◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ| 

/31:金沢へ /30:そして、打ち上げ /29:明日、解散 /28:趣味が必要である /27:アンバランス人間 /26:高速道路の落とし物 /25:読めと言われた /24:3Dデビュー /23:最後の山 /22:運命の分かれ目 /21:腕立て日記であり、たわごとである /20:絵文字ができない /19:有り様である /18:無事走って欲しい /17:手強い相手 /16:そこに入れるのか /15:三拍子落とす /14:気まずい会 /13:またひとつ越える /12:しばし続いて欲しい /11:自力で直す /10:あれから1年 /9:引き締める /8:地球に降り注ぐ厄介 /7:本番は五輪 /6:なでしこで奮起 /5:改めて200LX /4:寝ても覚めても /3:ガンバレ故郷 /2:あの頃のワクワク /1:いま欲しいモノ/

<2012年 3月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

31(土) 

〔金沢へ〕

▼ひゅーひゅー音を立てながら風がめっぽう強い。
そんな悪天候の中、金沢へと向かう。
名古屋から金沢へは幾度となく行っているが、東京からの遠征は始めてである。
距離は遥かにこっちからの方がある。
ルートは何通りかあるようだが、今の時期、雪が心配である。
危ない橋は渡らない方が身のためだし、関越道はスキー客で渋滞しそうなので避けたい。
結局、八王子から中央道に乗り、上越へと向かうルートで行くことにした。
松本を過ぎたあたりで掛かっていたチェーン規制も、ここを通る頃には解除され、順調に進む。
それでもけっこうな雪が降っていたし、まだまだ残雪も多い。
完全に冬に逆戻りした感じだ。
そして無事、金沢到着。
500キロ超を8時間掛かった。
今夜は知人宅で疲れを癒す。


30(金) 

〔そして打ち上げ〕

▼事務所退居。
不動産屋の立ち会い。
クロス張り替え、畳表替えなど、修理費12万。
たった3ヶ月でかよ。
根本的に煙草はダメだな。
オレは吸わないけど。

そして打ち上げ。
馴染みになった近所の居酒屋へ。
言わなくても次から次へと料理が出てくる。
あれこれ悩んで注文する手間が省ける画期的なシステムだ。
だから高いのか。
ふと壁を見ると、手書きの花柄模様や花札の中にこんなことが書かれていた。
「祝、ご苦労様でした!」
なんて粋な計らいなんだ。
それにしても、花札の絵柄はシュールだな。
それを見たF氏は言う。
これ、1万円分だよ、きっと。
そんなうがった見方をしなくてもいいじゃないか。
例えそうだとしても、そんなことをしてくれただけでなんだか嬉しいではないか。

5時から始めた打ち上げも8時には皆すっかり出来上がっていた。
出だしが早いとこんなものである。
なにしろ、今後、この6人と揃って顔を合わせることはもうないだろう。
できれば、また組んでやりたいと思わせるメンバーだった。
新入社員のNを除いて。
可哀想だが、仕方ない。
ちょっと、インパクトがありすぎたよ、おまえ。
その後、池袋まで繰り出す。
相変わらずの盛り上げ役はF氏だ。
実を言うと、次の仕事もF氏と組むのである。
嬉しいやら、悲しいやら。
いや、悲しいことはない。
嬉しいやら、面白いやら、だ。
こうして、店のラストまで大いに騒いだのだった。

明日は、所用で金沢遠征だ。
もちろん、我が愛車、スカイラインでだ。
大丈夫なのか、こんな時間に日記なんて書いていて。


29(木) 120 100

〔明日、解散〕

▼明日、江東区の事務所を退居するに当たり、今日は机など備品の撤去をした。
一気に閑散とする部屋を見て、いよいよ終わりなのだと実感する。
そして明日、打ち上げと言う名の解散式を執り行う。
帰り際、本社に立ち寄り、社有車を受け取る。
新年度を前に、車も新車である。
まさに気分一新だ。
次週からは、新シリーズ、足立区からお送りすることとなる。
書いている内容はことごとく同じだけれども。


28(水) 120 100

〔趣味が必要である〕

▼送別会なのだった。
40年勤め上げた当社の重鎮である。
オレ自身、直接一緒に仕事をしたことはないのだが、何かと声を掛けてくれた人なのだった。
数日前に、いきなり退職すると聞き、驚いたわけだが、なにしろ40年だ。
もうそろそろと思ったのだろう。
しかしながら見たところ、まだまだいけそうな感じである。
心配なのは、40年突き進んでの、いきなりの空白である。
そのギャップにはたして体はどんな反応を示すのだろう。
こんなとき、趣味のない人は大変だと言う。
仕事がなければ、ただ、ボーっとしているしかないのだ。
これじゃ、ぼけてなくても、すでにぼけていると言えよう。
オレの趣味の一つに、腕立て伏せがある。
もしオレが定年退職したあと、果たして腕立て伏せをやっているだろうか。
第二の人生を腕立て伏せで明け暮れる。そんなのイヤだなあ。


27(火) RUN5km 24:55 

〔アンバランス人間〕

▼新入社員のNはとにかくうがいをする。
延々と10数分はしているのではないか。
しかしながら、外から帰ってからするのはわかるが、まったく外に出ていないのにいきなり始めるのはいったいどういう了見だ。
あまり意味ないだろ、それ。
それがまた、皆が昼飯を食ってる最中に、ガラガラやるもんだから、鬱陶しいことこの上ない。
さらに、Nが使用するマスクがまたいただけない。
それを外出時には必ず着用するのだが、これが普通のマスクとちょっと違う。
まるで防毒マスクを思わせるその姿は、プレデターかよ、おまえ。
百歩譲って、エイリアンだ。
この様に、菌に対して異常に神経質な態度を取るNだが、自分の体裁に対してはまったく無頓着だ。
見れば、必ずと言っていいほど、ズボンの後ろポケットが飛び出ているし、シャツも出っぱなしだ。
おまけに、ズボンの裾が片方だけめくれている。
おまえはハックルベリーか。
きれい好きな様でいて、その一方でこのだらしなさ。
バランスの悪い人間は、見ている方もバランスがおかしくなる。


26(月) 

〔高速道路の落とし物〕

▼高速道路を走る、前のトラックの荷台でブルーシートがバタバタとはためいている。
なんか飛びそうだなあ、と思っていたら、やっぱり飛んできた。
間一髪交わし、シートは後ろへと去って行った。
予測していたからすぐに行動に移せたものの、ボーっとしていたらまともに当たっていたかも知れない。
なにしろブルーシートだ。
そんなもの被さってきたら目の前真っ青じゃないか。
この様に、高速道路での落とし物は非常に困りものである。
以前、畳が降ってきたことがあるし、足場板が落ちてきたこともある。
一番驚いたのは、正面からタイヤが転がってきたときだ。
この時も間一髪交わしたが、オレが避けたせいで、後ろの車が大変なことになったのだった。
とにかく、高速道路で無闇に物を落とすのはやめたまえ。
百歩譲って、これなら許そう。
札束。
1万円札が何百枚とひらひら舞い落ちてくるのだ。
一見、ウキウキする様にも思えるが、ちょっと待て。
ここをどこだと思っている。
冷静に考えれば、高速道路だぞ。
いったいどうやって拾えばいいと言うんだ。
やっぱり高速道路には何も落としてはいけないと思います。


25(日) 

〔読めと言われた〕

▼幼少の頃、おふくろがオレに読めとしきりに勧めていた本があった。
ヘッセの「車輪の下」である。
結局、その本は家の本棚に放置されたまま、一度もオレの目を辿ることはなかった。
本屋でたまたま平積みされていたこの本を見て、ふと思い出し、読んでみたのである。
そしてオレは、主人公ハンスの行く末に何かしらやり切れない気分になった。
なぜ、おふくろはこの本をオレに勧めたのだろう。
かりにも、小学生のオレにだ。
果たして、そんな若輩者が読むような小説だろうか。
重い、重すぎるぞ、おふくろ。
帰省したら是非とも聞いてみたい。
覚えてないと思うけど。

▼今年からF1の放送はBSなんだな。
そして、テーマ曲が、あの「TRUTH」に戻った。
やっぱりF1はこれでなくちゃ気分が高揚しない。


24(土) 120 100

〔3Dデビュー〕

▼映画を観に行ったのだった。
「おかえり、はやぶさ」である。
これで、はやぶさ映画3部作をすべて見たことになる。
第1作より、竹内結子、渡辺謙、そして今回の主役は、藤原竜也だ。
今回の、おかえり…は多数お笑い俳優が出演しており、それがなんだか、ストーリー全体を子供向け的にしてしまう原因となっていたのではないか。
さらに、展開がどうにもちぐはぐに感じ、その後になんら絡みの発生しないどうでもいいエピソードがそこかしこにちりばめられていた。
この様に全体的にまとまり感のない映画となってしまっていたのは残念だった。
3部作でどれかと言われれば、やはり1作目の竹内結子はやぶさだろうか。
あれはけっこう感動したなあ。
因みに今回この映画は、3Dで見た。
これがオレの3D映画デビューだ。
しかしながら、3Dの感動がどうにもない。
なんと言いましょうか。
平べったい立体画像を見させられている気がしてしょうがなかったのです。
メガネ自体は言うほど重くは感じられなかったが、いつの間にか曇って、ぼやけた状態で見ていたよ。
これなら、3Dは必要ないかな。
なに? タイタニックの3Dだって? それはなんだかとても興味をそそるのだった。


23(金) 

〔最後の山〕

▼本日、ついに最後の山を乗り越えた。
やっと終わったという安堵感。
しかし、急に気を緩めてはいけない。
気を緩めれば、同時に身体もフニャフニャのパーになる。
つまり、体調がおかしくなるだろうし、そもそもまだ決算の処理が残っているのだ。
年度末真っ最中である。
それでもやっぱり一区切り付いたことは嬉しいことこの上ない。
わーっ、と大声を上げながらスキップをしたい気分だ。
だがオレはしない。
なぜならば、大人だからである。

振り返れば、なんだかんだ言ってオレは幸運だったのではないか。
なんと言ってもメンバーに恵まれた。
このメンバーのお陰でなんら心配することなく、口をポカーンと開けて、呆けていられたと思うのだ。
ほんとに有り難かった。
そんな6人のメンバーともいよいよ残すところあと1週間で解散だ。
残念だが、こう言う仕事なのだから致し方あるまい。

一人居残り、残務整理に勤しむ。
この事務所も来週いっぱいで引き上げなのである。
少し寂しい気もするが、また新たな地で邁進する所存でありまする。


22(木) 

〔運命の分かれ目〕

▼今日はやけに混んでるなあ、と思いながら朝の高速を走る。
そんなわけでいつもより遅めの出勤となった。
事務所でパソコンを立ち上げ、ふとニュースを見ると、東名高速で玉突き事故。
7台が絡み、重大事故となっているようだ。
それはオレが通過したまさにその道路であり、時間的に少しあとのことだ。
もし、何らかの都合でいつもより家を出るのが遅かったら、この事故に巻き込まれていたかも知れない。
そう思うと、なんだか複雑な気分になるし、これが人の運命なのかと、ふと思い知らされる一瞬なのであった。


21(水) 120 100

〔腕立て日記であり、たわごとである〕

▼この日記は裏では「今宵も又たわごと也」と言うブログなのだが、そもそも元来は「腕立て日記」と言うホームページである。
であるから、本来、腕立て伏せについて語られるべきであるが、ふたを開ければ、ごくありふれた、たわけた日常を綴る毎日なのである。
たわけたばかりではオレの威厳にも関わる。
威厳なんてないけど。
ともあれ、たまには腕立てについて語ろうではないか。
オレのひとつの性質として一度習慣化すると、とことんやり続けると言うものがある。
そのとことんは、ちょっとどうかと思うほどのとことんであり、スパン的に言えば、10年単位である。
腕立て日記と称するこの日記もすでに10年以上続いているし、その腕立て伏せは高校時代からやっている。
日記を見返すと、ピークで320回やっていた腕立ても今では120回とずいぶん減ったが、それでもなんとか最低限のラインは保っていると自負している。
そもそもこれだけ長く続けているモチベーションはなんなのか。
一言で言えば、自信がないのだ。
もし一連のこれら鍛錬をやめたときに、果たして自分自身への自信を保つことができるだろうかと言う、その自信がないのである。
だからオレはやり続ける。
常に己の身体に負荷を掛け続けるのだ。
しかし、これ以上のキャパは到底無理なのでご勘弁願いたい。
今は現状維持するだけでいっぱいいっぱいだよ。


20(火) 

〔絵文字ができない〕

▼メルアドが変わりましたと言うメールが来た。
弟からである。
どうやら、夫婦でスマホにしたらしい。
そしてさっそく質問が来た。
モバゲーで絵文字が入力できないと言うのだ。
オレはモバゲーはやらないし、そもそもメールに絵文字も使わない。
オレが絵文字を使うなんて、そんな気持ちの悪いことはないだろう。
ほっとけ。
そんなそっけないメールだ。
なんの話だ。
なにしろ絵文字が入力できないと言うのである。
困るのは、オレは docomo だし、弟は、ソフトバンクであると言うことだ。
それだけで対応するアプリは違うし、そもそも機種によって日本語入力ソフトだって違うのだ。
だから、あるヒントをもとに後は自力でなんとかしてもらうしかないのである。
調べると、どうやらマッシュルームアプリの「はげえもじ」と言うアプリで絵文字入力ができるようだ。
それを説明してもちんぷんかんぷんの様だ。
そりゃそうだろう。
マッシュルームてのは何をするもんだか分からないだろうし、そもそも、「はげえもじ」の「はげ」ってのはどういうつもりだ。
ソフトバンクの孫さんのつもりなのだろうな。
ともあれ、その辺の一連のアプリの説明をしたところ解決したと言う連絡。
かくしてオレの使命は取りあえず果たしたのだった。
まだまだ何かありそうな予感である。


19(月) 

〔有り様である〕

▼検査に訪問者にと非常に慌ただしい一日だった。
なにしろ今の仕事も今週で区切りを付けなければならないのだ。
その書類作成に忙しい一週間となるだろうし、それと今週はさらに決算の締めと言う作業も重なる。
明日の休みが邪魔と言えば邪魔だが、だったら休日出勤したらどうだと言われかねないものの、ついつい明日が休みだと皆気が大きくなり、やっぱり宴会モードになって、気が付けばすっかり午前様となっている有り様なのだった。


18(日) 

〔無事走って欲しい〕

▼今日も雨だ。
まったくよく振る。
これじゃ出掛ける気にもならない。
誰だ、何百個も、てるてる坊主をぶら下げてる、お天道様嫌いなお嬢さんは。
この季節にまだいいだろう。日焼けなんかしないよ、勘弁してくれ。
どれだけ被害妄想なんだよ。
ともあれ、夕方まで映画の寅さんを見たり、競馬を見たりして過ごした。
寅さんはかれこれ10作くらい見ただろうか。まだ先は長い。
ま、ゆっくり楽しみながら見よう。

▼それにしても、競馬はけっこうドキッとした。
昨年の4冠馬オルフェーヴルが出走した阪神大賞典。
人気は圧倒的だ。
しかし、レースがとんでもなかった。
途中、コースを外れたときは、故障したかと思ったぜ。
まったく、心配させやがって。
それでもなんとか最後追い込んで2着を確保したあたりは、やはり並の馬じゃないと思わせたが、問題はその気性だ。
昨年、ゴールしたあと、らちに激突して池添騎手があわやと言う場面があったが、今日のレースを見る限り、まだその気性の荒さは改善されていないようだ。
だがしかし、ちょっとまて。
だからこそオルフェーヴルなのではないか。
この獰猛的な気性があればこその爆発力であるとも言えるのだ。
とにもかくにも、最大目標の凱旋門賞まで無事、獰猛に走って欲しい。


17(土) 

〔手強い相手〕

▼しっかり雨の降る一日だった。
したがって、今日はそれほどでもないが、そろそろ花粉がまずいことになってきている。
量的には昨年よりも少ないと言うことだが、それに騙されてはいけない。
多いと言われる年にそれほどでもなかったり、少ないと言われ安心していたら、とんでもなかったなんてことが幾度もあるのだ。
だからけっして油断は禁物である。
いま大丈夫な人だって、いつなるか分からないのだ。
このオレだって、まさか自分がこんな奇怪な疾病に掛かるとは思わなかったもんな。
ところで、花粉症ってのは、疾病なのか。
疾病と言うには少々大袈裟な様な気もするし、そんな言い方すると、ますます図に乗りそうなので敢えてオレは花粉症を疾病とは認めない。
だったらなんて言えばいいのか。
オレは敢えてこう言おうじゃないか。
プチシッペイ。
なんで全部カタカナなんだ。
こう書くと、なんだか可愛らしいじゃないか。
そんな風に思えば、手玉に取れそうな気もするが、だがしかし、この可愛らしいプチシッペイは最高に手強い相手なのだった。


16(金) 

〔そこに入れるのか〕

▼新入社員のNには、ほとほと手を焼いている。
さまざまな問題点があるのだが、まずもっておいそれと物を頼めないのだ。
例えば、提出書類を頼んだはいいが、1ヶ月後に「忘れてました」と告げられ愕然としたことが、2月3日の日記に記されている。
そして、今日のNもかなりのものである。
「これ、ポストに入れておいてくれ」と、昨日、Nに郵便物を手渡した。
そして今日、オレは予想だにしなかった事実を目にしたのだ。
郵便物は、うちの事務所のポストに入っていました。
いったいなんのつもりなんだ。
自分ちのポストに入れて、郵便屋さんが取りに来てくれるとでも思っているのか。
だとしたら、こう言うしかあるまい。
「ありがとう、郵便屋さん」
だがしかし、このポストは私書箱ではない。
普通、ちょっと考えればわかるだろう。
しかし、万事、Nにはわからないし、Nの頭の構造もオレには皆目分からないのだった。


15(木) 120 100

〔三拍子落とす〕

▼一緒に仕事をしているF氏はしみじみとこう言う。
最近、酒に弱くなってさあ。
いったい何をもってそう言うのか。
それは、忘れ物に顕著に現れている。
そう言えば、以前、飲み屋にカバンを忘れてきたし、先立っては、財布を落として大騒ぎしていた。
これではいけないと最近反省しきりであり、二度と酒に溺れて忘れ物をしたり、落とし物したりしないぞ、と心に誓っているF氏なのだった。
しかし、今日も朝から浮かぬ顔だ。
昨晩は4時まで飲んでいたらしく、そのせいかと思われたが、どうやらそればかりではないようだ。
どうしたんですか、と聞くと、F氏は重い口を開いた。
またやっちゃったよお。
聞けば、携帯を銀座の飲み屋に忘れてきてしまったと言うではないか。
カバン、財布、携帯とこれで、三拍子揃ってしまったじゃないか。
これ以上、何を落とせばいいと言うんだ。
敢えて言えばあと残すところ、自分の身くらいしかないのではないか。
イヤだなあ、そんなものが道路になんか落ちていたら。
警察に届けても、それほど謝礼はもらえなさそうだ。


14(水) 

〔気まずい会〕

▼本社で誕生日会なのだった。
なんだ、誕生日会って。
それは、その月に誕生日のある社員が昼に社長ら役員と雑談をしながら食事をする会なのだ。
今回は20名くらいだろうか。
それにしても、気疲れなことこの上ない。
なにしろ、話題がないのだ。
それでも無理矢理な話題が時折出て来て、しかしながら、電車通勤の際、車中で何をしてるかと言う話題になったときにも、なかなか話は弾まず、仕方ないのでオレがこんな話を披露した。
「昔、電車内で座っていたら、いきなり見ず知らずの若者が現れて、僕の靴を磨いて行きました」
思ったほどウケない。
つまり、中笑いと言ったところか。
それどころか役員からこんな返答をされてしまった。
「それで君は黙っていたのかね」
はい、黙って見てました、と答えたが、すでにこの話自体、台無しじゃないか。
この様に、誕生日会と言うのは、なかなか気まずい会なのだった。


13(火) 120 100

〔またひとつ越える〕

▼終日、客らを相手に立ちっぱなしだったので、足が棒の様になってしまった。
棒と言っても、うまか棒とか、黒糖ドーナツ棒とか言う類のものではない。
強いて言えば、鉄筋棒なのだろうが、いくら疲れたからって足が棒になるわけないじゃないか。
せいぜい、だるい棒になるくらいのものだ。
いやだなあ、足がだるい棒になるのは。
それでも、何とかまたひとつ山を越えた。
足を棒にして越えたのだ。


12(月) RUN5km 24:48 

〔しばし続いて欲しい〕

▼やっと天気が良くなった。
だがまだ油断はできない。
この時期、よく言うだろう。
七転び八起きって…
なんとなく分からないでもないが、できれば、三寒四温って言ってくれ。
一人ノリツッコミである。
ともあれ、この天気、今月いっぱい続いてくれと願わずにはいられない。
現在そんな状況である。

▼昨日から大相撲が始まっているのだった。
やはり、満員御礼にはほど遠い。
テレビの画面を見る限り、やけに空席が目立つのだ。
原因は話題不足に他ならないだろう。
話題と言えばせいぜい、把瑠都の横綱取りくらいだが、結局のところその対象は外人力士であり、それほどの注目とはならない。
なんとかしろよ、日本人力士。
どうやら相撲の世界においても、日本人は2番目で満足らしい。

▼夜、いつもの河川敷を走る。
風はまだまだ冷たい。


11(日) 

〔自力で直す〕

▼名古屋マラソンは、名古屋ウィメンズマラソンと言う名に替わっていた。
これが最後の五輪選考レースである。
テレビに映る名古屋の町が懐かしい。
結果は、日本人最高が尾崎の2位。
本人も喜びを隠しきれない。
気持ちはわかる。
2位でも日本人最高であり、五輪の最有力候補なのだ。
だかしかし、オレは違和感を覚える。
優勝でなくていいのかよ。
果たして日本人トップくらいのことでいいのかと言いたいのだ。
このところの日本人を見ていると、オリンピック出場が最大の目標、ゴールインのつもりでいるのではないかと言う様な気がしてならないのだ。
今さらながら、蓮ほうが言っていた。「2番じゃダメなんですか」と言う言葉を思い出すが、ダメなんだよ、2番じゃ。
そんなもので満足していては、本番はあまり期待できないだろう。
マラソン五輪代表選手は、明日決まる。

▼5、6年ほど前に購入した東芝のHDレコーダーが不調であった。
トレイが出っぱなしで引っ込まないのだ。
いくら手で押し込んでも、すぐ出てしまう。
いつからこんな分からず屋になったんだ、おまえ。
なにしろ引っ込まない限り、ハードディスク内の録画データを見ることも、DVDに焼くこともできない。
これじゃ無用の単なる箱だ。
意を決し、修理を試みることにした。
まずは分解しなければならない。
ふたを開け中を見ると、問題のトレイを外すには、その両サイドのハードディスクを外さなければならないようだ。
コードがかなりタイトに張り巡らされており、慎重に作業を進めたが、いきなり手がしびれた。そう思った瞬間、家の電気が消えた。
どうやらショートしたようである。
もはや命懸けだ。
大袈裟だけど。
それでも作業を進める。
やっとの思いで外したトレイをさらにばらして中身をチェック。
なんとなく仕組みが分かったところで可動しやすいようにあれこれやった。
そして再び組み立て。
案の定、ビスがかなり余ってしまった。しかしオレは気にしない。
ビスで動いているわけじゃないからだ。
かくして、修理代を浮かすために自力で修理しよう作戦は成功したのだった。


10(土) 

〔あれから1年〕

▼明日は 3.11、あのいまいましい大震災の発生した日なのだった。
昨年の日記を読み返すと、その当時のバタバタ振りが伺える。
しかしながらあの時大騒ぎしていた計画停電はまったく意味のない単なる計略停電だったわけだし、原発はと言えば、冷温停止などと言って、まるでもう収束しているような言いようだが、実のところ非常にまずい状況は変わらず、とりわけ危ないのは4号機だ。
もし、大地震などの発生により、格納容器に亀裂など入ったりしたら、冷却水は瞬く間になくなり、放射能は拡散し放題になるのだと言う。
しかしながらそんな重要なことをスルー、と言うか、隠している国もメディアも大バカものだ。
国民を騙すのもほどほどにしろと言いたい。
所詮、人間の考えることだ。
大自然の強大な力にかなうわけはないのである。


 9(金) 

〔引き締める〕

▼今日も一日雨でうんざりだ。
こうなったら取る手段はこれしかない。
てるてる坊主。
だがしかし、今の時代、通常のてるてる坊主じゃダメなのかも知れない。
やはり時代は、スーパーてるてる坊主だろう。
いや、ハイパーてるてる坊主かも知れない。
むしろ、ハイブリッドてるてる坊主なのか。
そんなの知ったこっちゃない。

なにしろ本日、仕事上のひとつの山を越えた。
いや、ふたつくらいは越えたかも知れない。
だからと言って急に気を緩めるわけにはいかない。
だら〜んとなったら、人間終わりだ。
だからオレは尻を引き締める。
引き締めどころがちょいとマニアックだ。
そんなことはどうでもいい。
いよいよこれからその残務処理が始まるのだ。
あともう一息だ。
最後の山を越えるまで、オレは尻を引き締め続けるのだ。


 8(木) 120 100

〔地球に降り注ぐ厄介〕

▼このところ天気がはっきりしない毎日だ。
はっきりしないのは、天気も人間も嫌いである。
だからと言って、はっきりし過ぎている天気も困りものである。
まるでバケツをひっくり返した様な大雨が降ると、人はこう言うのだ。
「いいねえ、今日の天気は、まるで竹を割ったようにはっきりしてて」
いいわけないだろう。
そもそも、竹を割ったような天気ってなんだ。
いい加減にしろ、はっきりするにもほどがあるぞ。
オレが言ってるんだけど。

なにしろ、いまいちな天気が続いているわけだが、どうやら雨の他にも厄介なものが地球に降り注いでいるらしい。
太陽嵐である。
太陽嵐と言っても、嵐の太陽版ではない。
そんなバージョンはないし。
今日くらいから地球に太陽嵐が降り注いでいると言うのだ。
太陽嵐には大量のエックス線や電磁波などが含まれており、その影響で地球の磁場が狂い、さまざまな計器類がおかしなことになると言うのである。
確か、5年ほど前のオレの日記にも書いたような気がする。
それは、この太陽フレアが2012年の地球滅亡のきっかけとなると言うものだったはずだ。
オレ自身すっかり忘れていたが、いよいよ来たかと言う感じである。
なにしろ、エックス線や電磁波である。
機械だけでなく、人間の身体にだって何か影響を及ぼすことは十分に考えられるのではないか。
誰もその辺の検証結果を発表してくれないのが気に掛かる。
何事もなければそれに越したことはないが。


 7(水) 120 100

〔本番は五輪〕

▼江東区の仕事もいよいよ佳境を迎えており、今月いっぱいでここを引き上げることとなる。
次の仕事場はどこなのかと気になるところだが、昨日までの話では新宿であった。
しかし、今日、変更の連絡があった。
どうやら、足立区が次の仕事場となりそうである。
新宿よりも遠くなるが、治安は良さそうなので、まあいいか。
そんなことよりも、まずは目の前の仕事をやっつけなければならない。

▼そして、女子サッカー、アルガルベカップである。
なんだ、アルガルベって。
どうやら昨年もこの大会に、なでしこは出場したらしいが、この大会の存在自体まったく知らなかったよ。
なにしろ今日はアルガルベの決勝である。
相手はドイツ。
しかし、なんだろうな、この体格の差は。
大人と子どもとは、まさにこのことだろう。
いきなり前半の前半で2点を先制される苦しい展開。
ほとんど相手陣営でサッカーをさせてもらえなかった。
しかし前半と後半で同点に追いつく。
その後、さらに入れて入れられのシーソーゲーム。
そして、最後はロスタイムに土壇場の決勝ゴールを決められ、4対3で負け。
ほんとに惜しい試合だった。
しかし、自力を発揮し、W杯覇者に恥じない試合だったのではないか。
大丈夫だ。
本番は五輪だからな。


 6(火) 

〔なでしこで奮起〕

▼昨晩はなでしこジャパンの試合を見て白熱したのだった。
たいしたもんだな、なでしこは。
なたでこことはわけが違う。
そりゃ違うだろうよ。
メンバー的に沢を欠いていたのでどうかと思ったが、見事アメリカに初勝利。
これで誰が何と言っても世界のトップチームと自信を持って言えるのではないか。
こうなると俄然、サムライジャパンの奮起が期待されると言うか、もう少し頑張れよと言いたい。
ともあれ、オレが頑張れよ。
と言うからには、今週は頑張らねばならない週なのである。


 5(月) 120 100

〔改めて200LX〕

▼確かに現在、スマホが全盛となりつつあるし、現にオレもご多分に漏れずなのだが、それでもいまだに基本はHP200LXと言う、すでにシーラカンス化となりつつあるMS−DOSマシンを駆使しているのだった。
その理由の一つはやはりその入力のし易さにある。
このサイズでこのキーボードの打ち易さは今考えれば驚異的である。
スマホの入力環境とは比べものにならない。
スマホで「こ」と入力する間に、「こんにちわ」まで一気に打ち込んでしまうだろう。
そんなに凄くないぞ、それ。
そしてもう一つは、電池である。
単3電池2本で1週間以上もつパソコンなんか考えられないだろう。
スマホなんか、茶飯事充電が必要である。
そんなHP200LXで、スケジュール管理やメモ、ロータスによる競馬収支、そして、この日記も書いているのである。
アップするのはパソコンからだけど。
なにしろ、このマシンに替わるマシンが今後出てくるとは思えず、動き続ける限り、付き合っていくことになりそうである。


 4(日) 

〔寝ても覚めても〕

▼朝起きたら首が痛かった。
原因は分かっている。
寝ぞうである。
以前、書いたことがあるが、オレの枕は座布団である。
なんて貧乏くさいんだ。
試行錯誤した結果、座布団がもっとも自分に合うと言う結果に落ち着いたんだからしょうがないじゃないか。
しかしながら寝ぞうが悪いといくら枕が良くても仕方ない。
どんな寝ぞうかと言えば、知らぬ間に手を頭の後ろに回してしまうのである。
その状態をかいつまんで説明しよう。
手を枕にして土手の上を仰向けに寝転び、気持ちの良いそよ風に吹かれながら口笛を吹く。
そんなまどろっこしい寝ぞうがあるか。
とにかく、手を頭の下に置くことにより、自然、頭は普段よりも高くなり、結果、首に無理な負担を掛けることになるのである。
そんなことがたまにある。
分かっていても無意識にやってしまうのだ。
もしかしたら夢の中で口笛を吹いているのかも知れない。
寝ても覚めてもお気楽な奴、それがオレだ。


 3(土) 

〔ガンバレ故郷〕

▼実を言うと、昨晩は池袋で飲み会だったわけであり、家へ帰ればすっかり午前様。
起きたらもうすぐ昼だったのは言うまでもない。
そんな状態で馬券を買っても当たるわけはない。
チューリップ賞ほかメイン2レースをやったが、全滅。
明日の弥生賞は頑張る。

▼気を取り直し、ちょっと出掛けた。
デパートで北海道物産展をやっていたのだった。
名古屋にいた頃は近所のデパートで北海道物産展があればバカのように必ず行ったものだ。
行くとなんとなく故郷が近くに感じられるのである。
そして今回の物産展。
故郷が最高に近いぞ。
我が故郷、美唄から出店があったのである。
美唄の全国区フードと言えば、今や焼き鳥と言うことなのだろうが、今回出店があったのは、パン屋さんであった。
すぎうらベーカリーと言う、米を使ったパンを作っている店である。
申し訳ないが、オレはこの店の存在を知らなかった。
若い男性の店員に自分が美唄出身であることを告げ、店の場所を聞いた。
どうやら労災病院の近くにあるようだ。
そこははっきり言ってあまり目立たない場所である。
聞けば、6月に国道12号沿いの店がオープンするらしい。
そこならうちの実家からほど近い。
そんな話をしながら、調子に乗ってあれこれとしこたま買ってしまった。
ガンバレ美唄と応援せずにいられないのである。


 2(金) 

〔あの頃のワクワク〕

▼仕事場で、いつからパソコンをやってるんですかと聞くので、データをカセットテープに保存していた頃からだよ、と答えた。
その昔、パソコンのデータはカセットテープに保存していたのである。
あるとき、データ保存のために使っていたラジカセが壊れたので他のラジカセを繋いだら、まったく認識しなくなってしまった。
再生スピードが微妙に違うためである。
そんな話から、いつの間にかラジカセの話題になった。
昔、憧れのモノと言えば、ラジカセか自転車だった。
Tがその昔買って貰ったラジカセは、パディスコだったと言う。
あったなあ、そんなラジカセ。
ワイヤレスマイクが横からピョコンと出るやつだった。
オレが買って貰ったのは、SONYのスタジオ1980と言うラジカセで、これがなかなか優れモノで、録音なんかもマニュアルでできたものだった。
あの当時、42、800円と、今考えても超高級品である。
それをオレの親は買ってくれたのだ。
「英語を勉強したい」の口車に乗ってしまって…
それは、あの当時のお決まりの殺し文句であった。
当然、英語など勉強するはずもなく、毎日FMラジオからエアチェックをしたものだ。
そもそもエアチェック自体、死語なのではないか。
ともあれ、あの当時のラジカセを手にした時のワクワク感はたまらなかった。
しかし、そのワクワク感は二度と来ないだろう。
オレは一抹の寂しさを感じるのだった。


 1(木) RUN5km 24:34 

〔いま欲しいモノ〕

▼昨日とは一転、暖かい一日となった。
気温差10度。
これではなかなか身体が付いていかない。
明日はまた天気が崩れると言う。
うんざりだ。

▼ロボット掃除機が欲しいのだった。
馬券が当たったらと思っているのだが、いったいいつになるんだ。
なにしろロボット掃除機は便利そうだ。
勝手に掃除し、終われば自分で充電しに戻るのだ。
ただひとつ問題は、掃除機が動くスペースを確保しなければならないと言うことだ。
したがって、普段の片付けは必須である。
どれだけ散らかってるんだよ。
なにしろ、ロボット掃除機のために片付ける。
これじゃなんだか本末転倒じゃないか。
そうなると俄然、片付けロボットが欲しくなるのだった。
我ながら、そのずぼらさ加減が呆れるな、まったく。



byクムラ〜




昨日 今日


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