◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ| 

/30:パスポートを取りに /29:不具合報告 /28:当たり前のことを思う /27:曼珠沙華の地 /26:一番早い予想 /25:久々のラン /24:そろそろ再開 /23:連休の終わり /22:予期せぬ収穫 /21:みなとみらいをぶらつく /20:不調である /19:堪えてきた /18:待っている連休 /17:落とし物をする /16:歴史的な日 /15:山を越える /14:送付依頼し、される /13:発見する /12:犬吠埼 /11:すでに切れている /10:突然の訪問者 /9:こんなランニングコース /8:ぼやぼやしている /7:相変わらず痛いのである /6:初めてのIKEA /5:何処にいるんだ /4:有り難さに気付く /3:これが現実 /2:掛け替えのないもの /1:見破られる/

<2009年 9月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

30(水) 120

〔パスポートを取りに〕

▼申請中だったパスポートを取りに行った。
非常に空いていたので、あっさりと受け取ることができた。
空いていたのを良いことに、ついでに聞いてみた。
2週間前、ここに申請に来たときに鍵を落としたかも知れないのだが、もしかして届いていませんか、と聞いてみると、確かにその頃、鍵の落とし物があったらしく、防災センターにあるのではないか、とのことだったので行ってみた。
係のおじさんが、どんな鍵でしたか、と聞くので、ガンダムのザクのプロテクターのキーホルダーに付いた鍵です、と言ったところで分かるわけないじゃないか。
結局、緑色の皮のびらびらしたキーホルダーですと言ったら、それらしきものが届けられた記録が見つかった。
やった、と思ったが、そこにその鍵はなかった。
どうやら警察に行ってしまっているのだった。
警察の受付は17時までとのこと。そんなに早いのか、店終い。
今日のところは諦めるしかない。
かと言って、いつになったら取りに行けるのだろう。
もうどうでもいいや、と思ったりもする、9月の最終日なのだった。


29(火) 120

〔不具合報告〕

▼名古屋の知人Yから電話。
突然、パソコンが立ち上がらなくなったと言う。
症状は、と聞いたら、ピーッと鳴っているらしい。
ピーッと来たら、通常、ひよこと思うかも知れないが、パソコンの世界でひよこはないだろう。
そもそも、パソコンの中でひよこを飼っていると言う話も聞いたことがない。
そんなことはどうでもいい。
なにしろ、ピーッと鳴ったきり、うんともすんとも言わないと言うのだ。
ピーッと言ってるわけだけれども。
パソコンが、ピーッと鳴ったらメモリーの不具合に違いない。
問い詰めると、案の定だ。
オークションでメモリーを買い、取り付けたとたんのことらしい。
いったん元に戻したらどうだと、買ったメモリーを外しても症状はまったく変わらない。
これは完全に粗悪品を掴まされたようだ。
たぶん、そのメモリーを取り付けたことで、スロットに何らかの障害が発生したのだろう。
ハード的な故障はどうにもならないよ、と言うことで、さっそくYはパソコンを修理に持って行った。
そして、報告が入った。
Yは開口一番こう言った。
「マザーボードの交換だよ」
やはり、ハードの故障だったようだ。それにしても、ひどいメモリーだな。
そう思ったが、原因は他にあった。
取り付けたのは、まったく違う規格のメモリーでした。
どうやら、種類の違うメモリーを無理矢理入れたらしいのだ。
道理でなかなか入らないと思ったよ、って、入った方が不思議だよ。


28(月) 120

〔当たり前のことを思う〕

▼急な予定外の用事も発生し、週の始めにふさわしい、慌ただしい一日だった。
そんな状況の中で改めて思ったことは、健康がいかに有り難いものかと言うことだ。
あまりにも当たり前のことだが、そう思わずにはいられない出来事があったのだ。
少しぐらい貧乏だっていい、少しぐらい忙しくたっていい、少しぐらい情けなくてもいい、自由に動ける五体があればそれでいいじゃないか。
できればもう少し利口な方がいいけどな。
否、これ以上、贅沢は言うまい。
さし当たっては、これでいいのだ。


27(日) 

〔曼珠沙華の地〕

▼埼玉県日高市にある巾着田に行ってきた。
巾着田と書いて、「きんちゃくだ」と言い、この公園の形から名付けたらしい。
この地域では、言わずと知れた曼珠沙華の群生地だ。
ラジオでちょっと耳にしたので来てみた次第である。
曼珠沙華は名古屋にいた頃は良く半田に見に行ったもので、そこもなかなか野性味溢れた佇まいで見応えがあったが、ここのはまた凄い。
何が凄いって、密集度が凄いのである。
良くもまあ、曼珠沙華ばかり、一つところに集まったものである。
ま、人為的なものだと思うけど。
すでに季節も終わりに近付いたとは言え、それにしても、この眺めは圧巻である。
しっかり入場料200円取るだけのことはある。
これだけあると、けっこう匂いもするものだ。
曼珠沙華の匂いなんて、あまり気付かないもんな。
コスモス畑もそろそろ見頃を迎え、しっかり五感を癒した有意義な一日なのだった。

巾着田の曼珠沙華


26(土) 

〔一番早い予想〕

▼足が痛い。
いったい何があったと言うんだ。
昨日、走ったからじゃないの。
なにしろ、己の体力に己の足が付いていってない感じなのだ。
膝の裏の靭帯が、非常に突っ張った感じと言いましょうか。
突っ張るのは、中学生までにしておけ。
走るたびにこれじゃどうしようもないな。

▼K−1グランプリの開幕戦であった。
別にオレが出たわけじゃないけど。
こんな足が痛くちゃ無理だよ。

今回の大会は流れから言って、如何にもバダ・ハリが優勝すると言う様なお膳立てとなっている様だが、果たして期待通りそうなるのだろうか。
今日の試合は危なげなく突破し、1回戦に駒を進めたわけだが、問題はその1回戦なのではないか。まだ対戦相手が決まったわけではないが、抽選により、もしバダ・ハリが指名権を取ったならば、前回の遺恨からレミー・ボンヤスキーを指名するだろうし、逆にバダ・ハリを指名するとするならば、先立って屈辱のKO負けを喫したセーム・シュルトが指名して来るに違いない。
どちらが相手にせよ、バダ・ハリに取っては厳しい試合になるだろうし、もし仮に勝ったとしても、身体のダメージはかなりのものとなるはずだ。
したがって、今回もバダ・ハリの優勝はないと、ここに断言しよう。
終わって見れば、セーム・シュルトでした、と言う盛り上がらない結果となる気がしてしょうがないのだ。
競馬は当たらないが、格闘技の予想は滅法当たるのが自慢にもならない自慢なのである。


25(金) 120 RUN5km 25:06 BEST

〔久々のラン〕

▼そして久しぶりに走った。
日記を振り返れば、実に20日振りである。
そんなに経っていたか。
いつもの様に腕立て伏せをし、そしていつものコースを走る。
工事中だったイタリアンレストランが、いつの間にかオープンしていたし、虫の音はすっかり秋だ。
樹木の匂いもこれから紅葉を迎えるそれだし、肌に感じる空気の気配はすでに冷たく心地良い。
足の具合はまだ少し痛いものの、そこそこの動きを見せている。
気持ち良く走ることができた。
そして、ベストタイム。
足を労りながら走ってこれだから、まだ伸び代はあるはずだ。
俄然やる気が出てきたのだった。


24(木) 120

〔そろそろ再開〕

▼19時からの会議は、環八の大渋滞で30分の遅刻。
これだから環八はダメだって言うんだ。
分かってるなら通るなと言う話しである。
しかし、まだまだオレには東京の道に応用が利かない。
修行はこれからなのである。

▼ようやく足の具合も良くなってきた。
どれだけ伸びてたんだよ、靭帯。
と言うわけで、そろそろランニングも再開できそうである。
考えてみれば、秋はランニングの季節なのである。


23(水) 

〔連休の終わり〕

▼連休最終日。
特にどこに行くともなく終わってしまった感があるが、どこかお手軽に眺めの良いところはないかと、津久井湖へ行った。
かなり地元的な湖であり、観光地らしさはまったくない。
この湖がダム湖と言うこともあるのだろうが、それにしても質素である。
それでも、展望台はあるし、眺めもそこそこいい。
こんなところだが、ここに来る人達は、みな楽しそうだ。
何か観光地とは違う落ち着き感があるのかも知れない。
本当に疲れを癒す場所は、こう言うところなのかも知れない。


22(火) 120

〔予期せぬ収穫〕

▼国道16号沿いを走っていると、ふと懐かしい看板を見つけ、つい入ってしまった。
懐かしいと言っても、ついこないだまでいた愛知県にもあった模型屋である。
この様に、特に目的もないまま入ってしまうのが、パソコン屋であり、電気屋であり、そして模型屋なのである。
いつもの様にプラモデルのコーナーへ行き、いつもの様に我が愛車スカイラインHCR32のプラモデルを捜した。
これまでも色々と集めたわけだが、まだ手に入らないものが確認しただけでも主種類ある。
もしかしたらと言う思いで捜してみた。
すると、あったのだ。紛れもなく、これは持っていない我が愛車のプラモデルだ。
さらにあるかも知れないと目を皿のようにして物色していると、目に入ったのは、これだ。
インターセプター。
マッドマックスのインターセプターである。
これもまた買わないわけにはいくまい。
まったく予期せぬ嬉しい収穫の日なのだった。

ゲットしたプラモ


21(月) 

〔みなとみらいをぶらつく〕

▼体調は相変わらずだが、せっかくの休みである。思い切って出掛けた。
と言ってもそれほど遠出はできまい。
ニュースを見れば、高速道路はまったくもって凄いことになっているからだ。
そこで行った先は、横浜みなとみらい。横浜開港博の会場となっているところである。
一日1800円の駐車場に車を停め、取りあえず歩く。
当社の横浜支店がすぐ近くにあるが、ゆっくり歩いて廻るのは初めてである。
「海のエジプト展」なるものを見て見ようと行ってみたが、その凄い行列におじげ付いた。
さくっと諦め、赤れんがへ向かう。
さすがに人が多い。
赤れんがの建物の中に入り、いきなりカフェでまったりと休憩。
ここから眺める景色はなかなかのものである。
あのでかいクモのロボットが動いているのも、ここから見物することができた。
それからしばらく辺りをぶらぶらし、海を眺めたり、観覧車を眺めたりしならがら過ごした。
そんなこんなで、結局、開港博と言えるようなところへは行かなかったな。
それでも、みなとみらいの近未来的な雰囲気を味わうことができた。
今度はここから山下公園まで歩いてみようと思う。


20(日) 

〔不調である〕

▼連休なので、まず洗車だ。
そして、オートバックスへ行き、こないだ落としたスペアキーを作った。
3、000円もする大盤振る舞いの鍵である。
そんなことをしていたが、体調はやはり思わしくなく、どうやら風邪の様な気もしたので、コンビニで食料を調達し、早々に家に帰った。
こんなに調子が悪いのは久々のことである。

▼こないだ注文したフォトブックが届いた。
北海道の実家で撮った写真である。なかなかの出来映えで世は満足気分だ。
一緒に、実家の分も送って置いたのだが、夜、早速に電話があった。
なかなか好評のようである。
ほんとはもう少し大きいサイズが良いのだろうが、予算の関係で勘弁だ。
来年も作ろうと思う。


19(土) 

〔堪えてきた〕

▼朝から頭がどんよりしている。
そろそろ往復4時間の車通勤がこたえてきたか。
シルバーウイーク初日の今日、仕事に出掛ける。
結局一日どんよりしたままだった。
高速はもの凄い混み様となっているようだ。
オレも明日から休みなわけだが、これでは遠出を躊躇したくもなる。
しかし、せっかくの連休だしな。
こんなときでなければ行けないところもあるし、けっこう悩みどころである。

仕事も終わり、いつものコースで帰ろうと道路に出る。
すると、いきなり大渋滞だ。
この状態は結局延々と続き、ただでさえ2時間の道程が3時間掛かってやっと家路に着いた。
体調は相変わらず思わしくない。
自宅に入るなり、倒れ込む様にして眠りに着いたのだった。


18(金) 120

〔待っている連休〕

▼気が付けば、やけに忙しい身になっている。
バタバタと動き回っている内に一日が終わってしまっているのだ。
それでも、明日一日だ。
それが終われば4連休が待っている。
それを糧にあと一日辛抱しよう。
ところで、この連休をシルバーウィークと言うらしい。
いったいいつの間にこんな名が付いていたんだ。
そもそもなぜシルバーなんだ。
お爺さんお婆さんがこの連休と何か関連があるのか。
おおありなのだった。
うまいこと名付けたものである。
さて、連休は何をしようか。
映画も見たいし、横浜開国博も残りあと僅かだ。
中山競馬場も行きたいしな。
あれこれ考えているうちに、連休は終わってるかも知れないのだった。


17(木) 120

〔落とし物をする〕

▼オレとしたことが、うっかり落とし物をしてしまった。
鍵である。
いつもカバンにぶら下げていたのだが、気が付くとそこに鍵はなかったのだ。
考えてみれば、いつまでもバネがバカになっていたカラビナを後生大事に使っていたのがいけなかった。それもこれも、スカイラインミュウジアムで買ったものだからだ。
ま、合い鍵はあるから良いのだが、残念なのは、一緒にキーホルダーにぶら下げていた、鍵型のツールナイフだし、愛車の鍵は、買ってすぐに作ったものだから、15年は使っていたのではないか。
どれもたいしたものではないが、いざこの手からなくなるとなると寂しいものだ。
万事そんなものである。


16(水) 120

〔歴史的な日〕

▼今日は思い切って、パスポートの申請に行ったのだった。
調べたら、受付窓口は、月曜から水曜は19時までだが、木、金は17時までだと言うではないか。だとしたら今日しかないだろう。
それにしても、これだけ広い東京でも申請窓口はたったの4箇所だ。
その中から、オレは立川を選んだ。今の仕事場と自宅との距離的バランスを考えた結果である。
申請場所は、立川ルミネの9階にあった。
幸運なことに、まったく空いていた。
来る途中のコンビニで申請用の写真を撮ったのだが、なかなか真っ直ぐに写真が切れない。結局3枚とも切ったのが、どれも切り口が斜めだ。
どれだけ不器用なんだよ、オレ。
その写真を貼らずにそのまま受付に出したら、おばちゃんが、さくっと裁断機で真っ直ぐにカットしてくれ、のりで貼ってくれたのだった。
なかなか気の利いたサービスである。
こうして滞りなく、パスポートの申請は終わった。
しかし、これで終わったわけではない。
取りにこなきゃな、もう一度ここまで。

▼今日は政権交代の歴史的な日である。
自民党から民主党へと政権が移り、鳩山由紀夫総理大臣が誕生した。
これからどんな世の中になるのか、皆目検討が付かないが、さし当たって、北海道の高速道路が無料になると言うことなので、来年の帰省に当たっては喜ばしいことである。
だがそれよりも、いまの週末1000円ポッキリを継続してくれれば、オレはそれで良いけどな。


15(火) 120

〔山を越える〕

▼疲れのレベルゲージがレッドゾーンに近い。
久々のことである。
どうやらこれは、午前中の客先との緊迫したやり取りが原因のようだ。
それでも、実のある緊迫感だったのではないか。
一山越えたと言う思いだ。
あと、何山あるんだよ。
何百もあるんだろうな、きっと。

▼足の具合は、少しずつ良くはなっているものの、あくまでも少しずつであり、ここで無理して走ったりなんかすると、また悪くなっては元の木阿弥なので、しばらくランニングは自重したいと思う。
内心は、走りたい感でいっぱいなんだけれども。
ここは我慢の一手だ。


14(月) 120

〔送付依頼し、される〕

▼北海道の実家に電話し、戸籍謄本を頼んだ。
パスポートの申請に必要なのだった。
オレの本籍は今もしっかり北海道なのだ。

親父がこんなことを言いだした。
写真を送ってくれ。
戸籍謄本に必要なのか。
いや違う。こないだ帰省の際に撮った写真を送れと言うのだ。
そう言えば、これまであれだけ写真を撮っても、さっぱり送ったことがなかったな。
そんなわけで今回初めて、フォトブックなるネットサービスを利用してみることにした。
家のプリンターで印刷してもいいが、意外とコストが掛かるし、第一、面倒だ。
その点、フォトブックは意外と安いし、見栄えもなかなかなのではないか。
まだ、見たわけじゃないけど。
さっそく、写真を選択し、編集して、申し込んだ。
実家の分は、直送にした。
出来上がりが楽しみである。


13(日) 

〔発見する〕

▼地図を眺めていたら、あることを発見した。
昨日行った犬吠埼の「さき」は、「崎」ではなく、「埼」であると言うこと。
さらに北海道は、「崎」ではなく、「岬」であると言う事実だ。
このことに気付いた者は世の中にどれくらいいるだろう。
どんなもんだ、オレの洞察力は。
たまには威張らせてくれ。

果たして、これらの使い分けはいったいどんな理由によるものなのだろうか。
地域的なものなのか、大きさ的なものなのか、形状的なものなのか、ついうっかりなのか。
現在のところ、オレには皆目見当が付かない。
気が向いたら、調べてみようと思う。
気が向くことなんてあるのか。
難しいと思う。


12(土) 

〔犬吠埼〕

▼思い切って休みを取った。
休んで当然の土曜だけど。
天気はあまり良くないが、せっかくなので、ちょっと遠出をすることにした。
千葉県の銚子に向かって走ったのである。
銚子と言えば、犬吠埼だろう。
他にもっとあるかも知れないが、オレにはこれしか思い浮かばない。
申し訳ない限りだ。
とにかく房総半島に向かったのだ。
アクアラインを使えば、それほど時間は掛からないと思っていたが、意外と遠い。
3時間以上掛かるんだよ、うちから。
到着は16時をすっかり過ぎていた。
犬吠埼灯台を見た後、地球の丸く見える丘展望台へ。
ここへ来たのは、呆れるほど久しぶりのことである。
ちょっと思い出しても、あれから20年は経っているだろう。
困ったもんだな、20年とは。
だから記憶も定かではない。
しかしながらその当時の円形型展望台はそのままあった。
定礎昭和62年と記されていたから、その当時はまだできてまもない建物だったのだろう。
それにしても客がいない。閑散としている。
したがって、展望台で地球を丸く見放題だ。
360度見渡せば、水平線、地平線でぐるっと地球が丸く見えるのである。
思えば、20年前、こんな風景を見たと言う記憶がまったくないではないか。
いったい何を見ていたんだ、オレは。
自分の不安な将来でも見ていたのか。
結局、夕陽は拝めなかったが、日がとっぷり暮れるまで、ボーっと地球の果てを眺めていたのだった。


11(金) 120

〔すでに切れている〕

▼パスポートはありますか、と、女子社員に聞かれ、そう言えば、11月に社員旅行なのだったと思い出した。
パスポートはと言えば、ちょうど今年で切れたのではなかったか。
だとすれば、早急に申請をしなければならないが、いったい何処でやればいいのか、休日にできるのか、等々、分からないことだらけと言えよう。
できれば、面倒なので旅行など行きたくない気分だが、これは実際のところ旅行ではあるが、我が社的には研修と言うことになっており、したがって、迂闊に辞退できない会社の重要イベントなのである。
そう思うと気が重く感じられるが、実際のところ、行けば行ったで、目一杯はしゃぐんだよ、オレは。


10(木) 120

〔突然の訪問者〕

▼朝、突然、来るとは聞いていなかったNが事務所にやってきた。
そして、オレの顔を見るなり、こう言ったのだ。
あ、来るとこ間違えた。
いきなり何を言い出すんだ。
オレは最初、悪い冗談だと思っていたが、どうやらその顔色を見ると正気らしく、聞いたところによると、この時間、他に打ち合わせの予定が入っていると言うのだ。しかし、どういう訳か、オレの元に来てしまった。
Nの顔には明らかに焦りの色が見え隠れしている。
そもそもなぜ、来る予定のないオレのところに来てしまったのか。
ほとんど無意識だったのではないか。
このところ、うるさいくらいにNへ電話をしていたからな。
Nは、これどうぞ、と一言いい、カップラーメンの差し入れを一箱置いて、そそくさと事務所を後にしたのだった。


 9(水) 120 RUN5km 27:00 足に負担を掛ぬ様に

〔こんなランニングコース〕

▼帰宅するなり、いつもの様に腕立て伏せを120回。そして、ランニングに出る。
足はまだ痛いが、そんなことは言ってられない。
そこまでして走る意味はそれほどないけど。

現在のランニングスタイルはこんな具合である。
紺のハーフパンツに白か青のタンクトップ、そして頭にはグレーのキャップ。腰にマンションの鍵と携帯を入れたウェストポーチ。こんな格好で走っている。
どうだ、ぜんぜん怪しくないだろう。
オレの存在自体が怪しいと言うのは、この際触れないで欲しい。

コースはと言うと、まずメイン道路に出て、5分ほど走ると河川敷がある。その川沿いの薄暗い中をしばらく走り、田園都市線をくぐって左の路地に入り、少し行くと、アウトレットショップなどが入ったショッピングモールに突き当たる。上から見ると、ある果物の形をしたショッピングモールだ。その外周を半時計回りに半周して、敷地内に入り、レストランで会食している客を横目に敷地のど真ん中を突っ切る。映画館の入口付近から敷地を出て、時計回りに外周を走り、16号をくぐって、マンション群をすり抜け、NTTの塔が見えたらゴールはもうすぐだ。
最後の直線約100メートルを全速力で走り、ゴール。
こんな5キロのコースである。
今のところこれがベストコースだが、飽きてきたらまた違ったコースを考えるつもりだ。
また道に迷うかも知れないけどな。


 8(火) 120

〔ぼやぼやしている〕

▼昨日の天気予報で雨を覚悟していたが、結局これっぽっちも降らず、それはそれで助かったが、やけに暑い一日となった。
それもこれも、エアコンのないところに一日いたからだ。
今さらのことの様に言うが、まだまだ残暑である。
と言うか、いつの間にかそんな季節になったのかと言う気持ち。
そしてふと思い出す。
それは、心の片隅にわだかまる何かやり残していること。
「引っ越しました」
そう、引っ越しましたハガキだ。
ポストの中に入っていた、引っ越しましたハガキで思い出したのだ。
そのハガキは会社の先輩からのものであり、元いた名古屋に送ってしまったのだろう。転送シールが貼られている。
どうして名古屋なんかに送ってしまったんだ。
だから言っただろう。
オレが、引っ越しましたハガキを送っていないからである。
どうやら先を越されたようだ。
こうしちゃいられない。
ぼやぼやしてると、年賀状と一緒になってしまいそうなのである。


 7(月) 120

〔相変わらず痛いのである〕

▼2ヶ月前に走り始めてから痛めた足は、相変わらず痛い。
いったいどうしちまったんだよ、オレの足は。
回復する前にまた走るものだから、回復する暇がないのだろう。
まったく加減の知らないやつである。
昔は、ちちんぷいぷいで簡単に修復したものだが、どうやらすっかり回復力が弱ってしまっているようだ。
痛い箇所と言うのは、ふくらはぎの上の方、膝の内側辺り、これが両足共だ。
やはり、軽く靭帯が伸びているのだろう。
次走るまで少し間を空けた方がいいのかも知れない。
なんとかこの悪循環を断ち切らねばな。
それよりも何よりも、仕事の方の余裕が次第になくなってきている。
したがって、根本的に走るのが難しくなるのかも知れないぞ、こりゃ。


 6(日) 

〔初めてのIKEA〕

▼初めて、IKEAに行った。
IKEAとは、家具屋なのだが、まあちょっとなんて言いましょうか。
ちょっとでかいよでかい。
なにしろその店舗の大きさと言ったら、いったい東京ドーム何個分になるのだろう。
そんなことは知らない。
それでも、大型のホームセンターも足下に及ばないほどの大きさなのではないか。
店内にはフードコートもあり、家具屋と言うか、もうほとんどショッピングセンターである。
そもそも、店名のIKEAってのは何なんだ。
創始者の名前が、イケアさんなのか。それとも第1号店が、イケア市にあったのか。
元々はスエーデンの会社らしいが、したがってオレにはスエーデンの事情がまったく分からないのだ。
その膨大な店舗の中を主に見て廻ったのは、ベッドとパソコンデスクであり、足を棒にしてあれこれ物色したわけだが、結局買ったのはゴミ箱だ。
1980円のゴミ箱である。
しかしながら冷静に考えて見れば、ゴミ箱に2千円近く使うと言うのは、少々贅沢とは言えまいか。なにしろ中に入れるものはゴミだ。だからと言って、ゴミをゴミに入れるのは何とも貧乏くさいと言えよう。だからこの際、目を瞑ろう。オレはそう決心し、1980円のゴミ箱を買ったわけである。
なんて男らしい決心なんだ。
それは言ってみれば、ゴミ箱に匹敵する男らしさだ。
オレの男らしさは、所詮そんなもんだよ。
次は、もっと大きな決心をしようと心に誓った。


 5(土) 120 RUN5km 27:12 重いし痛い
〔何処にいるんだ〕

▼休日出勤の今日。
場所が分からないと、何度も電話が掛かってくる。
オレがいるこの場所だ。
確かにここは分かりにくい場所であることは認めるが、しかし、道順を説明しようと、相手が今いる場所はどこなんだと聞いても皆目見当が付かないと言う。
それじゃ説明のしようがなく、それでも何とかひねり出した唯一の手掛かりはこれだと言う。
目の前にパトカーが止まっています。
いったいどんな手掛かりなんだよ。
そんな手掛かりで場所が特定できれば、必ずやオレは、超能力者で名を馳せるだろう。


 4(金) 120

〔有り難さに気付く〕

▼昨日ようやく新しい仕事場の事務所ができた。
やっと落ち着くことができると言うものだ。
しかしながら落ち着くと言うのは、あくまでも取りあえずのことであり、言ってみれば、ただ単に座るイスができたと言うに過ぎない。
なぜならば、現実はこうだからだ。
電気がない。
電気がないと言うことは、電話もないと言うことであり、当然インターネットもメールもできない。
なんて不便なんだよ、電気がないって言うことは。
今さらながら、エジソンの偉大さに乾杯したい気分なのだった。


 3(木) 120 RUN5km 26:06 足が重いし痛い
〔これが現実〕

▼9月になり、めっきり涼しくなった。
思えば、今年は暑い思いをした記憶がないような気がする。
それほど冷夏だったのだろう。
来年はその反動が来るに違いない。
出る杭は打たれるだ。
出る杭になるのはまっぴらごめんだよ。

▼今月から新しい仕事が始まっている。
少々困りものなのは、中途半端に遠いところだ。
なにしろ道中、高速道路がない。
通勤時間、約2時間。
これはなかなかきつい。
かと言って、宿泊するほどの距離でもない。
それもこれも、東京の絶対的な車の量のせいだ。
多すぎるよ、多すぎる、人も車も。
今も昔も、これが東京なのだから諦めるしかないのだ。


 2(水) 120

〔掛け替えのないもの〕

▼自動車保険が満期と言うことで、この度更新したのだった。
自動車保険のオプションには、車両保険があることはご存じだろう。
不慮の事故などで車が破損した際に、その修理費を保証してくれると言うものだ。
当然、我が愛車スカイラインにも、この車両保険を毎年掛けている。
そして今回も、当然、車両保険を掛けるのだ。
オレは、インターネットの申し込みフォームの車両保険の欄にチェックを入れようとした。
だがしかし、不思議なことに、いくらそこにチェックを入れようとマウスのポインターを当ててクリックしても、何の変化も現れない。
いったい、何の嫌がらせなんだ。
嫌がらせでも何でもない。
どうやら、我が愛車には、車両保険が掛けられないことになっているようだ。
ってことは何だ。
すでに何の価値もないってことなのか。
世間の常識ではそう言うことらしい。
しかし、世間の常識など関係ないったら、ない。
オレには掛け替えのない相棒、それが、スカイラインHCR32なのだ。
頼むから長生きしてくれよ。


 1(火) 120 RUN5km 25:53 楽だった
〔見破られる〕

▼このところ、初対面の人と話すことが多い。
東京に出てきて半年足らず。それも無理もないだろう。
そして今日も、初対面の人と話したわけだが、ここで、思いも寄らないことを言われた。
突然、そんなことを言われたので、オレは一瞬愕然となったのである。
その人はこのオレに向かって、こう言ったのだ。
「出身は名古屋ですか?」
いったい何を言い出すんだ。
オレは紛れもなく道産子だぞ。
しかし、何を言ってもダメだ。
どうやら、北海道弁が霞むほど、名古屋弁が染みついてしまっているようなのだ。
もちろんオレにその意識はない。
具体的に、どの辺が名古屋弁なのか、さっぱり見当が付かないのだ。
今頃ジタバタしてもしょうがない。
この際は往生際良く、名古屋出身で頑張ろうと思うが、どうだろうか。
聞かれても困ると思うけど。



byクムラ〜




昨日 今日


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