◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ| 

/31:幸せ気分で /30:入っていたはずなのに /29:納めた /28:最後の忘年会 /27:これがブームである /26:ありなのか /25:替えるか替えまいか /24:愛車帰還 /23:大勝負の日 /22:滅亡のあと /21:初めての馬券 /20:ガーナ人がいる /19:10回目の車検 /18:見つかった /17:確かにそれは焦る /16:勝負である /15:滅亡なのか /14:泊まるわけ /13:先頭を確認せずにいられない /12:年月の流れは非情である /11:こんなときに限って /10:歌を聴いて思い出す /9:世紀の一戦に興奮する /8:のぼうの城 /7:泊まる /6:おかえりと言われる /5:使い続ける試練 /4:もうすぐ車検 /3:バロメーターである /2:眠りを求めて /1:久々の休日出勤/

<2012年12月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

31(月) 

〔幸せ気分で〕

▼オーバーホールに出していた腕時計を受け取りに行った。
オーバーホールのついでに、取れていた外れ止め金具の取り付けを頼んでいたのだが、取り付けは無理だと事前に連絡があったので、それはそれでいいのだが、なんとも納得のいかないことがあった。
時計店の女性スタッフはこう言うのだ。
「外れ止め金具は処分しておきました」
ちょっと待て。
いくら取り付けられなかったからと言って、勝手に処分する奴があるか。
そもそも、ピンが外れているだけで、たまたまそれに合うピンがないだけで、いつか見つかるも知れないじゃないか。
それなのに、処分ってことはないじゃないか。
ついでに頼むんじゃなかったぞ。
あまり言うと、女性スタッフが泣きそうだったので、オレは潔く諦めることにした。
それでも何か釈然としない。
ちょうど、アンケートハガキがあったので、おもっきりクレームを書いておいた。
ほんとに悪いのは、メーカーのような気がするけどな。

考えてみれば今日は大晦日だぞ。
今年のイヤなことを全部忘れる日だ。
したがって、こんな細かいことにこだわっている場合ではないはずだ。
オレとしたことが、なんて失態を犯してしまったのか。
ああ、忘れよう。
たかだか、時計の金具のことなんか。
もの凄いこだわりが感じられるのは気のせいか。

▼走り納めをしようと外に出たら雨が降ってきたのでやめた。
そんなこんなでいつもと変わらない夜のようでいて、確実に2012年は去ろうとしている。
人類みな揃って、2013年を迎えられることのなんと幸せなことか。
さあ、幸せな気分でカウントダウンをしようじゃないか。


30(日) 

〔入っていたはずなのに〕

▼ひさしぶりに名古屋のK田から電話があった。
あれやこれやと近況を話した。
だがしかし、本題はそれじゃなかった。
なんだよ。
パソコンの相談である。
K田は非常に深刻そうに話し出した。
ノートパソコンにオフィスが入っていないんですよ。
それは一大事だ。
だってそうだろう。
オフィスが入っていないパソコンなんて、クリープの入れないコーヒーみたいなもんじゃないか。
その程度かよ。
なにしろ、いまや、オフィスに入っているエクセルやワードがなければ、仕事にならないのである。
K田に聞くと、確かにオフィスがプリインストールされたパソコンを購入したのだと言う。
オレは、K田にこうアドバイスした。
「だったら買った店に文句のひとつでも言えばいいじゃないか」
それを聞いたK田は、こう言うではないか。
「言いました」と。
だったら、向こうはなんて言ってるんだと聞くと、店員はこんなことを言い出したのだと言う。
「半年も経っていてはダメです」
オレは声を大にしてこう言おう。
気付くの遅すぎ。
オレは、素直に買いなさいと、助言するしかなった。


29(土) 

〔納めた〕

▼ほぼ徹夜明けの仕事納めはなかなか辛い。
頭はボーっとしており、思考能力が働かないのだ。
オレは飲んでないのでまだいいが、他の三人はかなり効いているようだ。
なにしろ、2軒目の店でテキーラのボトルをすっかり空にしてしまったのだ。
テキーラをバカ飲みする奴の気が知れない。
それでもなんとか無事、仕事納めを迎えた。
来年のことを言うのは少々気が引けるが、明ける早々、忙しくなることは目に見えている。
言わなけりゃ良かった。

▼今年は珍しく、早々に年賀状を作成し終えた。
だがしかし、ひとつ問題がある。
すっかり、出すのを忘れていたよ。
人はこれを、台無しと言う。
明日は気合いを入れて、ポストに投函する所存である。


28(金) 

〔最後の忘年会〕

▼会社は今日が仕事納めだが、ここの仕事場は明日が仕事納めだ。
1日多いが致し方あるまい。
そして今日、最後の忘年会を行う。
内輪で行うほんの小規模な忘年会だ。
しかしながら、過酷な会になりそうである。
なにしろ、いつ終わるか知れないのだ。
忘年会に限ったことではないけど。


27(木) 120 100

〔これがブームである〕

▼いま、仕事場でブームになっているものがある。
かりんとうである。
かりんとうとは何か。
黒砂糖をまぶした細長くて甘いお菓子である。
知ってると思うけど。
かりんとうと言っても、麻布十番で売っているような、高級なかりんとうではない。
セブンイレブンのかりんとうである。
これが、やけに旨いのだ。
昼時、何袋買ってきても、あっと言う間になくなってしまう。
このやめられなさは、ややもすれば、かっぱえびせんを凌ぐのではないか。
こんなに旨いものだったのか、かりんとうって奴は。
F氏を見れば、食べ過ぎて、歯が痛いと言って苦しんでいるくらいだ。
かりんとうで虫歯が悪化するのは少々いただけない。
何事も、ほどほどにだ。


26(水) 

〔ありなのか〕

▼ふとしたことで、もしかしたらそれもありではないかと思うことがあるのではないか。
たびたび登場するF氏である。
顔にせっせと何かを塗っているではないか。
オレは問い詰めた。
「何を塗ってるんですか?」
すると、F氏は怪訝そうな顔でこう答えた。
「何をって、これだよ」
見ると、除菌ジェルである。
確かに現在、風邪やノロウイルスが大流行しており、警報も出ているくらいであるが、それにしたって、顔に除菌ジェルはないじゃないか。
ダメなの? と不思議そうな顔をするF氏。
普通は手に塗るもんじゃないの、と言ったものの、顔に塗ってはいけない道理はなく、むしろ顔に塗っても効果はあるのではないか。
ウイルスはだいたい口や目から入るものだが、顔に付いているウイルスを未然に除菌すれば、感染を防ぐことができるのではないか。
どうしてこんなことに気が付かなかったんだ。
目からうろこである。
絶対やらないけどな、オレは。


25(火) 120 100

〔替えるか替えまいか〕

▼今回の車検を機に、ナンバーを替えようと思ったのだが、ディーラーに聞くと、意外とそのままのお客さんが多いですよ、と言う。
何か問題がないのか聞いても、特にないと言うので、取りあえず今回は交換を見送った。
ナンバー自体かなり経たってはいるのだが、実際のところ、多摩ナンバーよりも名古屋ナンバーの方がかっこいいかな、なんて思ったりもする。
なんとなくではあるけど、なにしろ車のナンバーが、「たま」じゃなあ。
これ以上、可愛らしいナンバーもないじゃないか。
ガンメタの車に、「たま」はダメである。

▼行きも帰りも絶望的な渋滞。
しかし、それもこれも今週で終わりだ。
クリスマスが終われば、あとは新年までまっしぐらだ。
まだまだやり残していることはたくさんある。
考えるとうんざりするので、取りあえず目の前のことをひとつずつ片付けていこう。
ときどき先を見て、軌道を外れないようにだ。


24(月) 

〔愛車帰還〕

▼カップリングファンの不具合で帰還が延びていたスカイラインが無事戻ってきた。
カップリングファンと言っても、別に、カップルを応援する雑誌のことではない。
そんな雑誌あるのかよ。
ボンネットの前の方で廻っている冷却ファンのことである。
ディーラースタッフが持ってきたファンを見ると、ものの見事にひび割れ。
このまま走っていたら、粉砕と言うことも考えられただろう。
おお、危ない危ない。
こんな経年変化による劣化は、避けては通れない道だ。
これからもまだまだこんな不具合が出てくるに違いない。
部品があるうちはいいが、これだけ古いと、いつなくなるか分からない。
これが一番困る。
こんなときいつも思う。
車庫があればなあ。

今回の車検費用は諸費用込みで、約220kだった。
覚悟していたので、なんのことはない、ったらない。
妙に力が入っているのは気のせいか。

現在22年目。総走行距離 149、800km。
我が愛車スカイラインHCR32は、まだまだ走る。
いや、走って下さい。


23(日) 

〔大勝負の日〕

▼今日は何の日か。
天皇誕生日である。
そうりゃそうだ。
その他にも重要なことがあるだろう。
今年最後のG1、有馬記念、つまり、有馬記念日だ。
勝手に記念日作るなよ。

オレはこのレースを最後の総決算のつもりでかなりの大勝負をしたのだ。
はっきり言って自信満々であった。
もし、何百万と当たってしまったら降ろすのが面倒だなとか、税金の申告が面倒だな、とか今となってはお笑いぐさだ。
そうである。
ものの見事に撃沈と言う結果で、今年のG1は幕を閉じたのだ。
それもこれもデムーロのせいだ。
風邪だかなんだか知らないが、エイシンフラッシュに乗るはずだったデムーロが、三浦皇成に乗り代わりとなったのだ。
3着付けで買っていたオレの身にもなってみろ。
寄りによって4着ってことはないじゃないか。
デムーロが乗れば、3着だったはずだ。
そんなにうまく行くのか。
そうでも思わなきゃ、自分が不憫でしょうがないので、この際言わせてもらいました。
ともあれ、ゴールドシップは強かった。
かつての、ビワハヤヒデ、クロフネを凌駕するような、新芦毛の怪物誕生となるだろうか。
来年の、オルフェーヴル、そして、ジェンティルドンナとの直接対決が楽しみだ。

実を言うと、明日もあるんだよなあ、競馬。


22(土) RUN5km 25:51 

〔滅亡のあと〕

▼記憶に寄れば、すでに人類は滅亡しているはずだが、何らいつもと変わることのない一日である。
朝の高速も普通にいつも通り渋滞だった。
ただ、冷たい雨が鬱陶しい。
これが延々と続くとすれば、異変なのだろうが、明日からはまたしばらく良い天気が続くそうなので、気分はピクニック気分だ。
なにしろ良かったよ、人類が滅亡しなくて。
そんなことになったら、ピクニックどころじゃないからな。

▼車検中の愛車スカイラインHCR32にファンカップリングの不具合が発見され、帰還が延びた。
そう言えば、弱冠、ボンネット内から異音がすると思ってたんだよなあ。
帰還が延びたのは少し残念であるが、先のことを考えれば、今のうちに不具合が見つかって良かったと言えるだろう。
さあ、正月休みはどこへ行こうか。


21(金) 120 100

〔初めての馬券〕

▼若手のHが急にこんなことを言いだした。
ぼく、馬券を買います。
いきなり何を言い出すんだ。
確かに、今週は今年最後のG1、有馬記念だ。
だからなのか、だからなんだな。
なにしろ馬券を買うのは初めてらしく、したがって、してくる質問もバカに初歩的である。
まず、馬券の種類から始まり、馬柱の見方など説明する。
終いには、こんな質問をしてきた。
「ところで馬券っていくらなんですか」
とにかく、初心者である。
だからこそ、オレはそれに乗りたい。
こうなったらオレが狙うのは、ビギナーズラックだ。
どこまで他力本願なんだよ、オレ。


20(木)         60 100

〔ガーナ人がいる〕

▼こないだから、仕事場にガーナ人がいる。
肌の色が濃いので、年齢が非常に判別しにくい。
聞くと、どうやら36歳らしい。
日本語はまあまあ喋れるし、住所を書いて貰うと、なんと漢字で書くではないか。
凄いね、と誉めると、こう返ってきた。
「住所だけぇ」
それでも、たいしたものだ。
名前がやけに長く、とても覚えられそうにもないので、省略し「まるちゃん」と呼ぶことにした。
本人は不服そうだ。
しかし、その不服さ加減がわからない。
ただひとつ困ることがある。
それは、初めて来たときにいきなり始まった。
無言のまま、いきなりその場でひざまづいたのだ。
どうしたんだ、まるちゃん。
呆気に取られていると、まもなく始まったのは、お祈りである。
廻りの人間など、まるで気にする風でもなく、スペースのど真ん中でやっているのだ。
聞くと、イスラム教徒と言うことだった。
この儀式が一日2回、あるのだ。
しかし、誰もそれを止めることはできない。
それは、まるちゃんのごく普通の生活の一部だからだ。
ひとしきりお祈りが終わると、何もなかったかの様に、まるちゃんはスマホでゲームを始めた。


19(水) 120 100

〔10回目の車検〕

▼愛車スカイラインHCR32を車検に出した。
実に10回目を迎える車検だ。
節目がいいなあ。
だからと言って、しめ縄を付けるとか、赤いちゃんちゃんこを着せるとか、特に何をやるわけでもない。
なぜなら、車だからだ。

今回の車検に当たり、取りあえず依頼していたのは次の3項目だ。
・リアスポイラーの塗装。
・ウインカーがハイフラッシャーになってしまっている。
・リアワイパーからウォッシャー液が出ない。

以上だ。
しかし、これだけで済まないことは先刻覚悟の上だ。
さっそく、ディーラーから連絡があった。
リアスポイラーの塗装は、年末忙しいので後日にして欲しいとのことだった。
まあ、これはしょうがないか。
案の定、この他に細かな不具合があった。
オイル漏れが2ヶ所。
パワステホースとデファレンシャルギヤの付け根である。
そして、ブレーキパッド交換とエアエレメント交換だ。
まあ、これだけで済めばいいか。
念のため、聞いてみたことがある。
ほんとに念のためだ。
全塗装をするといったい幾ら掛かるのか、と言う大プロジェクトだ。
ちょっと困った風だったが、こんな答えが返ってきた。
1パネル約5万ほど掛かるので、だいたい13パネルくらいだから、7〜80万くらいだろうと言う。
覚悟はしていたものの、やはりけっこうヘビーなコストである。
しかしながら、ディーラーではこの類のことは受けていないらしい。
だから困った風だったのだ。
やはり専門業者に聞いてみた方が良いようだ。
なんにせよ、手を掛ければ切りがなく、また、覚悟が必要なのが、この手の車なのである。
ともあれ、元気に帰ってきてくれ、我が愛車よ。


18(火) RUN5km 27:07 

〔見つかった〕

▼F氏のキャッシュカードはセブンイレブンで見つかったと連絡があった。
場所はどこなのか。
新宿である。
新宿と言えば、まさに酔っぱらっている最中のことじゃないか。
やっぱりな、と言ったところか。
F氏は言う。
ま、年中行事みたいなものだからさあ。
そんな、年中行事はまっぴらごめんだ。
そう言えば、去年の今頃もこんな話題で日記を書いた様な気がする。
ところで、そのキャッシュカードは使われていたのかと言えば、大丈夫だったとのこと。
パスワード付きのカードであったのにもかかわらずだ。
これは奇蹟である。
考えてみれば、まさかカードにパスワードなんか書いてあるなんて思わないもんなあ。
ともあれ、良かったよ、正月前に懐が寒くならなくて。


17(月) 120 100

〔確かにそれは焦る〕

▼F氏が何やら急に焦り始めた。
顔も青ざめている。
昨日から風邪を引いて体調絶不調のF氏であるが、それとは違う焦り方だ。
聞くと、その焦りも当然の事件である。
「実はカードを落としたんだよ」と言う。
カードと言っても、ポイントカードじゃないし、仮面ライダーカードでもない。
仮面ライダーカード落とすとけっこう焦るけどね。
昔話をしている場合ではない。
今回、F氏が落としたものは、これだ。
キャッシュカード。
これはただ事ではない。
机の下、カバンの中、車の中等捜すが、どうしても見つからない。
そんなF氏にオレはこう慰めた。
「大丈夫ですよきっと。誰かが拾って使おうとしたって、パスワードが分からないんじゃ、使いようがないですよ」
そう言うと、なぜかF氏の顔はなおいっそう曇ったのだ。
その顔は、ま、まさか。
そう、そのまさかである。
「カードにパスワード書いてあるんだよねえ」
どこにそんな間抜けな奴がいるんだ。
聞くと、以前、酔っぱらってお金を降ろそうとしたら、どうしてもパスワードが思い出せず、3回ほど失敗して使用不可能になったらしく、そんなことが何度かあってから、カードにパスワードを記入する様になったのだと言う。
一見、グッドアイデアの様でいて、やっぱり史上もっともダメなアイデアだろう。
せめて、他の別の何かに書いたらどうなんだ。
こんな隙だらけのF氏にどうか幸運あれ。


16(日) 

〔勝負である〕

▼外に出ると、妙に暖かい。
なんだろうな、これは。
何かが起きる前兆か。
そんなぽかぽかわくわく気分で、まずは選挙を済まそうと会場へ。
並んでいる。
いままでこんなことはなかったのではないか。
のちの投票率の発表では低かったと言うことなので、さしずめ東京都知事選挙も併せてあったからか。それとも、投票用紙を前にして、悩んでいたからかも知れない。
多過ぎるんだよ、政党が。

▼あまりにも馬券が当たらないので、ここで一発巻き返そうと、年末ジャンボを購入。
やっぱり今日のG1もダメだった。
いよいよ有馬記念を残すのみとなった。
いわば宝くじは、滑り止めである。
ちょっと待て。
宝くじが、滑り止めってことはないじゃないか。
だって、6億だぞ、6億。
6億の札束を敷き詰めた滑り止めは、恐れ多くて踏めるもんじゃないぞ。
そもそもそれだけあったらどれだけ馬券で勝負できると言うんだ。
とことん勝負したいらしい。


15(土) 

〔滅亡なのか〕

▼眠い目を擦りながら、頭もボーっとした状態で一日仕事をこなす。
こなしてないだろ。
外はどんよりとしており、まるで今日のオレのようだ。
いつもどんよりだろ。
考えてみれば、すでに12月も中盤を迎えている。
そう言えば、あれほど騒いでいたあの話題はいったいどこへ行ったのだ。
12月21日、地球滅亡。
21日と言ったら、もう来週のことではないか。
どれだけ呑気なんだよ、みんな。
もう少し、慌てたらどうなんだ。
だがしかし、今は師走だ。
こんな時期に地球滅亡ってことはないじゃないか。
世間は忙しいのだ。
滅亡どころじゃないのである。
忙しい先には、滅亡ではなく、クリスマスと正月を呑気に迎えていることだろう。


14(金) 

〔泊まるわけ〕

▼明日は休日出勤であり、しかしながらこのところの道路の渋滞はひどいものがあり、とりわけ土曜の混み様と言ったら、まったく閉口するものがあるため、今日は思い切って事務所に泊まり込むことにした。
そう聞くと、なんだか仕事のための様な気もするが、花金と言うこともあり、結局飲みに行くことになってしまい、結果的にそのための宿泊と言われてもしょうがないじゃないか。


13(木)         60 100

〔先頭を確認せずにいられない〕

▼この時期だから仕方ないと言えば仕方ないが、高速道路は非常に混んでいる。
いったいどこから湧き出てきたのかと、文句を言いたくなる気分だ。
オレもその一人だけど。
なにしろ東京を縦断して通勤しているオレとしては非常に厳しいものがある。
ルートは何通りかあるものの、事故があればもうどうしようもない。
そんなときは通常よりも2倍以上の時間が掛かっている始末だ。
特に環状線なんかひどいものだ。

そんな渋滞の真っ直中にいると、先頭の車両はいったい何をしているのか、無性に確認したくなるのではないか。
まったく動かない渋滞の中、おもむろに車を降り、その渋滞の原因である先頭を確かめるため、とことこと歩き始めたとしよう。
しかし、いくら歩いても車の列はとぎれることはなく、なかなか先頭に辿り着かない。
どれくらい歩いただろう。
ついにその渋滞の原因であるにっくき車の先頭に辿り着いたのだ。

オレの車でした。

どうやら環状線を一周してしまったようだ。
こんなことにならない様、こんな時期は渋滞に遭ってもけっしてイライラせず、辛抱強く我慢するしかないのである。


12(水) 120 100

〔年月の流れは非情である〕

▼同窓会に出席したのはF氏だ。
小学校時代の同窓会らしいが、なにしろそれ以来と言うことなので、もうとんでもなく久し振りの再会である。
中にはその当時、心ときめいた女の子もいるに違いない。
だがしかし、年月の流れは非情である。
誰もかれも、ほとんどが面影を残していないのだ。

「F君!」と呼ぶ女性の声がした。
振り返ると、そこには、実に恰幅のいいおばちゃんが立っていた。
F氏はありったけの記憶をフル回転させ、その女性が誰であるか思いだそうとしたのである。
しかし、どうしても思い出せない。
いっぽうの同窓生らしきおばちゃんは、一方的に喋りまくるばかりだ。
もはや圧倒され、どうしようもなくなったF氏は、そのおばちゃんに向かって、こともあろうにこう聞いたのだ。

「歳、いくつ?」

いったい何を言い出すんだ。
確かに気持ちも分からないでもないが、同窓生に歳を聞くことはないじゃないか。
なぜならば、同窓生だけにそこにいるのはみな同じ歳だからだ。
なにしろ、F氏はよほど動揺したに違いない。
その女性が、その当時、F氏が心ときめいたまさにその女の子だったことは言うまでもない。


11(火) RUN5km 26:09 

〔こんなときに限って〕

▼こんなときに限ってと思うことは誰しもあるのではないか。
夕方、若手のHはいつもの様に車を駐車場から出した。
見るとドアミラーが曲がっており、後ろがよく見えない。
まあいいかと、そのまま発進したのである。
後ろから、魔の手が忍び寄っているのも知らずに。

道路に出た瞬間、携帯電話が鳴った。
Hは何の躊躇もせず、電話に出た。
もし、ドアミラーが曲がっていなければ、そんなことはしなかったに違いない。
しかし、すでに遅かった。
外で誰かが呼んでいるのである。
耳を澄ますと、女性の声だ。
一瞬、ウキウキしたが、後ろを振り返ると、なんとそこにいたのは婦人警官ではないか。
婦人警官じゃ、よほどのことがない限り、ウキウキしないだろう。
どうやら、運転中の携帯電話の使用を見つかってしまったらしい。
そのまま、知らぬ振りをして行ってしまえば良かったのかも知れない。
相手は自転車なのだ。
しかし、無情にも前方の信号は赤になってしまったではないか。
いくら目を擦っても、頭を振っても赤だ。
もはや絶望的である。
さすがに信号無視をするわけにはいくまい。
こうしてHは、大人しく切符を切られたのだった。
なんて往生際がいいんだ、Hってやつは。
普通はそうだと思うけど。

Hは捕まった結果、その日の歯医者に遅刻してしまったと悔やみ、さらに罰金6千円だと言うが、痛いのは点数だろう。
減点1だが、すでに累積があるのだ。
こうして、累積地獄へと陥っていくのである。
ともあれ、こうしたことは連鎖する。
本人も、その廻りにいる人達へもだ。
どうか皆さんも気を付けてくれたまえ。
オレはそれを肝に銘じ、師走をまっしぐらに走る。


10(月) 120 100

〔歌を聴いて思い出す〕

▼昨日、たまたまテレビで堂本兄弟を見ていたら、哀川翔が長渕剛の歌を歌っていた。
それを聴いていたら久し振りに長渕剛が聴きたくなったので、その「泣いてちんぴら」と言う曲が入ったアルバムを引っ張り出してきて、ひとしきり聴いたのだった。
このアルバムには、「ろくなもんじゃねえ」と言うヒット曲も入っているのだが、この頃オレは何度も聴いて練習し、カラオケで歌ったものだ。
出だしはこうだ。
♪ぴーぴーぴー ぴーぴーぴー♪
いったい何を意味するのか、深く考えもしなかったが、なにしろ画期的だった。
オレ的に長渕剛のピークであった。

歌を聴いているとその当時のことが脳裏に蘇ってくる。
確かそのとき、浦和で仕事をしていたのではなかったか。
夏の暑い時期だったはずだ。
その時、仕事がどんな状況にあったのかは良く覚えていないが、気持ち的には、のびのびとやっていた様な気がする。
今のこの窮屈でがんじがらめの体制とはまったく違う雰囲気の中で仕事をしていたのである。
ありきたりな言い方だが、いい時代だったのではないか。
そう言えば、スタンドの兄ちゃんにこのアルバムを貸してあげたのを思い出した。
歌は、言わば、記憶再生装置である。


 9(日) 

〔世紀の一戦に興奮する〕

▼楽しみなボクシングの一戦は、パッキャオvsマルケス。
つまり、6階級制覇vs4階級制覇の世紀の一戦である。
この二人、今回が4回目の対戦であり、2勝1分とパッキャオは負けていないものの、どの試合も僅差で、はっきりとした勝負は付いていないと言うのが、世間の見方だ。
試合は予想通りのアグレッシブなもの凄い試合となった。
最初にダウンしたのは、パッキャオだった。
しかし、パッキャオもすぐさま蘇り、ダウンを奪い返す。
そして、パッキャオのペースでこのまま行くのではないかと思った6ラウンド。
一瞬だった。
残り1秒に放ったマルケスのカウンターが、ものの見事にパッキャオの顔面にヒット。
パッキャオの身体は、まるで磁石に吸い付けられるようにマットへとうつ伏せに沈んだ。
あまりにも突然のことに、オレの口は、ぽかーん、と開けっ放しとなった。
これほど衝撃的な結末を見ることは、なかなかないのだ。
気を取り直し、オレは何度も言った。
「凄かったなあ」
こう言うしかなかったのである。

ついにパッキャオは負けた。
またひとつ、ボクシングの歴史が終焉を迎えたと言えるだろう。


 8(土) 

〔のぼうの城〕

▼午前中、床屋に行き、さっぱりしたついでに洗車に寄って愛車もさっぱりした。
そして今日は映画を見に行くことに決めていた。
日本映画の「のぼうの城」である。
今から2年前にたまたま見に行った埼玉は行田にある忍城がこの物語の舞台だ。
2年後に映画になると言うのを、その地で知り、楽しみにしていたのである。
2時間半近くの大作であるが、退屈することもなく、なかなか面白い映画だった。
なにしろ、500対2万だ。
しかも、殿様が、のぼう、つまり、でくのぼうと来ている。
普通で考えれば、まったく歯など立つわけがないだろう。
だがしかし、無謀にも石田三成の軍勢に真っ向勝負を挑むのである。
なにしろ、笑いあり、涙ありの胸のすく物語だ。
途中で頓挫していた小説も、これで読み終えることができるだろう。


 7(金) 

〔泊まるスタイル〕

▼昨日は事務所に泊まった。
作業が遅くまで掛かったのである。
それは予定通りであり、ハナからそのつもりであったのだが、それにしても寒かったなあ。
寝袋に入れば大丈夫と思ったが、やはりパンツ一丁の就寝スタイルは少々無理があったようだ。
そんなわけで、いまいち熟睡できず、今日は1日、眠い目を擦りながらの仕事なのだった。

▼ディーラーに電話し、愛車の車検の予約をした。
ついでにリアスポイラーの塗装と、O2センサーの交換を頼んだが、こんなことを言うではないか。
「お言葉ですが、これだけ古い車だと、どの部品が悪くなってもおかしくありません。だから、O2センサーを交換したところであまり意味はないのではないでしょうか」
ああ、そうだろう、そうだろうともさ。
転ばぬ先の杖と思って依頼したのに、そんなことを言われるとは。
しかし、それも確かに一理あるな。
それに、O2センサーの不具合はそれほど目立った不具合ではないと言うし、ここが壊れたからと言って、いきなりエンストすることはないと言うので、じゃあ、いいや、とオレは言いました。


 6(木) 

〔おかえりと言われる〕

▼メールを開けるといきなり「おかえりなさい!」だ。
オレはいったいどこに行ってたんだ。
良く見ると差出人は、Facebook である。
どうやらオレのアカウントが復活したようだ。
たぶん、ランニングの時に使っているスマホアプリを、Facebook アカウントでログインしたからだろう。
油断も隙もないのである。
取りあえず、そのままほっとこうと思う。


 5(水) RUN5km 28:35 

〔使い続ける試練〕

▼こんな季節でもやっぱり走れば汗が止めどもなく流れる。
凄いもんだな、走るってことは。

▼時計屋から連絡があった。
オーバーホールに出した腕時計の件だ。
出してからずいぶん経ったので、そろそろしびれを切らしていた頃だった。
女性担当者は言う。
「すでに生産中止になっているのでバンドがありません」
オレは思った。
バンドなんかどうでもいい。
外れ止めのピンがなくなり、取れていたので、ついでにと言う気持ちで頼んでいたのだ。
続けて担当者は言う。
「金属製ではなく、ウレタン製のバンドならあります」
オレは即座に言った。
「そのままでいいです」
そもそも、ピンくらいどうしてないのか。
仮にも天下のセイコー、世界のセイコーだぞ。
店頭にだって、それくらいあっても良さそうなもんじゃないか。
なんだか、情けない気分になってきた。
ところで、肝心のオーバーホールはどうなったのか。
店員は言う。
「では、バンド抜きでもう一度費用を出して、また連絡します」
いくらでもいいから早くやってくれと言いたい。
長く使い続けることは、かくも手間の掛かることなのである。


 4(火)         60 100

〔もうすぐ車検〕

▼もうすぐ、愛車、スカイラインHCR32の車検を迎える。
記念すべき10回目の車検だ。
と言うことは満21年、かれこれ22年目と言うことになる。
まさかここまで乗り続けるとは思わなかったわけだが、こうなったらとことん行けるとこまで行くしかないな、と言う思いである。
しかしながら、あちこちに不具合が発生しているのも事実だ。
それは当然であり、ボディの状態もかなりの「やれ」が出て来ている。
一度塗り直した部分もまた剥がれてきている始末だ。
いっそのこと全塗装でもしたい気分だが、果たして幾らくらい掛かるものなのか。
50万だろうか、100万だろうか。
一度、聞いてみる必要があるな。
それと部品の交換だ。
これだけ古くなると、点検で異常がなくても、いきなり壊れる可能性もある。
なんにしても、いきなりは困るので、事前に危ない部分は対処しておきたいところだ。
取りあえずお手軽なところで、O2センサーの交換くらい考えておくか。
ともあれ、この車、すでにリストアの域に達してきているのではないか。
人は言う。
「いつまで乗り続けるんですか?」
返答はいつも決まっている。
「ずっとだよ」


 3(月) 120 100

〔バロメーターである〕

▼夕方、急激に疲れが出て、体調不良の兆しが出て来た。
すわ、風邪なのか。
一瞬、身構えたが、帰宅し、駐車場で15分ほど仮眠を取ったら、すっかり元気になった。
そんなことで、無事、腕立て伏せ120回、スクワット100回を完遂することができたのだった。
これがオレの元気のバロメーターであり、ライフゲージの目安でもあるのだ。

▼大ごとになっているのは、昨日発生したトンネルの天井落下事故である。
オレも年に何回か利用するトンネルだが、解せないのは、なぜ130mもいっぺんに落ちる様な構造になっているのかと言うことだ。
1枚、2枚の落下であれば、こんな大きな事故にはならなかったのではないか。
ともあれ、何をやっているか分からない改修工事よりも、この様な部分に費用を使って欲しいと願うのだ。


 2(日) 

〔眠りを求めて〕

▼作業は夜中の3時に無事終わり、ホッと一安心である。
昨夜は事務所で寝た。
寝ると言っても、寝室はないし、ふわふわのワラのベッドもない。
ハイジかよ。
そんな環境なので、寝るとなるとイスの上で仮眠と言う形となる。
しかし、イスに座った状態で熟睡は無理だ。
30分もしたらたまらなくなり、横になるためイスを並べて仰向けになった。
それでもまた30分もしたら腰が痛くなってきた。
オレはイスを片付け、床の上に直に仰向けになった。
ずいぶん楽だ。
しかし、30分くらいしたら、寒くなってきたのだ。
エアコンが付いているとは言え、地べたに寝ると床の冷たさが身に沁みる。
これじゃ、風邪を引くのも時間の問題だ。
クローゼットからコートを出し、床に敷いてその上に寝た。
これだけでもずいぶん違う。
やがて30分もしたらやっぱり寒くなってきた。
これじゃ眠ることなど到底無理だ。
半ば諦めたその瞬間、ふと思い出した。
なんでこんなことに気付かなかったのか。
寝袋があったではないか。
前の仕事場で使っていたのがあったはずだ。
オレは、荷物置き場の段ボールを捜し始めた。
何個目かの段ボールを開けたとき、ついにその安眠の道具は見つかった。
これでオレは安らかな眠りにつくことができるのだ。
いつの間にかカーテンからは燦々と朝の日差しが差し込んでいた。
かくも安眠は難しいものだったのか。
改めて睡眠の大切さを思い知らされたのだった。


 1(土) 

〔久々の休日出勤〕

▼久しぶりの休日出勤。
朝の高速道路はもの凄い渋滞である。
きっと、スカイツリー、東京駅に向かっている連中に違いない。
結局、東名を乗ってから箱崎を抜けるまで渋滞は続いた。
2時間掛かって仕事場に到着。
今日はひとしきり寒い。
自転車で移動すると手が悴んで感覚がなくなる。
いっとき、予想外の雨が降る。
いっそう冷たい雨だ。
今日の休日出勤は長丁場なのである。
夜半から朝方までの作業があるため、何かあったときにすぐに動けなくてはいけないのだ。
だから事務所で待機であり、したがって泊まり掛けと言うことになる。
それにしても外は寒い。
一番大変なのは作業員なのである。

12月はいよいよこんな休日出勤が多くなりそうだ。




byクムラ〜




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