朝礼の時間になったが、まだ鼻血は止まらない。したがって、鼻にはチリ紙が突っ込まれたままである。
そんなことはおかまいなしに朝礼が始まる。
鼻にチリ紙を詰めたまま、きびしい顔をして「おはよう」はないじゃないか。
そんな「おはよう」は、まったく説得力が感じられないのであり、鼻の穴から、ぴょこんと少しだけ出た白いものが、いっそうその滑稽さを醸し出す。
だったら、もう少しどうにかしようと考え、思い切って、チリ紙を30cmほど垂らしてみた。
どうやら鼻血を出した事実は隠せたようだ。しかし、さっぱりそのチリ紙の意味が分からないよ。
チリ紙の日常的すぎるがゆえに起きうる事態である。

だったら、チリ紙はやめようではないか。チリ紙に代わる何か気の利いたものはないのか。
試しに、バラの花を刺してみよう。多くはいるまい。1輪だけでいい。
鼻血を止めるという目的以上に、なにか、他人を幸せな気分にさせやしないだろうか。確かに、他人を幸せにするかもしれないが、本人は不幸かも知れないな、こりゃ。

そもそもその下向きの花一輪がいただけなさをいっそう引き立たせる。
だからって、上向きにしようと、無理矢理突っ込んだはいいが、それじゃまるっきり花ビラが見えません。
確かに気持ちも分からないでもないが、どんな事情があるにせよ、花を突っ込むのならば本来、逆さまに突っ込むべきなのではないか。
なにしろ鼻から茎だけ垂れてる様は、ちょっとどうかと思うが、茎の上にあるのが、花ならぬ鼻と言うのなら、それもまた芸術的な何かを感じさせる。
そんな彼を見て、はたして人々はどう思うだろうか。
さしずめ、こんなところだろう。
「なにか得体の知れないものを、鼻から出してる男たち」
男たち、って、いったい何人いるんだよ。

とにかく、いくら、豪華で可憐な花を鼻から出したところで、鼻から出ていると言う時点で、花の花たる存在意義は消滅する。
そんなバカなことを言っているうちに、なおいっそう鼻血は激しさを増すのだった。

byクムラ〜


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