■たわごとですかーっ!!■



▼02/12/29【歌合戦】

年の瀬だ。そして大晦日がすぐそこまで来ている。
大晦日のイベントとして代表的なものに紅白歌合戦がある。もう何十年と続いている国民的行事のひとつである。
だがしかし、最近視聴率も下がり気味だと言うではないか。
あれこれ趣向を変えて、なんとかしようとしているようだが、それが返って裏目に出ているのではないか。
その趣向も、なんだか中途半端なのがいけないのではないか。ここは思い切った変革が必要であろう。

まずもって、紅白歌合戦と言う名称自体がまずいのではないか。
いまどき紅白歌合戦はないだろう。なにしろ、紅白である。
紅は女性、白は男性だ。どうしてそうなったのか、いまとなっては知る由もないが、そもそもなぜ、男の組と女の組とで対戦するのか。
男達と女達が敵対する。これほど不可解なことがあるだろうか。

確かに、男達と女達が敵対することがないわけではない。
ある女のリーダーがこう言ったのだ。
「ここ最近の男どもの行動は目にあまるものがある。いまこそ決起し、にっくき男どもを倒そうではないか」
皆の前でリーダーは力強くコブシを突き上げる。
それと同時に、その一味達もまたコブシを突き上げ叫ぶのだ。
「エイ、エイ、おーっ!」
ただごとでないことが伺い知れよう。
これほど問題になっている男達。彼らはいったい何をやらかしたのか。

「スカートめくり」

これって、いまあるんですか。
このことから察すると、男と女が敵対しがちになるのは、ほぼ小学生であることが分かる。

しかし、いま紅白歌合戦である。ここにいるのは大の大人達なのである。
だったら通常、男と女が対すれば引き寄せられるのが普通ではないか。
それを無理矢理水を掛け、引き離しそして戦わせるのだ。
そんな無茶がありますか。
不自然かつ残酷なことこの上ないではないか。

そして「合戦」である。
今は大晦日。
まさに新年を迎えようとしているこのおめでたい厳粛な時間に、合戦はないじゃないか。
合戦と言うと、関ヶ原の合戦に代表されるように皆その衣装はよろいである。
聞くところによるとよろいの重量は40キロにも及ぶと言うではないか。
よろいなんか着て歌が歌えるもんか。しかも手には槍を持っている始末である。
よろいを着て、槍を持ち、そして歌を歌う。

仮に歌ったとしよう。
曲のイントロが流れ始めた。しかし、出演者の額からはすでに汗が止めどもなく流れ、しかも声は震え、体はいまにも倒れそうな状況である。
それもこれも、この重いよろいのせいである。
いったいなんのイベントなんだ、これは。
我慢比べですか、もしかして。
やはり歌で合戦を行うのはかなり無理があるのではないか。

「じゃあ、合戦はやめようじゃないか」と誰ともなく言い出し、そして悩んだあげく、「紅白歌の乱」ってのは、いかがなものか。
そうしたところでなんの解決にもならないだろう。
なにしろますます収拾が付かなくなりそうであるし、見たくないよ、そんなの。

byクムラ〜


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