千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。
体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。
/31:吸い始める /30:それもこれも急なことである /29:みっちりそわそわ /28:詰まっている /27:日本ダービー、そして千秋楽 /26:やはり定位置がいい /25:走るタイガーマスク /24:新潟へ /23:それでも亀田を見る /22:名付ける /21:寝不足なのか /20:蘇るあの頃の記憶 /19:気さくな床屋 /18:サッカーくじ /17:ハッと思い出す /16:このところの近況 /15:実家に犬がいる /14:データを失う /13:罰ゲームなのか /12:講演を聞く /11:妖怪話に拍車が掛かる /10:こだまするイビキ /9:事務所の風景 /8:明日は我が身 /7:なくなると困る /6:1年振りのデラホーヤ /5:ニョッキリ顔を出す /4:鳥羽へ /3:歩く /2:ロンサム /1:出戻り/
<2007年 5月> ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋 31(木) 120 100 〔吸い始める〕 ▼ついにタバコを吸い始めたのは、I瀬である。 確か、禁煙してからすでに何年も経っているはずだ。 なのに、吸っている。 いや、今日だけですよ、と言っていたのは、昨日のことで、今日もしっかり吸っているじゃないか。 問いつめると、この1箱でやめますよ、と言うのだが、果たしてどうなんだ。 かつて、チェーンスモーカーとも言われたI瀬が、ひとたび喫煙を再開すれば、その後の結果は分かり切っているのではないか。 ともあれ、原因は分かっている。ストレスに他ならないだろう。 そんなとき、タバコだ。 タバコを吸うと、なぜだか落ち着くらしい。 その辺のシステムがオレには今一つ分からないが、オレの場合、タバコの替わりになるものと言えば、あめ玉に他ならず、その中でもお気に入りは、はちみつ100%キャンディーである。 これを舐めれば、たちまちワンオクターブアップだ。 ここで、ワンオクターブアップさせる意味が分からない。 なにしろいま忙しい。まるで果てがないかのように次々と仕事が舞い込むのである。 喫煙室で外を見ながらタバコを吸うI瀬の後ろ姿がなんとも寂しげで、儚い。 大丈夫か、I瀬。 30(水) 60 100 〔それもこれも急なことである〕 ▼終日、外に出ていた。それも急なことだったので、すっかり予定が狂ってしまった。したがって、今日やろうとしていたことができなくなってしまったのである。となれば、明日以降の予定がタイトになると言うことであり、そうこうしているうちに明日も急な予定が入ってしまった。となれば、あさって以降の予定がタイトになると言うことであり、とは言っても、タイトにも限界があるだろうよ。そうした観点から言えば、予定がオーバーフローすることは目に見えており、したがって、土曜の休日サービス出勤は決まったようなものだ。得てして急とはそんなものである。 29(火) 150 100 〔みっちりそわそわ〕 ▼客先とみっちり打合せの一日だった。 午後一からの打合せは、次の打合せに間に合わないほど、みっちりだった。 うちの会社からは5人が出席したはずだが、なぜか常に4人である。 誰だ、いないのは。 本社から来たSである。 たまに席に戻っても、そわそわワウワウのSである。 どうしたんだよ、おまえ。 どうやら原因はお腹らしい。 まあ、腹をこわしたのは確かに大変だろうが、明日は名古屋で打合せってときに、飲みに行って朝帰りはないじゃないか。 そのお気楽加減がなんだか羨ましいよ。 28(月) 60 100 〔詰まっている〕 ▼自宅での夜である。いきなり聞いたことのない様な音がした。なんとも口で言い表せないような音だ。 ボタボタ… こんな音だ。 いったい何事かと見ると、なんと、エアコンから水が落ちてきているではないか。ポトポトくらいなら結露で説明は付くのだろうが、なにしろボタボタだけに事態はそう簡単なものではない。 オレは慌ててエアコンのスイッチを切った。 そして、言い知れぬ不安にかられたのである。 だってそうだろう。これから夏本番だよ、本番。 昨日なんかすでに猛暑日のところも出ている始末だ。こんな時期にエアコンが壊れても見なさい。想像するだけで、身体がゆだってしまうじゃないか。 やだよ、梅雨前にゆでだこは。 とにかく、故障していないことを願うしかない。 少し経ってから、恐る恐るスイッチを入れてみたら、さし当たって作動はした。 どうやら故障は免れたらしい。 ふと考えて見ると、現在このマンションは改装中であり、職人がベランダを我が物顔で出入りしているのではなかったか。 これだ。 もしかして、蹴っ飛ばしたんじゃないの、エアコンの配管。 その結果、水が詰まってしまい、逆流してしまっているのではないか。 確か、以前にも水が逆流したことがあったはずだ。 そのときも、まさに詰まっていたのである。 配管の先を持ち上げ、覗くと、何かが詰まっていた。 そこに詰まっているものは果たしてなんなのだろう。 セミであった。 夏の風物詩である。実に夏らしい詰まり方ではないか。夏はこうでなくっちゃならない。 そうそう感心もしてられない。 しかし、今回は時期的にセミではないだろう。 かと言って、カブト虫もまだ早いし、トンボも見掛けない。オレはふと思った。もしかしたら虫ではないのではないか。 だとすれば、他にもぐり込みそうなものと言えば、これしかないだろう。 モグラ。 確かに、もぐると言って連想するのはこれしかないのではないか。 だからと言って、エアコンのドレン配管を覗いたら、モグラがいましたってことはないじゃないか。 そもそもなにしてるんだよ、そんなところで。 その意図が良く分からないのであった。 この様にオレは、そこに詰まっているものに思いを馳せ、眠りに付くのだった。 27(日) 120 100 〔日本ダービー、そして千秋楽〕 ▼ヤマダ電気の展示テレビで観戦したのは、日本ダービーである。 優勝は、ウオッカ。 馬券は外れたものの、なぜか感動した。それは、ウオッカだからである。 ただ一頭の牝馬が、並み居る男馬を相手にして堂々の圧勝劇。これほど感動することはないだろう。なにしろ、牝馬のダービー制覇は64年振りだと言うから、オレを含め、ほとんどの人は記憶にないはずだ。それほど牝馬に取ってのダービー制覇は困難なものなのである。 それにしても、今回も荒れたなあ、馬券。3連単で200万越えである。先週のオークスを3連複で辛うじて的中させたものの、やっと万馬券に届いた程度である。 ちょっとまて、万馬券なのに、何が不服なんだ。 いまや、ただの万馬券ではちっとも嬉しくないのである。 困ったもんだな、この感覚麻痺は。 ▼大相撲は白鳳が優勝し、横綱昇進をほぼ確実なものとし幕を閉じた。 それにしても、朝青龍の後半のあのやる気のなさはなんだったんだ。 今日の白鳳との取組にしたってそうだ。これまでには考えられないほど弱い朝青龍だったのではないか。あんな相撲を取ってては、またあちこちでパッシングされるのは目に見えてるだろう。 それよりも何よりも問題は、来場所、横綱二人が日本人じゃないと言う事実だ。 いったい日本相撲界はどうなってるんだと問いつめたい。まずは、日本人の精神力をどうにかせねばなるまい。いまやなくなってしまって久しい、ハングリー精神をどうやって呼び覚ますかだ。 そこでオレは提案したい。 日本人力士は、勝つまでチャンコ抜き。 これほどハングリーなことはないだろう。 確かにハングリーに違いないが、これじゃ商売にならないよ。 26(土) 60 100 〔やはり定位置がいい〕 ▼他ではあまり見られないものが数多く列んでいる、そんな店へ行くとつい衝動買いをしてしまうものだ。オレにとって東急ハンズもそんな店のひとつである。 そこで財布を買った。確かちょっと前にも買ったはずであり、しかもここで買ったのではなかったか。これはまさに衝動買いなのか。 いや違う。以前買った財布に少々不便さを覚えたからである。 オレは、財布を前ポケットに入れたい派である。前ポケットと言っても、腹にあるポケットではない。オレは、ドラえもんかよ。 ズボンの前ポケットである。 この前買った財布は長財布であった。これが予想以上に長く、したがって、前ポケットに入らない事態となってしまい、それでも無理矢理入れると、とてもぎこちない歩様となるため、これじゃ更に間抜けな事態となってしまうので、仕方なく後ろポケットに入れていた。しかしこれがまた落ち着かないことこの上ない。 そう思っていた矢先、たまたまここで、この財布と同じブランドの3つ折り財布を見つけたのだ。そして、ここぞとばかり買ったのである。 かくして、財布はオレの定位置へと納まり、とても落ち着いた気分になったのです。 25(金) 120 100 〔走るタイガーマスク〕 ▼雨が一日中降り続く。 それでも雨は不足しているらしい。 だからって、あまり慌てて降らなくてもよろしい。 何事もほど良く、腹八分目である。 ▼タイガーマスクはかつて、恵まれない子供を救うために闘い続けた。 そして今また、トラのマスクを被って闘うタイガーマスクが現れたのである。 しかし、それは人間ではない。 だからって、オレってことはないじゃないか。 一応人間ですよ、オレ。 では、人間でなければいったい何者なんだろう。 馬である。 名は、タイガーマスク。列記としたサラブレッドであり、タイガーマスクのメンコを被っているのだが、それだけなら、ただちょっとかっこいいと言うくらいの話題でしかないだろう。 だがしかし、それだけではない。 なんと、この馬がレースで獲得した賞金をすべて慈善団体へ寄付すると言うのだ。 なんて素晴らしい企画なんだ。馬主の気前の良さも賞賛したい。 賛同した武騎手と調教師も一部を寄付する意向だと言う。 先日、デビュー戦を走り、大敗してしまったが、是非とも頑張って、今後G1出走にまでこぎつけて欲しいものである。 24(木) 60 100 〔新潟へ〕 ▼朝7時20分の飛行機で新潟へ向かう。 会社のIとTと3人でである。 セントレアから飛行機に乗るのはこれが初めてだ。新潟行きは小牧空港からも出ており、こちらの方が便利ではあるのだが、今回席が取れなかった。 しかし、乗ってしまえば、あっと言う間である。水平飛行に入ったのも束の間、着陸態勢に入っている。 時間にして、1時間弱。 これではゆっくり寝られない。ジュースを一杯飲むのが精一杯だ。 そんなわけで、会社の始業時間前には新潟空港に着いてしまっていたのである。 レンタカーを借り、最初の目的地である加茂市へ向かう。普段見慣れない風景に、なんだか異国の地に来たような気分になる。ま、何処をどう見ても日本なんだけど。 その後も、あちこち奔走したわけだが、かなり初対面の多い一日だったと言えるのではないか。同期のI井とも、かなり久しぶりに会った。 そんな初対面の面々との打合せは、かなり充実した一日であった。 19時20分発の飛行機で新潟を後にする。 なんだか長かったなあ、一日。 23(水) 〔それでも亀田を見る〕 ▼名古屋は30度を超え、いよいよ来たかという暑さ。 そんな中、名古屋へ岐阜へと打合せに奔走の一日であった。 最後の打合せが終わったのは、すでに22時を過ぎており、それから慌てて帰って見たのは、亀田興毅の試合であった。 タイトルマッチではないので、取り立てて見るほどのものでもないのだが、万が一、亀田のKO負けが見られないと悔やんでも悔やみきれないのです。 しかし、そんな心配は無用であった。そもそも、相手はまたまたインドネシア人であり、フィリピン人かどちらかしかいないのかと愚痴も言いたくなるが、役どころを考えれば、自ずと選択肢はそのようになるのだろうな。 それでも、けっこう手こずり、もしかしたらと言う期待が一瞬脳裏をかすめたものの、相手がまだぴんぴんしている状態の、なんとも中途半端なレフリーストップで、亀田のTKO勝ちとなったのだった。 せめて、完全KOくらい見せてくれよ。 KOできなければ引退するなどと、心にもない宣言をしたものだから、どんな形でもKOじゃなきゃダメなのだろう。 レフリーも大変である。 ▼明日は、朝一番の飛行機で新潟行きだ。 22(火) 120 100 〔名付ける〕 ▼会社のTが購入したのは、車だ。 Tはいきなり車が欲しいと言い出し、車雑誌を2冊買ってきて眺めていたのは、ついこないだのことである。 そして、先週末購入。 早すぎないか、決めるの。 どうやら、奥さんの意向がかなり反映されているらしく、夏のレジャーには是非とも使いたいという要望から、トントン拍子に話が進んだと言うのだ。 Tは言う。 「もう少し楽しみたかったですよ」 そりゃそうだろう。 ああじゃない、こうじゃないと言って、迷っているときが一番楽しいのだから。 色は、と問えば、シルバーにしたらしい。 シルバーである。 数ある中でも、最も、汚れの目立たない色なのではないか。 そう言ったら、Tはこんなことを言った。 「これまで乗ってた車、5年間で洗車したの、1回くらいですから」 一回、っておまえ。 まさに、Tのためのボディカラーと言えるだろう。 今度はもう少し、洗ってやれよ。 女子社員Nとそんな話をしていたら、この様な結論に達した。 Tは車に名前なんか付けない、 そう言うことだろう。 因みに、Nは付ける派であり、愛車BMWの名は、ダブちゃんと言うことだが、何もそこまで無理矢理名付けることはないのではないか。 だって、ビーエムだよ、ビーエム。しかも、ちゃん付けかよ。 なんとも聞いて呆れるばかりだが、オレの車の名は、ライスシャワーである。 21(月) 60 100 〔寝不足なのか〕 ▼どうも朝から眠い。 これはもしかして寝不足なのか。 しかし、昨晩はいつも通り、1時半には寝たはずだ。なのにこの眠さはなんだ。 もしかして、ちゃんと寝てなかったのではないか。そう言えば、そんな気がする。 なにしろ、布団に入って寝ようにもなかなか眠れない。焦れば焦るほど目は冴えるのだ。 これはもうきっぱり諦めて起きてるしかないな、と思ったそのとき、目が覚めた。 寝てたのかよ どうやらそれらはすべて夢だったらしい。 眠れない夢を見ながら寝る。それははたして寝不足に値するのだろうか。 ともあれ、今日はぐっすり素敵な夢を見たいよ。 20(日) 120 100 〔蘇るあの頃の記憶〕 ▼ホームセンターの一角にある洋品店の前を歩いていると、ふと目に止まった物がある。 帽子である。 帽子と言っても、ベレー帽とか、麦わら帽とか、ましてや、うまか棒の類ではない。 ちょっと待て、あやうく見過ごすところだったが、うまか棒ってなんだよ。 オレが言ったんだけど。 オレの目に止まったのは、紅白帽である。 紅白帽とは、裏返すことによって、白い帽子にも赤い帽子にもなると言う、なんとも画期的な帽子なのである。 誰が考えたんだ、こんな便利な帽子。 なにしろ、なんだか非常に懐かしい思いに駆られたのである。 よく見ると、その紅白帽には女子用と書いてある。果たして、女子用と男子用はいったい何が違うのか。ちょっと見ただけでは分からない。 それよりも何よりも、もうひとつ、どうしても確認しておきたいことがあった。 オレは、その紅白帽の白い部分と赤い部分を両側から摘み、そして引っ張ってみた。 で、できた。 見事に白い部分と赤い部分は左右に分かれたのだ。 いったいそれが何を意味するのか。 その状態で頭に載せてみたまえ。 ウルトラセブン。 そう、あのウルトラセブンのアイスラッガーそのものではないか。 いったい何年振りだろう。 あの当時、やらなかった者はいなかったのではないか。 紅白帽ひとつあれば、誰もがウルトラセブンだったのだ。 あの頃の記憶が走馬燈のように蘇った。 オレは思わず、紅白帽でアイスラッガーがいまだに可能であることに感動を覚えてしまった。 だがしかしその反面、得も言われぬ不安を覚えたのも確かである。 こんなことやってるかぁ、いまの子供。 思い出は、胸の奥深くにしまっておくことにしよう。 19(土) 60 100 〔気さくな床屋〕 ▼朝からマンションの改修工事で外が騒々しく、そんなときは床屋だ。床屋に行くに限る。 意味が分からない。 3ヶ月半ぶりの床屋である。 今日は非常に空いている上に、女性店員がやけに気さくだ。 昨日の発砲事件や殺人事件など、話は取り留めなく進み、果ては自分の嗜好にまで話は及ぶ。 今日は、やけに空いてるね、と言えば、そうなんですよ、困っちゃいますよね。じゃあ、もう一回来てくださいよ、などとわけの分からないことを言いだす。 2回もパーマ掛けでどうすんだ、と返せば、じゃあ2回目はストレートパーマでどうですか、ときた。それじゃ、さらにもう1回来なけりゃならないじゃないか。 なんだかわけのわからない会話になっているが、彼女は最後にこう言った。 1日に3回床屋に行った男、ってのはどうですか。 そんなエピソードはいらない。 ▼スパイダーマン3、なかなか良かったよ。 18(金) 〔サッカーくじ〕 ▼久しく購入していないサッカーくじtotoだが、いまいろんな種類があるんだな。 現在、キャリーオーバーらしく、6億円も夢ではないとのことで、売上過多になっているそうだが、そんなに簡単に当たるわけはないだろう。 オレは、コンビニへtotoBIGを買いに行った。 言ってることとやってることが違うじゃないか。 コンビニの機械の前へ行く。しかし、いくらボタンを押しても反応がない。 どうやら、コンビニでは現在買えないことになっているらしい。 みすみす6億を逃した気分で一杯だ。 これを一般にはこう言う。 逃がした魚は大きくて、その名をハゼドンと言う。 誰も、魚の名前など聞いちゃいない。 女子社員のNは出勤前に列んで買ったと言うし、営業のYは仕事中に売場に立ち寄って買ったと言って、くじ券をひらひらと見せびらかしている。 まるですでに当たったような気分でいる。 このときが一番幸せなんだよなあ。 17(木) 120 100 〔ハッと思い出す〕 ▼今日も、何だか分からないうちに一日が過ぎてしまい、気が付いたらすでに窓の外は薄暗く、時計を見ればもう18時半を過ぎていた。 このとき何か妙に心に引っかかるものがあり、よ〜く、胸に足を当てて考えていたら、ハッと思い出した。 「あっ!胸に足を当てている」 そんなことを言っているのではない。 そうである。きれいさっぱり忘れていたのは、歯医者である。 昨日の夜までは確かに覚えていたのではないか。歯ブラシまで準備したくらいなのである。 このままではまずいだろう。 なぜならそれは、無断取り消し、すなわち、ドタキャン罪に当たるからだ。 正確に言えば、キャンセルもしていないのである。 それはすなわち何を意味しているのか。 怒られる。 やはり怒られるのはイヤなので、慌てて歯医者に電話したものの、何度呼び出しても相手は出ない。すでに就業時間は過ぎてしまったようだ。 早すぎるんじゃないか、みんな帰るの。 こうなったらしょうがない。これを機に、きっぱり歯医者はやめにしよう。 16(水) 60 100 〔このところの近況〕 ▼このところ連日、仕事はもっぱら事務所である。 おかげで花粉もそれほど辛くなく、この分だともうすぐ終焉なのではないか。 さようなら、花粉大魔人。 そんなことを言っていながら、忙しい。 外に出れば、運転中はそれなりに気分転換もできるのだろうが、事務所にいれば、みっちり仕事である。ただひたすらパソコンや書類と睨めっこし、夕方頃には目がショボショボなのである。 来週はそれ以上に忙しくなるのは目に見えており、新潟にもたびたび足を運ぶことになるだろう。 新潟は、遠いよ、遠い。 それはそうと、ぼちぼち床屋にも行かなきゃな。 15(火) 120 100 〔実家に犬がいる〕 ▼実家で犬を飼い始めたらしい。 その犬は、札幌に住む妹一家の犬だったのだが、多忙なため、ろくに散歩へも連れていけないということで引き取ったのだと言う。 実家に犬がいるのは、ほんとに久しぶりのことではないか。 その家にオレがいた頃までは、常に飼っていたものだが、オレが家を出ると共に、飼うことはなくなっていたのである。 その新入りの犬の名前は、ひまわりの「ひま」と言う。 つくづく、ひまわりの「わり」でなくて良かったと思うし、ましてや、ひまわりの「まわ」だとしたら、それはすでに元が何だか分からなくなっているじゃないか。 なにしろ、元来犬好きな親父は、犬にも好かれるタイプなようで、「ひま」のそばに寄ると、親父の足を掴んで離さないと言う。 その光景を想像すると、如何にも微笑ましいものがある。 オレも犬は大好きである。しかし、マンション住まいのオレに取って、いま飼えるのは、オオクワガタくらいのものだよ。 どうしたって、お手をしなさそうなのが少々悔しい。 14(月) 60 100 〔データを失う〕 ▼終日、事務所にこもってデスクワークだった。 デスクワークにおいて、何が一番ショックかと言えば、データの消失ほどショックなものはないだろう。 そんなときのために、データの取り扱いに関しては、かなり気を使っているつもりである。毎日、バックアップは取るようにしているし、データ作成中もまめにセーブするようにしている。 しかし、それでもアクシデントは起こる。 さっきまで作成していたエクセルのデータを、なんどクリックしようが、いくら呼ぼうが、何回たたき起こそうが、立ち上がってこないのだ。 「たて!たつんだ! ジョ」 日本人じゃないじゃないか。 なにしろエクセルは立ち上がれども、データは来ない。なんとも切ない気分に追いやられてしまったよ、おいら。 プロパティを見ると容量表示はあることから、消失ではなく、どうやらデータの破損らしい。 四苦八苦してなんとか修復はしたものの、取り出せたのはテキストデータのみ。それでも、何もないよりはよほどましだろうな。 しかしながら、今日の予定が完全に狂ってしまった。 しーんと静まり返った事務所に残り、一人寂しくせっせとデータの復旧に取り組むのだった。 13(日) 120 100 〔罰ゲームなのか〕 ▼引き続き、昨日の話である。 講演のあと、食事会があった。 バイキング形式であり、みな思い思いのものを皿に取って、円卓で立食するのである。 皆、お腹も一杯になり、アルコールも回り始めた頃、そろそろデザートを食べ始めるものも出始めた。 同じテーブルにいたO氏は酒も飲むが、大の甘党でもあるらしく、それを知っているU氏は気を効かせてなにか持ってきた。 「はい、抹茶アイスですよぉ」 小太りでお茶目なU氏は半球形の緑色のアイスが載った皿をO氏に差し出した。 「あ、これはどうもありがとう」 O氏は満面の笑みを浮かべお礼を言い、U氏から皿を受け取った。 そして、アイスをスプーンですくい取り、おもむろに口に入れたのである。その瞬間、悲劇は起こった。 「ぎゃーっ!」 いったい何事かと振り返る参加者たち。 見ると、O氏は口を押さえて悶絶しているではないか。 どうやら、抹茶アイスだと思ってO氏が食べたもの、それは、ワサビでした。 誰がどう見たって間違えるよ、あれは。 だって、丸だよ、丸。 その成り行きを見ていた人達は大笑いだ。 なんて奴らだおまえたち。 いったい何の罰ゲームなのかは知らないが、なかなか面白いものを見せて貰った思いで一杯です。 それにしても、どれだけ子供っぽいんだよ、あんたたち。 12(土) 60 100 〔講演を聞く〕 ▼大阪へ出張だった。 そこで、ある人の講演を聞いた。 ある大学のあるスポーツの監督をやっているだけあって、なかなか迫力のある話をする。 その人が言うには、大事なのは論理じゃないんだと言う。論理でごまかしはいくらでもできる。結局のところ、やれるやれないなのではない。やるんだ。その気概が必要なのだと言う。 まさに精神論である。 さらに、優秀な人間になる条件はこうだと言う。 敏感になれ。 敏感と言っても、あっちの敏感ではない。どっちの敏感だよ。 いま何が起きているのか、瞬時に知ることが必要だと言う。 とにかく敏感である。 いま、鈍感力なるわけの分からない本が流行っているがそんなバカな話はない。人間、敏感じゃなけりゃ生きていけないんですよ。 いきなり、ベストセラーを否定してのけた。 そして次に決断力。 どうでもいいことは、いつ決めたっていい。大事なことほど、スパッと決めなくてはいけない。ぼやぼやしていては、機を逃すんですよ。 まあ、確かにそうだよな。だがしかし、オレの場合、急ぐと外れるんだよ、たいてい。 よく考えても外れるけど。 外れっぱなしである。 この話を聞いて、ある道場訓の一節を思い出した。 それはかつて学んだ極真空手の道場訓である。 「吾々は武の神髄を極め機に発し感に敏なること」 まさにこのことを言っていたのではないか。 そして、講師は更にこう言う。 「動じるな」と。 何か問題が起きたときに動じていては冷静な判断ができないと言う。 わかったよ、何が起きても動じないことにするよ、オレは。 だが、果たしてどうすりゃいいんだ。 最後は、教養を身につけよ、だ。 そのためにも本を読め。しかし、教科書とか参考書、あれは本じゃない。想像力を働かせることのできる本を読めと言うことだ。 これもまた極論の様な気もするが、要は形だけの、応用力の効かない教養は意味がないと言うことを言っているのだろうな。 取り合えず、取り急ぎ、敏感になろうと思う。 11(金) 120 100 〔妖怪話に拍車が掛かる〕 ▼会社のAはなかなかのPDAマニアなのであるが、携帯電話もかなり変わったものを使っている。それはノキア製のPDAタイプの携帯であり、上部が液晶画面、下部がキーボードになっているものなのである。 それを使っているAを見て、I藤はこう言った。 「Aさん、なんで、電卓を耳に当ててるんですか?」 そうきたか。 どうやら、I藤には、それが電卓に見えるらしい。 確かに見えないこともないが、電卓を耳に当てたところで、何の解決にもならないのではないか。 ともあれ、Aのショックはかなり大きかったと言えよう。 何しろ自慢のマシンが、電卓ひとことで片付けられてしまったのだから。 ▼女子社員I田の歓迎会であった。 確か、I田のために2年ほど前、送別会もやったような気もするが、今回は歓迎会なのである。 相変わらず、大好きな妖怪話に拍車が掛かり、お気に入りの妖怪はと問えば、小豆洗いだと豪語するものの、いったいどんな妖怪だよ、それ。 できれば、もうちょっとメジャーな妖怪を出してもらいたかったが、私も少しは知ってるよと、横から女子社員のS木が加わり、思い浮かぶまま妖怪の名前を言い始めた。 「一反もめん」と「ぬりかべ」でしょ、それと、えーと…「ねずみこぞう」 得意満面に言い切ったが、妖怪の面々に、ねずみこぞうってことはないじゃないか。 千両箱をかついだ妖怪なんて見たことないよ。 危なく、聞き逃すところだったのである。 10(木) 60 100 〔こだまするイビキ〕 ▼昨日とは打って変わり、今日は終日雨。 気温も一気に涼しくなった。 アイスキャンデーなんか食べてる場合ではないだろう。 冬でも毎日食べてるけど。 ▼夕方からは会議であった。 とかく会議というものは、なかなか身の入らないものである。そう言うものなのだから半ば諦めるしかないのだろう。 始まって10分ほど経った頃だろうか。 突然、得体の知れない響きが、室内をこだました。 「ご〜〜」 何かの遠吠えの様にも聞こえるが、明らかに、巨漢Yのイビキであることは疑いようがない。 ま、人間であるのだから、会議中の居眠りはしょうがないだろう。 だがしかし、イビキはちょっとまずいんじゃないの。 なぜなら、イビキをかかれてしまっては、見て見ない振りをしようにも、できないからである。 イビキと言えば、睡眠に他ならず、いびきと言って、エアロビを思い浮かべる奴はいないだろう。 イビキをかきながらエアロビをするのは、果たして効果はどうなのかと首を傾げたくもなるのだ。 少々話が脱線してしまったようだ。 とにかく、会議中にイビキをこだまさせるのはYである。 しかし、見ると、Yの目は開いているではないか。 気のせいだったのだろうか。 そして、その2、3分後、再びあの雄叫びが… 「ご〜〜」 間違いなく、Yのイビキだ。 見ると、如何にも、「ボクは寝てません」とでも言いたげな取り繕いだ。 イビキはかくが、起きている。 そんなことが2、3回続いただろうか。 果たして、ほんとに起きているのだろうか。 いや、起きているのではない。Yは自分のイビキで起きるのだ。 つまり、イビキが目覚ましになっていると言えよう。 これほど便利なことがありましょうか。 ちょっとまて。これじゃ、いつまでたっても熟睡できないじゃないか。 もうちょっと使える特技を持ったらいいと思う。 9(水) 120 100 〔事務所の風景〕 ▼久々に終日事務所にこもって仕事をした。 良かったよ、今日は室内で。 なにしろ、外は30度もあったと言うから、これじゃまるで真夏となんら変わりがないのである。 こんな時期に、熱射病は、ちょいといただけないだろう。 でも、湿気がなくてカラッとしているので気持ちがいいね、うん。 まるで、オレの性格のようだよ。 ▼営業のI藤は、社有車が新しくなったと言って喜んでいるし、一方、Yは、高速を走っていたら、前方の車3台が玉突きをし、危うく寸前で止まったものの、破片が上から降ってくるやら、ふんずけるやらで大変だったと文句を言いながら帰ってくるし、はたまた、女子社員は皆揃って、そそくさとキンコンダッシュでケーキを食べに行ってしまうし、そんな事務所の風景を眺めつつ、オレはこの平和がいつまでも続けばいいと願わずにはいられないのだった。 実は、平和じゃないけど。 8(火) 60 100 〔明日は我が身〕 ▼クレームの連絡が入り、すぐ現地に向かった。 もし、問題の部分があの部分だったら、まず間違いなくあれだろう。心当たりがないわけではないので、なんとも憂鬱な気分になる。 こんな気分のときに脳裏をかすめるのは、きまって、メリーさんのヒツジから、水戸黄門へとナチュラルに変化する、これである。 ♪めぇ〜りさんの ひ つ じ も くぅも あぁるぅさぁ♪ 果たして、気が紛れてるのかどうかは、オレ自身わかっちゃいない。 現地に到着。すぐに問題のあった場所の説明を聞いた。 まさしく、その場所である。 絶望的だ。 ま、そんな大袈裟なもんじゃないけど。 その箇所なら、ほとんど原因は分かっている。 問題のその場所へ行ってみた。しかし、何か違う。微妙に思っていたところと違うのだ。 先方に状況を聞いてみた。 さらに違う。次第に光明の光が見えてきた。 そして、実際に再現してみた。 うちのせいじゃないじゃん。 久しぶりに嬉しかったよ、オレは。 危なく、小躍りしそうだったが、しかし、そんな小躍りを客先の前では見せられない。 そもそも踊れないしな、オレ。 実際のところ、うちのせいじゃないにせよ、その不具合で困っているのは確かなのである。 ともあれ、原因は至極単純かつ明確だったため、すぐに対応することができた。 こうして取り合えず、事なきを得た。 だが、喜んでばかりもいられない。 クレームの一瞬先は我が身。これを肝に命じねばなるまい。 7(月) 120 100 〔なくなると困る〕 ▼使い慣れたものがなくなると言うのは非常に困るものである。 それが、消耗品であったとしたらなおのことである。 ここに長年愛用している整髪料がある。 ヘアクリーム。 そのヘアクリームを使い初めてもう何年になるだろうか。何度か他のものに替えようと試みたことがあるが、やはりこれでなくてはダメだ。 基本的にカスタードクリーム、ホイップクリーム等、問わないオレだが、この甘いマスクに甘い頭はちょいといただけないだろう。 頭に付けるものが違うんじゃないの、それ。 アリ寄ってくるよ、アリ。 なにしろ、オレのこのデリケートな剛毛ヘアにはこのヘアクリームしか、しっくりこないのである。 ところが、困った事態が発生した。 ないんだよぉ、おまえさん。 確かに、取り扱い店が少しずつ減っているのは分かっていた。同じ系列の薬局にも、置いてあるところと置いていないところがあるのだ。 そして、唯一あった薬局の、いつもの場所に、それはついになくなってしまっていたのだ。 これはただごとではない。 この時のために取り合えず地道にストックはしておいた。しかし、このまま在庫がなくなってしまったことを思うと、この先、オレのこのパーフェクトスタイリングヘアはどうなってしまうと言うのか。 そんなこと、誰も気にしちゃいないよ。 ともあれ、何とかせねばならないだろう。 ふと気付いた。こんなときこそネットだ。きっと通販があるはずだ。 オレは希望に胸膨らませ、いつしか安心して寝ていたのでした。 6(日) 60 100 〔1年振りのデラホーヤ〕 ▼連休最終日は朝から一日雨模様。 そんな日は、おとなしく自宅でボクシング観戦。 ▼6階級制覇、WBC世界Sウエルター級チャンピオンのオスカー・デラホーヤに挑戦するのは、無敗の4階級制覇、メイウェザー。 デラホーヤは1年振りの試合となる。 メイウェザーは現在、一階級下のウエルター級チャンピオンであり、そのスピードとパンチのキレは類い希なるものがある。 果たして、この両スーパースターがグローブを交えれば、いったいどのような試合となるのか。久々にわくわくするボクシングの試合である。 オレ自身の心情から言えば、デラホーヤに他ならない。いつの頃からか、デラホーヤ贔屓だ。 これまで、数々の伝説を作ってきた男である。不利と言われるこの試合も、終わってみればデラホーヤの勝ちに違いないと信じている自分がいるのである。 序盤から、デラホーヤの果敢な攻め。相手に付け入る隙を与えない作戦だろうか。 積極的に前へ前へと出ながら、パワーとスピードで圧倒するデラホーヤ。それに対し、メイウェザーは戸惑っているのか、守勢一方だ。 このままいけば、KOも時間の問題なのではないかと思われた。 確かに5Rまではデラホーヤが優勢だった。 しかし、5Rから様相が変わる。 メイウェザーのパンチが次第に当たりだしたのである。 それでも、前へ前へと出るデラホーヤ。 一見、前に出るデラホーヤが優勢かのように見えるが、実はそうではなかった。 冷静に見ると、確実にディフェンスし、カウンターを当てているのは、メイウェザーの方だ。時折、腰がふらつく場面も出てきたデラホーヤ。 結局、両者決定打がないまま、試合終了のゴング。 判定が読み上げられる。 一人目は、デラホーヤの勝ち。メイウェザーの曇った顔が画面に映し出される。 二人目は、メイウエザーだ。 スプリット・デジションである。 そして、運命の判定結果は如何に、、、つづく つづくなよ。 一瞬の静寂の後、リングアナウンサーの声がリングにこだました。 「エン ニュー!」 メイウェザーの勝利だ。新チャンピオンの誕生である。 ほんとに僅差であった。 オレ的には引き分けでも良いくらいの試合であった。 当初、デラホーヤが勝てば引退と言う噂があった。したがって、もしデラホーヤが負ければメイウエザーとの再戦の可能性もあったわけである。 だがしかし、試合後のインタビューでメイウェザーの方がいきなり引退をほのめかしたのである。 そりゃないだろう。勝ち逃げは、メイウェザーの方かよ。 それにしても、良くしゃべるなあ、メイウェザーのやつ。 なにしろ、是非とも、思い止まってもらい、デラホーヤとの再戦をお願いしたいものである。 5(土) 〔ニョッキリ顔を出す〕 ▼オオクワガタの雄と雌を一頭ずつ飼っているわけだが、雄の「こうじ」はすでに活動を再開しており、毎日元気に餌をむさぼり食っている。しかし、雌の「さやか」はいまだに土中から這い出てきた様子がない。もしかして、飢えて力尽き、出て来れないのではあるまいか。オレは心配になり、ほじくり出して見ることにした。 飼育ケースのおがくずを少しずつ取り出す。 そして、ケースの底から出てきたのは、まるまる太った元気なさやかの姿であった。 「心配させやがって」 オレはホッと胸を撫で下ろした。 さやかのケースには朽ち木が二本入っている。 オレはその朽ち木を割ってみた。 すると、中から二つ、ニョッキリと顔を出したものがある。驚いたことに、それはまさしく幼虫ではないか。 けっしてオレの子供ではない。 いくらなんでも、足が6本はなあ。 何を言ってるんだ、オレは。 その姿形からクワガタの幼虫である。こうじとさやかの子に違いない。 ともあれ、まさか産卵しているとは思わなかったので、少々感動してしまったのである。 さっそくホームセンターへ行き、新しい朽ち木を調達。 幼虫に取って、朽ち木は欠かすことのできない栄養源なのである。 果たして、幼虫からさなぎになり、さらに成虫になって姿を現してくれるのだろうか。 その時が、いまから楽しみである。 4(金) 120 100 〔鳥羽へ〕 ▼昨晩は勢いで伊勢方面へ愛車を走らせたのだった。 計画性がないのはいつものことで、せっかくなので鳥羽水族館を見学に行った。 10数年ぶりなのではないか。 行くと、駐車場へ入る車が長蛇の列をなしていた。 前日入りした意味がないな、これじゃ。 臨時駐車場へ廻ると、そこからは船で移動すると言う特典が付いていた。 それだけ遠いと言うことだけど。 それにしてもさすがにゴールデン休日だ。目が回るような人の数である。 それでも根性で一通り見て廻り、早めにここを後にした。 覚悟はしていたが、高速道路は案の定、大渋滞。 早々に諦め、途中のサービスエリアで腹ごしらえし、仮眠。 名古屋帰還は、23時だった。 3(木) 〔歩く〕 ▼連休初日は、モリコロパークへ行き、歩くことにした。 なんて健康的なんだ。 歩くついでに、せっかくなので、ウオークラリーってのに参加した。 方々回ってスタンプ集めるだけだけど。 それでも、かなり歩いたのではないか。息が切れることはなかったが、終わる頃には、かなりの疲労感が足の裏に残った。 それだけに、なかなかの達成感である。 達成記念はピンバッジである。それを受け取った表情は、きっと疲労感とは裏腹な、ご満悦な表情だったのではないか。 2(水) 60 100 〔ロンサム〕 ▼連休の前日とあって、夜になると皆そわそわし始め、気が付くと事務所に残ってるのはオレ一人だ。 静かだ。ほんとに静かである。 もしかして、オレは、ロンサム・ジョージかよ。 説明しよう。ロンサム・ジョージとは、ガラパゴス諸島に生息する、ガラパゴスゾウガメの最後の生き残りなのだ。 これ以上のひとりぽっちがありましょうか。 気持ちは分からないでもないが、そこまでひとりぽっちなのかよ、オレ。 大袈裟にもほどがあるが、ついつい、そんな錯覚にも陥ってしまいがちなのである。 そんな中、オレは一人残務整理をするものの、こんな環境じゃ、ちっとも身に入らないよ。 何をするにも、適度な騒音は必要なのでしょう。 1(火) 120 100 〔出戻り〕 ▼気が付けば5月だ。 今日から女子社員が一人増えた。名はI田である。 実のところ、I田は出戻りなのである。 彼女の夢は、スパイのメイドであることは社内のごく一部では周知の事実である。 周知ではあるものの、今一つ意味が分からないのも事実だ。 そんな彼女は、スパイのメイドを夢見て、日々精進し、仕事に勤しんでいたのであるが、2年前退職。 ほどなく、他の会社へ就職したのであるが、どうしても、うちの会社が良いと言う。 よくぞ、そんな奇特な奴もいたもんだと感心もするが、とにかく、戻って来たのである。 そんなんだから、オレは思わず、「お帰り!」と言って出迎えてしまったじゃないか。 byクムラ〜 |