◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ| 

/31:来る日が決まる /30:なんでいま? /29:唯一のサクラ /28:東スポではない /27:思いは変わらない /26:たった15分 /25:心の余裕 /24:新たなメンバー /23:飲むためにこれを /22:姫路城を堪能する /21:走って探検 /20:渋滞の原因 /19:久々に飲もうと思った /18:古巣からのメール /17:欠かせない食品 /16:中途半端に翻弄される /15:新天地で初走り /14:当てのない休日 /13:4日目の一日 /12:背に腹は代えられない /11:相棒決まる /10:現地入り /9:長く、そして急ぐ /8:準備する /7:改めて感じる商品力 /6:近付く更新 /5:一味に誘う /4:近付く出発 /3:尾張のF氏 /2:次のクルマを聞く /1:災い転じて福となす/

<2015年 3月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

31(火) 150

〔来る日が決まる〕

▼暖かいなあ、ほんとに暖かい。
考えてみれば今日で3月も終わりなのだから無理もない。
したがって明日から新年度と言うわけであるが、その感覚はまったくない。
ただ一日の仕事をこなすだけで精一杯な毎日だからだ。
もう少し余裕が欲しいなあ。
今のところ完全にオーバーフロー気味な仕事量であるが、それもようやく目処が付いてきた。
オレと共にここで勤労するIYとSHが来る日程が決まったのだ。
IYは来週火曜、SHは来週金曜だ。
もっと早く来いよ。
そう言いたいところだが、ここは素直に喜ぶべきだろう。
うれしいなったら、うれしいな。
どうだ、素直だろう。
なにしろ、それまでなんとか一人で踏ん張りたい。
まずは体調だけは万全にしようと思う。


30(月) 148

〔なんでいま?〕

▼いつも決まって間の悪いやつはいるのではないか。
そいつはいつも、なんでいま? と言うタイミングで電話してくるのである。
週始めの今日はやっぱり超忙しいのだった。
そんな真っ直中、ふいに札幌支店のMから電話が入った。
そうである。なんでいま? のMである。
かつてこんなことがあった。
オレがクルマをバックしている最中にMから電話が入った。
電話に気を取られていると、何か後ろに衝撃を感じた。
ふと見ると後ろに鉄棒があり、見事にクルマのバンパーがその鉄棒に食い込んでいるではないか。
記憶は定かではないが、その他にも、なんでいま? は沢山あったはずだ。
Mはそう言う印象なのだ。
今日のこの忙しい最中に、Mは、なんでいま電話してきたかと言えば、まさに今、オレの母校の大学へ営業に来ているのだと言う。
ただそれだけである。
オレの故郷の美唄市役所から電話してきたこともある。
そんなわけだけれども、なんだかんだ言って15分も喋ってしまったじゃないか。
MもMだがオレもオレである。


29(日) 

〔唯一のサクラ〕

▼今日はまったく出掛ける気が起きない。
どこかでサクラが咲いているはずだけどな。
せっかくの日曜、もったいない気もしたが、その気が起きないのだからしょうがないじゃないか。
午前中は、まったりパソコンで映画観賞。
あれ? 何見たっけな?
あ、そうだ、プライベート:ライアンだった。
まったくもって堕落である。
出る気が起きないと言ってもそう言うわけにもいくまい。
近くのスーパーへ食料買い出しには行った。
その帰り道、辛うじてサクラを拝むことができた。
水路の片隅に佇む1本だけのサクラの木だ。
もしかして今年はこれだけ?

帰宅し、高松宮記念をテレビ観戦。気が付いたらふて寝していた。
危なく大河ドラマを見逃すところだったぜ。
こんなまったりな休日であったが、このまったりが必要なのだ。
明日からまたハードな一週間が始まるのだから。


28(土) 146

〔東スポではない〕

▼なんとか1週間が無事終わった。
大変な1週間だったものの、花粉症の症状はいまだ出ていないし、体調が良いのは救いである。

▼明日はG1高松宮記念なので、新聞はけっして忘れてはならないだろう。
帰りのコンビニで東スポを、と思ったら、ここは大スポだったんだな。
やっぱり遠いところへ来てしまったんだと改めて思うのだ。

▼アパートのチャイムが鳴った。
思えば初めてではないか。
しかしながらモニターには何も映っていない。
再びチャイムが鳴るも、やはりモニターには何も映っていない。
わざと映らないように身体をずらしているのだろう。
したがって、でねえよ、そんな奴になんか。
ま、モニターに映ってても出ないけどね。
どうせ、NHKの受信料の徴収かなんかだろ。

▼これからますます忙しくなるのだろうが、貴重な日曜だけは確保しなければならないと思う。
さあ、これからゆっくりくつろぎながら競馬の予想でもしようじゃないか。


27(金) 144

〔思いは変わらない〕

▼急に暖かくなった。
この分だと、この地でサクラにお目に掛かれるのももうすぐだろう。
ところで、どこに行けば見られるんだろうな?
通勤経路にサクラは見当たらない。
日曜にでも近辺を視察に行ってみようか。

帰りの車中のラジオからは野球中継。
そうか、もうそんな季節になったんだな。
宿に帰るとサッカー中継。
ハリルJAPANの初陣である。
チュニジア相手に2対0と勝ったものの、やっぱり決定力不足は変わらない。
それでもまずは勝ったことに意義があったと言えよう。
勝つと言えば、勝ち馬投票券だ。
いよいよ今週から春のG1が始まる。
まずは高松宮記念。
どこへ行っても競馬に対する思いは変わらない。


26(木) 

〔たった15分〕

▼いやあ、今日もハードな一日だったなあ。
主にパソコンと睨めっこしながら図面引きだ。
今日も定時では終わらず、一人、事務所で残業。
もう目がしょぼしょぼである。
辺りは静まり返った様に静かだ。
このくらいの時間になると宿まであっと言う間なのがナイスである。
なんせ、たった15分だもんなあ。
いつも渋滞の交差点が嘘のように空いているのだ。
すでに生協は閉まっている時間なのでファミマに寄る。
いつもはソバだが、たまにはいいだろうと思い切ってこれにした。
「冷やしタヌキうどん」
ああ、なんて久し振りなうどんなんだ。
コンビニだけど。

今日は姫路城のグランドオープンだったらしい。
見たかったなあ、ブルーインパルス。


25(水) 

〔心の余裕〕

▼一人で切り盛りするには次第に限界が近付いてきたことを感じる。
なにしろやることが増える一方でまったく余裕がない。
残業も日に日に増えてくる始末だ。
オレにはなんら落ち度はないはずだ。
一人でやるにはキャパオーバーなのだ。
こうなるとなんだか何もかもが腹立たしくなってくる。
例えば、百均で買った風呂のイスの底に付いている緩衝ゴムがいちいち取れてしまうのが腹立たしいし、うがい薬と間違えてアイボンでうがいしてしまうのも腹立たしい。
そんなことで腹を立ててどうする。もう少し冷静になったらどうなんだ。
せめて心の余裕は持ちたいものである。


24(火) 142

〔新たなメンバー〕

▼こないだまで部下として働いていたSHがここに来ると言う情報を得た。
郡山に彼女がいるSHである。
オレはすぐさま電話した。
そしてこう言ったのだ。
「おまえ、いいのか? こんなところまで来て彼女の方は大丈夫なのか?」
少しの沈黙のあと、オレは続けて言った。
「なんだったら会社に言ってやるぞ」
「SHは使いモノにならないから来させないでくれ、って」
するとSHは元気にこう答えた。
「大丈夫です、行きます!」と。
そうか、それならなるべく早く来い、とオレはケツを叩いたのだった。
IYが来て、そしてSHも来て、これならばまず万全の体制だろう。
光明が見えてきた気分だ。
俄然、やる気が出て来たよ、オレは。


23(月) 140

〔飲むためにこれを〕

▼昨日とは一変して寒い一日だった。
油断すると風邪を引きかねない。
いや、絶対に引いてはならないのだ。
有り難いのは、こっちへ来てから花粉症の症状が出ていないと言うことだ。
薬をたんまり持って来たものの、まだひとつも使っていないのである。
賞味期限ぎりぎりの半額セールで買った薬だ。
困ったな、このままだと賞味期限が切れてしまうぞ。
そもそも薬に賞味期限なんてあるのか。
実は、とっくに切れている薬を何気なく飲んでいるのではないか。
そうだろ? みなさん。
だがしかし、きっと大丈夫に違いない。
あんなにカチコチに乾燥しているんだぞ。
並の保存食よりももつに違いないじゃないか。
だから焦って飲むことはない。
薬は飲まないに越したことはないのだ。
その替わりと言っちゃなんだが、オレは今日も牛乳を飲む。
腕立てあとの牛乳だ。
くれぐれも腰に手を当てることを忘れてはいけない。
スーパーに行ったら、1リッターパックしかなかったので飲むのはこれだ。
コップはないのでこのまま飲むしかないが、ああ、なんて飲みにくいんだ。
うかつに持つと紙パックが凹んでこぼれ出そうになる。
牛乳をこぼしたら大変なことになるのはご存じの通りだ。
こぼれた牛乳を拭いた雑巾の匂いと言ったら、一度嗅いだら向こう3年は牛乳が飲めなくなるほど強烈な威力だ。
これだけは避けなくてはなるまい。
ふとオレは思う。
なぜ、牛乳にペットボトルがないんだ。
ペットボトルだったら手に持ちやすいし、クルマのカップホルダーにも入って気軽に飲めるじゃないか。
そう言った意味においても是非ともペットボトルを採用して欲しいと思うのだ。
どうか宜しく。
関係者は誰も聞いてないと思うけど。


22(日) 

〔姫路城を堪能する〕

▼いま住んでいる仮宅からクルマで45分、大改修後のグランドオープン直前である姫路城へ行ったのだった。
大手門駐車場にクルマを入れる。
まだまだ空いている。
城を目指して歩いているとすぐに記憶が蘇った。
改修直前に一度来ており、今回が二度目なのである。
400円の入場料を払って中に入る。
それにしても暖かい。サクラのつぼみも今まさに咲かんと膨らみきっている。
城を見上げる。
白い白いと聞いていたが、近くで見るとひときわ白い。
屋根瓦からして白いのが、なおいっそうこの城を白くさせている。
しかし、これがまさに築城当時の姿らしい。
オープン前なので天守に入ることはできなかったが、百間堂には入ることができた。
そこで改修状況のビデオを見たり、窓からの風景を眺めたりした。
その当時の城内の人々もここから見える山を眺めていたんだな、と感慨深げに思うのだった。
約3時間、一人でウロウロと敷地内を歩き廻り、実に堪能することが出来た。
ここへはまた何度か来ることになるだろう。
こんなに近いんだからな。
出張中、ここにいる間の常宿ならぬ、常城である。


21(土) RUN6km 38:52 

〔走って探検〕

▼春分の日に相応しい非常に暖かで春ウララな陽気だったが、しっかり働いた。
そんな中、東京のF氏から電話が入った。
いま、T氏の応援で一緒にいるらしいのだが、ここは大変な仕事場だと言い、応援のはずがなぜか足手まといになっていると言う。
客の責任者が非常に変わった人らしく、常に威圧的だと言うのだ。
今風に言えば、パワーハラスメントと言うべきか。
なにしろ、常に大声で怒鳴っているのだと言う。
そんなだから、T氏はいい加減嫌気がさして来たらしく、会社をやめようかとまで考えていたその矢先、F氏が応援として投入されたわけである。
だがしかし、傍若無人なその客に、ついにF氏はキレてしまい、慌ててT氏は間に入って二人をなだめたのだと言う。
F氏は言う。
「Tさんに面倒掛けちゃって、なんのために来たのか分からないよ」
「それでも、FさんがいるだけでTさんは心強いんじゃないの?」とオレは励ましておいた。
「そうかなあ」とまんざらでもない様子だった。
相変わらず単純明快なF氏である。
仕事の方が落ち着いたら神戸に遊びに来ると言う。
それもまた嬉しいやら不安やらなのだった。

▼夜、また新しいコースを走った。探検という意味合いもある。
勘を頼りに適当に走る。6キロ走ってコンビニは3軒。
改めて何もないことを実感する。
しかし、比較的近くに薬局を発見。今度はここに買いに来よう。
そう言えば一番近い駅にまだ行ってないことに気付いた。
こりゃいかんだろう。駅前はきっと栄えてるに違いない。
歩道橋を上がって線路を渡ると間もなく駅だった。
オレは駅前で立ちすくみ、そして思った。
なんて寂しい駅前なんだ。
それでも良く見ると、居酒屋やスナックが何軒かあるようだ。この発見は収穫と言えよう。
一人で入ることはないだろうけどな。


20(金) 

〔渋滞の原因〕

▼この物件の社内会議のため、朝から大阪支店に向かう。
それにしても阪神高速の渋滞はひどい。
特に摩耶の辺りはいっこうに進まない。
いつもこうなのだろうか。たぶんそうなのだろう。
そして、以前から思っていたことだが、オービス、つまり速度取締機がやたらと多い。大阪市内に近付くに連れ、数キロ毎に設置されているのだ。
もしや渋滞の原因はこれじゃないかと思うほどだ。
ややもすれば、事故の原因もこれかも知れないな。
毎日の様に事故の掲示が出ているのである。
つまり、オービスに気付いて慌ててブレーキを踏み、そのクルマに追突するのだ。
想像だけど。

1時間半掛かって、江戸堀にある大阪支店に着。
会議は12時までみっちり掛かり、すぐにまた明石の仕事場に戻った。
帰りも予想通り渋滞。
14時から次の会議があるため、それまでに戻らねばならないが、昼飯など食べてる余裕はない。
なんとかぎりぎり間に合い、すぐに会議。
そうこうしているうちに気が付けば19時。
今日は、バナナとカロリーメイトしか食ってないので頭がクラクラする。
帰り途中のコンビニでやっとまともな栄養源を調達。
今週もあと一日、もう一息だ。


19(木) 136

〔久々に飲もうと思った〕

▼半日雨だった今日も目が廻るほど忙しく、あっと言う間に一日が過ぎ去った。
帰りは生協に寄り買い出し。
いつもの様にバナナは欠かさない。
そしていつもとはちょっと違うものを一品買う。
牛乳である。
久し振りに飲むなあ、牛乳。
昔は昼休みなんかに1リッターの牛乳パックをへっちゃらで飲んでいたもんだけどな。
どうして急に牛乳なのか。
昨日テレビを見ていたら、筋トレのあと30分以内に牛乳を飲むと効果てきめんと言うではないか。
そうは言っても気になることがあった。
果たして牛乳は血圧にはどうなんだ、もしかして逆効果なのではないか。
オレはさっそくググって調べた。
するとどうだ。
牛乳には血圧を下げる効果があると言うではないか。
どうやら牛乳の二つの成分が大きく影響しているらしく、一つはカルシウムだし、もう一つは、ペプチドだと言う。
なんだその、ペプチドってのは。
この際、ペプチドのことはどうでもいい。
とにかくこんな身近なところに、これだけ効果のあるものがあるなんてな。
すっかり牛乳を見くびってたよ。
さあみんな、牛乳をもっと飲もう。


18(水) 134

〔古巣からのメール〕

▼古巣である名古屋支店の女性社員Nさんからメールが入った。
こんな内容だった。
「神戸にいるそうじゃないですか、Iさんと遊びに行きます」
どこから聞きつけたのか知らないが、そんな風に言ってくれることが何だか無性に嬉しいのだった。
だがしかし、ここは神戸ではない。
ガッカリさせると何なので敢えて細かいことは伏せておこう。
オレが神戸まで出て行けば済むことだ。
果たしてそんな余裕があるのか甚だ疑問ではある。

▼午後からまとまった雨。時折、どしゃ降りになる。
そのせいか、帰りの道路は大渋滞だ。
通過する場所に高速道路の入口があるため、朝や夕方のラッシュ時にはけっこう混み合う道路なのである。
そんなわけで、通常20分の道程が40分も掛かってしまった。
何を言ってるんだ。
たかだか40分じゃないか。
慣れは、時として人を堕落させる。
雨は、明日も一日続くそうだ。


17(火) RUN4.5km 29:53 

〔欠かせない食品〕

▼それにしても暖かい日だった。むしろ暑いと言っても良いくらいである。
いよいよサクラの開花がすぐそこまで来ている、そんな呑気なことを言ってていいのか。
今日も腹が立つくらいに忙しい一日だった。
取りあえず、ひとつずつ解決していくしかないのである。

▼仕事が終わって帰宅するなり、走りに出た。
時折、行き止まりをUターンしながら暗い夜道を適当に走る。
しかも、信号にも良くぶつかる。
そんなだからなかなかコースが定まらない。
戻ってくるなり、そのまま生協で晩飯の買い出し。
このくらいの時間になると、半額商品が多くあるのでお得である。
唐突であるが、オレの人生において欠かせない食品にバナナがある。
食べない日はないのではないかと思うほど、主要な栄養源となっている。
ここの生協にも当然置いてあるのだが、見ると、ちょっとどうかと思うほど、馬鹿でかいのだ。
手に取るとずっしりと重いし、味もオレ好みのパリッとした甘さだ。
しばらくは新鮮かつでっかいバナナには不自由することはないだろう。


16(月) 132

〔中途半端に翻弄される〕

▼このアパートには生活する上で必要なモノが最初からほとんど揃っている。
なんて有り難いんだ。
当然、電子レンジもある。
だがしかし、このレンジがくせ者なのだ。
最高出力が730Wなのである。
これの何がくせ者なのか。
商品に記されている温めの目安は通常、500Wか1000W用である。
なのになんだ、730Wってのは。
例えば、今日コンビニで買ったソバの温めの目安は1000Wで4分半だった。
だが、いまこのレンジの出力は730Wである。
こんなもの簡単に計算できるはずがないじゃないか。
仕方ないのでだいたいの見当で4分にセットし温めた。
するとどうだ。
とてもアツアツに仕上がりました。
良く見ると、心なしか、つゆの量も少なく感じる。
オレの緻密な分析によれば、蒸発したものと考えられる。
とにかく、中途半端な規格はやめて欲しいと、オレは声を大にして代弁したいと思う次第である。


15(日) RUN7km 

〔新天地で初走り〕

▼ランニングコースの下見を兼ねて走りに出た。
取りあえず海の方へ向かう。
この近辺はほとんどが工場の埋め立て地になっている。
ここは海のはずなのにどうもその雰囲気が感じられない。
どうしてなのかと思ったら、肝心のカモメが見当たらないではないか。
海と言えばカモメなのにな。
海沿いをどんどん行くと、公園に着いた。
明石海浜公園と書いてある。
少年野球チームが練習をしていたが、家族連れなどはまったくいなく、非常に閑散としている。
少し高くなっているところに東屋があったで登ってみた。
天気が良ければここから淡路島が見えるのかも知れない。
さあ戻ろうと思った途端、雨が降り出した。なかなか東屋から出ることができない。
いつまでもここにいるわけにもいかないので思い切って走り出した。
運良くそれほど雨は強くならなかった。
帰って確認したら往復7キロ超だった。普段のコースとしては少々長い。
もう少し検討しなくちゃな。


14(土) 128

〔当てのない休日〕

▼休みだったので9時過ぎまで寝ていた。
切りがないので、のこのこ起き出し、パソコンで映画を一本見てから午後出掛けた。
取り立てて行く当てはない。
国道2号を適当に走っていたらダイソーがあったので立ち寄った。
日用品をあれこれ買ったが、普段、百均で買い物などほとんどしないオレが、こう実感せずにはいられなかった。
「こんなに買ったのにこんなに安いのかよ」
今さらながら、百均に感動してしまったのだった。

もう少し先に行くとイオンがあったので入った。
ここで食料を買い込む。
コンビニにはけっしてない刺身の盛り合わせをここぞとばかり買った。
一人で食べるにはかなり多い気がしたが、たまには栄養を摂らなきゃな。
その他に、バナナ、サラダ、ドレッシング、トマトジュース、ソーセージ、ハム、チョコレート等々、けっこう買い込んだのだった。
帰り際、アパートの近くに生協を発見。
ここなら歩いて来れる。
普段の食料はここで調達しよう。
帰ってから食べた刺身でやっぱり満腹になってしまい、しばらく何もする気が起きなかった。
走ろうかな、と思ったが、夜になると寒くなったのであっさりやめた。
そんなぐうたらな休日だった。


13(金) 126 100

〔4日目の一日〕

▼朝、コンビニに寄り昼飯を買ってから仕事場に向かう。
アパートから仕事場まではクルマで20分とほど近く、朝は7時15分頃出れば十分間に合う。まったくもって田舎だが、この楽チンさは魅力である。
今日は朝から晩までパソコンと睨めっこで終わった。
あまりにもやることが多く、あっと言う間の一日に感じた。
まだ本格的に始まっていないと言うのに先が思いやられるのだった。

▼現地の人間同士が冗談を言い合っているのを見ると、どう見ても漫才をやっているようにしか見えない。
だからどうしても横からツッコミを入れたくなるのだ。
しかし、ネイティブな関西弁にはまったくかなわない。
どうしたって真似ようのできない独特のイントネーションがあるのだ。
絶対にこの土地では中途半端な関西弁を使うべきではないだろう。
失礼極まるからな。

▼まだ4日目だと言うのにもうずいぶん長くいるような気がする。
これからが長いと言うのにな。
そう考えると気が遠くなるのだ。
今日は隣の部屋がやけに騒がしい。
金曜なので宴会でもやっているのだろうか。
そんな気配を感じながら、ひとり腕立てとスクワットをするのだった。


12(木) 

〔背に腹は代えられない〕

▼昼食どき食べようと昨日買っておいたソバを机に出した。
ソバつゆを容器に入れ、さあ食べようとしたその瞬間、オレはとんでもないことに気が付いた。
箸がない。
なんてこった。
事務所にはないし、誰か持ってないかと聞いたが誰もないと言う。
もしかしたら、クルマにないかと捜したがやはりない。
もはや絶望的だ。
だが、運はオレを見放していなかった。
ふと見ると、コンビニでもらったであろうスプーンがあるではないか。
なんてオレは、ラッキーマンなんだ。
だがしかし、今、目の前にあるのはソバだ。
いいじゃないか、ソバをスプーンで食べたって。
ややもすれば、ソバを素手で食べなければならなかったんだぞ。
そんなところを見られでもしたまえ。
道行く人はオレを指差してこう言うのだ。
「見て見て、あれがワイルドの神髄よ」
なのに今日のオレはなんだ。
スプーンである。
スプーンなんて、子どもが使う様なものを使いやがって。
でもやっぱり、これほどスプーンを有り難いと思ったことはないのだった。


11(水) 124

〔相棒決まる〕

▼オレと共にこの物件を担当する相棒がやっと決まった。
I山と言って、オレが名古屋支店から本社へと異動となった際、替わりに名古屋へ異動となった者だ。現在はI山も本社だが。
奇しくも名古屋OBコンビとなったわけである。
一線級で活躍している奴なので、オレも一安心である。
来るのは、1ヶ月先だけどな。
それまで何とか持ち堪えないと。
なんにしても一刻も早く来いと言っておいた。

▼まだ、この土地の右も左も上も下も、あっちもこっちも分からない。
分かったのは、ゴミの指定袋がないと言うことくらいだ。
しかし、どの辺までが可燃ゴミなのかがいまいち分からない。
こんな細かいことはまあ良いとして、まずは日用品を調達するための店を探さねばならない。
スーパー、ホームセンター、薬局、電気屋等だ。
このどれもが歩いていける範囲にないのは困ったものである。
比較的近くに、イトーヨーカ堂があったので、食料品や日用品を調達に行った。
一日生活するだけで、あれやこれやと足りないモノが出てくる。
ハンガー、コロコロ、アイボン、洗顔石鹸、ゴミ袋等々…
両手に袋いっぱいの荷物になってしまった。
それにしても、食料を毎日ここでは少々面倒だな。
そんなことを考えながら閑散とした路地を帰るのだった。


10(火) 

〔現地入り〕

▼いよいよ出張先の兵庫県は加古川方面へ向け、7時15分前に自宅を出発。
高速道路はまったくもって順調だ。
ラジオを聞きながらひた走る。
文化放送は掛川辺りでついに聞こえなくなる。
チューニングを合わせると、何とも懐かしい声が聞こえてきた。
CBCラジオの「つボイノリオの聞けば聞くほど」だ。
6年振りに聞いたが、まったく変わっていない。
感慨深げに聞きながら、さらにひた走る。
それにしても風が強い。油断するとハンドルを持って行かれそうになる。
しかも京都に入った辺りで雪が降り出す始末だ。
それでも道中は順調そのもの。
三木SAで昼飯休憩をし、高速を降りて加古川駅前の不動産屋到着。
午後2時少し前だった。
手続きを済ませてアパートへ。
前もって Google ストリートビューで下見をしていたが、その下見そのまま、これと言って特別何もないところである。
なにしろ、店や飲食店が付近に見当たらない。
あるのはコンビニ1軒のみ。
ガスの解栓やら布団の受け取りやらあったので、近所を探索する間もなかった。
ふと、まったく同じ部屋の間取りに少々錯覚する。
一昨年、房総出張の際の部屋とまったく同じなのである。
しかし、ここは兵庫県だ。
おいそれと帰ることを許されない地だ。
さあ、明日からいよいよ未知の地で戦いが始まる。
さて、どうなることか。


 9(月) 

〔長く、そして急ぐ〕

▼いよいよ明日、出張先の兵庫県へ向かう。
入るアパートの電気ガス水道の開通手続きをした。
ガスの解栓は立ち会いが必要であり、聞くと18時までと言うが、その前に不動産屋へ寄ってアパートの鍵を受け取りに行かねばならない。
その手続きが1時間ほど掛かると言うから、不動産屋からアパートまでの所要時間を考慮すると、現地へは15時半までに行かねばならないだろう。
それにしても、距離が距離だけに時間が読めない。
電車であればおおよその見当は付くものの、クルマで行くとなるとそうはいかない。
8時間は掛かると見込んで行くことにするか。
間に合わなかったら大変なことになるな。
とにかく、無事、到着したい。
明日は長く、そして急ぐ道のりとなりそうだ。


 8(日) 200

〔整いつつある準備〕

▼愛車ライスシャワー号(スカイラインHCR32)もしばらく乗れなくなるので、念入りに洗車をした。
戻ってくる頃には、泥だらけだろうけどな。
ガソリンも満タンにしておこう。
ガソリンタンクのサビ防止にはガソリン満タンが最良の策なのだ。

▼出張を前に日用品を買いに行く。
終われば向こうで処分するつもりなので、百均で十分だ。
2年前の出張を思い出せば、何が必要なのかはすぐ分かる。
マンスリーマンションの間取りもまったく同じなのでイメージしやすい。
ただ、期間が非常に長いため、着るものが非常に多くなる。
今はまだ寒いが、夏の暑い期間を越さなければならないのだ。
ある程度は現地調達するしかないだろう。
少しづつ準備は整いつつある。

▼まったく油断していたが、すっかり忘れていた。
今日から相撲だったよ。


 7(土) 腹筋ローラー

〔改めて感じる商品力〕

▼相変わらず夜はほとんどソバである。
手軽にコンビニで温めるだけのが多い。
たまにはスーパーのをと思い、「レンジ庵 山菜なめこそば」と言うのを買ってみた。
するとこれがとんでもなく面倒な代物だった。
コンビニの商品は、そのままレンジで温めるだけだが、これはそんなわけにはいかなかった。
説明を読むとまず、スープ・具材を取り出すとある。
ふたを開けると、麺の下に袋に入ったスープがあるようだが、これが何とも取り出しにくい。
そもそも、具材を取り出す、とあるが、取り出そうにも最初から載っかってるじゃないか。
慎重に、下にもぐり込んでいるスープを取り出し、その袋を手で切ろうとするが、どこにも切れ目が入っていない。
なんて気が利かないんだよ、この袋。
結局諦め、ハサミを使って切った。
そして、スープを麺の上に掛けようと袋を傾けた瞬間、こともあろうに、スープは勢い良く飛び出し、容器を飛び越えて行くではないか。
あっけに取られていつまでも見ているわけにはいくまい。
オレは慌ててスープの軌道を麺の上へと修正した。
オレの野生のような反射神経で最悪の事態は免れたが、半分しか入らなかったよ。
ともあれ、これをレンジで温めればOKだ。
レンジ過熱時間を見る。
「240秒」
オレの頭脳をもってすれば分に換算するのはものの数分だが、それにしたって、最後までなんて気が利かないんだよ、これ。
レンジでチンし、これでやっと食べられる。
取り出して見ると、容器が蓋ごとグニャグニャだった。
改めてコンビニの商品力の凄さを再認識したのだった。


 6(金) 186

〔近付く更新〕

▼生命保険の更新が近付いている。
と言っても来年なのだが、しつこく電話をしてくるのはS生命である。
ずっと無視をしていたのだが、いい加減鬱陶しいので電話に出た。
実はN生命にも入っており、と言うことはダブっていて、更新の度に保険料が上がっていくものだから、最近非常に負担になってきているのだ。
この際、思い切ってS生命を解約しようと思っているのだが、その件を言ったら案の定、危機感を募らせ、そんなこと言わないでと、何とか踏み止まらせようとしてくる。
そもそもこっちは東京にいるのに、なぜいつまでも名古屋の担当者のままなのか。本来は直に会って説明するもんじゃないのか、と指摘したら、理由にならない苦しい理由を言ってくるのだ。
担当のその女性は、明日また連絡しますと言って電話を切った。
明日は毅然とした態度で断ろうと思うが、オレに取って、生命保険ほど疑心暗鬼なものはないのだ。


 5(木) 腹筋ローラー

〔一味に誘う〕

▼午前中は、部下のTYと共に物件の完了検査立ち会い。
なんとか無事終わった。
よく頑張ったと、TYを労う。
TYに、神戸来るか、と聞いたら、是非行きたいと言う。
今年3年目のTYは、まだ出張未経験なのである。
どうやら、出張に対する憧れみたいなものがあるようだ。
気楽でいいな、おまえは。
なにしろTYは非常に真面目な男で、言えば、曲がりなりにも一生懸命に頑張る。
だがしかし、そそっかしいのが玉に瑕だ。
クルマは短期間に2度ぶつけているし、先日の休みの日、調子良く自転車で立ち漕ぎしていたらいきなりチェーンが外れ、ものの見事に転倒したと言う。
もう少し落ち着いたらどうだと思うのだが、それが持ち味なのだ。
そんなわけでもしかしたら、TYは神戸の一味に加わるかも知れない。
一人じゃ寂しいからな。


 4(水) 184

〔近付く出発〕

▼終日、本社で神戸物件の社内打合せだった。
打ち合わせをすればするほど、大変であることを皆で認識する。
しかし、行くのはオレだ。
そして、出発の日程が決まった。
3月10日、来週の火曜日、現地乗り込みとなる。
それから長い出張の日々が始まるのだ。
さっそく、住処の手配をする。
なんとか10日当日から入ることの出来るマンスリーマンションが見つかった。
さあ、気分を盛り上げて行こうじゃないか、新天地へ。


 3(火) 腹筋ローラー

〔尾張のF氏〕

▼F氏から電話があった。
F氏と言っても、昨日の東京のF氏ではない。
尾張名古屋のF氏である。
敦賀に出張へ行っていたおり、名古屋からわざわざ会いに来てもらって以来である。
どうやら取り立てて特別な用があるわけではないようだ。
先日、スマホを買ったのだと言う。
今さらスマホでもなかったが、使っていたガラケーが壊れてしまい仕方なくスマホにしたのだと言う。
その時、尾張F氏は自分の娘に聞いた。
「スマホはどうやって使うんだ?」
すると娘は、父親である尾張F氏のスマホにアプリをインストールした。
LINEだった。
「これみんな使ってるよ」と娘は言うが、スマホの画面を見るとLINEの友だちが、あっと言う間に何十人も登録されているではないか。
それからと言うもの、もう何年も連絡をしていない知人や、すっかり忘れてしまっていた友人からメッセージが届くようになったと言う。
尾張F氏は言う。
「これがめんどくさいんだわ」
元来、こう言ったことをする性分ではなく、回りくどいことが嫌いで、すぐ行動に移すタイプなのである。だから、こんなことをするくらいなら、さくっと電話した方がよほどコミュニケーションが取れると言って、たいそう嘆いているのである。
そもそも、ちゃきちゃきの名古屋弁である尾張F氏が、LINEでは標準語を使っている自分がとても許せないようだ。
なにしろ、普段、自分のことを「おいら」と言っている尾張F氏が、LINEでは「ボク」だ。
このオレも違和感を感じずにはいられないのである。

そして今度は唐突にこんなことを言い出した。
「それでどこに登りたいの?」
いきなり何を言い出すんだ。
尾張F氏の趣味は登山であり、4年前からついに山岳会に入ったらしく、いよいよ本格化しているのだが、どうしてもオレを山に誘いたいらしい。
「富士山でも八ヶ岳でもいいから、いつでも言ってよ」と言うが、遭難するのはまっぴらゴメンなのである。


 2(月) 182

〔次のクルマを聞く〕

▼F氏から久しぶりに電話があった。
ついにクルマがダメになったと言う。
因みにF氏のクルマも相当に古い。
例えば、ガソリンを入れる度に、ふたが飛んでいくし、さらに、突然クラクションが鳴り出したり、ヘッドライトはいちいち叩かないと消えない有り様だ。
だがしかし、そんなクルマでも長年の愛着で乗り続けている。
果たしてF氏のクルマに何があったと言うのか。
F氏は持ち前の軽い口を開いた。
「電柱にぶつかったんですよ」
どうやら、人を避けようとした際に、電柱に激突したらしいのだ。
修理費を聞いたら、60万から80万掛かると言われたらしい。
そんなわけで、ついにこのクルマを諦めたわけだが、問題は次のクルマだ。
「今度は何にするんですか」と聞くと、驚いた答えが返ってきたのだ。
「同じクルマを捜しているよ」
オレはすぐにこう言った。
「やめた方がいいんじゃないですか」
だってそうだろう。
新車から乗っているクルマであれば、癖や弱点など分かっているから、おおよその心構えはできるが、中古でしかもそれだけ古いクルマと言うことであれば、いきなり想定外の不具合が発生することが十分考えらる。
愛着のある車種で、もう一度と言う気持ちは確かに分かるが、そう言ったリスクを考えると、冷たい様だがはっきり言ってやめた方がいいと思うのだ。
オレがもしそうなったら分からないけど。


 1(日) 

〔災い転じて福となす〕

▼昨日とは一変、今日は冷たい雨が降り続く一日だった。
暖かだった昨日、冷房が効かないことが判明したライスシャワー号(スカイラインHCR32)をディーラーに持って行き診てもらった。
30分ほど待っていると、担当のSさんが戻ってきた。
エアコンガスが漏れていて、その場所も分かったんですが、と言った上でこんなことを言い出したのだ。
「それよりも大きな問題を発見しまして…」
なんなんだ、冷房が効かない以上に大きな問題って言うのは。
聞くところによると、パワステのファンベルトが切れかけてると言うのだ。
確認すると、確かにファンベルトの一部が欠けてしまっているし、横に半分以上が切れている箇所もある。
はっきりした原因は分からないが、もしかしたらベルトとプーリーの間に何かが挟まったのではないかと言う。
ともあれ、このまま走り続ければ、切れるのは時間の問題だろう。
もし、高速なんかを走っている最中にファンベルトが切れたとしたら、途端にハンドルは重くなり、場合によってはエンストをするかも知れない。タイミングに寄っては非常に危険な事態に陥るのではないか。
そんなことを想像すると、冷や汗をかかずにはいられないのだ。
ほんとに良かったよ、最悪の事態になる前に気が付いて。
考えてみれば、昨日、ライスは機嫌を損ねたわけではなかったのだ。
この重大な不具合を知らせるため、敢えて冷房を効かなくしたのではないか。
そう思わずにはいられないのである。




byクムラ〜




昨日 今日


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