千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。
体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。
/30:のんべんだらり /29:絶対はない /28:ゴールデンW効果 /27:始まったようである /26:生憎の雨 /25:忘れた頃に落ちる /24:滅多にない痛み /23:待ちに待った電気 /22:その時突然、速報が /21:パーティへ /20:危機を感じる /19:早寝の徳 /18:親父の携帯、その後 /17:本の読み方 /16:エンプティ /15:ついに始まる /14:あの時の桜 /13:歓迎、そして送別 /12:春である /11:あっと言う間の昔 /10:ほろにがデビュー /9:花粉事情 /8:花見ラン /7:あの頃のタイガーマスク /6:ひとまず踏ん張る /5:咲いて浮かれる /4:両親に携帯 /3:予報通りの暴風雨 /2:残念だったり嬉しかったり /1:城とカレー/
<2012年 4月> ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋 30(月) 120 100 〔のんべんだらり〕 ▼のんべんだらりとした休日。 どのくらい、のんべんだらりかと言うと、DVDを4本見たのだ。 これ以上ののんべんだらりがあるか。 だらりはなんだかだらしなくてイヤだなあ。 しかし、たまには必要だろう。 まずは、好きなジェイソン・ステイサムのアドレナリンとデス・レース。 アドレナリンは、ステイサムファンにはお勧めできない。 ある意味ファンはガッカリするからだ。 ほとんどギャグの3流映画であり、なんでこんなのに出てるのかとにわかに信じがたいくらいだ。 デス・レースは単純に面白かったけど。 それと、「男はつらいよ」 たまに撮り溜めたのを見ているわけだが、人気どころを一通り見たので、次はつい、故郷の北海道を舞台としたシリーズに手が伸びる。 今日見たのは、支笏湖が舞台だった。桃井かおりが若い。 最後は、ロボコップ3で仕上げた。 ▼昨日購入したロボット掃除機を煩雑に動かす。 そしてその働きぶりを後を追い掛け確認して廻るのだ。 あまり利口な行動じゃないな。 だってそうだろう。 そんな暇があったら普通に掃除したら良かろう。 何を言ってるんだ。 せっせと動く姿を、ただ見ているだけで楽しいじゃないか。 それで部屋が綺麗になるのだからいいと思う。 29(日) RUN5km 25:26 〔絶対はない〕 ▼天皇賞は驚きの結果と相成った。 オルフェーヴルが惨敗したのだ。 これははっきり言って、騎乗ミスだったのではないか。 あんなに行きたがっている馬を、無理に押さえつけていたら気分も害するだろう。 そもそも、あの気むずかし屋のオルフェだぞ。 いっそ、逃がしてしまった方が良かったのではないかと思うのだ。 何をやってるんだ、池添は、と問い詰めたい気分でいっぱいだ。 そんなわけで、馬券は惨敗でした。 ▼馬券は外れたが、念願のモノを買った。 ロボット掃除機である。 ラクリートと言う、名前はいまいちイケてないが、何かやってくれそうな気がする。 そりゃ、掃除をやってくれなきゃ困るだろ。 さっそく、動かしてみた なんて、健気に働くんだ。 掃除が終われば自分で充電器に戻る賢さだ。 これからの活躍に期待大なのである。 28(土) 〔ゴールデンW効果〕 ▼別にゴールデンWだからと言うわけではないが、久しぶりに愛車の洗車をしたのだった。 いつでも発進可能にしなきゃな。 ずいぶんやれたなあと思いながら、愛車のボディを磨く。 ガンメタだから分からないが、きっと水垢でひどいことになっているんだろう。 元から絶たなきゃダメそうである。 ▼夜は回転する寿司屋へ。 おもっきし混んでいる時間帯へ行ってしまったが、気が抜けるほど空いていた。 みんな行ってしまったんだな。 これもまたゴールデンW効果と言うものだろう。 ▼さあ明日は、待ちに待ったG1天皇賞だ。 オルフェーヴルがその強さを万集の前で遺憾なく見せ付けるのか。 それとも、王者の牙城を崩す馬が現れるのか。 まず、前者だろうが、オレは敢えて、武の久し振りのG1勝利、ウインバリアシオンの逆転に期待する。 27(金) 〔始まったようである〕 ▼朝は大渋滞で遅刻したし、帰りは夜中だと言うのに、なんだ、この車の多さは。 試しに港北パーキングに寄ったら、停められないほどの混雑だった。 おまけにコンビニの競馬新聞が一冊も残ってないじゃないか。 この世間の浮かれ様は、まさしく、ゴールデン週間の始まりを意味するのだった。 26(木) 120 100 〔生憎の雨〕 ▼現在、片道60キロ超の仕事場まで高速で通っている。 今日は生憎の雨だ。 このところ、梅雨の様に雨が多い。 オレは雨が嫌いだ。 足は滑るし、タイヤも滑る。 冗談はいつも滑ってるけどな。 ともあれ、危険要素が倍増なのだ。 さらにこんな日は高速が混む。 みな、トロトロ走るから混むのか、車の帰宅が増えるから混むのか、原因ははっきりしないが、案の定、帰りの高速は大渋滞。 2時間しっかり掛かった。 こんな日は当然、帰宅してから己の足で走る気など起きない。 そもそも雨だからな。 そんな体たらくでどうするんだ。 そんなことじゃ、勝てないぞ。 勝負する予定は今のところない。 25(水) 〔忘れた頃に落ちる〕 ▼ガッターン! 風呂に浸かっていると突然、けたたましい音が浴室にこだました。 いったい何が起きたんだ。 石鹸入れが落ちたのです。 その石鹸入れはタイルの壁に吸盤で付いている。 何かのはずみで外れたのだろう。 オレは再び、壁に吸盤をくっつけた。 そして頭を洗い始める。 ガッターン! いったい何が起きたんだ。 一瞬そう思うが、すぐにそれが石鹸入れであることを思い出した。 気を取り直し、もう一度、吸盤を付けるが、いつ落ちるかと気になってしょうがない。 こうなるともう風呂どころではない。 いったい誰のために風呂に入ってると思ってるんだ。 石鹸入れのためじゃないことは確かだ。 いっそのこと吸盤は諦め、両面テープで、とも思うのだが、賃貸マンションにそこまで無茶はできない。 床に置いたら置いたで、溢れたお湯でぷかぷか浮かんでいる始末だ。 固形石鹸派のオレとしては悩ましい限りである。 24(火) RUN5km 26:01 腰が痛いのでゆっくり 〔滅多にない痛み〕 ▼滅多にこんなことはないのだが、腰が痛い。 腰の右後ろ辺りだ。 原因は分からない。 だから走る。 普通に半袖で大丈夫なくらいの陽気だ。 走っていると腰の痛みはない。 たぶん、麻痺しているのだろう。 これを俗に、ランナーズまひと言う。 言わない。 そうこうしているうちにグランベリーモール辺りで雨が降り出した。 聞いてないぞ、雨が降るなんて。 だからと言って先を急いではいけない。 腰が痛いからだ。 無理は禁物である。 そして、無事、いつものコースを走り終えた。 このまま、麻痺状態で、治ってくれればいいと思う。 23(月) 120 100 〔待ちに待った電気〕 ▼やっと事務所に電気が通った。 待ちに待った電気だ。 なんてありがたいんだ、電気って奴は。 なにしろ、電気がないと何もできない世の中になっている。 書類はパソコンがなければ作成できないし、ポットがなけりゃ、暖かいコーヒーも飲めやしない。 そもそも照明がなけりゃ、何も見えないじゃないか。 だけど、今年は節電だ。 宣言しよう。 オレは、脱原発を目指す。 気持ちだけは。 22(日) 〔その時突然、速報が〕 ▼夜、NHKスペシャルを見ていると、突然ニュース速報が流れた。 すわっ、誰か辞任でもするのか。 どうやらそんなことではないようだ。 では、いったい何が起きたと言うんだ。 トキのひなが生まれました。 確かに、トキは天然記念物だ。 だがしかし、速報で流すほどのことかよ。 果たしてそれは、急いで伝えなければ、世の中がどうにかなってしまう様なことなのだろうか。 その時、トキはこう思ったのではないか。 「オレって、もしかして注目されてる?」 そう言うトキの表情もまんざらではなさそうだ。 見れば、親指を立てている。 いい加減にしろ。 果たして、自分を取り巻く状況に驚いたかどうかは知らないが、ともあれ、どれだけの人間が、そのニュースに速報性を求めるのだろうか。 その基準がオレには皆目分からないのだ。 21(土) 〔パーティへ〕 ▼さくっと床屋に行って髪を整え、後輩Kの結婚式へと行ったのだった。 正確には結婚式ではない。 昨年すでに式は身内で済ませており、今回、皆の前でお披露目となったのである。 本当はやらないつもりだったのかも知れない。 それもこれも転勤のせいである。 この春、Kは、横浜から福岡へと異動となったのだ。 遠い、あまりにも遠い。 Kはそう考え、今お披露目しなければ、機を逸すると考え、今回のこの会となったのだろう。 勝手に詮索してるわけだけれども。 それにしても、集まったなあ。 ざっと見渡したところ、100名近くはいるのではないか。 Kの人徳が伺えると言うものだ。 そんなおり、抽選会でオレは空気清浄機なるものを当ててしまった。 当ててしまったら、前で出て一言お祝いを言うしかあるまい。 だがしかし、ユーモアとウィットにとんだことを言えなかったことが、誠に不甲斐ない。 まさか当たるとは思わなかったからなあ。 アドリブの効かないオレが悔しい。 ともあれ、かなり盛り上がったパーティだったのではないか。 20(金) 〔危機を感じる〕 ▼仕事上、必要があり、付近の放射線量を測って貰ったところ、けっこう高いです、と言う。 いったい幾つなのか、結果を聞いたところ、0.4だと言うではないか。 それが高いのか低いのか一瞬分からなかったが、一般的に、コンマ、ゼロいくつと言うから、ゼロがひとつ少ないわけで、結果10倍ほど高いことになる。 昨年、福島にいた頃の、3.5に比べれば少ないとは言え、だとすれば、この辺はいわゆるホットスポットなのではないか。 そもそもホットスポットと言う言い方は如何なものか。 だってそうだろう。 ホットなスポットだぞ。 何かウキウキワクワクしちゃうじゃないか。 しかし、この場所はそんなウキウキワクワクする様なところではない。 果たして、この事実をこの付近に住む人達は知っているのだろうか。 たぶん知らないのだろうな。 見たところ、まったくそんな危機感を感じないのである。 それにしても、大丈夫なのか、ニッポン。 こんな状況にあってもなお、呑気な日本人なのである。 19(木) 120 100 〔早寝の徳〕 ▼毎日の就寝時刻はだいたい0時半頃である。 昨日は疲れたのか、早くから無性に眠くなり、11時には布団に入った。 寝付きは良い方だ。 いつもの様に瞬時に眠りに入る。 こう言うのを瞬眠と言うのだろうか。 聞いたことがない。 そして、そろそろ時間かと、オレは自然に目が覚めた。 時計を見る。 2時間前だ。 オレは叫ばずにはいられなかった。 ブラボーっ! こんな幸せなことはないのではないか。 だってそうだろう。 もう一度寝られるのだからな。 つまり、一晩に二度寝られると言うことだ。 これを俗に、二度寝と言う。 そのままだけど。 なにしろ、たまには早寝も良いものである。 18(水) 60 100 〔親父の携帯、その後〕 ▼親父が慣れない携帯を持って、どれくらい経っただろうか。 少し前、親父に何度電話しても切れるので確認したら、電話が鳴る度、切る方のボタンを押していたなんてことがあったが、あれから少しは慣れただろうか。 そんな折り、親父から着信の履歴が入っていたので、電話してみた。 ドライブモードである。 いつの間にか、こんな芸当ができるようになったのか。 オレはひとしきり感心し、数時間後、もう一度掛けてみた。 ドライブモードである。 いったい、何時間ドライブしていれば気が済むんだ。 するとまた着信履歴があった。 すぐに掛ける。 ドライブモードである。 ちょっとイヤな予感がしたので自宅の電話に掛けてみた。 オヤジどーもである。 何の変哲もない親父が出たのだ。 どうやら、何かの拍子にドライブモードにしてしまったようだ。 親父に携帯を与えた妹に、責任を持って説明をしてもらうことにした。 後ろで、おふくろが騒いでいる。 「だから、じいちゃんには携帯なんか無理なんだ!」 いつものどぎつい一言である。 しょぼくれるなよ、親父。 どうか、この苦難を乗り越え、立派な携帯使いになって欲しいと思う。 17(火) 120 100 〔本の読み方〕 ▼掛け持ちや二股の類は、あまり良い印象を受けないものだ。 だったら、これはどうだろう。 本の並行読み。 オレは、本を並行読みするくせがある。 現在、並行読みしている本を上げると、以下の様なものがある。 「のぼうの城」「スティーブ・ジョブズ」「スリー・カップス・オブ・ティ」「世界最悪の鉄道旅行」「チェ・ゲバラの遥かな旅」「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」「武蔵」等々、まだあったような気がするが、いったいどれだけ中途半端なんだよ、オレは。 この中で、なんとか読了しそうなのは、「スリー・カップス・オブ・ティ」だろうか。 何もない状況からパキスタンの小さな村に学校を作る話である。 ともあれ、1冊が読み終わらないうちに次の本に手を出し、繰り返しているうちにこの有り様だ。 結果的に読了するのは、この中の僅かに過ぎないのではないか。 これまで、どれだけの本が読みかけのまま、忘れ去られたことだろう。 それでもいつか再び興味を覚え、日の目を見る時が来るかも知れないじゃないか。 手元にあると言うことは、可能性があると言うことだ。 だから、気になって手に取った本は取りあえず買う。 それだけで読んだ気になるから不思議です。 この様に、とことん単純で勘違いな奴、それがオレなのです。 16(月) RUN5km 25:05 初半袖 〔エンプティ〕 ▼エンプティである。 いきなりなんだと思われるだろうが、ティと言っても別に新種の紅茶ではない。 説明しよう。 エンプティとは、車のガソリンが、もうすぐ空っぽですよ、のサインなのだ。 会社を出たときは、行けると思った。 しかし、高速を走っていてふとガソリンメーターを見ると、思っていたよりも減っていることに気付いた。 それどころか、見る見るうちに減っていくようではないか。 これはまずいぞ。 オレは先を急ごうとアクセルを踏んだ。 ちょっと待て。 急いだところでどうなると言うんだ。 かえって裏目に出るのではないか。 そうこうしているうちに、ついに赤ランプが灯り始めた。 なくなるのも時間の問題だ。 しかし、焦ってもしょうがない。 こうなったらと、オレは気を紛らせるために、大声で高らかに歌い上げた。 もしくは、「エンプティーっ!」と、どこかのお笑い芸人の様に雄叫びを上げるのもお勧めです。 そんなことはどうでもいい。 このままでは、高速道路上でエンコしないとも限らない。 オレはできるだけ無駄な燃料消費を避けようとアクセルを緩めた。 いつものあの軽快なフットワークはなりを潜める。 それでも、容赦なくガソリンは減っていく。 果たして、ひとつ前のインターで降りるべきだろうか。 オレは決断を迫られた。 苦渋の決断である。 背に腹は代えられない。 オレは、ついにひとつ前のインターで降りたのだ。 意気地なしと罵られても仕方ない。 これがオレの生き方なのだ。 そして、ついにオレは、ガソリンスタンドに到着した。 残りのガソリンは、1リッターもなかった。 オレの判断は間違っていなかったのである。 達成感に満ち満ちたオレは、叫んだ。 「エンプティーっ!」 15(日) 〔ついに始まる〕 ▼昨日、突然クシャミが出たのです。 このクシャミは普通のクシャミではない。 どこか違うんだ。 オレが違うって言ってるんだから、違うのだ。 どうやら花粉のクシャミのようである。 これまではなんとかマスクだけでやり過ごして来たが、そうもいかなくなってきた。 オレの真の敵がついにやって来たのだ。 真の敵は、杉ではない。ヒノキなのである。 今年はもしかしたら大丈夫かと期待はしていたが、やはりダメだったようだ。 油断させやがって、ヒノキのやつ。 そして、今年初の鼻炎薬を飲んだ。 喉が乾いてしょうがない。 ▼皐月賞を勝ったのは、ワールドエースでもグランデッツァでもなかった。 伏兵、ゴールドシップだ。 オレは当然のように外れ、肩を落とした。 それにしても、昨年の3冠馬オルフェーブルといい、今回のゴールドシップといい、ステイゴールド産駒の活躍は目を見張るものがあるな。 今後もステイゴールドには目を離せない。 ▼このところのJRAのCMはなかなかいい。 次のG1レースに、かつて活躍した名馬が登場するのだが、それが格好いいのだ。 そして、天皇賞のCMに登場したのは、あのライスシャワーだ。 自分の愛車にライスシャワー号と名付けるほど好きな馬なのである。 うっとりするぜ、ライスシャワー。 14(土) 〔あの時の桜〕 ▼1週間前、あれほど満開だった桜は今日の雨でほとんど散ってしまった。 ほんとに儚いもんだな、桜ってやつは。 だから人は桜を見るのだろう。 日常茶飯事咲いていたら、あれほど注目することはない。 ごく日常の風景として、溶け込んでしまうからだ。 一瞬の華やかさが人を感動させるのである。 だがしかし、もっと見たいのが人情だ。 桜前線は今頃どの辺を走っているのだろう。 思えば、1年前は、福島で見ていたのである。 印象深いのは、須賀川の桜だ。 例年ならばもの凄い人出であろうその桜並木は、人もまばらであり、したがって普通ならば桜を観賞するには持ってこいだろう。 しかし、何か物足りない。 やはり、人の賑やかさと言う要素も桜の華やかさには必要なのだ。 果たして今年はどうだろうか。 賑やかで颯爽とした桜並木であることを願って止まない。 13(金) 〔歓迎、そして送別〕 ▼歓迎する者3名、送られる者1名の歓送迎会であった。 送られる者は、水戸へ異動のHであり、当然の様に習わしとも言える贈り物がされた。 いったいどんな贈り物なのか。 コスプレである。 そして、再び登場のHは、メイドの格好で現れた。 因みにHの体型はまめタンクである。 それがメイドの格好である。 だがしかし、それもまた有りなのではないかと思ってしまう、そんな時代になってしまったのか。 そんなこともありながら、大盛り上がりの宴会であった。 12(木) 60 100 〔春である〕 ▼後輩Nの携帯が鳴る。 出るなり、Nはやけにあたふたしている。 明らかに何かを隠している感じだ。 すると、横にいたIさんが、あっさりとこう言ったのだ。 「彼女からか」 なんだとーっ! オレだけでなく、廻りにいたみんなは、驚きの表情を隠しきれない。 なにしろ、あのNだ。 一時期、オレの下に付いたことがあるが、とにかく問題児だった。 問題児と言うよりも、変わり者と言った方がいいだろうか。 そのNが、彼女なんて… オレはしみじみと、時の流れに身を任せるしかないのだった。 因みに、Nの彼女は岩手にいる。 とんでもなく、長距離恋愛だ。 そんなNに、オレはこう助言した。 半年が勝負だぞ。 春である。 11(水) 120 100 〔あっと言う間の昔〕 ▼本日から出勤してきたのは、転勤してきた二人だ。 福岡と名古屋から異動してきたのだが、もともとはこの部署にいて、3年前、向こうへ行ったのである。 とりわけ名古屋から来たIは、オレと交代で名古屋へ行ったのである。 それにしても、たった3年で戻ってくるのかよ。 それに比べて、オレの名古屋滞在期間の長かったことと言ったら、このまま骨を埋めてしまおうかと思ったくらいだ。 思ったとたんに異動となったわけだが。 なにしろ、3年はあっと言う間だが、反面、果てしなく昔の出来事だったと言う感覚にも捕らわれる。 それはなぜか。 それもこれも、そこにいないからである。 10(火) RUN5km 27:05 ロスが多かった 〔ほろにがデビュー〕 ▼今年から大リーガーのダルビッシュが、5失点ながら初勝利と、ほろにがデビューを飾った。 なにしろ、ほろにがである。 オレにもあったのではないか。 あれは確か16の頃だったと思う。 オレはある空手道場に入門した。 そして、いきなり、歓迎組み手だと言うではないか。 オレ自身、腕っ節には多少なりとも自信はあった。 だがしかし、相手は黒帯だ。 したがって、そう簡単に歯が立つわけがない。 案の定オレは、ものの見事にあばら骨を折られました。 これがオレのほろにがデビューである。 9(月) 120 100 〔花粉事情〕 ▼六本木ヒルズの桜も、これ以上ないくらい、ものの見事に満開である。 たいしたもんだな桜は。 こんな大都会でもちゃんと咲くんだからな。 気温は20度と暑くもなく寒くもなく、人間がダメになりそうな、そんな陽気だ。 ところで、例年だとこの時期、まだまだ花粉症に悩まされているはずだ。 しかし、今年は調子がよい。 薬もいまだに飲んでいないのだ。 いったい何が功を奏しているのだろう。 これと言って特別なことはしていないのではないか。 むしろ、今年はいつもよりも何もしていない。 果たして、コントレックスだろうか、トマトジュースだろうか。 いくら考えても、これくらいしか思い付かないのである。 なにしろ、このまま無事、花粉の時期を通り過ぎればいいと思う。 8(日) RUN5.2km 花見ラン 〔花見ラン〕 ▼自信満々で予想した桜花賞は見事惨敗。 1番人気は飛んだものの、2から4番人気決着で3連単2万以上の配当はおいしかったのではないか。 なぜ、こんな簡単な馬券を買えなかったのか。 終わって気付くのが競馬である。 ▼いつも以上に人出が多いし、いつもはスムーズな道路は渋滞だ。 それもこれも桜のせいである。 桜が満開となったら、人は外に出るしかないのだ。 家でじっとしてる奴の気が知れない。 だってそうだろう。 この瞬間を逃したら、また1年待たねばならないんだぞ。 そんなわけで、渋滞の真っ直中の車中で桜を堪能した。 ▼携帯で撮った桜をメールで親父に送る。 果たして、見ることができるだろうか。 これも試練である。 何事も慣れるしかないのだ。 夜、親父から電話が来た。 まだメールは打てないらしい。 しかしながら、送った写真は無事、見ることができたのだと言う。 札幌の妹に電話し、レクチャーを受けたのだと言うが、どうやらその手順はすでに忘却の彼方のようだ。 こりゃ、忘れないうちにひつこく送りつけるしかないな。 なにしろこれが親父に取って、新たな楽しみになれば良いのだが。 ▼いつもと違うコースを走る。 桜並木を花見を見ながら走ろうと言うのだ。 しかしながらすでに日も落ちており、ライトアップもされていないので、桜の華やかさを堪能することはできなかった。 しかも、なんて高低差が激しいんだ。 車で走っていたときは、これほどとは思わなかった。 心臓破りの坂とは、このことを言うのか。 たまに違うコースを走るのも、心臓の刺激になって良いものだ。 7(土) 〔あの頃のタイガーマスク〕 ▼待ちに待った再放送が始まった。 タイガーマスクである。 東京MXと言うチャンネルで始まったわけだが、とにかくオレはタイガーマスク大好き少年だった。 その昔、何回となく再放送され、そのたび無我夢中でテレビ画面にかじりついたものだ。 あるとき、何のお菓子かは忘れたが、抽選でマスクが当たると言うのがあった。 マスクと言っても、花粉症のマスクではないし、ましては、仮面舞踏会のマスクでもない。 当たり前だ、いまオレは、タイガーマスクの話をしてるんだぞ。 当然オレは応募した。 もはや当たったものと決めつけ、吉報を待ったのだが、寝てど暮らせどマスクは送られてこない。 オレは果てしなくガッカリした。 タイガーマスクのマスクを被った自分自身を日毎夢見ていたのだから。 もはやオレの希望は失われたかに思われたが、オレは立ち上がった。 まだ活路はある。 なんてことはない。自分で作ればいいではないか。 そこでオレが目に付けたものは、スーパーの紙袋だった。 あの頃は、コンビニ袋の様なビニール製の袋ではなく、紙袋だったのだ。 その紙袋にオレは丹念にタイガーマスクの絵を描いたのだ。 大好きなタイガーマスクだ。普段からタイガーマスクの絵は書き慣れている。それが功を奏したと言えよう。 最後に目の部分に穴を開ければ完成だ。 オレは、その手作りのマスクを被った。 ついにオレはタイガーマスクになったのだ。 風呂敷をマントにすれば完璧である。 相手は傍らにいた弟だ。 嫌がる弟を相手にプロレスが始まる。 チョップだ、キックだ、四の字だと、大騒ぎである。 その瞬間、パーっン、と言う乾いた音と共にオレの頭に衝撃が走った。 一瞬何が起こったのか分からず、ふと目を開けた。 目の前には、怒り狂った親父が立っていた。 節くれ立った手にはさっきまでオレが被っていたタイガーマスクがくしゃくしゃになって握られている。 よほど情けないと思ったに違いない。 そりゃそうだろう。 紙袋を被っていったい何をやってるんだ。 その時の親父の寂しそうな目が忘れられない。 6(金) 〔ひとまず踏ん張る〕 ▼朝から打合せのための準備に追われ、午後、客先との打合せをなんとかこなし、ホッと一息付いたら、昼飯を食っていないことに気付いた。 すでに夕方である。 夕方に昼飯ってことはないので、ここはひとまずもうひと踏ん張りした。 来週は、もうふた踏ん張り、み踏ん張りしなければならないだろう。 場合によっては、よん踏ん張りだ。 今回の仕事はそれほど手強い。 かなり締めて掛からねばなるまい。 ややもすれば、フンドシを締めるくらいではおさまらないかも知れない。 何を言ってるんだね、オレは。 それでも週末くらいは息抜きをしなければならない。 まずは、競馬だろう。 今週の桜花賞からいよいよ春のG1戦線が始まるのだ。 東京は測ったように桜も満開である。 5(木) 120 100 〔咲いて浮かれる〕 ▼すっかり暖かくなり、気が付けば桜はもう一歩で満開だ。 そうなるともう、気分はウキウキするばかりである。 そんなことでいいのか。 あっぱれ浮かれ者か、オレは。 そうなのだ、そう浮かれてもいられないのである。 次の仕事がまもなく始まるのだ。 その前段取りが非常に忙しいことになっているのである。 しかも、この忙しいときに新しいパソコンが来るものだから、ついうっかりセットアップを始めちゃったじゃないか。 こうなったら後には戻れない。 しばらくは、ぎくしゃくしながらパソコンを駆使し、業務に当たらねばならないのだ。 4(水) 120 100 〔両親に携帯〕 ▼北海道の両親に携帯を与えたという情報が妹から入った。 なんて無謀なことをするんだ。 なにしろ、親父もおふくろも完全に文明が止まってしまっている部類だ。 携帯なんて持たせたら、握っているだけで、ただ見つめているだけに違いない。 オレは試しにメールをしてみた。 するとどうしたことだろう。 すぐに返事が返ってきたでないか。 なかなかやるな、親父、もしくは、おふくろ。 ウキウキしてメールを開いてみた。 何も書かれていない。 つまり、空メールである。 そんなことか。 フッと溜息をついたとたん、再びメールが送られてきた。 きっと、間違いに気付いたに違いない。 オレは、メールを開いた。 空メールである。 このことから分かること、それは… あわわあわわと、慌てている。 しかし、返してきただけ、たいしたものではないか。 オレはそう思うのだ。 だってそうだろう。 メールが返ってきたと言うことは、オレのメールを読んだと言うことだ。 だったら、まずはレベル1は達成したと言えるのではないか。 オレは、期待してレベル2を待とうと思う。 いつになるかはわからないけれど。 3(火) 120 100 〔予報通りの暴風雨〕 ▼ものの見事に予報通りの暴風雨だ。 午後から雨が降り始め、4時を過ぎたあたりから風が強くなり、やがて暴風雨と言う名の、悪天候となった。 立て掛けてあった自転車は、そこかしこで転げまくっているし、こんな状況で傘を差す奴の気が知れない。 ある意味、台風よりも厄介なのではないか。 なにしろ、この暴風の範囲は全国的なのだ。 ふだん、めったに台風など来ない北海道などは、面食らうに違いない。 これで、雪がプラスなどしようものなら、猛吹雪どころの騒ぎではない。 敢えて言うならば、バカ吹雪だ。 もう少し噛み砕いて言えば、おたんこなす吹雪と言えよう。 そんな言い方はどうでもいい。 とにかく、このまま何事もなく過ぎ去って欲しいと願うのみだ。 2(月) 〔残念だったり嬉しかったり〕 ▼復路も行きと同じルートで帰る。 7時間で帰還。 行きより1時間早かったのは、休憩が少なかったからだ。 それにしても、金沢に比べ、なんて暖かいんだ、東京は。 当たり前だが、それにしても違いすぎる。 我が故郷、北海道はいまだに雪が降っていると言うしな。 ▼いきなりだが、競馬の話題である。 昨日、ドバイワールドカップが行われたわけだが、出走した日本馬3頭は、残念な結果に終わってしまったようだ。 特に、スマートファルコンには期待していただけに非常に残念な気分だ。 ワンツーだった昨年の夢をもう一度と言うわけにはいかなかった。 ドバイは残念だったが、個人的には嬉しい競馬ネタがあった。 金沢で、ろくに考えもせず買った馬券が当たったのである。 しかも、メインの2レースともだ。 なんて効率のいい、馬券の買い方なんだ。 検討を重ねれば良いというものではないことの典型である。 だがしかし、競馬はとことん考え、検討することもまたひとつの楽しみなのだ。 次週は、いよいよ桜花賞。春のG1戦線が始まる。 オレは、とことん考える。 1(日) 〔城とカレー〕 ▼4歳の女の子のいる知人夫婦宅にやっかいになっている。 女の子はすっかりオレに懐いてしまった。 こんなに恐い顔だと言うのに、ほんとにオレでいいんですか、と問い詰めたい気分だ。 昼、お好み焼きを食べに行き、そして金沢城を見学。 オレの場合、地方へ行ったらまず城なのだ。 行くところに迷ったら城、これである。 金沢城址に天守閣はないが、二の丸や長屋など、ここ10年でかなりの復旧がされているようだ。 これでまた登城済リストにひとつ加わったのだった。 知人夫婦の親戚連中が集まると言うので、いったん離脱し、以前から食べたいと思っていた、金沢のカレーチェーン、ゴーゴーカレーを食べに行った。 ココイチほどラインナップはないし、辛さも選べないが、ルーはどろどろ系でかなり旨い。 これで思い残すことなく、金沢を後にすることができる。 六本木にもあるらしいけどな、ゴーゴーカレー。 byクムラ〜 |
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