◆たわごとですかーっ!!◆
▼01/8/11【犬と話す】 犬の「感情分析機」なるものが商品化に向け開発されているらしい。 この機械を犬の首輪に付け、その機械が犬の鳴くその声を分析する。そして人間が持つハンディ型の機械からは、その分析した感情が結果としてが出てくる。例えば「やったあ」とか、「がっかり」とか、「おいおい」とか、それが表示されるのか、音声として出てくるのかは分からないが、なにしろその機械で犬の喜怒哀楽を知ることができるらしいのである。 これはまさに、人間と動物が会話するという夢への第一歩ではないか。100年前の100年後の未来(つまり現在)の想像の中でたった一つ現実化していないこと、それがこれである。 しかしまてよ。怒っているようで実は喜んでいる人や、喜んでいるようで実は怒っている人など、人間にも色々な個性の人間がいるが、犬にも個性はあるのではないか? 例えば遠慮がちな犬がいるとしよう。ほんとはお腹が減ってしょうがないのに、「おかまいなく」などと言って気を使い、なかなか本心が言えない犬などは、さっぱり飯にありつけないという事態になりはしないか。 脳天気な犬もまた困りものである。いつもへらへら笑っている犬などは、常に満足しているという結果が表示され、これもいつまでたっても飯にありつけない。これもまたまずいのではないか。笑っている犬などお目に掛かったことはないけどね。 恥ずかしがり屋でいつももじもじしている犬はどうか。「うんちがしたい」だけど言えない。これでは便秘になってしまい、身体に毒である。 無口な犬などは、ほとほと困ることになりはしないか。なんせさっぱり結果が出ないのであるから。「おい、なんかとか言えよ」と言っても、それが性格なのだからしょうがないのである。 その点、感情表現豊かな犬は得である。自分のいま思っていること、して欲しいことを自在に表現することができるのである。外国生まれの犬なんて言ったら、身振り手振りまでする始末なのである。「アハッ」なんて言ってね。見たことないけど。 なにしろ犬も人間も自己主張が大切だ、ということか。 どちらにせよ、この機械の結果を人間に鵜呑みにされる犬にとっては、とてもありがた迷惑なことなんじゃなかろうか。 |