■たわごとですかーっ!!■



▼02/01/01【新年のご挨拶】

「あけましておめでとう」
この時期、日本国民は口々にそう言う。ここでひとつ言っておきたいことがある。 なぜ「あけましておめでとう」なのかと言うことだ。顔を見るなりいきなり祝福しているじゃないか。なにしろ祝福し合っている。
それではなぜ年があける寸前に、「閉まりますね、残念ですが」と言わないのか。皆、疑問に思うことだろう。
当たり前だ。字が違います。
「開けましておめでとう」だとしたら、いったい何を開けておめでとうなのか分かったもんじゃない。カバンを開けておめでとうなのか、マンホールの蓋を開けておめでとうなのか、ましてや口をぽかんと開けてテレビを見ているときに突然「おめでとう」と言わ れたりなんかしたら、ちょっとまずいことになりはしないだろうか。 そして意味もなく「これはどうも」と返事をしてしまったらなおいっそう事態は深刻だろう。
あくまでも「明けましておめでとう」が正解なのである。けっして間違えな いで欲しいポイントである。
しかし、相手が仮にもし、「明けてめでたくない」と思っているとしたら、いったい どうするつもりなのか。明けてめでたくない人もいるはずである。
たとえば、期限がせまっているひとだ。
試験がせまっている。締め切りがせまっている。サラ金の取り立て期日が迫 っている。その人達は年が明けることによりいっそう焦りは募ることだろう。 そういう人に「明けましておめでとう」なんて言ってもみたまえ、とたんに相手の顔は苦痛にゆがみ、いまにも泣きだしそうな表情となる。これはちょっと取り返しの付かないことになりはしないだろうか。
そこにこの「明けましておめでとう」の問題は存在する。
これからの時代はやはり人間としての気遣いと誠意が重要であり、そう言った点か ら考えると、新年の挨拶はこう言うのが筋と言うものではないだろうか。
「明けましたけど大丈夫ですか?」
さっぱり、めでたくない。


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