■たわごとですかーっ!!■



▼02/03/23【真の人間像】

人のイメージと言うものは、だいたいが第一印象で決まるものである。
しかしながら、もしそれがくつがえった時、それは何倍もの衝撃となって返ってくる。

同僚に、常日頃女子社員からダンディとまで言われるほどの伊達男がいた。
「ダンディとはなにごとだ」
それほど非現実的な言葉を発せさせるほどの男、それがダンディなのだ。

そのダンディと旅行を共にする機会があった。
ダンディだけに旅行もさぞかしダンディなのだろうとオレは疑わなかったし、他の連中も同じ気持ちだったに違いない。
あのことが起きるまでは…

その日の夜の宿でのことである。
オレは共同トイレに入ろうとドアを開けた。
そこにはダンディがいた。まさしくあのダンディである。
そこでオレはとてつもなく見てはいけないものを見てしまったのだ。
なんとそのダンディこと伊達男、こともあろうにズボンを膝の下まで下げて用を足しているではないか。

たかが小をするのに、ズボンを膝の下まで降ろすことはないじゃないか。

いったいそれになんの意味があるというのだ。
ダンディにとっては、それがごくごく自然な行為なのだろう。
おそるべし、ダンディ。
なにしろその日からすっかりそのイメージが付いて離れなくなってしまったのだ。
ズボンを下げて用を足す、それがダンディ。

人には表面上のそのイメージとはほど遠い裏の現実があり、そしてその事実を知った とき、その人にとっての第二の人生が始まる。

そしてその日からダンディは伝説となった。
やだよ、そんな伝説。


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