千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。
体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。
/29:ついにその日が /28:飽和状態である /27:吉報かも知れない /26:それが現状である /25:ほど遠いイメージ /24:鹿を見ている /23:床屋へ行こうと思ったが /22:似せたい気持ちも分かるが /21:イスの足と格闘する /20:今年は動くのだろうか /19:夢は果てしない /18:安いが一番 /17:作戦なのか /16:椅子を求めに /15:いつもそうなる椅子 /14:こんな店は気が気ではない /13:その時は真剣だったに違いない /12:1000ポイント /11:奈良と言えば鹿 /10:10万キロ /9:ついに降る雪 /8:すれ違ったらしい /7:健康診断で気になる /6:診断前夜 /5:郵便物見つかる /4:飛んでいるがそれどころではない /3:レストア計画 /2:愛車の帰還 /1:間が悪い/
<2008年 2月> ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋 29(金) 120 100 〔ついにその日が〕 ▼閏年の2月も今日が最後である。 そして、ついにその日がやってきた。この名古屋支店において、転勤の矢面に立った者が現れたのだ。 因みにオレではない。 その者とは、ここにたびたび登場するI藤である。 もともと名古屋出身であり、現地採用で当社に入社したI藤は、もちろん今回が初めての転勤である。 その報告を聞いたI藤は、やはりショックは隠しきれず、持ち家が名古屋にしっかりとあるため、単身赴任は免れないのである。 さらに悪いことは、その転勤先にある。 大阪である。 なんて中途半端な転勤なんだ。 ま、近いから便利と言えば、便利だけど。 しかしながら、自宅が名古屋にあって、勤務先はすぐそこの大阪と言うところに、どうしても諦めきれない中途半端さがあるのだ。 ともあれ、この命令に背くことは出来ない。 ふと思えば、I藤以上に長く一緒に仕事をした者はいないのではないか。 そう考えると、なんとも寂しい思いが駆け巡るのである。 I藤の白髪混じりの角刈りが、もの寂しく見えた。 28(木) 〔飽和状態である〕 ▼ただでさえ仕事が飽和状態となっている昨今、客先から連絡が入り、打合せしたいので来て欲しいと言うが、なにぶん、予定は詰まっており、わけを話しても、時間はそちらの都合に合わせるからと聞かない。明日じゃダメかと言っても、こっちの都合があるからと言うが、だったらオレの都合はどうなるんだ。 しかし、相手は客先である。そんなことは毛頭言えないのが現実である。 仕方なく、名古屋市内の用事を済ませてから、夕方、四日市のその客先の元へと走ったのだった。 先ほど言ったとおり、仕事はもはや飽和状態である。 したがって、ほんの少しの予定変更が、その後の予定に大きく響くのは目に見えており、夜、会社に帰ってからの業務は、すでに手に負えない状態となっている。 明日は明日の打合せがすでに予定されており、こうなったらもう取る手段は一つしかないだろう。 やけくそ。 すなわち、もうどうにでもなれ、と言う、やけくそ精神だ。 いざとなったら、この開き直りが己の身のためには重要となってくるのだ。 本日は危なく午前様となるところであった。 27(水) 60 100 〔吉報かも知れない〕 ▼毎年、我が社では春先に中部関西地区合同の大きな集まりがある。 本日、オレに依頼があったのはその司会である。 通常ならば、憂鬱になる場面だろうが、今回は少々違う。 そのときオレの頭に、あることが駆け巡ったのである。 これには大きな意味合いを含んでいる。 つまり、明日、ないし明後日あるであろう転勤発表を待たずして、オレの転勤はないと言うことがもろ分かりだよ。 まさか転勤する人間にこの地区の司会依頼などくるはずがないだろう。 これにて、名古屋勤務の継続がほぼ決まったも同然である。 胸の支えが取れました。 ただひとつ、どんでん返しがあるとすればこれだろう。 関西転勤だったりして。 くれぐれもそれだけは避けて通りたい。そう願わずにいられないのだ。 26(火) 120 100 〔それが現状である〕 ▼朝からどんよりとした空模様だったが、まもなく雨が降り出し、そして雪に変わる。そんな大荒れな天候の中、地鎮祭があった。 柄にもなく地鎮祭の司会をやることが、たまにあるのだが、今回は出席するだけであり、したがって、今日は非常に気が楽である。 そもそも今回は司会がいないようだ。聞いたところによると、神主さんがすべてやってくれるそうなのだ。 なんて便利で有り難い神主さんなんだ。 なにしろ、自ら式次第を述べ、さらに、ご起立からご着席まで面倒見てくれる有様だ。 はたして今の時代、ここまでサービスしなければ、生き残っていけないのだろうか。 しかしながら、神社が受け持つ地域は決まっているらしく、したがって、本来、競争など発生しないはずである。 そのはずなのだが、神主さんは我々の前でこんなことを打ち明けた。 「こう言った儀式を執り行う神主の6割は偽物です」 何を言ってるんだ、この人は。 いかにも怪しいことを言う神主さんだが、どうやら、それが現状らしい。 どうしてそのようなことが起こるのだろうか。 イベント屋に神主の手配まで依頼すると、往々にしてその神主は、「なんちゃって神主」になることが多いらしいのだ。 だが、素人ではまったく見分けが付かないのが現状だろう。 資格証でも持っていればそれを確認することで解消されるのだろうが、そもそもあるのか、資格証なんて。 もしあったとしても、いちいち、資格証見せてよ、なんて言えないよ。 やはり自分で手配するか、もしくは涙を飲んで、「なんちゃって神主」で割り切るしかないのだろう。 滞りなく、地鎮祭は終了した。 神主さんが建築主に別れ際、こう言うのをオレは聞き逃さなかった。 「上棟式の日程が決まり次第、メールください」 いったい何を言い出すんだ。 仮にも神に仕える厳かなお方が、メールください、ってことはないじゃないか。 頼むからメールはやめてくれませんか。 そんなことを言っても無駄である。 どんな境遇にいる人も時代の流れには逆らえない、それが現状なのだった。 25(月) 60 100 〔ほど遠いイメージ〕 ▼天気は良かったものの、今日も昨日に引き続き外は寒い。 聞くところに寄れば、昨日などは、名古屋もかなりの荒れ模様だったようで、あちらこちらで風による被害もあったようだ。東京などは、まるで台風の様な暴風だったと言う。 これを俗に、春一番と言う。 春一番と言うと、どうも実際とは異なる印象を持ってしまっているのではないか。 だってそうだろう。春だよ、春。 春の風と言ったら、なんだか気持ちもぽかぽかして、気分もウキウキではないか。 ところがどうだ。実際の春一番と言ったら、まるで狂った猛牛がむやみやたらに辺りのものを蹴散らすかのようではないか。 これが春一番の現実なのだ。しかしどうしても人々は、その春と言う一語で油断してしまう。 いったい何がそうさせたのだろう。 それもこれも、原因はこれに違いない。 キャンディーズ。 そう。あの3人組アイドル、キャンディーズである。 彼女らが歌った往年の名曲、春一番がいけないのではないか。 ♪かぜ〜がふいて あた〜たかさを 運んできましたぁ♪ そうは言うものの、実際のところ、さっぱり暖かくないじゃないか。 なにしろ、この歌が春一番のイメージを美化してしまっているに違いないのだ。 いったいどれだけ、尾を引いてるんだよ。 やはり、名曲に違いない。 24(日) 〔鹿を見ている〕 ▼そのつもりはなかったのだが、気が付けば奈良だ。 また鹿を見ている。 床屋はどうしたんだよ。 名古屋から2時間強、高速料金も思ったほど掛からないと言うことに気付いたのだろう。その好条件が相まって、つい足を延ばしてしまったのだが、それにしたって、先々週来たばっかりだぞ。いったい奈良がオレに何をしたと言うんだ。 それもこれも鹿である。 鹿はなごむよ、なごむ。 一日眺めていても飽きないくらいだ。 オレと鹿に何か因縁めいたものがあるのかも知れない。 もしかしたら、親友同士だったのかも知れないな。 いったい何の話だよ。 だがしかし、鹿男にはなりたくないのだった。 23(土) 120 〔床屋へ行こうと思ったが〕 ▼今日は床屋に行こうと思ったものの、二度寝してしまい、目を覚ましたらすでに12時だ。すっかり行く気が失せた。 しょうがないので近所のデパートの北海道物産展を覗いた。相変わらずの混雑振りだ。何を買おうと列んでいるのかわからないが、もの凄い行列である。 いつもなら寿司を食べるのだが、来る前にうっかりラーメンを食べてしまい、今回はお預けとなった。 目に入る美味しそうなものを適当に買ったが、何を買ったのかあまり良く覚えていない。 早く開けて確認しろよ、と言うやつである。 作りたてのメロンパンはその場で食べ、至極うまかった。 ▼明日は、今年初のG1、フェブラリーステークスである。 今年もいよいよ始まったか。 オケラ街道まっしぐらシリーズが。 ことのほか身が引き締まる思いである。 他に引き締めることがあるだろ。 22(金) 120 100 〔似せたい気持ちも分かるが〕 ▼朝から静岡県は焼津方面へ。 風は強いが、けっこう暖かい。 今日はここで役所との打合せであった。 初対面のその担当者はまだ若く、如何にも今風の軽いノリの男だ。それよりも何よりも、どうも見ていて無性に引っ掛かるものがある。 その風貌、表情、そして髪型、さらにその気取り方、どこかで見覚えのある佇まいなのだ。 つい最近、どこかで見たぞ、と記憶をひねり出すと、ようやく思い出した。 オレは打合せしながら心の中でこう突っ込まずにはいられなかったのだ。 おまえは、高橋大輔かよ。 高橋大輔。 そう、あのフィギュアスケートの第一人者、高橋大輔である。 どう考えても、高橋大輔を意識しているとしか思えないのだ。 しかし、悲しいかな、それを意識し、スタイルを真似ているとは言え、いかんせん他人は他人だ。その中途半端な高橋大輔スタイルは、明らかに逆効果になっているとは言えまいか。 だってそうだろう。 有名人、とりわけ美男美女タイプに似ていると言われると、つい嬉しがってしまうものだが、実のところ、その有名人よりもルックスが上であることはまずないのだ。 たいてい似ているのはどこか一部分だけであり、他の部分は微妙にずれているものなのである。 その似ている一部分を過剰に勘違いしてしまうともう歯止めは効かない。 その意識が度を超すにつれ、端から見ると、ただただ、いたたまれないのである。 思えば、かく言うオレも、かつて、ブルース・リーにとことん憧れたのではなかったか。 カンフーパンツにカンフーシューズ。手にはひしゃくの柄を切って作ったヌンチャク。 しかし、似ているのは格好だけであり、いま考えると、ただの危ない子供だよ、それ。 人間は常に紙一重の大きな勘違いで生きている。 21(木) 60 100 〔イスの足と格闘する〕 ▼先日購入したイスに替えてからと言うもの、どうもしっくり来ない。 尻が痒いとか、背中が痒いとか言う問題ではない。 確かにそれも重要ではあるが、この場合少々趣を異にする。 足と腰が疲れるのだ。 原因はどうやら高さにあるらしい。 測ると以前のイスよりも3センチほど高いようだ。非常に微妙な数値であるが、この3センチはバカに出来ない。これが大きな影響となって身体に負担が掛かっているようなのだ。 しかしながらこれ以上このイスを下げることはできない。 だとしたら、己の足を延ばすしかないだろう。しかしながら急にそんなこと言われたって無理だ。 いつまでも無理だけど。 なにしろ、このまま我慢して使うべきか、それとも早々に見切りを付けるべきか。これは困ったぞ。 突然、頭上に電球の明かりが点いた。 つまり、ひらめいたと言うことである。 もしかして、これまでのイスの足が使えるのではないか。 オレは、足の直径を測ってみた。どちらもジャスト50ミリ。どうやらこれはいけそうだ。 高さも、4〜5センチは低い。 オレは、さっそく、その足を抜こうと引っ張った。しかし、これがなかなか抜けないのだ。しっかり体重が掛かってしまったゆえ、完全にはまりこんでいるのである。 こうなったらしょうがない。オレは覚悟を決めた。 ハンマーを取り出し、足を叩き始めたのだ。 最初のうちは、コンコンだったが、気が付けば、ガンガン叩いて叩きまくっていたのです。 その甲斐あって、足は見事外れた。悲しいくらいボロボロだけど。 これで古いのが付かなかったら笑い話だが、めでたく装着することができた。 座ってみる。 う〜ん、実にいい感じの高さ加減だ。 ここに、新イスと旧イスの見事なコラボレーションが実現したのだった。 20(水) 120 100 〔今年は動くのだろうか〕 ▼今年もまた少しずつその日が近付いてきた。 人事発表である。 4月からの組織改編発表が3月1日にあるのだが、いつの間にかその日が次第に近付いていることに気付いた。 所用で本社のS田氏に電話したら、今年はきっと動くぞ、と、どこにそんな信憑性があるのかわからない自信満々な脅しにまんまと乗ってしまったのだった。 なにしろ名古屋に来て長い。 うちの会社は比較的転勤が多い会社なのだが、なぜかオレは動かない。 オレくらい一つところに長くいる社員もいないのではないか。 この地域に深く根付いてしまい腰が重くなってしまうのも無理はないだろう。こうなるともう転勤する気など毛頭ない。 故郷の北海道であれば、まだ納得できるものの、昨年、技術者が移動したばかりであり、さらにその人も北海道出身であるため、オレが行くことは当分あり得ない。 万が一動くとすれば、行き先は関東なのだろうが、どちらにせよ、気が乗らないよ。 実のところ、どう足掻いても数日前の役員会で決まっているのである。結局毎年、取り越し苦労で終わるんだけどな。 それでもやはり落ち着かないこの時期なのだった。 ▼サッカー東アジア選手権を事務所のテレビで観戦し、日本が中国に勝利したことを見届け、気分良く家路についた。 そして、すぐさま先日購入したイスの足と格闘を始めたのだった。 いったい何があったんだ。 つづく… 続くのかよ。 19(火) 60 100 〔夢は果てしない〕 ▼誰にでも現状から脱したいと願うことは少なからずあるものだ。 そんなAも日常茶飯事そんなことを思っている男である。 Aは、夢を語らい始めた。 いま、是非ともやってみたい事業があるのだと言う。 どこから得た知識なのか知らないが、ブランド品のクリーニング業をやりたいと言い出したのだ。なかなか儲かるみたいですよと、目を爛々と輝かせて話すA。 グッチやシャネルのカバンなどクリーニングし、見た目を良くすることで、売却の値段が倍増すると言い、いまかなりの需要があるらしいのだ。 Aが考えていることはそれだけではない。 少しでも他の店との差別化を図ろうと更に趣向を凝らすつもりなのだと言う。 話が次第に大きくなっていくようだが、ここまで来たら、その趣向とやらを聞こうじゃないか。そのクリーニング業の裏にはどんな恐るべき趣向があると言うのだ。 生ジュースを売ります。 どうも、生、ってところが、ポイントらしいが、それにしたって、クリーニング店で生ジュースってことはないじゃないか。 なんで、生ジュースなんだよ、とオレが問うと、セレブと言ったら生ジュースに決まっているじゃないですか、と言う。 その自信満々がどこから来るのかいまひとつ掴みきれないが、確かに、クリーニング店でセレブが、けんちん汁ってこともないだろう。そう言った意味では、まだ生ジュースの方が適しているのかもしれない。しかし、けっこう微妙な線ではある。 そんなことより何よりも、そもそもセレブがブランド品をクリーニングになんか出すのかよ。 Aの夢は果てしなく尽きない。 18(月) 120 100 〔安いが一番〕 ▼以前からデジカメを欲しがっていたのはI藤である。いまだかつて自分のデジカメを手にしたことがないと言う。 そんなI藤が先日、某量販店の広告でデジカメの安売りを発見し、それがまた800万画素で9800円と言う超破格お買い得商品だったため即刻目を付けた。しかしながらよく見ると先着10名と記されており、そうそううまい話はないなと思いつつも、ダメ元で店に行ったらしい。しかし、やはりすでにそれはすでに売り切れており、ガッカリしていたところへ、なんと、店員がとことこやって来たかと思うとそのカメラを、ポンと目の前に置いたのだと言う。その瞬間、I藤の手はそのデジカメをむんずと掴み、まるで大事な物を守るが如く、走るようにしてレジへと向かったのだ。 それにしても何という決断力なんだ。 と言うか、何も考えていない。 頭にあったのはただ、安いと言う、その文字だけだ。 これですと言って、I藤がニコニコしながら見せてくれたデジカメは、会社にある2台の業務用デジカメとまったく一緒のものだった。 17(日) 〔作戦なのか〕 ▼日曜だと言うのに気合いを入れて起床。珍しい。 9時半だけど。 すぐに外出。 まず朝マックで腹ごしらえをしてから会社のバンで家具屋に乗り付け、イスを調達した。これで思う存分もたれ掛かってパソコンすることができる。 なんて有り難いんだ、背もたれってやつは。 ▼一度帰宅し、スカイラインに乗り換え、ホームセンター巡りをする。 それはある作戦のためである。 その作戦とは一言で言えば、愛車の傷を直したいけどけっこうお金が掛かるので自分で直そう、作戦である。 これのどこが一言なんだよ。 傷と言っても凹んでいるとか言うような、たいした傷ではないのだが、それでも数が多くなると気になってくるし、特にリアバンパーなどは塗装自体がずいぶん薄くなってきてしまっている。 これらをプロに頼めば、さっくり5万は取られるだろう。 それでなくても、このところ修理代がかさんでおり、これ以上の出費はできるだけ避けたいところだ。だったら自分でやるしかないだろう。 調べると、補修に必要なものはセットみたいな形で売られており、これならなんとか自分でやれそうな気がするのだ。 結局、ホームセンターを3店舗廻り、必要なものを一通り揃えた。 なんだかんだ言って6千円ほど掛かった。 そんなことをしていたらすっかり夕方になってしまった。したがって実際の作業はまた後日だ。 オレの場合、心配なのは、準備だけして安心してしまうことである。 これまでに何度、企画倒れで終わってしまったと思ってるんだ。 まったくもって不甲斐ないオレなのです。 今回はけっして作戦ミスなどおかさぬよう十分心してその日を待ちたいと思っている次第である。 16(土) 120 100 〔椅子を求めに〕 ▼さっそく椅子を見に行った。 条件は、まずもって丈夫であること。特に背もたれがポイントだ。 まず近くのホームセンターを覗いてみた。 あまりめぼしいのがなかったので、クワガタのクヌギマットだけ買って出てきた。 次に、ヤマダ電気へ行った。目的は電気関係ではない。やはり、椅子である。 ヤマダ電気には併設されている家具屋があるのだ。 店に入ると、すぐに携帯コーナーがある。そろそろオレの携帯も電池がまずいことになっている。なんでもありの9シリーズも良いが、7シリーズもなかなか洒落てて捨てがたいな。ぼちぼち機種変を検討するか。 オレはいったい何をしに来たんだ。 椅子だ、目的は椅子なのだ。 オレは家具屋のある2階へと上がった。 ここはなかなかのラインナップが揃っている。 その中から、背もたれが絶対に取れそうもないものに注目した。 取れないと言うことは、完全にくっついちゃっていると言うことだ。なかなか難しい注文である。しかし、ついにオレはその中からその条件に見合う椅子を見つけたのだ。 それは、座席と背もたれが一体となっている椅子であり、つまり、座席の素材がそのまま背もたれとなって続いているのである。 これほど丈夫な背もたれもないだろう。まず、取れることなど考えられないのだ。 もし、取れたとすれば、それがその椅子の寿命です。 なにしろ、もうその椅子しかオレには考えられないのだ。 そう張り切って言っては見たものの、よく考えたらオレの愛車に椅子なんか乗らないよ。 出直しである。 15(金) 60 100 〔いつもそうなる椅子〕 ▼不思議なことになぜかいつもそうなってしまうと言うことは誰しも何かあるはずだ。 オレの場合、それは椅子にある。 自宅のパソコン用の椅子である。 どういうわけか、その椅子の背もたれが取れてしまうのだ。 いくら丈夫なものをと思って買ってもダメだ。 それは少しずつ、ぐらつき始め、気付いたときにはブラブラであり、そしてついには壊れて取れてしまうのである。 背もたれのない椅子に、もたれ掛かることはできないと言うことは良く知られているが、それでも辛うじて背もたれが付いていた棒は残っているため、油断するとつい、それにもたれ掛かってしまう。 あ〜やだやだ、背もたれのない椅子に座るなんて。 背中に伝わるその違和感は、経験した者にしか分からないだろうが、中途半端に残っているだけに事は深刻である。 最初から背もたれがないのなら諦めも付くだろう。 しかし、もともとあったのである。 したがって、すっかり馴染んでしまった着席の姿勢は、おいそれと変えることなどできるわけがなく、にも関わらず、背もたれがなくなっているその状態は、オレを惨めな気分にさせるには十分だ。 もう一度想像しよう。 背中に棒だけがある椅子に座る。 そして、ニヒルに笑うオレ。 何か意味ありげに見えなくもない。 しかし、現実はそう甘くはない。そこにいるのはただ単に、どこからか拾ってきた椅子に座っている可哀想な男としか世間は評価してくれないのだ。 そんな椅子に、ニヒルに笑っている場合ではないのだ。 これはかなりまずい状況と言えるだろう。 そんなこと言ってる間に、さっさと新しいの買ってこよ。 14(木) 120 100 〔こんな店は気が気ではない〕 ▼寒風吹きすさぶ中、三重県は四日市方面へ外回りであった。 昼時になり、ランチでも食べようと喫茶店へ足を向けた。 ここら辺で、飯にありつけそうなところと言えば、見たところこの喫茶店くらいしかない。 中に入ると、いきなりぎとぎとした視線を一斉に浴びた。 さほど広くはない店内に、客はすべておばちゃんなのである。 おばちゃん達の真っ直中に唯一空いていた席に着くと、今日のランチはチキンカツですと言うので、さほど考えずそれを注文した。 それにしても、なんだろうな、この居心地の悪さは。 店の狭さと、客層がそうさせるのだろうか。 店は、カウンターの中で恰幅の良いママが切り盛りしており、アルバイトらしきおばちゃんが二人、手伝いをしているようだ。 10分ほどしてランチが出てきた。 特になんの変哲もないチキンカツである。 すると、食べ終わったおばちゃん達から、次々と、美味しかったよ、とか、最高だねこのチキンカツ、などと感想を述べ始めたのだ。 なんだこの空気は。 こうなると、何も言わないオレが、なんだかやり切れない気分になるじゃないか。 そんなことにいちいち付き合っていられない。オレは無視を決め込んだ。 更に客が4人入ってきた。 店の中は満杯だ。忙しさは最高潮に達した。 しかも、その客の一人が、焼きそば定食など頼むものだから、厨房は一気にヒートアップだ。 昼時にランチ以外のものを頼む奴があるか。 オレはのどからゲンコツが出るほど抗議したかったが、メニューにあるのだから仕方ないだろう。もう関係ないしな、オレには。 さらに、そんな状況を掴みきれないおばちゃん達は、ママに世間話をし始めた。 しかも、よりによって、ママがその話に応答する始末だ。料理に集中したらどうなんだと、見ているこっちも気が気ではない。 ふと見ると、アルバイトのおばちゃんの一人は風邪を引いているのだろうか、コホンコホンと咳をしながら、おかずを並べている。マスクくらいしろよぉ。 オレのそんな思いもつゆ知らず、無我夢中で皿を並べ、必死に料理を盛っているのだ。 するとそれを見ていたママからいきなりの渇(かつ)が入った。 さしずめ、何か不手際でもあったのだろう。 「そんなに入れないでいいで!どうせそんなに食べんのだから」 いったい何を言い出すんだ。 アルバイトのおばちゃんは量の加減がいまいち分からないのだろうが、それにしたって客の前で「どうせ食べんのだから」ってことはないじゃないか。 オレはその瞬間、一つ残らず食べることを余儀なくされた。 まったくもって非常に気っぷのいいママである。 地方へ行くと、こんな個性的な店がたくさんあるのです。 13(水) 60 100 〔その時は真剣だったに違いない〕 ▼なぜあのとき自分はあんなことをしてしまったのだろうと、後悔の念に駆られることは誰だってあることだ。 果たしてそのときオレは何を考えていたのか。ただひとつ言えることは、オレは真剣だったに違いないと言うことである。 それはお昼時の、とある食堂でのことであった。 定食を食べ終え、オレはお茶を飲もうと給茶器へと向かった。 給茶器、それはお茶が何の躊躇もなく出てくる、実にありがたい機械のことである。 知ってると思うけど。 オレは給茶器に湯飲みを置き、さあお茶を注ごうとスイッチを捜した。しかしそれらしきものがどこにも見当たらない。焦れば焦るほど、見当たらないのだ。 半ば諦め掛けていたが、あちこち捜しているうちに、やっとスイッチらしきものを見つけた。 慌てさせやがって。 オレはホッとし、そして迷わずそのスイッチを押したのである。 悲劇はそのとき起こった。 「あちぃ!」 オレは声にならない声を上げた。 なんと不思議なことに、湯飲みに注がれるはずだったお茶がオレの手に注がれているではないか。 それもそのはず。そのスイッチは湯飲みを直接押しつけるスイッチだよ。 迂闊にもオレはそのスイッチを直接手で押してしまったのだ。 どうりで熱いわけだぜ、フフフ… ニヒルに笑っている場合ではない。 なにしろ、オレの手は注ぎ口の下にあるわけである。したがって当然、お茶は湯飲みに到達する前に、手にかかる。当たり前のことである。 いったいオレは何処からお茶が出てくると思ったのだろうか。 ちょっと考えれば分かることだが、そのときのオレはまったくどうかしていたと言えよう。 単純に、スイッチは手で押すものと言う観念が働いたのかも知れない。 だってそうだろう。トイレのレバーだって、ほんとは足で押してはいけないんだ。本来は手で押すものなのだ。そんな人間本来の優しさが出たとは言えまいか。 言えないよ。 ともあれ、持ち前の茶目っ気を十二分に発揮してしまいました。 運良く、オレの分厚い手の皮のお陰で大事に至らずに済んだことを、ここに報告する次第であります。 12(火) 120 100 〔1000ポイント〕 ▼昨年、ヤマダ電気のスロットで300ポイント揃い、まるでバカの様に喜んでいたオレだが、昨日、同僚のT橋も見事揃えたとのこと。しかも驚いたことに1000ポイントだ。 1000ポイント。 一口で言ってしまえば、1000ポイントだが、英語で言えばサウザンドだし、メガバイトで言えば、1ギガバイトだ。 なんて気の遠くなる数なんだ。 わざわざ遠くしてるような気も。 なにしろ、さしものオレも、1000回も腕立て伏せをやったことがないのだ。 300ポイントで喜んでいたオレが、さらにバカに見えるというものである。 それにしても1000ポイントである。いったいどんなファンファーレが鳴ったことだろう。さぞかし、それにふさわしい派手なファンファーレだったに違いない。 羨ましいぞ、このやろう。 ともあれ、身近にそんな報告を聞けば、俄然、現実味を帯びてきたとは言えまいか。 それ以上の記録を期待せずにはいられないのだ。 11(月) 〔奈良と言えば鹿〕 ▼奈良と言えば鹿である。その鹿関連のイベントに鹿寄せと言うものがあるらしく、それはいったいどういうものかと言えば、ホルンを吹けばたちまちのうちに鹿が集まってくるという、なんとも楽しそうな企画なのである。実際どんなものかさっそく奈良へ調査に行った。 午前10時からと言うことだったが、駐車場が混雑すると嫌なので、早めに奈良公園の中にある奈良県新公会堂の駐車場に乗り入れた。 公園内の鹿はすでに活動を開始しており、朝食なのだろう、あちらこちらで、鹿せんべいを狙う鹿が観光客を追い掛け廻す光景を見ることができた。 とても長閑な風景である。 鹿寄せは、春日大社近くの飛火野と言う野っぱらで行われるとのこと。開始の30分前に現地へ行った。 中程に目を向けるとすでに人だかりが見える。 こんなに人気なのかと、その集団の方へ歩いていくと、それは鹿寄せの客ではないようだ。その人達が向く方向と同じ方向を見て見ると、そこでは何かのロケをやっている。さらにその先を見ると、一人の俳優が鹿と列んで座っているのが見える。だとしたら、これは明らかにいま放映中のドラマ「鹿男あをによし」の撮影じゃないか。 すると、あの俳優は玉木宏と言うことか。 もしかして、このせいで鹿寄せは中止なんてことにならないだろうな。 冗談じゃないぞ。オレは、ドラマのロケを見に来たのではない。鹿寄せを見に来たのだ。 その訴えが通じたのか、はたまた鹿寄せのためか、10時少し前にロケはいったん中断した。するとまもなくホルンを持った男性が現れたのだ。 普段はあちらの場所でやるのですがと、その男性はロケ現場を指さし、今日はここでやりますと皆に告げた。さっきまでロケを見ていた客はいつの間にか鹿寄せの客に変わっている。したがって、凄い数になっている。 そして、男性はおもむろにホルンを吹き始めた。 「ホル〜ン ホル〜ン…」 こう何度か吹いた後、何か物々しい雰囲気が迫ってくるのを感じた。 見ると、林の向こうから鹿の集団が迫ってくるではないか。 きっと、颯爽とした姿で林を駆け出してくるのだろう。オレは期待した。 そして、ついに鹿集団が林を抜け出てきたのだ。 いよいよ来たか。 だがしかし、その期待は見事に裏切られた。 躊躇(ちゅうちょ)している。 林を出てきた鹿たちはみな躊躇しているのだ。 見ると鹿の面々は戸惑いの表情を隠せない。 なぜなら、自分たちよりも遥かに多い数の集団が目の前に立ちふさがっているからだ。 最悪の状況と言えるだろう。 鹿たちは、さも遠慮深そうにすごすごと我々に近寄り、そして係員の男性が巻いた、どんぐりを食べるのだった。 ここは奈良公園である。 だったら、もっと鹿を立てなければならない。それがここでのならわしに違いないのだ。 10(日) 120 〔10万キロ〕 ▼愛車スカイラインは昨日の今日ですっかり雪化粧だ。 そのスカイラインの総走行距離が、本日ついに10万キロを越えた。 この道のりを走破するまでに丸16年掛かったことになる。 ひとくちに16年と言ってしまえばそれまでだが、その間に実に色々なことがあったなあ、などとつい感慨深げになってしまうものの、だがしかし、10万キロ記念式典の予定は特にない。 ただ、ただ、今までありがとう、そして、これからもよろしく頼む、と肩を叩くしかないのだ。 どこにあるんだよ、肩。 これから更に20万キロを目指し、スカイラインHCR32と共に邁進する次第である。 気が遠くなる話だな、まったく。 9(土) 120 100 〔ついに降る雪〕 ▼降る降ると言われていても、なんだかんだ言って結局降らないことばかりであったが、本日、ついに雪が降った。 朝から仕事に出ていたが、運良く昼前には仕事も終わり、車に乗り込んだ矢先のことであった。しだいに強くなる雪。マンションの札を持つ路上のアルバイトが実に寒そうだ。 あのアルバイトは当たり外れが大きいな。悪天候手当などあるのだろうか。 雪は一向にやむ気配を見せず、あれよあれよと言う間に道路は一面真っ白となり、自宅の駐車場に着いた頃にはすっかり積もってしまっていた。 これが名古屋、今季初積雪である。 せっかくの連休なので、遠出でもしようかと思ったが、これでは如何ともし難い。愛車の出番なしである。 車は諦め、歩いて15分ほどにあるダイエーまで行き、本屋を覗いたり、晩飯を食べたり、珈琲を飲んだりして時間を潰した。 それにても、気持ち悪いくらいに店内は空いている。 フードコーナーはまるでゴーストタウンのようだ。 そんな大袈裟な。 なにしろ、客と言えば、最寄りの女子高生が2チームくらいときてる。 それほど、この地域の雪の威力は絶大なのだ。 こんな天候が3日も続けば、滅亡するな、きっと。 8(金) 60 100 〔すれ違ったらしい〕 ▼K田がマスクをして会社に帰ってきた。 「風邪引いたのか?」 オレの質問にK田は答えた。 「なんか、鼻水が垂れてきてしょうがないんですよ」 オレはきっぱり、それは花粉症だよ、と諭してやった。 その事実を認めたがらないK田であったが、こればかりはしょうがない。 列記とした花粉症デビューに、ご愁傷様と言わざるを得ないだろう。 オレと一緒に闘おうではないか。 オレもそろそろマスクしようかな。 ▼知人のM田から電話が来た。 「いま、すれ違いましたよね」 M田は、車でオレとすれ違ったと言うのだが、実のところオレは事務所にいる。 「オレじゃないよ、それ」 それに対し、M田はおかしなことを言ってきた。 「あれぇおかしいな。僕が手を振ったら、振り返してくれたじゃないですか」 車もまったく同じだったと言うし、コスチュームも普段のオレのものだったと言う。 コスチュームって、オレはいったいなんのマニアだよ。 ともあれ、いつの間にオレはそんなところに行っていたのだろう。 まったく身に覚えのないことであり、それが本当にオレだとすれば、はっきり言ってオレは、超人である。 ここはひとつ、オレのことを超人クムラ〜と呼んでくだしゃい。 なぜか、口調がチャイニーズだ。 何はともあれ、是非とも、その超人に会ってみたい、そう思うのだった。 7(木) 120 100 〔健康診断で気になる〕 ▼予定通り、健康診断に行ってきた。 今日の結果においては、いつもは高いと言われた血圧も、看護婦さんがおばちゃんだったことが功を奏し、至って正常であったし、強いて言えば、少々コレステロール値が高いかなと言うくらいで、基本的には上々の結果であった。 ただひとつ気になったのは、レントゲン技師である。 歳の頃は50歳半ばくらいだろうか。頭もいい具合に禿げ上がっており、まるで博士の雰囲気を醸し出している。ここまでは何ら問題のないレントゲン技師だ。 問題は、その口調である。 イントネーションが、どうもおかしい。 なんとも言えないお姉さん口調なのである。 それが気になって、なかなか言ってることが認識できないのだ。 「右を向いてくださいねぇ〜」と言われても、つい左を向いてしまうし、「うつぶせになってねぇ〜」と言われても、これが果たしてうつぶせの状態なのか、仰向けの状態なのか、判断が付きにくいことになってしまっている。 「廻ってくださいねぇ〜」と言われて、でんぐり返りすることはさすがになかったが、言ってみれば、つい脱力してしまう、そんな口調なのだ。 それを文字で表そうとしても、なかなか難しい。 できれば、録音して発表したいくらいだが、まさかこんなことに遭遇するとは思わなかったため何の準備もしていない。なんとも歯がゆいばかりだ。 ポイントを簡単に説明すれば、「…ねぇ〜」だ。 語尾がけだるい「…ねぇ〜」なのだ。 ともあれレントゲンに力みはいけない。そう言った意味においては、もってこいと言えよう。 6(水) 60 100 〔診断前夜〕 ▼終日、事務所内で仕事であり、暖かい一日を過ごしたものの、女子社員のSがもの凄い咳をしており、その横で数時間仕事をしていたものだから、これはちょっとまずいかも知れないぞ、こりゃ。 それにしても、Sの風邪の症状は時間が経つに連れひどくなり、そんなにひっきりなしに咳をしていたら、まず間違いなく明日は筋肉痛だろう。終日、腹筋をしているようなものだからな。 うまくすれば、割れるかも知れないぞ、腹筋。 そんなことを言ってる場合ではない。 せっかくの3連休を前にして、それはどうしたってなんとかしなければならないだろう。まずは、インフルエンザでないことを祈るばかりである。 ▼明日は、年に一度の健康診断である。 したがって、本日夜9時から断食である。水も飲んではいけないと言うから、なかなかきつい荒行と言えよう。更に、滝に打たれようものなら、それはかなり本格的な修行に突入することになり、果たしてオレはそれに耐えられるものか不安ではあるが、健康診断となんら関係がないじゃないか。 そんなバカなことは言っている場合ではない。せっかく与えられた機会なので、真面目に診断されて来ようと思う。 なにとぞ、不具合がないことを望む。 5(火) 120 100 〔郵便物見つかる〕 ▼昨年末から紛失していた郵便物は隣の事務所のポストに入っていた。 隣の人がわざわざ夜遅くに届けてくれたのである。だがしかし、今頃かよ。 すでに2ヶ月経過している。2ヶ月も留守にしている会社もちょっとどうかと思うが、ともあれ、ありがとう。 これであれほど、配達にミスはないとの一点張りの郵便局に対し、非を認めさせることができると言うものである。 1通ならまだしも、全部で7通、しかも2日分あるのだ。 いったいどんな落とし前を付けてくれると言うのだろう。 あれだけ探し回ったのだからな。捜したのは女子社員だけど。 あのときはほんとに困っていたのだ。人間のやることだから間違いはあるにせよ、そんな不憫な客がいたら、一度くらい確認に来たらどうなんだと言いたい。 まだまだだな、オレに言われるようじゃ。 4(月) 60 100 〔飛んでいるがそれどころではない〕 ▼今日一日あればなんとかなるだろうと思われた作業も、とてもじゃないが、なんともならない状況であり、となると、明日以降にその分のしわ寄せがくることとなる。 あ〜、忙しい。穴があったら入りたいくらい忙しい。北海道ならさしずめ、かまくらだろう。 そこに入って、ゆっくり甘酒でも飲みながら、ミカンでも食べて、って、なんの解決にもなってないじゃないか。 なにしろ、そんな一日だった。 こんな余裕のない状況では、なかなか気付かないのだろうが、どうやら少しずつ、花粉が飛び始めているらしい。考えてみれば、今日は立春である。 そう言えば、たまに身体が反応しているのではないか。 髪の毛が逆立ってしょうがないよ。 どんな花粉反応だよ、それ。 いよいよマスクの時期が近付いていると思わずにはいられない、でもそんなことはこの際二の次だと思う、そんな多忙な1週間になりそうな予感なのだった。 3(日) 120 100 〔レストア計画〕 ▼昨夜の天気予報では、雪だるまマークがドーンと鎮座していたが、名古屋は雪ではなく、雨であった。 どちらにせよ、予定していた愛車の洗車はできなかった。 そんなわけで、目的を失ったオレが寝床から起き出したのは昼過ぎである。 それから、消耗品の買い出しに行ったり、近所の電気屋を覗いたり、ファミレスでまったりとした時間を過ごした。 そこで今後の愛車スカイラインのレストア計画を練った。 ●ボディクリーニング 次第に、素人の洗車では取れない汚れが目立ってきたのだ。 ●リアバンパー塗装 いつの間にやら、塗装がやばいことになっている。 ●ホース類交換 ホース類の劣化はいきなりくる可能性があり、その予防のためにも丈夫なシリコンホースに交換することをお勧めする。他人事のように言うなよ。 ●足廻りブッシュ交換 あまり不具合が分からないところではあるが、だいぶへたっているのだろうな。だが、けっこうコストが掛かりそうな部分ではある。 ●エアコンコントロールユニット修理or交換 昨年コンプレッサーを交換したが、次にエアコン不良があるとすればここに違いない。今年の夏は頑張って欲しい。 ●ボンネットオープナーワイヤー調整 ボンネットを開けるのにも一苦労するくらいオープナーが硬い。あまり力任せに引っ張ると、ワイヤーが切れてしまいそうで恐いのだ。 ●内装補修 たまに内張りが剥がれてきたりして、そのときは慌てて接着剤でくっつけるのだが、ちょっと入り組んだ塩ビ部分が剥がれてくると、もう手に負えない。 ●カーステ交換 カーステが壊れて久しい。液晶がすっかりダメになっていて、いったいいま何をやっているのか判別できないし、CDもカセットも操作不能。唯一ラジオは健在なので、iPodのトランスミッターで音楽を聴いているのだ。ま、我慢はできるけどな。 ●マッドガード交換 縁石に乗り上げたときにマッドガードの下部が割れてしまっている。あまり目立つ部分ではないが、できれば交換したい。 ざっと、こんなものだが、整理してみると、うんざりするほどあるな。 その合間にも、まだまだいろいろなトラブルが発生するのだろう。 それもまた楽し。 2(土) 60 100 〔愛車の帰還〕 ▼先週借りたオーバーヒートなチェイサーにたんまりと水を飲ませ、愛車スカイラインを受け取りに整備工場へ。 スカイラインはボンネットの口を半分開けて待っていた。 先週、ここへ持ってきたわけは、フルブースト時の息継ぎだったわけだが、先日、データ的には特に不具合は見つからなかったとの連絡を受け、それでもせっかくなので、燃料フィルターの交換と、ついでに壊れていたターボタイマーの取り外しをやってもらったのだった。 整備料は材工で6千円ほど。これで調子が良くなれば儲けものである。いや、良くなって欲しい。良くなるさきっと。でもダメかも。しつこいな。 そんな思いを抱いて、オレは工場を後にした。 一般道ではなかなかアクセル全開と言うわけにもいかないので、わざわざ高速に乗る。 ETCのゲートを通過するや否や、アクセル全開。まずは大丈夫だ。続いて3速にアップ。さらにアクセルを踏み続ける。うなりを上げながら粘るエンジン。そしてタコメーターはレッドゾーンへ。 ついに、あのいまいましい息継ぎはなりを潜めた。 直った、なおったぞ! オレの、この喜びの雄叫びが聞こえるかーっ! きっと聞こえないと思うよ。 かくして、めでたく愛車スカイラインは元の元気な姿になって戻って来てくれたのだった。 あした晴れたら洗車しよう。 雪マークだけど。 1(金) 120 100 〔間が悪い〕 ▼何事においても間(ま)が悪いことはよくあることで、しかしながら人によりそれが発生するレベルは違っている。 同僚のI藤は比較的、間の悪い部類に入るのではないか。 今朝のことである。I藤が事務所から客先に電話を掛けた。 するとその途端、I藤の携帯が鳴り始めたのだ。 何という間の悪さだ。 もう少し早く携帯が鳴れば、こんなことにはならなかったろうに。つくづく間が悪い。それがI藤なのである。 それにしても、携帯は鳴りやまない。なかなか諦めの悪いお方である。 しかしながら、I藤が掛けた相手も、なかなか出ないようだ。 ついにしびれを切らしたI藤は、事務所の電話を耳に当てながら、もう一方の耳に自分の携帯を当てた。 「あ〜、もしもし、I藤ですけど…」 すると次の瞬間、まったく予想だにしなかった言葉がI藤から発せられたのだ。 「あ、オレだ…」 どうやら「あ〜、もしもし…」の自分の声が聞こえてしまったようです。 自分の携帯に自分で電話を掛けてしまったらしい。 短縮ダイヤルの弊害と言えるのだろうが、ともあれ、間が悪いとか言う以前の問題だよな、それ。 byクムラ〜 |