■たわごとですかーっ!!■
▼【ストーブは憩いの空間なのか】 06/01/05 生活する上で冬場に欠かせないものと言えば暖房器具であり、暖房器具と言えば、今やブルーヒーター、エアコン、赤外線ヒーター、床暖房など、多種多様に渡るが、オレが生まれ育った北海道における暖房器具と言えば、ストーブを置いて他にないだろう。 確かに先に挙げた様々なものもあるだろうし、中にはいろりや暖炉などを挙げる人もいるかも知れない。しかしオレの場合、やはりストーブだ。 ストーブを語らずして暖房器具を語らずなかれ、と言ったのは誰だったろう。 たぶん誰も言っていない。 現代においてストーブと言えばたいていの場合、灯油式を指すことが多いが、その昔、我が学校のストーブは石炭式であった。小学校の低学年までそうだったと記憶している。 休み時間になるとどこからともなく皆、ストーブの廻りに集まり、お尻をストーブに向け、輪になって暖まるのである。まさに、ストーブは冬場の憩いの空間であった。 その反面、この憩いの空間とは裏腹な事態もまた起こり得るのも事実だ。 なにやら不思議な臭いが立ちこめ始める。そう思うや否や、突然どこからか奇声が発せられるのだ。 「あっちぃ!」 説明しよう。これはズボンのお尻が焦げていると言う現象であり、たいていの場合、穴が空くまで気が付かない。 湯気が煙となり、異臭がして初めて、ズボンの穴を認識するのである。 それほど北海道の冬は寒く、そして暖かさに飢えていた証拠でもあり、とりわけそれが石炭ストーブにおける火力調整の難しさを端的に表していたとも言えるのではないか。 このオレも何度、ズボンのお尻に穴を開けたか分からない。ズボンのお尻に当てられた数多くの継ぎ当て、つまりパッチがそれを物語っているが、それよりも何よりも、オレくらいだよ、継ぎ当てしてたやつは。 しかし、今だから言える。 「継ぎ当ての分だけ大人になりました」 やだなあ、継ぎ当てだらけの人生は。 憩いの空間の裏には、人知れずこのような苦悩があったと言うことを覚えて置いて欲しい。 イヤだろうけど。 ストーブネタはまだつづく… byクムラ〜 |