◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ| 

/30:心配しても仕方ない /29:勝負の日 /28:自分じゃ決められない /27:入りそうである /26:仕出しの女神 /25:最近の日常 /24:まもなく終わる /23:八王子城址へ /22:鎌倉の大仏 /21:2012 /20:ほど遠い /19:10度を超えない /18:マスク着用 /17:その名はパッキャオ /16:日常に戻る /15:書く一日 /14:日本帰還 /13:非武装地帯へ /12:市内観光をする /11:韓国はソウルへ /10:いよいよ荷造り /9:いま引くわけにはいかない /8:見れない寂しさ /7:はるばる来る /6:なんとかなった /5:なるようになる /4:久しぶりの再開 /3:魔法の薬 /2:近況を聞く /1:普段は滅多に見ないけど/

<2009年11月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

30(火) 120 100

〔心配しても仕方ない〕

▼このところ携帯の繰り越しが余ってしまうことが多い。
それほど携帯でネットをしていないと言うことなのだろう。
そもそも、携帯でインターネットなどすることもないしな。
そう言えば、ウィルコムがけっこうまずいことになっているようだ。
データ通信用に1回線契約しているのだが、道理で速度が出ないわけだ。
なんでも、かなりの負債があるらしく、救済企業を探しているらしい。
いつの間にこんなことになっていたんだ。
噂では、ソフトバンクも救済に名乗りを上げているらしいが、だったら、docomo との関係はいったいどうなるのだろう。
そもそも、いまウィルコムを契約しているのは、docomo のPHSからの流れである。
なんとかしてやってくれよ、docomo さん。
ともあれ、まったく予想の付かないことをあれこれ考えてもしょうがないな。

そんなことを考えているうちに、今年も残り1ヶ月となったのだった。


29(日) 

〔勝負の日〕

▼そして、ジャパンカップ当日である。
オレはスタバでスタンバイした。
携帯のワンセグでその時を待つ。
実を言うと、今回外れれば競馬資金は底を付く状況に陥っている。まさに背水の陣の勝負だ。
悩んだ挙げ句、オレの軸はウオッカに決定。人気だが、ウオッカにすべてを託した。
そして、ウオッカがやってくれた。
最後、オーケンブルースリの猛追に遭い、差されたかと心配したが、見事に振り切り優勝。
牝馬最多、7度目のG1を奮取した。
更に嬉しいのは、オレ自身だ。
いつもの3連複を買ったら100円残ったので、1点だけ3連単を購入。
なんと、その1点が来たのだ。
ウオッカ、オーケンブルースリ、レッドディザイアの皆さんだ。
つまり、3連複と3連単のダブル的中。
ありがとう、皆さん。
馬にお礼を言っているわけだけれども。
とりわけ頑張ってくれたのは、3歳牝馬のレッドディザイアではないか。
ウオッカの後継車として将来有望と言えよう。
なかなか目出度いジャパンカップとなった。

▼内藤大介vs亀田興毅。
まったくタイプの違う者どうしの対決である。
長期戦なら内藤、短期戦なら亀田と言う専らの予想。
負けて失うモノが大きいのはどちらかと言えば、現段階で間違いなく亀田だろう。ここで負ければカリスマ性はおろか、本人の今後のモチベーションに多大の損害を与えるに違いない。
一方内藤はと言えば、ここまでやるだけのことはやり、結果を残してきた。もし負けたとしても、いままでよく頑張ったと言って賞賛され、有終の美を飾れる立場と言える。
したがって精神的には内藤有利であると言えるのではないか。
果たして、その注目の一戦の結果はどうなったのか。

蓋を開けてみれば、亀田の一方的な試合となった。
内藤が放ったパンチはことごとく宙を切るばかり、時折食う亀田のパンチで顔はすっかり別人になるほど変形した。なんとか、KOは免れたものの、大差の判定となった。
内藤は気負いすぎた感がある。いつもの変則的なパンチがすっかり形を潜めてしまっていた。そうなると、パンチのキレで一歩も二歩も上へ行く亀田にかなうわけがないだろう。
亀田にも課題はある。決めきれなかったことがすべてだ。
この先、海外の強豪と戦う上で、このままでは厳しいと言わざるを得ないだろう。
これからが真の正念場である。


28(土) 

〔自分じゃ決められない〕

▼明日はジャパンカップである。
ジャパンカップにも様々なジャパンカップがあるが、明日のは、馬のジャパンカップである。
出馬表を見てまず驚いたことがある。
それはそのメンバーの中の1頭だ。
その馬の名は、コスモバルク。
おまえ、また出るのか。
G1レースには必ずと言っていいほど出走しているのだ。
しかしながら、最近の成績で言えば、とてもG1に出走するに値しないと言われてもしょうがないのではないか。しかも、すでに8歳である。とうに全盛期は過ぎている。
そもそもオレが言いたいのは、陣営はどういうつもりで出走レースを決めているのかと言うことだ。
コスモバルクはもともと地方競馬出身である。いや、いまも所属は地方競馬なのだが、だからこそ、むしろ芝よりもダートの方が向いているのではないかと思うのだ。
だったら普通、同じジャパンカップでも、次週のジャパンカップダートに出すのがセオリーだし、実力を出し切ることができるのではないか。
バルク本人もやきもきしながらこう思っているに違いない。
ダートに出させろ。
しかし、本人にその意志を伝える手だてはないのであった。


27(金) 120 100

〔入りそうである〕

▼来年から東大に入ることになりそうだ。
ちょっと待て。
勘違いしないでほしいのは、何も入学するわけではない。
仕事で入ると言うことである。
分かってると思うけど。
それにしたって東大である。
まさかオレが、東大のキャンパスに足を踏み入れることになるとは思いもよらなかったが、一歩、東大に足を踏み入れるだけで、何かしら圧倒されてしまう感があるのはなぜだ。
実際まだ一歩も入ってないけど。
ともあれ、同じ東大でも、灯台とはえらい違いだ。
比較する方がおかしい。
ま、誰かに笑われそうなので、来年の話はよそうじゃないか。


26(木) 120 100

〔仕出しの女神〕

▼あまりにも予想外のことが眼前に起こると一瞬頭が真っ白になることは誰しもあるだろう。
昼時のことである。いつもの様に仕出し弁当を食べようと弁当箱を開けた。
この時、誰しも予想し得なかったことがオレの身に起こったのである。
ありません。
つまり、こうだ。
弁当箱の中は空っぽ。
しかも、何やら食べたあとがあるではないか。
いったい何が起きたんだ。
もしかして、一瞬にして食べてしまったと言うのか。
だとすれば、オレは世界一の早食い王だよ。
なにしろ、一瞬どころではない。弁当箱を開けたらすでになくなっていたのだから。
だがしかし、それがオレの仕業ではないことは明らかだ。
なぜなら、まったく満腹感がないからさ。
オレは呆然としたままその場で立ち尽くすしかなかった。
その時である。
すいませーん、と言いながら弁当箱を持って現れたのは、仕出し弁当のおばちゃんだった。
昨日の弁当箱をそのまま出しちゃいました、と言いながら笑ってごまかす弁当屋のおばちゃんが、オレには女神に見えたのです。


25(水) 120 100

〔最近の日常〕

▼いつもの様に朝6時過ぎ家を出て車に乗り込み、吉田照美の「そことこ」を聞きながら仕事場へ。外はまだ暗い。
忙しいながらも滞りなく一日は終わり、帰宅途中のコンビニで買ったチョコレートを囓りつつ、バービーの杏子が出ているラジオを聞きながら帰路に着く。
そして、今日も無事に過ごせたことに感謝し、最後の力を振り絞って腕立て伏せをするのだった。
これがここ最近のオレの日常である。


24(火) 120 100

〔まもなく終わる〕

▼気が付けば、まもなく11月も終わりである。
と言うことはなんだい、来週はもう12月かい。
町なかで、ところどころに見掛けるイルミネーションが、なおいっそう気分をもり立てる。
どうなんだ、こんなに早くクリスマス気分なのは。
ウキウキワクワクしちゃうじゃないか。
しかし、焦ってはいけない。
まだ2009年は残り1ヶ月以上もあるのだ。
オレにはやることが山ほどある。
果たして1ヶ月で足りるのか。
なるようになる。
その一言で済ましたい。


23(月) 

〔八王子城址へ〕

▼もう少しのところでついに辿り着けなかったところがある。
八王子城址。
何かのついでに行こうと思い立ったのだが、カーナビを頼りに向かったのは良いものの、なぜか高速道路に導こうとする。距離的にあともう少しと言うのにだ。
しかしながら、まったく土地勘のないところゆえ、カーナビの言う通りにするしかあるまい。オレは言われた通り、高速道路に乗った。
果たして、八王子城は高速道路のどこかにあるのだろうか。それとも、降りてすぐのところにあるのだろうか。
カーナビを見れば、目的地まで、もうまもなくである。
しかし、それらしいものはまったく見当たらない。しかも、いま走っているところは、トンネルじゃないか。
すると、いきなりカーナビがこう言いだした。
「目的地に到着しました」
これの何処が目的地なんだ。
どうやら、八王子城は今走っているこのトンネルの上にあるらしい。
これじゃ行くのは到底無理だわ。
こうして、この日の八王子城訪問は断念したのだった。
そして、今日、やっとその念願叶い、八王子城址へと辿り着いたのだ。
城址と言うだけあって、あるのは城の跡だけである。

駐車場から山道を15分ほど歩くと、橋に辿り着く。当時の橋を再現したものらしい。そこから更に奥へと歩くと、まもなく石積みの城壁が見えてくる。
この石積みの一部は、発掘されたそのままと言うことだ。
ここから石段を登れば、門があり、ここをくぐるといきなり広場がある。ここが八王子城の一部、御主殿跡である。
こともあろうにここで、呑気に4人の家族がバトミントンに興じていた。
実に楽しそうだ。
この場所から奥の坂道を下ると、滝の音が聞こえてきた。
その方へ歩いていくと、やはりその音の主は滝の音であった。
落下距離数メートルの小さな滝が二つだ。御主殿の滝と言うらしい。
立て札にはこう記されていた。
「豊臣秀吉の軍勢による攻撃で落城した際に、御主殿にいた女性や子ども、将兵たちが滝の上で自刃をし、次々と滝へ身を投じたと言われています」
その悲惨さを想像したとき、思わず、手を合わさずにはいられなかったのである。
だがしかし冷静に考えてみれば、この八王子城だけではない。どの城址もそうなのだ。
それが戦いの歴史における拠点だったからだ。


22(日) 

〔鎌倉の大仏〕

▼せっかくの連休なので、ほどほどの観光に行った。
鎌倉である。
少し前まで仕事で行っていたのだが、肝心なところへ行っていなかったことに気付いたのだ。
鎌倉の大仏である。
いまにも泣き出しそうな天気だったが、なんとか降られずにすんだ。幸運である。これも大仏様の御慈悲のお陰か。
何言ってるんだ、オレは。
けっこう寒いながらも、なかなかの人で賑わっている。
みんなきっと、大仏が見たいんだろう。
当たり前である。
他に有名な大仏として奈良の大仏があるが、鎌倉の大仏は、間近に見られるのが嬉しい。まさにかぶりつきなのだ。
しかしながら見ていてオレはこう思う。
なんて、寒そうなんだよ。
そうである。鎌倉の大仏はひたすら外で座っているのである。
雨の日も雪の日も嵐の日もだ。
その我慢強さに、ほとほと呆れてしまいました。
それでも限界はあるだろう。
せめて、サンタの服でも着せて上げたらどうなんだ。
ほんとに気が利かない。
だが、オレがいくら頼んでもダメに違いない。
なぜなら、大仏だからだ。
大仏にサンタクロースは宗教的にどうなんだと言いたい。
だったらせめて、編み笠でも被せてあげたい、オレはそう思うのだ。
邪魔だと思うけど。

鎌倉の大仏


21(土) 

〔2012〕

▼映画を見た。
いまオレが見る映画と言えば、これしかないだろう。
「2012」
これを見て、ぴんと来る者もいるかも知れない。
1着が2回で、3着が1回、そして着外は2回かあ、って、競馬漬けかよ。
そんなことではない。
2012とは、2012年のことである。
分かっていると思うけど。
その2012年がどうしたかと言えば、単刀直入に言えば、2012年に地球が大変なことになってしまう話である。
この2012年のことは、すでに2年前の日記で述べているのだが、まさか映画化されてしまうとはな、と言う思いでいっぱいだ。
まさに、洒落にならない映画である。
しかしながら映画の中で、なぜ地球がこの様な事態になったのかは言及していない。
そりゃそうだろう。
そこまでリアル感出したら、それこそ洒落になんないよ。
だがしかし、オレはこう思う。
映画化されたことで、この非常事態が実現する可能性は激減したのではないかと。


20(金) 120 RUN5km 26:47 

〔ほど遠い〕

▼久しぶりに走った。
前回走ったときは、半袖ハーフパンツだった。今日はさすがにジャージ着用だ。
それくらい久し振りである。
久し振りなだけに、案の定、体が重い。
さらに、走っていると顔が冷たいときた。ぽっぺたが次第に麻痺するのだ。
なんとか完走。ベストにはほど遠い。


19(木) 

〔10度を超えない〕

▼一日、10度を超えない寒い一日だった。
こんなだから、N井の風邪は一向に良くなるわけもなく、そんな中、月に一度の会議のため、会社のある六本木まで戻る。
その間、約1時間半、N井と同じ車の中だ。
ただただ感染していないことを祈りたい。


18(水) 120 100

〔マスク着用〕

▼昨日休んだN井が今日は出社した。
だがしかし…
おまえはいったいなに人だ。
そう言いたくなるほど、何を喋っているのか分からない。
もうとんでもなく鼻が詰まっているのだ。
マスクをしているので、聞き取りにくさがさらに拍車が掛かっている。
実は、かく言うオレもマスクをしている。
感染予防なのか。
いや、予防のためではない。
じゃあなんだ。
数日前から、鼻にできものができちゃいました。
痛みはないのだが、鼻の右先端が赤く腫れている。
もう少し後なら、俄然注目も浴びたのだろうが、オレはトナカイじゃないよ。
なにしろ、赤鼻はあまり格好の良いものでもない。
だからマスクなのである。
花粉の季節にはまだほど遠い、マスク着用の毎日なのだった。


17(火) 120 100

〔その名はパッキャオ〕

▼今日は朝から雨。しかも寒いときている。
そんなことだから、部下のN井はついに風邪でダウン。
気が付けば、すでに11月も半ばを過ぎているじゃないか。
どうりで寒いわけだ。

▼もの凄いボクサーが出たもんだな。
その名は、マニー・パッキャオ。
昨晩、その試合をWOWOWで観戦した。
相手のミゲール・コットもなかなかの強豪なはずなのだが、開けてみればほとんど一方的な試合となった。
見る見るうちに相手の顔が腫れ上がる。
まさに、あんただれ、だれぱんだ状態だ。
最後は12ラウンド、TKO勝ち。
このマニー・パッキャオと言う選手は、先立って、あの、ゴールデンボーイ、オスカー・デラ・ホーヤにも勝った選手である。しかも階級は実質10キロも下だったと言う。最初はフライ級だったと言うのだから驚きモノの木である。
なにしろその試合振りは、見ていてスカッとする。
こんな選手は久し振りのことである。
しかも、これまで名選手らしい名選手など出たことのない、フィリピンから出てきたことに意義あるものを感じるのだ。
さぞかし現地では国民的英雄なのだろう。
なんせ、4階級制覇だからな。
これからますます楽しみである。要チェックだ。


16(月) 120 100

〔日常に戻る〕

▼久し振りの仕事である。
部下のN井はますます風邪がひどくなっているようだ。
うつすなよ。
ソウルに行っていたのが遠い昔の様に感じる、そんな一日であった。


15(日) 

〔書く一日〕

▼ああ、なんて大変なんだ、溜まった日記を書くのは。
なにしろ旅行の日記を書くのに時間を費やした一日だった。
写真のアップは後回しにしよう、そう腹を決め、夜は毎週楽しみしている「JIN−仁−」を見たのだった。
なんとか日記は一通り書き終えたが、書き忘れた出来事はまだあるはずだ。おいおい書くことにしよう。


14(土) 

〔日本帰還〕

▼いよいよソウル出発である。
見たところ、昨日のメンバーは途中から記憶がなくなっているようだ。
あれだけ飲めば当たり前である。
バスで金浦空港へ向かう。
途中、土産物屋に寄り、買い忘れた土産など買う。
そして、昼少し前、飛行機は飛び立ち、予定通り1時間40分で羽田帰還。
ほんとに近い。行こうと思えばすぐにでも行けそうな距離だ。
韓国と言う国は、ほんとに活気のある国であった。こうなると日本もおちおちしてられない、そんなことを思うのであった。


13(金) 

〔非武装地帯へ〕

▼今回、唯一の終日自由行動の日である。
昨日のうちに頼んでいたツアーに向け出発。
男7人気合いを入れてバスに乗り込んだ。
気合いが入るのも無理はない。何処へ行くのかと言えば、そこは非武装地帯(DMZ)だからだ。
そこから北朝鮮が見渡せると言う。なかなかそんなところへ行く機会などないだろう。
外は生憎の雨。ソウルからバスで約1時間半掛け、目的地へと向かう。
バス内での現地ガイドの話は、聞いていて緊張感がある。北朝鮮との関係の深刻さが伝わってくるのだ。韓国には2年間の徴兵制度があるが、できれば親として出したくないとも言っていた。昔ながらの制度に納得がいかないと言った感じである。
それは、韓国の少子化と言った問題も絡んでいる。韓国の場合、ややもすれば戦争に巻き込まれると言う点で言えば、日本のそれ以上に深刻である。
それとアメリカの存在、そして影響は日本と同様に大きい。
北朝鮮から何らかの動きがあれば、まず第一に報告するのはアメリカである。
そしてそこからの指令を待つのだと言う。

検問所に到着。
ここで軍人がバスに乗り込み、パスポートの確認を行う。
二人の軍人は20才前後だろうか、非常に若い。まさに徴兵期間の真っ最中なのだろう。
まもなく、都羅山(ドラサン)駅に到着。
韓国の最北端駅である。
出来てそれほど経っていないのだろう。非常に綺麗な駅だ。
しかし、ほとんど人の行き来がないのか、閑散としている。
北行きの改札口もあるが、当然そこは閉まっている。

都羅山駅

都羅展望台へ移動。
ここから非武装地帯、国境線、そして北朝鮮を眺めることができるのである。
ガイドの説明を聞き、模型で国境線の位置を確認する。
カメラ撮影は、ごく限られたラインからしかできないことになっている。
ここからおもっきり背伸びして写真を撮るが、遠くまで撮るのはやはり不可能だ。
当たり前のことだけど。
設置してある望遠鏡にコインを入れ、目に焼き付ける。
北朝鮮の建物が見える。なかなか立派なビルがそびえているが、こちら側から見えるものを豪華にするのは当たり前のことと言えよう。
ふと携帯電話を取り出す。
バリが3本しっかり立っていたのが何かしら安心感を覚えた。

都羅展望台

ここからバスですぐのところに第3トンネルがある。
なんだ、第3トンネルって。
第3のトンネルである。
北朝鮮が南側を侵略するために掘ったトンネルであり、これは3番目に発見されたトンネルなのだが、実際のところ全部で20のトンネルがあるらしく、しかしながらいま分かっているのは3つだけだと言う。もしかしたら他のトンネルは稼働しているのではないかと思うと少々恐ろしいことだが、まあ、そんなことはないと考えたい。
その第3トンネルを見学した。

第3トンネル入口

ヘルメットを被り、モノレールで70メートル下まで下る。そこからトンネルの実態を見ることができるのである。
ヘルメットを被るとあって、穴は非常に狭く、油断すると頭をぶつけそうになる。
10分ほどで到着。
ここから歩いて第3トンネルを見る。
あちこちにダイナマイトの穴があり、トンネルの壁は真っ黒に墨で塗りつぶされている。トンネルが見つかったときに、石炭坑だと言い訳するためだというが、やけに子供だましの言い訳である。
10分ほど歩くと、境界線にぶつかる。
ここから先は北朝鮮。見られるのはここまでである。
Uターンし、再びモノレールに乗り、地上へと出た。
やっぱり地上の空気は良い。そう実感する瞬間であった。

日本軍の汽車

戦争の遺産

▼一度、ホテルに戻り、南大門廻りを7人で歩いた。
なにしろあてもなくぶらぶらとまるで足が棒になりそうになるくらい歩いた。
廻りを見渡すと、やはり日本人は多い。観察すると髪の毛が茶色い女性は間違いなく日本人だし、韓国の男にイヤリングなどしている者などまずいないのではないか。
女は質素で男は質実剛健。そんな国柄なのだろう。

南大門

途中、トン足を食べたいとK山とK持が言い出し、出店で買ったのだが、てっきり唐揚げ感覚で食べられると思いきや、でっかいトン足の塊を袋に入れられ、延々とその袋をぶら下げて歩くことになったのだった。
いつの間にかすっかり日も暮れ、腹も空いたので、目に入った焼き肉屋に入った。
いきなり威勢のいいおばちゃんが現れ、席へと促される。
そして、トン足の袋を見つけるや否や、皿に開けろと言うではないか。皿に開けると手際良くトン足を切り分けてくれ、その替わりと言って、切り分けたトン足を数個、自分の口に入れたのである。他の店員も来るたびトン足を口に入れて行く。なんて洒落の利いた店なんだ。
肉を焼き始め、ひっくり返そうとすると途端に店員が飛んでくる。そして触るなと言わんばかりに肉を返し始め、そして網を交換する。客はほとんどやる必要がない。そんな感じだ。感心するばかりのバイタリティである。気が付くと、店は満席となっていた。
走る様に動き回る店員。その活気は見ていて心地良い。
そんな雰囲気の中、7人はマッコリですっかりいい気分になっていた。
たんまり食って、飲んで、一人頭3千円に満たない。ほんとに安い。
お勘定と言ったら、締めになぜかヤクルトが出てきた。今一つこの意味が分からないが、帰り際に配られた韓流スターの生写真がなおいっそう良く分からないよ。
部屋に戻ってからも2時半頃まで最後の宴会をしたのだった。

焼き肉屋前


12(木) 

〔市内観光をする〕

▼昨晩のどんちゃん騒ぎで皆二日酔い気味だ。
そんな中、今日は市内観光である。
景福宮と言う15世紀の宮廷と、その中にある民族博物館を1時間ほど見学。

景福宮

昼は、サムゲタンを食べる。
鳥の丸焼きの中にご飯やら野菜やら栗やら、おまけに朝鮮人参まで入った料理で、体も温まりなかなか美味であった。
その後、ホテルの免税店でお土産など買い、いったん同部屋のM野と部屋に戻った。
そして、18時からの全メンバーでの食事会まで仮眠を取ったのだ。これがいけなかった。
電話の音が遠い彼方から聞こえた様な気がしたと思ったら、M野が「行くぞ」とまるで焦った調子で言っている。オレは寝ぼけ眼で「どこに行くんだ?」と問い掛けたが、「何言ってるんだ」と呆れ顔でM野は言う。そりゃそうである。これから食事会であり、しかもすでに待ち合わせ時間が過ぎているではないか。さっきの電話は添乗員からの、なにやってるのコールだったのである。
慌てて二人でロビーへ行ったら、なぜか皆に爆笑された。
M野はオレを指差し、「こいつが、こいつが」と喚いているのだ。

ホテルから歩いて目的地の店まで向かった。
20分ほどで到着。
今晩は、海鮮鍋である。
日本人様に味付けされているのだろう。それほど辛くもなく美味しかった。
ホテルへ戻る道すがらコンビニで買い出し。
セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップと、ここには日本でもお馴染みのコンビニがあちこちにあり便利である。見れば、普通に弁当やおでんも売っているのだ。
そして今晩もまた長いどんちゃん騒ぎが始まったのである。

ソウルのコンビニ


11(水) 

〔韓国はソウルへ〕

▼今回の社員旅行はソウルである。
参加メンバーは18人。やけに少ない。ほとんどがもう一方の旅行地であるホーチミンへ行ったのだ。なぜなんだ。近過ぎるのかも知れない。なにしろ2時間弱である。北海道まで行くのとそれほど変わらないのだ。
羽田からソウルに向かう。
機内食を食べるや否や着陸態勢に入った。
こうして昼前には金浦空港着。
いきなりカメラを手に取ったが、空港内は撮影禁止だ。
空港を出て、バスでホテルに向かう。
車窓からソウルの街並みを観察した。
気付いたことが何点かある。
林立するビルは、やけに平べったいのが多い。これじゃちょっと地震が起きただけでドミノ倒し状態じゃないか。
驚いたことに、ガイドさんの話によると地震はまったくないのだと言う。
どうりで納得である。
マンションを見ると、日本では当たり前の様にあるベランダがないことに気付いた。
どのマンションもエアコンの室外機が壁にへばりついているのだ。
道路に目を向けると、日本車によく似た車はたくさん走っているが、実際のところまったくと言っていいほど日本車はないし、バイクの姿がやけに少ない。たまに走っているバイクは、ほとんどが後部座席に荷物を積んでいると言った風情だ。
また、自転車は皆無に近いと言えよう。
そして、どの車にも付いているのがカーナビである。
とりわけ、ポータブルカーナビが多く、フロントガラスに吸盤でぶら下がっている。
ここ最近、急激に普及したのだろう。
パッと見たところ、ソウル市内の印象はそんな感じだ。

ソウル市内

昼は、石焼きビビンバを食べた。
メニューを見ると、3万ウォン。因みに100ウォンは約8円。だから3万と言っても、円にすれば、2、400円だ。
1万円も換金すれば、やけに金持ちになったと錯覚するのである。

ホテルにチェックインしたあと、すぐに出掛ける。
気温は東京より5度ほど低いくらいか。
日が暮れるととたんに寒くなる。

とあるビルの展望デッキへ。
ここからソウルの夜景を見る。
町の夜景と言うよりも、むしろ激しく行き交うヘッドライトの夜景と言った感じだった。
ソウルの夜景

ディナーは韓国の定番、焼き肉である。
骨付きカルビ、ハラミ、ブルコギとどれも旨かった。さすが本場だ。
ホテルに戻った後も、部屋で宴会。
いい歳して、7人でどんちゃん騒ぎとなった。
めったに飲まないオレだが、ことのほか韓国の酒、マッコリの口当たりが良く、けっこうな量を飲んだ。ま、他の連中に比べればたいしたことないけどな。
なにしろ、意味もないことを言い合い、意味もなく大笑いし、そうこうしているうちに部屋のドアがノックされ、開けてみれば、ホテルの人に片言の日本語で注意されてしまいました。
こうして、ソウル一日目は終わった。


10(火) 120 100

〔いよいよ荷造り〕

▼今の携帯はそのまま海外で使えるんだな。
WORLD WINGサービスと言うらしい。
但し、料金は国内通話とはわけが違うので注意が必要だろう。
ま、使うことはないと思うが。
なにしろ明日から韓国なので、いよいよ荷造りをしなくてはならない。
最低限、パスポートがあればなんとかなるさ。
と言うことで、帰国まで一時、この日記も休みである。


 9(月) 120 100

〔いま引くわけにはいかない〕

▼相変わらず、部下のN井は風邪を引いている。
休みのうちに治せよ。
そう言ったところで、なかなか思うようにいかないのが風邪である。
ともあれ、オレ自身、風邪を引くわけにはいかない。
だってそうだろう。
よく考えてみたら、明後日、韓国へ向かうのだ。
3年に一度の社員旅行、それが明後日なのだ。
そもそもいったい韓国には何があるのだろう。
まったくもって、下調べもへったくれもしてないのだった。


 8(日) 

〔見れない寂しさ〕

▼日産へ行き、愛車スカイラインのアイドリング調整をしてもらう。
イグニッションコイルを交換してから少々回転数が高かったのである。
栗の袋詰め放題がてらである。
どっちが、がてらなんだ。

▼ウィルコムへ、先立って修理に出していたデータ通信カードの受け取りに行った。
結局、本体交換と言うことであった。
やはり、初期不良だったのか。
これだから、出てすぐはダメなんだよ。

▼いま、地方競馬がインターネットで見られるんだな。
便利になったもんだなあ。
あと願わくば、地方のテレビ番組もインターネットなんかで見られないものだろうか。ま、いろいろと問題もあるのだろうけど、特に見たいのは、名古屋からこっちに来て見られなくなった、サタウマだ。
競馬のバラエティ番組なのだが、毎週楽しみに見ていたものだ。
こっちでやってる「みんなのウマ倶楽部」はダメだな。
ちゃらちゃらし過ぎてるし、予想も当たり前すぎて夢がまったくないよ。
やっぱり、サタウマだな。
いまだにメールマガジンは登録しているので、番組のお知らせが届くたびに、見られない寂しさを感じるのである。


 7(土) 120

〔はるばる来る〕

▼F氏が打合せのため、はるばる名古屋からやってきた。
道程5時間。ほんとにはるばるである。
しかし、1000円だ。こんなとき、ほんとに有り難いと思う。
帰りの渋滞にはまっていなければ良いが。

▼部下のN井は、風邪のためダウン。
扁桃腺を拗らせてしまったらしい。
扁桃腺の腫れから来る頭痛がなかなか治まらないとのこと。
インフルエンザでなかったのがせめてもの救いだ。
インフルエンザを目の当たりにするのはイヤだからな。

▼それにしても、暖かい一日だった。
ほんとにこの天気が有り難いと思う、そんな一日であった。
感謝である。
誰に言っていいのか分からないけど。


 6(金) 

〔なんとかなった〕

▼あれこれ手を尽くした結果、手配途中となっていた仕事は結局、名古屋のF氏に依頼することにした。
遠方な分、経費は掛かるが、それを加えても採算が合う様、取り決めした。
それにしても、名古屋である。
わざわざ来てもらうのは少々気が引けるが、有り難いことこの上ない。
やはり、なるようになるものである。

▼ディーラーから電話。
何事かと思ったらこんなことだった。
明日明後日、栗の詰め放題があるので来ませんか。
行くともさ。
▼ウィルコムから電話。
何事かと思ったらこんなことだった。
データ通信カードの修理が出来上がりましたが。
行くともさ
しかし明日は仕事である。明後日、日曜はなかなか忙しいことになりそうである。


 5(木) 120 100

〔なるようになる〕

▼仕事を依頼していたIから、キャンセルして欲しいと連絡が入った。
ヘルニアになってしまったらしいのだ。
聞いた話では、ヘルニアの辛さはよほどのものらしく、立って歩くのもままならないと言うではないか。
それは大変なことなので了解したものの、それにしても困った。
あまりにも急なことであるため、なかなか手配は付かない。
こんなときはどうするか。
寝て待つしかないだろう。
慌てても仕方ない。
何事もなるようになるものなのだ。


 4(水) 120 100

〔久しぶりの再開〕

▼急激に忙しくなったと実感する一日だった。
なにしろ目まぐるしい。
一日があっと言う間に過ぎ去る。
明日はもう木曜だ。
昨日、休みだったからなおさらだな。

▼久しぶりにスクワットを再開。
膝裏の具合はもう大丈夫だ。
またぼちぼち走らなきゃな。
おっと、その前にウェアだ。
Tシャツ、半ズボンじゃ、まるでバカ者だよ。


 3(火) 120

〔魔法の薬〕

▼寝て起きたら異様に首の後ろが痛い。
たぶん、布団から頭が落ちていたのだろう。こないだもそんなことがあった。
行儀の悪い頭だ。
滅多に飲むことはないのだが、こんなときは潔く薬だ。
エキセドリン。
どこかの悪党のような名前だが、オレにとっては魔法の薬だ。
なにしろこれを飲めばウソのように頭痛は治まる。
それもたったの30分だ。
いったい誰だ、こんなありがたいものを作った人は。

▼愛車を駆って、相模湖までさらっと気分で行った。
午後からだったのでそれほど時間はないが、ちょっと気になった喫茶店があったのを思いだし、行ってみようと思ったのだ。
こないだ通り掛かったときに、ちょっといいなと思った店である。
到着したらすでに夕方も4時。日も暮れかかっていたが、店の中からいい感じに相模湖が一望できる。
山に落ちかかる夕暮れの光、湖に漂うボート。眺めているだけで心も和む。
帰りの大渋滞は心も荒むけどな。


 2(月) 120

〔近況を聞く〕

▼九州に異動したばかりのKに電話をする。
思った通り大変そうである。
初めての一人暮らしだからなおさらだと思うが、それでも慣れれば、九州の暮らしもそのうち楽しくなるだろう。オレはそう言って慰めてやった。
聞けば、毎日の様に酒を浴びていると言う。
すでに九州の酒を満喫しているではないか。
ホッと一安心。
さて、ホッと一安心して良いものか否か。
なにしろ持病の痛風が心配なのである。

その後、北海道のF先輩に電話してみた。
こちらも予想通り大変そうである。
仕事もそうだが、プライベートにおいても、父親が入院するとか、叔父さんが亡くなったとかで、てんてこ舞いらしい。
遠い将来、北海道出身者連中で寄り添い、助け合って暮らしていけたら楽しいのになあ、などと、遠い目で話すF先輩はかなり疲れている様子だった。
うちの会社は実に北海道出身者が多いのである。


 1(日) 120

〔普段は滅多に見ないけど〕

▼めったにドラマなど見ないオレだが、珍しく毎週欠かさず見ているドラマがある。
「JIN−仁−」である。
大沢たかお演じる医者が、タイムスリップした幕末を舞台に活躍するドラマだ。
タイムトラベル、そして幕末。
オレの好きな要素が2つも入っているじゃないか。
まさに奇跡の組み合わせだ。
これじゃ見ないわけにはいかないだろう。
実際のところ、その内容もまた痛快だし、そして感動ときた。
この様に次回が待ち遠しいと思うドラマ、それが「JIN−仁−」なのである。
このオレが見るのだから、このドラマは非常に貴重である。



byクムラ〜




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