◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ| 

/31:ダイソンの不調と今年最後のご挨拶 /30:登らない /29:残った大仕事 /28:静かになる /27:音は鮮明がいい /26:納めて忘年会 /25:こだわりのナンバー /24:迫る期日 /23:聴くに堪えない /22:ウインドブレーカーの季節 /21:お歳暮は焼きそば /20:奇跡の車検 /19:忘年会を消化する /18:自然体は難しい /17:幸せの瞬間 /16:暖冬なのか /15:気になる行方 /14:人出が多いのは /13:突然の電話 /12:そわそわのわけ /11:中華街へ /10:切手に思う /9:11回目 /8:加湿は必要である /7:知らなかった /6:冬の夜長 /5:悲喜こもごも /4:喜ぶも束の間 /3:気になる電話 /2:ひなびた食堂 /1:次世代の電池/

<2014年12月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

31(火) 202

〔ダイソンの不調と今年最後のご挨拶〕

▼大掃除で過酷な労働を強いたからなのか、ダイソンのコードレスクリーナーが突然動かなくなった。
いったいどうしたと言うんだ。
オレの扱いが悪かったからなのか。
なにしろ、ボタンを押しても引いても、うんともすんとも言わないのだ。
すわ、故障なのか。
保証期間は2年間。
見ると、購入したのは2年前の12月30日。
つまり、2年を1日過ぎてるじゃないか。
いったいどう言うタイミングなんだよ。
タイマーでも付いているのか。
そんなことを疑ったが、色々と調べた結果、どうやらバッテリーが原因のようだ。
500回の充電で寿命らしい。
さっそく、これを買った家電量販店へ行った。
するとどうだろう。
ダイソンに直接問い合わせて下さいと言うではないか。
なんだよ、売るだけ売って、あとは知りません、かよ。
文句を言っても仕方ない。
ダイソンに電話してみた。
「年末年始は受付しておりません」
やっぱりなあ。
諦め掛けていたが、ふと思い付いた。
意外とネット通販にあるんじゃないかと。
調べると、やっぱりあった。
しかも、純正よりも半額ほどの値段だ。
今一度、機種を調べるために、コードレスクリーナーを手に取った、その瞬間。
ごぉ〜!っと言う豪快な音が響きわたったではないか。
ちゃんと動きました。
原因は、充電コードがしっかりと差し込まれていなかったからであった。
ざっと、こんなものである。

▼そうこうしてるうちに今日は一年の最後、大晦日である。
今年も無事、この日記を一日も休まず更新し続けることができたのは、兎にも角にも元気だった証拠であるし、何よりも、飽きずに訪問してくれる人がいると言う励みに他ならないだろう。
来年も引き続き、どうでも良いようなことをひたすら書き綴って行こうと思っているので、是非とも読みなさい、もとい、読んで頂ければ嬉しいことこの上ありません。
と言うことで、1年間、有り難う御座いました。


30(月) 182

〔登らない〕

▼大掃除も一段落付き、落ち着いたら行くところと言ったらここだろう。
東京スカイツリー。
なんでだ。
なにしろ、クルマで1時間くらいのところにいると言うのに、今回が初めてなのである。
きっと混んでいるんだろうな、と思いつつ行ったら、やっぱり長蛇の行列だった。
展望台はさくっと諦め、同じ階に入口のあった水族館に入った。
それでも、30分列んだけどな。
規模的にはそれほど大きな水族館ではないが、ペンギンもいたし、亀の赤ちゃんもいたし、肝心のソフトクリームもあって、しっかり癒されたのだった。
因みにスカイツリーの駐車料金は、1時間700円、3000円の買い物で1時間無料であると言う、いらぬ情報を付け加えておこう。
意外と安いと思った。

▼夜、ボクシング中継を見た。
いやあ、久々に日本人の凄い試合を見たなあ。
井上尚弥が世界最速2階級制覇をやってのけたのだ。
しかもその相手が凄かった。
世界王座を通算27度防衛、12年間負けなし、ダウンもなしと言うもの凄いチャンピオンだからだ。
そのチャンピオンを圧倒し、2ラウンドで文句なしKO勝ちを納めたのだから驚異である。
いいモノを見せてもらった。

村田諒太の試合もあった。
判定勝ちを納め、取りあえず喜んでいるようだが、はっきり言わせてもらえば、進化が見られない。
動きにキレがないし、パンチ力もない。
来年タイトルに挑戦すると言うが、このままじゃ、とてもチャンピオンになんてなれるはずもないだろう。
そんな辛口も言いたくなるような試合内容でした。


29(月) 

〔残った大仕事〕

▼昨晩、遅くまで掛かって年賀状作成。
なんとか完成し、起きたら昼だった。
無事、年賀状を投函。
これにて一つ荷が降りる。

ホッとしたところで、そば屋へ行き早めの年越しそばを食べる。
大晦日はまともに食べられたもんじゃないからな。
2、3日早くても問題はないだろう。
そして、もう一つの大仕事が、そう、大掃除である。
まず、居間に積まれた荷物を運ぶため、納戸の片付けから始める。
これからして大変だ。
納戸に必要最小限のスペースを確保するや否や、居間の掃除に取り掛かる。
普段から片付けておけば、こんなに大変な思いをしなくても済むのにな。
今さら反省しても遅い。
なにしろ、一度取り掛かったら中途半端では終わらせられない。
最初はじっくり考えていたモノの取り捨ても、終いには面倒になり、もうどうでもいいやとばかり、どんどんゴミ袋の中へ。
それにしても出たなあ、ゴミ。
パソコンでユーミンをかけながらの作業は、ふと見ると、70曲目に達していた。
終わったらすっかり夜も遅くなっていた。
掃除ってのは、こんなにも腰が痛くなるものなのか。
そう思いつつも、充実感に浸るのであった。


28(日) 腹筋ローラー

〔静かになる〕

▼今日の一大イベント、有馬記念はジェンティルドンナの優勝で幕を閉じた。
馬券は最後も豪快に外れた。
いや、けっこう惜しかったかも知れない。
何を言ってるんだ。そんな甘えはダメだ。
競馬は当たるか外れるかなのだ。
今頃、そんな気合いを入れても仕方ない。
こうして今年の競馬も幕を閉じた。
さあ、今年の負けは、さくっとリセットして来年また一から頑張ろう。

有馬記念が終わると、なんだか途端に静かになる。
それは気持ち的なものなのか、それとも目や耳から入る情報的なものなのか。
とにかく、このことによって明らかに1年の終わりがすぐそこまで来ていることを感じるのだ。

そんなことを思っていると、まだまだ、本腰を入れてやらねばならないことがあることに気付く。
オレは、そそくさと電気屋へ行き、プリンターのインクを買い求めたのだ。
つまり、まだやってないんだよ、年賀状。
さらに、大掃除も済んでないんだよ、ここだけの話。
このままだと、静かな大晦日は向かえられそうもない。


27(土) 178

〔音は鮮明がいい〕

▼まともに鳴らなくなった愛車ライスシャワー号のスピーカーが入荷したと言う連絡を受け、オートバックスへ。
作業は1時間半ほど掛かると言うことだったが、その半分で済んだ。
さっそく、聴いてみた。
するとどうだろう。
おぉ、チャイコフスキー、もとい、ミスチルがこんなに鮮明に聞こえるなんて。
しかも、ちゃんとステレオじゃないか。
それが普通なんだけど。
こんな普通のことが新鮮に思えるから、不思議だ。

そして、そのまま洗車場へ行き、愛車の1年間の埃を落とすべく、洗車をした。
これで、さっぱりして新年を迎えられる。

▼夜のこと、急に会社の携帯が鳴った。
表示を見ると、会社の幹部ではないか。
もう休みに入っていると言うのに、いったいどう言うことなんだ。
皆目、見当が付かないが、電話に出てみた。
どうやら、いま仙台にいるらしく、営業連中と飲んでいると言う。
その幹部はこう言うのだ。
「君と同期のN君も一緒なんだが、誰の声がいま一番聞きたいか聞いたら君だと言うので電話したんだよ。ちょっと替わるから」
そう言うと、しばらく間があったかと思うと、電話口から訳の分からないことを捲し立てるNの声が出て来た。
なにしろ、こっちが何を言ってもNは聞いてるのか聞いてないのか、一方的に人間とは思えない声を発し続けるだけだ。
こんなことだろうと思ったよ。
少しして、幹部に替わり、こう言った。
「すまんな。もうベロベロに酔っぱらってるんだよ」
言われなくても分かる。
なんとなく、その幹部も酔っぱらっている様な気がする。
なんでこう、面白い奴が多いのかな、うちの会社は。


26(金) 

〔納めて忘年会〕

▼部下TYのいる大和と部下SHのいる東村山へと廻る。
無事、任務完了。
今年の仕事を納めた。
そして、夜は今年最後の忘年会のため、新宿へ向かった。
待ち合わせはいつもの寿司屋。
野郎4人集う。
このメンバーが集まるのは、やっぱり一年前の忘年会ではなかったか。
そう考えると、ほんとに1年はあっと言う間である。
特筆すべきは、この中の一人F氏とは、4年連続この最終日の忘年会を共にしていると言うことだ。
なんだか今後、腐れ縁的なものに発展しそうで恐い。
若手HKも昨年のこの忘年会は一緒だったが、その時のHKは仕事が大変でまったく顔色も余裕がなかったのだが、今年のHKは非常に元気だ。
これほどまでに変わるのかと言うくらいである。
一方、Tは非常に元気がない。
聞くと家族のけっこう重い話となったが、そこでF氏は持ち前の明るさで、今日は忘年会だよ、そんなの忘れて、パーッとやろう!と、その場を一変させた。
少しして、TUも来て、5人で今年一年積もったバカ話に花が咲き、時間はあっと言う間に過ぎていったのだった。
下戸のオレ以外は、最後はみなベロベロだった。
また、このメンバーで来年、忘年会ができたら良いと思う。


25(木) 176

〔こだわりのナンバー〕

▼ナンバープレートが選べる様になったのは、いつ頃からだったろうか。
走っているクルマを見ると、如何にもと言うナンバーをよく見掛ける。
トヨタのハチロクは、そのまんま「86」だし、ポルシェ911はやっぱり「911」、ジュークは「19」、サニーは「321」、ミニは「32」、ミニクーパーに至っては「3298」だ。
この様な語呂合わせナンバーはかなり多いと言ってもいいのではないか。
オレのクルマと同車種の場合、よく見掛けるのは、「32」である。
ミニと被るが、型式が32型だからだ。
したがって、その後の代のスカイラインは「33」だし、そのまま「34」へと続いていく。
だがしかし、オレはけっして付けたいとは思わない。
もし付けるとしたら何かと考えると、やっぱりこれだろう。
「1992」
何の数字かと言うと、愛車を購入した年である。
自分に取っては記念すべき番号だが、他人には分からない。
しかも、これなら忘れることもないだろう。
だがしかし、いま愛車に付けているナンバープレートはこれではない。
買った当初のナンバーだ。
まだ選ぶことなどできなかった時代のだ。
しかし、オレは頑としてこのナンバープレートにこだわり続ける。
この古くさいナンバーは、ワンオーナーの証だからだ。
いまどき小さい数字が二桁なんてクルマもなかなか見掛けないだろう。
だけどもなあ。
いい加減、色も褪せてきてしまって、みすぼらしくなってしまっている。
車体を全塗装したばかりなので、なおいっそうそれが目立つじゃないか。
できれば、このままのナンバーで新品のナンバープレートにしたい。
だがしかし、無理なんだよ。
ここだけの話、名古屋ナンバーなのに東京在住だからな。

▼明日は仕事納め。
夜は、野郎4人集まって忘年会である。
今年最後の忘年会だ。
いよいよ今年も終わりに近付いている。


24(水) 174

〔迫る期日〕

▼いつの間にか明日は25日ではないか。
うっかりしてたなあ。
クリスマスと言うことではない。
年賀状を出さなければならない期日になってしまったのだ。
まずは、住所変更、そして喪中のチェックをしなければならない。
オレの場合、年賀状は専らパソコンで管理し、作成をしている。
年賀状をパソコンで作る様になったのは、いつ頃からだったろう。
忘れもしない、あれは未年だった。来年の干支だ。
12年前かと言うと、そんな甘いものではない。
24年前だ。
世間は、プリントごっこ全盛のときに、オレはパソコンだった。
しかし、これがなかなか厄介だった。
何が大変だったかと言えば、プリントアウトである。
プリンターは、キャノンの BJ-01だったのではないか。
その型番からして、おもっきり初期であることが分かろう。
当然、白黒である。
これがなかなかうまく印刷できなかった。
ハガキは詰まるわ、印字はずれるわ。
なにしろ、1枚1枚、固唾を呑んでハガキの動きを凝視するのだ。
途中で止まってしまったときの、その絶望感と言ったらなかった。
やっと、印刷できたと思って見たら、ハガキが逆さまだったなんてこともざらだった。
そんなことだから、買ったハガキの半分は失敗だったのではないか。
手書きの方が早いのではないかと思うほど、手間が掛かったのである。
それでも、意地でパソコンで作った。
白黒では味気ないので、後で色付けしたりしてさ。
それからと言うもの、ずっとパソコンである。
その頃から比べると、プリンターの性能は良くなり、失敗もまずしなくなった。
いい時代になったものだ。
そしていま、1年振りに、プリンターの出番がやってきた。
もはや、年賀状専用マシンとなっている。
そういや、インクあったかな。
まず、間に合いそうもない。


23(火) 腹筋ローラー

〔聴くに堪えない〕

▼我が愛車ライスシャワー号(スカイラインHCR32)のスピーカーがダメになったのはいつ頃だったろうか。
フロントスピーカーはまったくダメで、辛うじてリアスピーカーから音はするものの、音割れがひどい。
だましだまし使っていたが、もう辛抱たまらん。
これじゃ、オレの大好きなチャイコフスキーが良い音で聴けないじゃないか。
嘘も休み休み言え。
と言うことで、オートバックスへ行き、相談した。
聞いたところによると、この頃、つまりバブルの頃のクルマの部品は、その車種専用のものが多く使用され、このクルマのスピーカーも然り、今では使われていない規格のものだと言う。
通常のスピーカーは正円形だが、このクルマのは楕円形をしている。
やはり、すでにこの形状のものは販売されていないようだ。
だがしかし、調べてもらったところ、標準のスピーカーをこの車種に取り付けるためのブラケットがあると言うではないか。
ブラボー!
オレは即刻、そのブラケット付きスピーカーを注文した。
それにしても、愛車のリフレッシュ作戦、いつまで続くんだ。


22(月) RUN5km 27:36 

〔ウインドブレーカーの季節〕

▼夕方、打合せのため六本木本社へ。
ヒルズのけやき坂は、艶やかなイルミネーションで瞬いている。
それでもクリスマスの雰囲気を感じないのは、なぜなんだ。
音がないからだ。
クリスマスソングなどまったく聞こえない。
ただただイルミネーションと、その先に東京タワーが見えるだけだ。
そんなコンセプトなのかも知れないな。

▼明日は休みとあって、帰りの道路は大混雑だ。
高速道路に乗っても、渋谷を過ぎて池尻まで、ノロノロだった。
ま、覚悟してたけどな。

▼帰宅してすぐに走りに出た。
久し振りだなあ。
約一ヶ月振りだろうか。
前回走ったときは、まだ半袖でいけたが、いくらなんでも今は無理だろう。
バカだと思われたくないしな。
いつもこのシーズンになるとウインドブレーカーを着て走る。
サンデーサイレンスのウインドブレーカーだ。
ついにこの季節がやってきたのだ。
それでも、中はTシャツなのでさすがに寒い。
走っているうちに、手も悴んできた。
アウトレットモールを突っ切って、クリスマスイルミネーションが目に入ると、途端に気分も明るくなる。
走り終えて部屋に入ると汗びっしょりだった。


21(日) 172

〔お歳暮は焼きそば〕

▼北海道の実家からお歳暮が届いた。
箱を開けてみると、ホンコンやきそばが入っていた。
なんだか懐かしい感じがした。
そう言えば、こっちで見たことないな、ホンコンやきそば。
もしかして、北海道限定なのか。
実家に電話した。
相変わらずの元気な声でおふくろが出た。
親父は出掛けているとのこと。
なぜ、ホンコンやきそばなのか聞くと、どうやら横浜にいる弟のリクエストらしい。
そう言えば、あの当時、ラーメンと言えば、マルちゃんのダブルラーメンだったし、焼きそばと言えば、ホンコンやきそば、もしくは、袋入り焼きそばだった。
それを思い出した弟は、無性に食べたくなったのだろう。
そんなオレも、無性に食べたくなったぞ、ホンコンやきそば。
ところで、雪の方は大丈夫なのかと聞くと、美唄はそれほどでもないので凄く助かっていると言っていた。
それでも、雪はねは大変なんだろうけどな。
とにかく、二人とも変わりなく元気でいることを確認し、ひと安心したのだった。


20(土) 

〔奇跡の車検〕

▼午前中は会社の大掃除だった。
終盤で書類の山が現れ、シュレッダーに入れるも、いきなり故障。
仕方なく、オレは手でちぎる役を買って出た。
ちぎっては投げ、ちぎっては投げ…
いったい何千枚、ちぎっただろう。
最後はもう爪がバカになっていたよ。
予定通り、午前中で社内の大掃除は完了した。

▼午後からは日産へ行き、先日出した愛車スカイラインの車検費用の精算へ行った。
いつもは、数々の部品の交換などでけっこうな費用が掛かるのだが、なんと今回はほとんど不具合はなく、基本料金で済んだのだった。
これは奇跡と言えよう。
ま、今年は掛かったからなあ、色々と。


19(金) 

〔忘年会を消化する〕

▼武蔵村山の連中で忘年会だった。
場所は立川の居酒屋。
総勢25名で行なった。
部下SHが、最近彼女が出来たことでいじられ盛り上がったが、この忘年会には客も多数いたので、けっこう気疲れした。
そんなこんなでそれなりに盛り上がり、2時間ほどでお開き。
残りの忘年会は、来週末を持って終了。
最後は、F氏と若手HKとの久しぶりの会だ。
その前に、明日は恒例、会社の大掃除なのだった。


18(木) 170

〔自然体は難しい〕

▼会社の広報誌に部下TYの紹介を載せることになったと、総務より連絡があった。
そんなわけで、部下TYの写真をオレが撮ることになった。
どんな写真を要求をされたのかと言うと、仕事をしている自然な姿である。
それはまあいい、しかし問題はこれである。
「笑顔であること」
ちょっと待て、これのどこが自然なんだ。
いつも、ニコニコして仕事をしているわけがないじゃないか。
もし、そんな奴がいるとしたら、超優秀か、バカに決まっている。
だがしかし、必要なのは、笑顔の写真なのだ。
いざ、写真を撮ろうとカメラを構えるが、そう簡単に笑顔は作れない。
笑え、と言っても、如何にもわざとらしいひきつった笑顔だ。
難しいなあ、ほんと。
如何に、被写体を魅力的に見せられるか。
これなのか、グラビアなんかのカメラマンに求められるものは。
それでも何とか半ば強引に笑わせて、バチバチとシャッターを切った。
これだけ撮れば、どれか使えるだろう。
素人写真は、数で勝負に限る。
ともあれ、意識しながら自然体でいることの難しさを、ひしひしと感じたのであった。


17(水) 166

〔幸せの瞬間〕

▼今まで何の躊躇もしていなかったことが、その事実を知った途端に冷や汗をかくと言うことがある。
オレは、部下TYのいる仕事場までの、ある交差点をいつも右折していた。
通学する子どもが多い時間帯だ。
今朝、部下TYがこんなことを言っていた。
「今日はやばかったです。もう少しで7時半を過ぎてしまうところでした」
何のことかと思ったら、その交差点は、7時半から8時半まで右折禁止だと言うではないか。
なんてことだ、そんなこととはつゆ知らず、何の躊躇もせず堂々と右折してたじゃないか。
もっと早く教えろよ、と言ったら、当然知ってるものと思ってましたと言う。
そう言われちゃ返す言葉もないよ。
ともあれ、捕まる前に気付いて良かったよ。
ホッと胸を撫で下ろす、ちょっと幸せな瞬間であった。


16(火) 164

〔暖冬なのか〕

▼予報通り、午前中から雨が降り出す。
かなり冷たい雨だ。
気温は見ると、3度ほど。
ここら辺にしてはかなり寒い。
先日、今年の冬は、エルニーニョの影響で暖冬だと言っていたが、最近の長期予報は当てにならない。
数ヶ月後、言い訳にならない言い訳をしている気象庁が目に浮かぶ。
それにしても、寒いのは何かとイヤだなあ。

▼愛車スカイラインを車検に出した。
11回目の車検である。
今回もいつものディーラーに依頼。
自宅まで取りに来てくれるので助かる。
担当者には、後部アームのブッシュ辺りにオイルのにじみがあることを告げておいた。
さて今回、メンテプロパックと言うのを勧められた。
次の車検までの2年間、6ヶ月毎、計3回の点検がセットになったプランだ。
毎年、6ヶ月点検をやっているわけではないが、あちこちの不具合で結果的にそれ以上やっている状況だし、点検時にオイル交換もやってもらえる様なので、頼むことにした。
考えてみたら、8月の北海道帰省前には、いつも点検してもらってるしな。
不測の事態があると大変だし。
ともあれ、健康診断だと思えば、安いものだろう。
そう自分に言い聞かせ、納得するのだった。


15(月) 162

〔気になる行方〕

▼気になるのは、昨日実施したはずの部下SHと福島の彼女未満との逢い引きのこと。
ちょっと待て、今どき、逢い引きはないじゃないか。
今風に言うと、デートである。
だったら聞くしかないだろう。さっそく電話してみた。
「で、どうだったんだ、昨日は?」
単刀直入に聞いたところ、こんな感じだったらしい。
まず、早めに現地に行き、ルートを一通り下調べした。
凄い準備だな。確かに、何事も段取り八分と言うからな。
仕事でここまでやればたいしたものだ。
そして予定通り、新宿ルミネで吉本を見て、東京駅へ移動。そのとき歩いた通りが、まるでこのためにセッティングされたかのような、絶好のイルミネーションだった。
ムードは最高だ。
そして、予約していたイタリアンレストランで、ディナーと洒落込み、無事、計画は完了。
さあ、ここからが肝心だ。
果たして、今度彼女として付き合ってくれることになったのか。
別れ際にその肝心なことを告白した。
しばらく沈黙が続いた。それが非常に長かった。
その障害はやはり遠距離だ。それもまあ、当たり前のことで、よほどのことがないと遠距離恋愛はうまくいかないからな。
そんなオチを想像していたが、なんと、オッケーをもらえたと言うじゃないか。
「やったじゃないか、おまえ」
「はい、お陰様で、ありがとうございます」
なにはともあれ、次の段階に進むことができたのは、目出度いことこの上ない。
このまま無事、ゴールイン目指して頑張って欲しい、そう願うだけだ。


14(日) 158

〔人出が多いのは〕

▼朝からWOWOW でボクシングを見る。
ついに、バーナード・ポプキンスが負けた。
ついにと言うにはわけがある。
ポプキンスは、史上最高齢の世界チャンピオンだから、いや、だったからだ。
その年齢49歳、これで世界チャンピオンを守り続けて来たのだから驚異である。
残念ながら、今回、チャンピオンの座を失ったわけだが、それでも判定負けは立派と言えよう。
その後、格闘技UFCを見て、十分に気合いが入ったところで、苦み走った真面目な顔で選挙の投票へ行った。
にやけた顔で投票する奴はいないからな。
そのまま買い出しへ、いつもの薬局、そしてアピタへと廻った。
人出が多いと感じるのは、やっぱり選挙のせいだろう。
それも家族連れが目に付くのは、きっと投票のあと、家族でファミレスに行くからに違いない。
そんな歌があったような、なかったような、モーニング娘だよ。
今日はけっこう寒いと思ったら、雪がちらついた。
初雪である。
そんなだから、ますます走るのが億劫になるのだった。


13(土) 腹筋ローラー

〔突然の電話〕

▼いきなり、会社の携帯が鳴り出した。
こんな夜遅くに鳴るなんてことはまずない。
何かイヤな予感がする。
恐る恐る電話に出ると、周囲がやけに騒がしい。
どうやら飲み屋のようだ。
「おーい、元気かーっ」と大声で電話口で叫ぶのは、仙台のMTだった。
完全に酔っぱらっている。
とにかく何か分けのわからないことを喋り立てている。そしてその後、電話に替わって出てきたのは、NTだった。
こいつも完全にへべれけだ。
いまどこにいるんだ、とか、あいつが会社を辞めたのはオレのせいだ、とか、叫き散らしている。
因みにこの二人は、オレとは同期である。
どうやら酔っぱらってる勢いでオレに電話しようと言うことになったらしい。
それにしても、異様に盛り上がっている酒場と、自宅のオレ、なんだこのギャップは。
なにしろ、こっちが何を言ったって、あっちは何も聞いちゃいない。
オレは、そんな二人の話をを大ウケして笑って聞いているしかないじゃないか。
こんなどうしようもない酔っぱらいの二人だが、思い出してわざわざ電話してくれることが、何だか嬉しいのだった。


12(金) 156

〔そわそわのわけ〕

▼部下SHのいる武蔵村山の仕事場に一日いた。
今日は定例の会議なのである。
ふと見ると、なんとなくSHの様子がそわそわしている。
もしやと思ったが、やっぱりそう言うことだった。
彼女、と言うか、彼女未満が、日曜に福島から来ると言うのだ。
これは一大イベントである。
そのことで頭が一杯で仕事どころではないのだ。
SHは、こんな変なことを聞いてきた。
「イタリアンとか食べに行ったりしますか?」
「そりゃ、サイゼリアにはちょくちょく行くけど、なんでだ?」
「彼女が洋食を食べたいって言うんですよ」
SHの言う洋食とは、どうやらイタリアンらしい。
ま、確かに洋食と言えば、イタリアンが真っ先に浮かぶけどな。
ともあれ、サイゼリアじゃ格好が付かないだろうよ、おまえ。
オレが言ったんだけど。
そんなこんなで、SHは非常に悩んでいる。
まだ明日、一日猶予があるんだから、ゆっくりパソコンと睨めっこでもして探せよ、と言っておいた。
帰り際、良い報告ができるよう頑張ります、と、やや自信なさげにSは宣言した。
健闘を祈る。


11(木) 

〔中華街へ〕

▼横浜の連中ら6人で中華街へと繰り出す。
平日だと言うのになんだ。
金曜は、オレが武蔵村山で会議があるため、無理を言って今日にしてもらったのである。
それにしても、中華街はいったい何年振りだろうな。
すでに記憶がセピア色になるくらい遠い昔である。
さて、今回のこの6名のメンバーうち酒が飲めるのはたったの2名。
Kと紅一点の女性だけだ。
だからこそ、食べ放題にして正解だったと言えよう。
それでも、他の4名は頑張って飲んでいたけどな。
いやあ、食べたなあ、食べた。
久しぶりだよ、こんなに腹一杯食べたのは。
またこのメンバーで集まりましょう、とHは満足げな顔で言う。
オレは内心、そう簡単に集まれるわけないじゃないかと思ったが、オレは、おぉ、と返事した。
こうして、少しずつ年の暮れを感じていくのだった。


10(水) 154

〔切手に思う〕

▼部下Sのいる仕事場へ。
ここの事務所には、客先や他業者など多人数が詰めている。
その中のひとりが、いままさに貼ろうとしている切手を見て声を上げた。
「何これ、懐かしい!」
見ると、確かに昔見た覚えのある1円切手だ。
誰かは覚えていないが、肖像画の書かれた切手である。
だがしかし、懐かしいと思ったものの、実は昔から1円切手は変わっていないらしい。
これは驚くべき事実であった。
そんなことから、切手収集の話になった。
その人は、中学の時に切手を収集していたと言い、そう言えば、オレも集めていたことを思い出した。
あの頃は、切手がブームだった。
記念切手の発売日になると、朝、早めに家を出て、郵便局に並んだものだ。
今じゃ、考えられないな。
なにしろ裕福な子はシート買いするのだが、オレの場合は到底無理で、枚数単位で買っていたものだ。
「ワンシート下さい」とか「5シート下さい」とか言ってる横で、2枚とか5枚下さいだ。
散々並んでそれかよ。
その点、1円切手のなんとお得なことか。
だってそうだろう。
100枚買ったって、たったの100円だよ。
こんなにリッチな気分になる切手はないのではないか。
たとえ、1円玉100枚だって、こんなリッチな気分にはなるまい。
1円切手は最強の切手と言えよう。
ただ難点は、いざ使おうとすると、大変なんだよ、封筒が1円切手だらけになって。
イヤだなあ、切手だらけの手紙は。
そんなことを思いつつ、切手収集に夢中になっていたあの頃に思いを馳せるのだった。


 9(火) 150

〔11回目〕

▼愛車スカイラインHCR32(通称ライスシャワー)の車検を予約した。
いったい何回目だろうか。
指折り数えるも指が足りない。
つまり、11回目の車検である。
それを人に言うと、そもそも2桁の回数ってのが凄いと言う。
確かにそうかも知れないな。
我ながら感心するよ、このクルマには。
このところ車検に出すと、さくっと20万越えなのだが、今回は果たして幾らくらい掛かるだろうか。
ちょっとした不具合でも、いっそのこと直してもらいたい。
ほっといても自然治癒しないからな。
いまや、そんなスタンスなのだ。
この車検が終われば、ひとまず落ち着くのではないか。
そんな期待をしつつ、冬休みのドライブの予定を考える。


 8(月) 腹筋ローラー

〔加湿は必要である〕

▼終日、部下Kのいる相模原にいた。
今日は、ひとつの節目である、検査機関の検査と客先の検査なのだった。
つまり、検査ずくめだ。
ずくめはイヤだなあ。
そんな「ずくめ」も滞りなく無事終了したが、しっかり夕方まで掛かった。
部下Tのところへ行く予定が行けなくなってしまった。
すまん、T。
ま、明日行くからいいか。
ともあれ、ここも今週で引き渡しである。
K氏はよく頑張ってくれた。
ひとまず、ここが終わればオレの元を離れ別の仕事場へと行くことになる。
次のステージでの活躍を期待する。

▼空気清浄機の加湿機能がうまく働かないので、分解してみた。
するとどうだろう。
白い固まりがびっしりと付いているではないか。
これは、明らかにカルキである。
加湿器不具合の原因はこれだったのか。
それにしても、長年使ってるとこんなになっちゃうんだな。
さしあたって、取れるだけ取ってみたが、果たしてこれで復活するのだろうか。
期待は、オレのサイフの様に、ことのほか薄い。


 7(日) 148

〔知らなかった〕

▼昨日の不在票を持って、町田街道を郵便局まで向かう。
自宅から郵便局の本局まで、その距離8キロほどだろうか。
町田街道はけっこう混むので、その距離の感覚以上に時間が掛かる。
それにしても進まない。
それもそのはず、事故処理中なのだった。
ミニと軽の正面衝突だったのだろう、どちらの車両もべっこりだ。
こんなのを見ると、安全運転に徹しなければならないと自分自身を戒める気分になる。
それもその瞬間だけで、すぐに忘れる。
これじゃダメだ。
もう少し真剣に考えろ、と自分に言い聞かせているうちに、愛車のオドメーターは、163、000 キロを指し示した。
郵便物は、先日受けた講習の修了証だった。
そう言えば、ぼちぼち年賀状の季節だなあ、などと思いつつ郵便局を後にし、ガソリンスタンドへ。
ガソリン単価155円(ハイオク)
ずいぶん下がったなあ。
このまま来年の夏まで上がらないで欲しいと願う。
北海道帰省の際のガソリン消費量は半端じゃないのだ。
だけど、たいていその頃になるとガソリン価格は上昇の一途を辿るので、腹が立つ。
何かオレに恨みでもあるのか。

▼詳しいことは言わないが、いつもの感じで今日の競馬も終了し、G1も残り3週を残すのみとなった。
となれば、今年もいよいよカウントダウンだ。
いつも冬のG1の開催と共に、その気分を盛り上げていくのである。
そう言えば、ふと、あの馬はどうしているのだろうと、マチカネタンホイザのことを思い出し、ネットで調べたら、驚いたことにすでに他界していたのだった。
しかも、昨年の12月7日、ちょうど今日が一周忌なのだった。
てっきり、山梨で乗馬うまとして頑張ってると思ったんだけどなあ。
いつか会いに行こうと思っていたので残念だ。
中京競馬場で見た、高松宮杯での勇姿が今も忘れられないのである。


 6(土) 

〔冬の夜長〕

▼道路はどこも大渋滞。
さすが師走である。
風は冷たいが、天気は良い、と思ったが、ショッピングセンターから出て来たら、クルマがびっしょりと濡れていた。
オレの推測によると、雨に違いない。
誰が見たってそうだよ。
これですっかり洗車をする気が失せた。
あちこちふらふら走っていたら、すっかり夜になっていた。
帰宅すると、不在票が2つ。
明日、取りに行かなくちゃならないじゃないか。
まったくタイミングが悪い。

▼家では暇があれば、映画を見る。
数えたら、今年は40本以上見ていた。
本も良く読む。
先日、小説「オン・ザ・ロード」を読み終えた。
先に映画を見たのだが、思いのほか小説は面白かった。
と言うことは、明らかに映画は失敗と言えよう。
小説の世界観がまったく感じられなかったのだ。
あれだけの長編小説をたった2時間で表現すること事態、無理がある。
そもそもあんな昔の小説をなんで今頃映画化なんだよ。
ちっとばかり疑問に思ったのだった。

マンガも見る。
もっぱら昔のだ。
今読んでるのは、西風の「GTロマン」とかわぐちかいじの「太陽の黙示録」
「GTロマン」は何度読んだか分からない。
ある日突然、読みたくなるのだ。
「太陽の黙示録」は、衝撃の大震災マンガである。
この中に、我が故郷、北海道は美唄が出てくると言うので読んでいるのだが、まだその場面に出会していない。
またこのマンガの話はすることがあるだろう。
そんな冬の夜長を過ごしています。


 5(金) 

〔悲喜こもごも〕

▼1年前、房総方面で一緒に仕事をしていた若手Kが会社を辞めるのだと言う。
すでに仕事には来ていないらしい。
それにしても、Kは絶対辞めないタイプだと思ったのになあ。
この1年の間、奴にいったい何があったのか。
いま、オレの部下として付いているTがKの同期でもあるが、その件を聞くとやはり知らなかったらしく、急なことに驚いたとのこと。
本人は実家のある和歌山に帰るわけでもなく、この先の身の振り方も決まっているわけではないと言う話なので、きっと何か突発的なイヤなことがあったに違いない。
まだ会社の寮にはいるはずなので、同じ寮に住むTには、辞める理由を是非とも聞いておけ、と言っておいた。

▼今日は部下Sのいる武蔵村山に一日いた。
オレは、いきなりな感じでSに聞いてみた。
「そう言えば、彼女と会う約束はしたのか?」
「突然、何を言うんですか?」とSは目を丸くして驚いた様子だ。
そして「実は来週会うんですよ」と照れた顔で言うのだった。
あまりにもタイムリーな話だったようだ。
ともあれ、福島からわざわざ来るとは、なんて目出度い話なんだ。
一方の、部下Tは、何としてでもクリスマスまでに彼女を作ると、なんの根拠もない張り切り様だ。
人生、悲喜こもごもである。


 4(木) 146

〔喜ぶも束の間〕

▼天気はあまり良くない。
終日、冷たい雨が降った。
午前は部下Kの相模原、午後は部下Tのいる大和市へと廻った。
部下Tは、こないだ開拓した例の、ひなびた食堂へ一人で行ったとのこと。
あの調子で食堂のおばちゃんに大歓迎を受け、頼んでもいないダイコンの煮付けや、おひたしの和え物など、次々と出て来たらしい。
良かったじゃないか、と言ったら、Tはぜんぜん良くないですよ、と言う。
どうしてだと聞くと、苦い顔でTはこう言った。
「いつもは700円の定食が、その日は1000円でした」
ってことは、サービスじゃないのかよ。
したたかだなあ、かいつまんで言えば、ちゃっかりおばさんと言えよう。
油断禁物である。


 3(水) 144

〔気になる電話〕

▼雲一つない朝の日差しを浴びながら、高速で都心に向かう。
早めに出たので、それほど渋滞はない。
今日は、ある講習のため、江戸川区まで行ったのだった。
電車で行こうか迷ったが、会場の横にコインパーキングがあることは調べが付いていたし、最悪、裏の西友に置けばいいやと思い、クルマで向かったのだ。
相当早く着いてしまったので、パーキングはがら空き。
しばし車中で仮眠。
受付開始の8時半を少し過ぎたあたりで会場に入った。
受講者は50名ほどだろうか。
終了予定は17時45分となっている。
長いなあ。
開始後、すぐに睡魔が襲う。
予想は付いていたが、寝るわけにはいくまい。
困ったことに、最前列なのだ。
この睡魔に打ち勝つ方法はただひとつだろう。
オレは腹をくくって、真剣に聞きました。
最後の3時間は休憩なしでぶっ通しだった。
その間、部下のSからの電話がブルブルと振動する。
何かあったのだろうか。
そうこうしているうちに、今度は設計部からも何度も電話が入った。
これは何かあったに違いない。
気になるが、出るわけにはいかない。
オレは、いま真剣に講習を受けているからだ。
そして、講習は17時50分終了。
オレはすぐさま部下Sへと電話した。
「おい、どうした、何かあったのか?」
オレはそう聞くと、部下Sはこう言った。
「順調です、の報告です」
なんだよ、驚かせやがって。
ホッとしたが、確か、今日オレが講習だと言うことは言ってあったはずだ。
完全に忘れていたようだ。
そして、今度は設計部だ。
電話すると、電話の主はKだった。
「何か問題でも勃発したのか?」
オレは開口一番そう言うと、Kからこんな返事が返ってきた。
「大掃除のあと、ボーリング行きませんか?」
そんなことで何度も電話してくる奴があるか。
こうして何事もなく、講習の一日は終わったのだった。


 2(火) 腹筋ローラー

〔ひなびた食堂〕

▼昼、部下のTと一緒にランチを食べに出た。
この近辺で食べるのは初めてである。
歩いて10分ほど、せまい路地を入ったところに、もの凄くひなびた感じの食堂があった。
少々建て付けの悪い木製の引き戸を開けると、薄暗い奥の方から「いらっしゃーっい」と、威勢のいい、おばちゃんの声が聞こえてきた。
「どこに座る? そこの女性の横に座るかい?」
先客の女性の席に促されたが、さすがに遠慮して奥の座敷の席に座った。
客は他に、女性2名とカウンターに男性1名。
「メニューはないの?」
そう聞くと、おばちゃんから、カキフライ定食、アジのひらき定食、サケ定食等、4〜5品だだーっと言われたが、他は覚えていない。
適当にアジのフライ定食を頼んだ。
するとまもなく、おばちゃんがお茶を運んで来た。
そして、こう言うのだ。
「お茶は飲み放題だからね」
「あ、はい」と部下Tは戸惑いながら返事する。
そしてさらに畳み掛けるようにおばちゃんは言う。
「だけどね、悪いけど、ご飯は5杯までだからね」
そう言われたら、そんなに食えないよ、と返すしかないじゃないか。
何とも豪快なおばちゃんである。
しかも、良く見たら、真っ昼間からビールを飲んでいる。
カウンターで客のオヤジと喋っているのだ。
その奥で、旦那さんが料理を作っている。
聞くと、すでに50年以上この土地にいるらしく、たぶんその頃からここに店を出しているのだろう。
完全にこの地に根付いている、そんな感じだ。

帰ろうとすると、「もう帰っちゃうのかい、もっとゆっくりして行きなよ」
その言葉を振りほどいて、二人店を出た。
店の中から「また来てねーっ」と、豪快な声が聞こえてきた。
これから何度も来るような、そんな予感がするのだった。


 1(月) 142

〔次世代の電池〕

▼家電などに使用する乾電池は充電池のエネループを使用している。
何度も使えて、経済的にも環境にも優しいのである。
愛機のポケットコンピューターHP200LXにもこれを使用していて、これで約1週間もつのだ。
先立ってこのエネループにプロ仕様があることを発見。
さっそく、HP200LXに装着した。
するとどうだろう。これがもの凄く持ちがいい。
ざっと、2週間から3週間はもつのだ。
これは言ってみれば、充電池のプロと言えるのではないか。
最初からそう言ってるじゃないか。
そう言えば、何年か前に話題になった、燃料電池の話はどこにいったんだろうな。
ノートパソコンに採用するとか言っていたが、予想以上のリチウム電池の進化に開発を見送ったのだろうか。
逆に燃料電池の方が環境に問題があったりして。
先立って、水素で動くクルマが発表されたが、そのうちパソコンなんかも、水素で動くようになるのだろうか。
だがしかし、パソコン本体から、だらだらと水が出てくるのは少々困りものである。




byクムラ〜




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