◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ| 

/30:千春を聞きつつ房総へ /29:もはや修行である /28:またまた出た /27:いないわけ /26:一丁な一日 /25:ハイな気分で飲む /24:ジェネレーションギャップ /23:リフレッシュする /22:下げるために走る /21:歓迎会である /20:朝から夢 /19:雨の中、走る /18:次第になくなる /17:鳴らなかった /16:船の予約をする /15:増えるが仕方ない /14:ここぞとばかり走る /13:再会だらけ /12:気が付いたら寝ていた /11:しっかりガン見 /10:ないことの悲劇 /9:上陸するのか /8:朝から走る /7:カリスマに興奮する /6:気になる独り言 /5:寝る向きを気にする /4:気持ち良く寝られる /3:落ち着いたら走ろう /2:初志貫徹が大事 /1:緩むひととき/

<2013年 6月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

30(日) 

〔千春を聞きつつ房総へ〕

▼大河の八重の桜を見終わるや否や、出張先に向け自宅を出発する。
眠い目を擦りながら早朝出るよりよほど楽だし、時間的にも余裕があるからだ。
カーラジオから流れる21時の時報とともに出発。
FMのNACK5から、どう言うわけか松山千春の声。
どうやら、北海道のSTVラジオとのコラボ放送らしい。
北海道での放送は1週間後とのこと。
そんな、懐かしい、松山千春の放送と共に房総へと向かう。
渋滞もなく、無事、宿に到着。
さあ、明日からまた気合いを入れていこうじゃないか。


29(土) 

〔もはや修行である〕

▼CHAGE&ASKA、安全地帯、スキマスイッチ、ミスチル、BOΦWY、B'z、長渕剛、村下孝蔵、ザ・イエローモンキー、スガシカオ、スピッツ…
実に蒼々たるメンバーだが、いったいどれだけ歌えば気が済むんだ。
いやあ、歌ったなあ、ひさびさに。
30曲以上は歌ったのではないか。
このことから分かること、それはこういうことだろう。
実のところ、オレはカラオケずきです。
それにしても、歌い終わったあとの、この虚脱感と言ったらなんだろう。
もう走る気も、腕を立てる気も起きないのだ。
カラオケも度が過ぎるともはや修行である。


28(金) 

〔またまた出た〕

▼新人Kが突然、口を開いた。
「小4までは隔週で土曜休みだったんですよ」
「それからは、毎週土曜休みでした」
「と言うことは、それから、ゆとり教育に突入したわけなんだな」
オレは、そう聞き返した。
それに対し新人Kはまるで他人事の様にこう言った。
「そうです、ゆとり真っ直中でした」
オレは、思い出したようにこんなことを言った。
「そう言えば、会社もその昔は、隔週で土曜は出勤だったな」
「はんどんだったけどね」
すると、新人Kは驚きの質問を投げかけてきたのだ。
「はんどん、って何ですか?」
またまた出たか。
そう、ジェネレーションギャップである。
今日もそんなギャップを感じつつ、平和に一日が終わった。


27(木) RUN3km 21:00 

〔いないわけ〕

▼夜7時を回ってもまだ日が高い。
今日は明るいうちに走るかと思ったが、うっかりテレビを付けてしまい、SASUKEを見てしまう。
結局1stステージが終わったところで慌てて外に出た。
スマホのGPSがうまく働かなかったので、走ったあげく、走行距離は0キロメートル。
なんだか損した気分だ。
そして、今日も他にランナーを見ることはなかった。
話に寄れば、ここら辺は、凶悪事件が多いのだと言う。
女児殺害、射殺事件等、このところ殺人事件が多発しているらしい。
だから走っていないのか。
そう言えば、若い女性も歩いていないし、子どもの姿も見当たらないぞ。
どうなってるんだ、ここは。
たまたま時間帯がそうなのかも知れないけど。
ともあれ、そんなの気にしてたら走れないのだ。


26(水) 120 100

〔一丁な一日〕

▼昨日の天気がまるで嘘のような荒れ模様の一日。
外から若手Hと新人Kがずぶぬれになって戻ってきた。
ずぶぬれになったら、脱ぐしか手はないだろう。
新人Kは、パンツ一丁で机に向かう始末だし、若手Hは、替えのズボンがないので、仕方なく合羽のズボンを直に履いている。
そんな状況で仕事だ。
あくまでも真面目に仕事である。
若手Hが新人Kに、これはどうなっているのか? と尋ねる。
素早く若手Hの横に立つものの、パンツ一丁でお尻を掻きながら「これはこうなってます」はないじゃないか。
まるで、説得力がないのだ。
そんなわけで、今日はそそくさと定時で仕事場を後にしました。


25(火) 

〔ハイな気分で飲む〕

▼まるで梅雨明けを思わせるような良い天気だ。
なんだか仕事もはかどるような気がするから不思議である。
そんなハイな気分で、久しぶりに3人で飲みに行った。
歩いて10分ほどのちょっと小綺麗な居酒屋へ入ってみた。
平日とあって、うちらの他に客は一人だけだった。
なかなか落ち着けて、雰囲気の良い店だ。
気立ての良いおばちゃんも二人いる。
オレは、ビール半分でほろ酔い気分だったが、他の二人は、ビール、焼酎、日本酒とチャンポンしてもまだまだ平然とした顔をしているから、羨ましい。
それでも11時を過ぎた頃には、みなすっかりできあがっていた。
帰りも同じ暗い道を、そぞろ歩きで帰る3人なのだった。
こんな田舎も風情があって、なかなか良いものだ。


24(月) 120 100

〔ジェネレーションギャップ〕

▼新人のKが、何やら難しい顔をしている。
どうやら何かが分からないようだ。
それを見ていた若手のHは、こうアドバイスした。
「あんちょこ見ろよ」
それを聞いた新人Kは驚いたことにこう言ったのだ。
「あんちょこってなんですか?」
なにーっ!あんちょこも知らないのか。
いても立ってもいられなくなったオレは、単刀直入にこう教えてやったのだ。
「虎の巻のことじゃないか」
それを聞いていた若手Hは、こう言ったのだ。
「虎の巻って何ですか?」
おまえらぁ…
万事休すである。
このことを敢えて言えば、ジェネレーション2段ギャップと言うべきか。
イヤだなあ、3段ギャップが来たら。


23(日) 

〔リフレッシュする〕

▼かねてから行こう行こうと思っていた、塗装板金屋に行ったのだった。
愛車スカイラインの塗装見積りをしてもらうためである。
長年の経年変化はボディにも表れ始め、そのたびに補修しているのだが、今度はリアスポイラー表面の塗装が剥がれてきたのだ。
いつまでもこのままでは、いかす愛車が可哀想なことこの上ない。
いっそのこと全塗装でもしようかと金額を聞いたら意外と安かったので、一瞬その気になったが、作業期間が1ヶ月掛かると言うので今回は諦めた。
その代わりと言っちゃなんだが、割れかけているサイドステップのエアロの補修もしてもらうことにした。
納車は7月に入ってからだ。
リフレッシュして男前になる愛車が楽しみだ。


22(土) RUN5km 28:53 朝走る

〔下げるために走る〕

▼朝、眠い身体にムチを打ち走った。
重いなあ、重い。
しかし、これも血圧のためだ。
走ると一気に下がるのだ、血圧が。
この勢いでシャワーも浴びず、予約した時間に病院へ。
しかし、時間になってもなかなか呼ばれない。
あ〜、イライラする。
これじゃ、だんだん血圧が上がってくるじゃないか。
30分ほどしてやっと呼ばれた。
先生がしゅぽしゅぽと血圧を測る。
息を呑んで結果を待つ。
どうなんですか、先生。
「う〜ん、薬を飲むほどじゃないですね」
これからも、まめに血圧を測り、145をコンスタントに越えるようならまた来て下さいとのことだったが、取りあえず、ホッとしてグー、だ。


21(金) 

〔歓迎会である〕

▼新入社員の歓迎会のため、六本木に戻った。
この部署には、いまオレの元にいるKを含め、3人の新入社員がいる。
少々時期外れの歓迎会となったが、会場には25名ほどが集まり、やけに賑やかな会になった。
いろいろとしゃべっていると、少し戻らない間に、会社に様々な変化があったことを知る。
みな、それぞれ苦労を抱えて頑張ってもいる。
そんなことを聞いていると、オレも頑張らねばならないと言う気になってくるから、オレは単純だ。
こうして、久しぶりの都会で有意義な2時間半を過ごしたのだった。

今日は自宅に帰る。
明日は、血圧の再検査があるのだ。
天気が心配だが、検査の前になんとか走って、万全の体勢で挑みたい。


20(木) 120 100

〔朝から夢〕

▼朝、いつもの様に7時に宿を出て、いつもの様に7時15分頃職場に着く。
すぐにパソコンの電源を入れ、仕事モードのスタンバイ。
ニュースサイトをボーっと眺めていると、突然いても立ってもいられなくなった。
目に入ったのは、日本vsイタリアの文字。
そうだった、今日はコンフェデレーションカップの第二戦があるのだった。
そして、まさに今、試合中だったのだ。
スマホのテレビをつける。
なんと、日本がリードしているではないか。
これはもしかしたらもしかするぞ、と思ったが、やっぱりダメだった。
それでも、イタリア相手に3対4は善戦したのではないか。
だってそうだろう。
あの鉄壁のイタリアに3点も入れたんだぞ。
しかし、負けは負けだ。
サッカーには、負けて強しと言う言葉はない。
勝って初めて、結果として認められるのだ。
偉そうなことを言ってしまいました。
と言うことで、朝っぱらから、ひとときの夢を見てしまったのだった。


19(水) RUN3.5km

〔雨の中、走る〕

▼朝から雨が降ったり止んだり、さらに風がやたらと強い。
性懲りもなくまた台風が近付いているらしい。
この状況は梅雨と言えば梅雨だが、今年の梅雨は少々やんちゃである。
やんちゃと言うと、何やら可愛げがあるが、そんな感じのまま終わって欲しい。

▼いつもの様にスーパーで買い出しのあと、宿に戻り、微妙な天気の中、走ろうかどうか迷ったが、意を決し、小雨の中走った。
いつ大粒の雨になるか、気にしながら走ったら、いつもよりもコースが短かった。
どうやら、早めに道を曲がってしまったらしいし、そう言えば、踏切も渡らなかったな。
お陰で雨に降られることもなく、無事帰還。
部屋に入った途端、汗が止めどもなく流れる。
実に梅雨らしい風情を体現したと言えよう。
そうなのか。


18(火) 

〔次第になくなる〕

▼走るつもりで張り切っていたが、残業が殊の外長く掛かってしまい断念した。
帰宅途中のスーパーは危なく閉店。
ぎりぎり駆け込み、晩飯を買う。

▼我が母校の大学が名称変更すると言う噂を聞いた。
なんだかピンとこない名前だ。
こうなるともうすでに母校であって母校じゃないな。
思えば、高校もなくなってしまったし、中学校も元のところにはすでにない。
残るは小学校のみ。
ここだけは、なんとしてでも残って欲しい。
この校舎の前に立てば、あの頃の記憶が走馬燈のように蘇るのだ。
けっして楽しかったと言える記憶ではないが、あの時があるから、今のオレがいるのは間違いない。
今のオレが良い悪いは別にして。


17(月) 120 100

〔鳴らなかった〕

▼週の初めの今日も何事もなく無事終わり、ホッと一息といったわけだが、果たして、本当に何事もなかっただろうか。
何か忘れているような気がする。
確か、大変なことがあったはずだ。
持ち前の記憶力を駆使し、オレはやっと思い出した。
寝坊したんだよ、オレは。
今朝オレは何かを感じ、目を覚ました。
何かしら、ただならぬ予感がしたのである。
スマホの時計を見た。
この時オレは、とっさにこう思ったのだ。
もうダメだ。
つまり、遅刻である。
解せないのは、いつもは高らかに鳴るスマホのアラームが鳴らなかったことだ。
こんな時にオレを裏切るなんて、どういう風の吹き回しなんだよ。
そんなことを、いくらスマホに訴えたって返事があるはずもない。
もしかしたら、オレが無意識に止めていたと言うことも考えられるが、この目覚ましアプリのアラームを止めるには、出題された計算を正解して初めて止められると言う、少々厄介なことになっており、そんなことをした覚えはまったくないのだ。
設定忘れもない。
となると、考えられるのは、こいつの仕業だ。
もう一人のオレ。
何かの弾みで、オレの分身がオレの知らないうちに、アラームを止めたに違いない。
どうにかしろよ、もうひとりのオレ。


16(日) 

〔船の予約をする〕

▼会社から、夏休みの予定を提出するようメールが入った。
もう、そんな時期だ。
いまの仕事場に3人いるので、交代で休みを取ることにした。
オレは、いつもよりも一週間ほど早く取ることにした。
その方が、フェリーが取りやすいと思ったからだ。
さっそく、フェリーの予約サイトをチェックした。
フェリーの予約は2ヶ月前からできるが、すで2ヶ月を切っている。
案の定、すでに空席の残りは少ない。
空席と言っても、この場合、車の空席のことだ。
それでも何とか、数少ない空席を見つけ、即刻予約。
取りあえず、一安心だ。
まず、札幌の妹に日程の連絡をする。
その後、実家に電話したが留守だったので、FAXを送信しておいた。
それにしても、まだ梅雨も明けていないってのに夏休みとは、何ともピンと来ないものだ。
なにはともあれ、あとはしっかりと愛車の整備をしなくちゃな。


15(土) 

〔増えるが仕方ない〕

▼天気は不安定だが、太陽が出ると一気に暑くなった。
それでも、気温28度。
まだまだこれからだな。
こうして今週も無事、仕事は終わった。
一番ホッとする瞬間だ。

▼3日振りに洗濯すると、けっこう大変なことになることに気付いた。
困ったことに干すところがないのだ。
たった3日だってのに、なんてことだ。
こうなったら、洗濯干しを買おう、ハンガーも買おう、突っ張り棒も買おう。
ますます家財道具が増える。
それもまた致し方ない。


14(金) RUN4.2km 24:09 

〔ここぞとばかり走る〕

▼敦賀のH野に連絡してみた。
オレが先鋒で敦賀に行き、そのあと引き継いだのが、H野である。
もうずいぶん昔のことの様な気がするなあ。
ともあれ、予定では、そろそろ終わる時期だ。
「どうだ、予定通り終わりそうか?」
オレが聞くと、H野は来週には終わって引き上げられそうだと言う。
それは良かったと労い、それでこっちに戻って来れるのかと聞くと、声が微妙に暗い。
どうやら、次の仕事場は大阪らしい。
なかなか戻って来れなくて、ガッカリ感が満開であった。
出張も、続くときは続くものだ。

▼長らく続いた雨も、午前中でようやく止んだ。
仕事のあとは、いつもの様に後輩とスーパーで買い出しをし、帰宅するや否や走った。
つまりジョギングであり、格好良く言えば、ロードワークである。
なんか、いいなあ、プロっぽくて。
前回走った幹線道路は信号は多いし、車が多く、空気も悪いので、少しコースを変えてみた。
あまり極端に変えて、路頭に迷うと遭難してしまうので、目を皿のようにして走った。
ほとんど勘だけど。
ともあれ、初めての道は走っていても気持ちの良いものである。


13(木) 

〔再会だらけ〕

▼今の仕事場から車で30分ほどにある、千葉支店を訪問した。
懐かしい面々が多くいて、皆で飲みに行ったのだった。
そもそも千葉支店に来店すること自体、かなり久しぶりのことだし、ここのN支店長とは、20数年ぶりの再会であり、その当時、大阪に出張に行っていたオレは、N支店長の部屋に居候していたのだった。
なので、かなりお世話になったし、あの頃の楽しかった毎日が走馬燈のように頭をよぎり、ひとしきり昔話に花が咲いたのだった。
あの頃はお互い本当に若くてやんちゃだった。
そして、ここに同期のNもいる。
同期だが、仕事上の絡みは今まで一度もないし、会うのもやはり20数年振りだ。
以前会ったのは、確か郡山でだったのではないか。
そう言っても、Nはまったく覚えていない。
そのNとは、同郷である。
それが判明したのは、新入社員のとき、Nがオレに向かっていきなりこう聞いてきたからだ。
「確か、小学校1年のとき、同じクラスだったよね」
よくぞ、覚えていたもんだ、と感心したものの、オレの記憶にNはまったくない。
聞けば、1年で転校したらしいから、オレが忘れるのも無理はないだろう。
今でもおふくろさんが、故郷の美唄にいるらしく、たまに帰っているらしい。
他にも、水戸に出張中に居候して世話になった、Kもいるし、久々の再会だらけで、楽しい時間を過ごしたのだった。


12(水) 

〔気が付いたら寝ていた〕

▼昨晩は、見ないつもりだったW杯予選、日本vsイラク戦をうっかり見てしまった。
なにしろ夜中だったし、平日だからなあ。
しかしながら、両チームともなかなか点が入らず、気が付いたら寝てしまっていた。
どうやら終了間際に岡崎がゴールを決め、ザックジャパンが予選最終戦を勝利で飾ったようだった。
いまいち、嬉しさがこみ上げない。

▼今日は一日、雨が降ったり止んだり。
何度も言っている通り、台風の影響である。
仕事が終わって、3人、スーパーに寄る。
晩飯の他にもあれやこれや日用品を買ってしまった。
最小限にしようと思うが、こうして、モノは増えていくのだ。

▼今夜は走る気満々だったが、着替えて外に出るなり、また雨が降り出した。
雨の中でまで走るモチベーションは持ち合わせていないので、即座に今日のロードワークは取りやめた。
これじゃ、血圧は下がらない。
せめて、ゴマ麦茶でも飲もうじゃないか。
効くのか、これ。


11(火) 120

〔しっかりガン見〕

▼噂は本当だった。
台風が迫ってきている。
先週まで雨マークなどひとつもなかったが、あっという間に連日の雨だ。
どういうつもりなんだよ。
台風に文句を言ったところで仕方がない。
しかし、仕事上、この雨の影響はけっこう大きいし、個人的には、走れないんだよ。
なにしろ、合羽着て走るほどの熱意はない。
こんなときは、インドアで腕立てだ。
明日は、一日中雨の予報が出ている。
せめて、小雨程度で勘弁して貰えたらと期待する。

▼今日も帰りはコンビニに寄り、晩飯を買う。
昨日、オレ的な事件のあったコンビニだ。
文句を言おうと思ったが、当の店員はいなかった。
あれじゃきっと、首になったのだろうな。
思い込みも甚だしい。
今日は、レジで割り箸をしっかりガン見して確認。
見ると、ヨーグルト用のスプーンが2つ入っていた。
なんて、ラッキーなんだ。
悪いことがあれば、良いこともある。
人生山あり谷あり。
アメとムチ。
ジキルとハイド。
CHAGE&ASKA。
オレはいったい何を言いたいんだ。


10(月) RUN4km 23:30 初東金ラン

〔ないことの悲劇〕

▼仕事が終わって、途中のコンビニで夕食を買い、アパートへ。
すぐに着替え、走る。
いつもは5キロのランニングだが、出張先で無理をしてもしょうがない。
取りあえず、4キロほどのコースを設定し走る。
しかしながらこのコースは信号が多い。
赤信号のたびに止まるのは、少々いただけない。
それにしても、走る人をまったく見掛けない。
たいてい何人かのランナーとすれ違うものだが、時間的なものなのか、地域的なものなのか、結局、最後までランナーと出会うことはなかった。

しっかりといい汗を掻き、シャワーを浴び、夕食。
まさかこんな悲劇がオレを待ち受けているとは、この時、夢にも思わなかった。
こんなことは、長い人生において、一度もなかったのではないか。
「ないんだよ、箸が…」
こんなことってあるか。
思わず、あのコンビニの店員の顔が脳裏をよぎった。
あの小僧が入れ忘れやがったんだ。
こんなに腹が立ったのは久しぶりである。
とにかくこの危機をなんとかしなくてはならない。
いくらオレでも、弁当を手づかみで食べるほど野生人ではない。
散々悩んだ挙げ句、箸の替わりに使ったものは、ストローだ。
これほどストローを有り難いと思ったことはない。
オレは、感謝の意味を込めてこう叫んだ。
「ブラボー!ストロー!」
力の加減にこつがいるのは言うまでもない。


 9(日) 

〔上陸するのか〕

▼本を読んだり、競馬をしたり、讃岐うどんを食べに行ったり、取り立てて、特別何をするでもない休日。
基本的に何も難しいことを考えないこと、これが最良の休息になる。
気掛かりなのは台風だ。
少しずつ日本列島に近付いているのだ。
こんなに早くかよ。
なにしろ、上陸する前の消滅を願いつつ、明日からの過酷な仕事に邁進する所存である。


 8(土) 

〔朝から走る〕

▼起床するなり走った。
朝から走るのは初めてである。
太陽の下を走るのも気持ちの良いものだが、やはり暑い。
ところで、なぜオレは朝から走ったのか。
それにはわけがある。
前にも言ったことがあるが、走ると血圧が下がるのである。
先立って、会社から通達があった。それは、健康診断の結果が悪かった項目に対し、再検診し、その結果を提出する様に、というものだった。
それも期限は今月中だと言うから、慌てなければならない。
そして今日、検診に行く前に、走ったと言うわけだ。
走る前に150あった血圧は、走ったあとは、110に激減。
これはいいぞ、とすぐに病院へ行き、受付を済ますと、そこの血圧計で血圧を測っておいて下さいと言うので、さっそく測った。
結果は、140。
殊の外高い。
これじゃダメだと、もう一度測る。
145だ。
ますますダメだ。
諦めきれず、再度挑戦。
150。
測れば測るほど、ダメになるじゃないか。
5回目に挑戦していると、見かねた看護士がこう言った。
「何度やっても、同じだから」
結局、一番最初の結果を持って、検診に望んだ。
先生が測ると、136だった。
薬を飲むほどじゃないですね、と言うので、それじゃ、異状なしと言う所見書を書いてもらっていいですか、と頼んだら、異状なしと言うわけには行きません、と言う。
やはり、高いことには変わりないようだ。
それじゃ困るんですよ、と言うと、先生はこう言った。
「それでは、毎日、血圧の記録を取って、それを持って2週間後に来て下さい」
こうなったら、2週間のうちに何とかしなくてはいけない。
それは何を意味するか。
つまり走り続けることだ。
果たして、出張先でできるのか、そんなこと。
ますます過酷な出張になりそうである。


 7(金) 

〔カリスマに興奮する〕

▼仕事場にふらりとやって来たのは、Mだ。
Mは、プロではないが、サーファーである。
暇さえあれば、九十九里浜へ波乗りに出掛けるのだと言う。
ハワイへ行ったときの話だ。
オレは、サーフィンのことはまるで分からないのだが、その世界にマチャドと言う有名なサーファーがいるらしい。
Mは、そのマチャドに偶然出会したのだと言う。
大ファンのMは、マチャドを見つけるなり脱兎の如く駆け寄り、持ち前の豪快さで「オー!マチャドー!」と叫ぶや否や抱きついたのである。
こうなったらサインをもらうしかないだろう。
すぐそばの売店のおばちゃんに、「ペン!ペン!」と半ば強引にペンを要求し、奪うようにして受け取ったそのペンで、着ていたTシャツとボードに、でっかくサインをしてもらったのだ。
Mに取って、これほどの宝物はないだろう。
なにしろ、マチャドだ。
興奮覚めやらぬMは、ご満悦で颯爽と波へと入っていった。
ひとしきり、波乗りを楽しみ、上がってくると、思いも掛けない事態がMを待っていたのだ。
不思議なことに、憧れのマチャドについさっき書いてもらったサインが、何処にもないではないか。
Mは思わずつぶやいた。
「水性かよ…」
こうして、慌て者のMには、思い出だけが残ったのだった。


 6(木) 120

〔気になる独り言〕

▼いつもの3人でラーメン屋に入る。
席で待っていると、やけにでかい声で店に入ってくる男がいた。
でかい声だが、見たところ一人である。
その男は券売機にお金を入れ、何の躊躇もなくボタンを押した。
するとその男はでかい声でこう言ったのだ。
「あーっ!間違えた!」
どうやら、本来自分が食べたかったものと違うものを押してしまったらしい。
さらにその後、「まーいいか!」と、これまたでかい独り言をいいつつ席に着いたのだ。
さらに注目していると、新聞を広げながら、やけにでかい独り言を言い始めた。
新聞の記事について不満があるのか、はたまた、ボタンの押し間違えを悔やんでいるのか、でかい声だが実際のところ、何を言ってるのか分からない。
これほど気になることはないじゃないか。
ともあれ、その男を見ていると、何だかとてつもない孤独を感じ、切ない気分になるのだった。
ラーメンは旨かった。


 5(水) 

〔寝る向きを気にする〕

▼昨日、新人Kがこんなことを聞いてきた。
「部屋のベッドは、どっち向きに寝てます?」
「どっち向きって、そりゃ壁の方に頭だよ」
そう答えると、曇った顔でこう言うのだ。
「それ、北枕ですよ」
だからどうしたって言うんだ。
そんなもの気にしてられるかよ。
そもそも、照明のスイッチは、北側の壁にあるじゃないか。
じゃなにかい、足でスイッチを押せと言うのか。
オレは半ばムキになってこんなことを言ったのだ。
「そうですよね、そんなこと気にしてる人なんか、あまりいませんよね」
新人Kは納得したように頷いた。

その日の夜、向きを変えて寝たことは言うまでもない。
心なしか、ぐっすり寝られた。
新人Kに、言うつもりはない。


 4(火) 

〔気持ち良く寝られる〕

▼朝、うっかり二度寝してしまい、起きたらいつも出掛ける時間の5分前だった。
大慌てで支度し、10分で出た。
近いとかえって油断するものだ。
遅刻は免れた。

今日の暑さはけっこう本物だった。
しかし、雨よりはよほどいい。
今日も無事、仕事は終わり、新人のKと共に急いで帰った。
そのまま定食屋でメシを食らい、さくっと帰宅。
急いでいるのにはわけがある。
今日は、大一番があるのだ。
ブラジルW杯予選、日本vsオーストラリアだ。
これで勝つか引き分ければ、決まるのである。
後半の終了間際に1点入れられたときは、もうダメかと諦めもしたが、最後の最後に本田がPKを決め、見事、W杯出場を決めたのだった。
ほんと、良く決めてくれたよなあ、本田。
ボールがゴールに吸い込まれたときは、鳥肌が立ったよ。
これで今日は気持ち良く寝られる。


 3(月) 

〔落ち着いたら走ろう〕

▼梅雨入り宣言は早かったのではないかと思うほど、毎日天気が良いし、しかも、風は涼しくてベストな気候だ。
そんな環境の中、一日仕事。
知ってると思うが、合いも変わらずここは房総だ。
だから涼しいのかは分からない。
仕事が終わって、宿に戻る3人。
今日は、軽くメシだけ食おうと、歩いてすぐのところにある店へ。
定食屋だと思って入ったそこは、しっかり居酒屋だった。
うちらの他に客はいない。
居酒屋と言っても、やけに気さくな、おばちゃんが一人で切り盛りしている店だ。
10月までいるよ、と言ったら、ラッキー!と言って喜んでいた。
ビール一杯で酔っぱらう下戸なオレ。
新人Kは昨日、念願の自転車を買い、一日散策を楽しんだようだ。
Hは、散髪へ行ってさっぱりした顔をしている。
取り留めもない話をする3人。
こんな感じで毎日が続くのだろう。
だがしかし、これではダメな感じがするので、落ち着いたら走ろうと誓う。


 2(日) 120

〔初志貫徹が大事〕

▼いったん自宅に戻った。
ふと愛車スカイラインを見る。
オレは思わず声を上げた。
なんだこりゃー!
鳥の糞だらけなのだ。
ネコの糞じゃなかったのはせめてもの救いだが、ともあれ、いったん見てしまったら気が気ではない。
こうなったら洗車するしかないだろう。
たった一日だが、このままほっとくわけにはいかないのだ。
さっぱりしたところで、日用品の買い出しにいつもの薬局へ行く。
それが済むや否やとっとと帰宅。
今週の勝負は、安田記念だ。
だがしかし、先週のようにはいかなかった。
それにしても、競馬と言うのは不思議なものだ。
さんざん迷った挙げ句、最後に切った買い目に限って来るのだ。
こんなことは日常茶飯事である。
要は、初志貫徹の鉄則を忘れるな、と言うことだろう。
こんなとき、ふと思い出す。
「考えるな、感じるんだ」
リー先生の教えを忘れてはいけない。
弟子じゃないけど。

さあ、また明日から一週間、出張で頑張ろう。


 1(土) 

〔緩むひととき〕

▼今週も一週間無事に終わった。
その安堵感で、ホッとするひととき。
気の緩む瞬間である。
しかしながら、緩めすぎはいけない。
だってそうだろう。
パンツのゴムだって、ゆるゆるじゃ、落ち着かないじゃないか。
ある一定の緊張感は必要なのだ。
まったくオレには似つかわない言葉だけどな。
ともあれ、来週に備え、明日の競馬、安田記念の予想でもしよう。
それで養えるのか、鋭気が。




byクムラ〜




昨日 今日


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