■たわごとですかーっ!!■



▼【兼ねるとは何事だ】 03/04/05

4月である。4月と言えば出発の月だし、新しい期の始まりである。学校で言えば新学期、企業で言えば、新年度と言うことになる。
そしてそれは、入学、入社、転勤の時期にも当たる。
そうなると当然、送別会または歓迎会の開催と言うことになるだろう。

この不況の昨今である。経費削減ということで、送別会と歓迎会を一緒に行う会社も増えているのではないか。
送別会と歓迎会、これら相反することを同時に祝うのだ。
これはいったいどういうことだ。
片や、行く人を惜しみ、片や、来る人を喜ぶ。そしてここに、矛盾から生じるある問題が発生するのである。
相反するものを一緒に行う分けである。おのずと結果は分かるだろう。
いったい、どうすりゃいいんだ、俺達は…
結局のところ、惜しみもできなければ祝うこともできないのだ。単刀直入に言うならばこうだ。
「ただ集まって飲む」
要はただの飲み会なのである。

分かりやすく言うならば、桜の木の下での飲食を花見と言うのに、ただ木の下で行う飲食は決して花見とは言わないのと一緒なのではないか。
かえって分かりにくいよ、それ。
そんな集まりを一言で言うならば、こうだ。
「ただ単に、木の下で飲むのが好きな会」
ちょっとした同好会となんら変わらないのだ。
しかし人は何かに付けこのような機会を望む。
どういう理由だっていいのだ。飲めると言う場がある、それだけで満足なのである。

しかし、いつまでも宴はたけなわと言うわけにもいくまい。
ただの飲み会と違い、正式な飲み会には「締め」が付きものなのである。
だからと言って、まわしを締めるやつがあるか。
「まわしは、土俵の上だけにせよ」と、この際言いたい。
誰に向かって言ってるんだ。

「締め」
ここに、ただの飲み会と正式な飲み会との違いを見ることができるのではないか。
締めと言う行為をすることにより、改めて皆気付くのだ。
「あれ?これって、送別会だっけ?歓迎会だっけ?」

すでに皆ぐでんぐでんだろう。
ネクタイを鉢巻きにしているものがいるかと思えば、真っ裸で大の字に寝ているものもいる。誰だ、こんなところで、腕立て伏せをやるバカ野郎は。
それはまさに壮観な眺めかも知れないが、みんなどうかしている。
とにかく、締めなければいつまでたっても終わらない。
終わらないが、誰が締めるんだ、いったい。

結局、行き当たりばったりで、締めの音頭取りが決まる。しかしながら、音頭取りを指名されたその男もすっかりいい気分だ。だが、締めてもらわねばなるまい。
そして、その音頭取りの男は、自分の使命に気付いたのか、ふらふらと立ち上がり、顔を真っ赤にし、気力を振り絞って、こう言ってのけたのだ。

「エ〜、宴もたけなわではございますが、エ〜、最後に、三三七拍子で締めたいと思います。」

気持ちも分からないでもない。
だがしかし、三三七拍子ってことはないじゃないか。
だって、そうだろう。
締まらないよ、三三七拍子じゃ。
たいていの場合、締めの音頭と言えば「一本締め」ないし「三本締め」である。
ここで言う三三七拍子とは、いわば応援のためのものであり、運動会、もしくは隠し芸大会で披露されるものなのだ。

しかし、三三七拍子と発声してしまった以上もう取り返しが付かない。
しかも三三七拍子をやろうにも、肝心の扇子がないのだ。もう完全にお手上げである。
見ると、皆、目も虚ろなまま、何をしていいのか分からず、両手を中途半端に開いたまま、呆然とただ立ち尽くすだけなのだった。

うすうす感じてはいたが、結局のところこんなことになってしまうのである。
送別会と歓迎会を兼ねると、相当面白いことになる。

byクムラ〜


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