◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ|

/28:朝からイヤな… /27:この時期の気掛かり /26:持ちつ持たれつ /25:北海道物産展 /24:予想通り /23:本日、雨が降ったことで /22:エヴァンゲリオン /21:漂う花粉 /20:今日も引き続き /19:ついにこの季節が /18:芥川賞を読む /17:PHSの解約 /16:診断結果が届く /15:春一番 /14:バレンタインの想い出を語ろうじゃないか /13:マイル /12:何かがいる /11:聞き慣れない着信音が鳴った /10:新幹線は混んでいた /9:3連休なのか /8:でかくなくちゃいけない /7:連鎖する /6:一日会社にいると /5:公園で興じる /4:良くなるとは限らない /3:4ヶ月振り /2:健康診断当日 /1:健康診断前夜/

<2007年 2月>

     腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

28(水) 

〔朝からイヤな…〕

▼朝から何やらイヤな予感がしたが、やはり今日の花粉は凄かった。
風が強いのでなおさらなのだろう。
営業のI藤はそんなことにはまったく何処吹く風である。
「今日の花粉の量は半端じゃなかったなぁ」
そんな話をI藤にしたら、こんな不可解なことを聞いてきた。
「なんでわかるんですか」
「・・・・・」
オレは一瞬、どう答えていいか分からなかった。それにしても、花粉症の人間を掴まえて、なんでわかるんですか、ってことはないじゃないか。
わかりたくなくても、わかっちゃうんだよ、オレにはさ。
確かにI藤にしてみれば、いったいどこに花粉など存在しているのか皆目見当も付かないのだろう。オレにはそれがまるで特殊能力でもあるかのようだ。
まったく羨ましい限りである。


27(火)120 100 

〔この時期の気掛かり〕

▼すっかり2月も終わりが近付いている。
毎年この時期気掛かりなのは人事発表に他ならない。ほんとにもう、毎年同じ心配事をここに記している様な気もする。そして、毎年、取り越し苦労に終わるのである。
名古屋に来てすでに10数年、うちの会社の場合、いつ転勤になってもおかしくない状況なのである。まるでいつ来てもおかしくない東海地震のようだ。
例えがちょっとおかしくないか。
正式発表は3月1日だが、本人への通知は明日あるはずだ。
ジタバタしてもしょうがない。心して待つのみである。


26(月)        60 100 

〔持ちつ持たれつ〕

▼先週の土曜に開催された、PRIDEのビデオをI瀬から借りた。
知っての通り、現在、PRIDEの地上波放送はされておらず、ケーブルTVの有料チャンネルでの放送となっている。したがって、頼みの綱は、ケーブルTV会員のI瀬なのである。ありがたいなあ。
お返しに、WOWOW会員のオレから、UFCをどうぞと言った具合なのだ。
格闘技を知らない人からすれば、いったい何を言ってるんだ、と言うところだろう。
もっともな話である。
単なる格闘技バカの戯言と思っていただければ幸いである。


25(日)120 100 

〔北海道物産展〕

▼目が覚め、時計を見たら驚いたことに、11時半だった。危なく、午後様になるところであった。
なんだ、その午後様って奴は。
オレは知らない。
なにしろ、まったく呆れるばかりの熟睡野郎である。

▼花粉症はすっかり治まっている。薬も必要がない。昨日のあれは何だったんだ。まるで嘘のようである。
それでもやはりマスクは装着し、外出した。

▼近所の某デパートへ行く。目的は恒例の北海道物産展である。
駐車場はもの凄い混み様だ。あれよあれよと言う間に、結局、屋上まで行ってしまった。北海道の魅力をまざまざと見せ付けられた思いである。
いつもの寿司屋でウニ丼を食べ、北海の幸満載の弁当を買う。
そしてついにこいつがやってきた。
「まりもっこり」
北海道に出現した新たなキャラクターである。昨年、北海道へ行った際に見掛けたのだが、あまりもの衝撃的なデザインにオレは見て見ない振りをした。
だってそうだろう。その容姿たるや、顔はマリモであり、上下にはジャージを着ている。ここまではいい。見ると、あそこが、もっこりしているではないか。
ただの、もっこりではない。明らかに自己主張的もっこりだ。
公衆の面前で、そこまで、もっこりさせることはないじゃないか。
しかし、いまこいつが大人気らしいのである。生産もおっつかない状態であると聞く。
そうと聞いたら、仕方がないので記念に買いました。


24(土)        60 100

〔予想通り〕

▼最近、この話題ばかりで恐縮だが、本日、予想通りだったのは、その花粉量の凄さである。今年最高と言っていいのではないか。
なにしろマスクをしてようが、してまいが関係ない。風の強さと相まって、どんな小さな隙間からでも、花粉は進入してくるのだ。
「花粉、さいこう!」などと、わけの分からない発言をしてしまうほど、集中力がどうかしてしまっている。
とにかく、くしゃみを堪えるのがこれほど体力を使うものなのかと辟易するほど辛い。
こりゃ、トマトジュースくらいじゃ手に負えないな。
そして、ついに今年初めて、薬を飲んだのだった。
いやなんだよな、喉が乾いてさ。


23(金)120 100 

〔本日、雨が降ったことで〕

▼微かな期待はしていたが、残念ながら朝から雨なのだった。
まったくもって、予報通りである。大したものだ
この雨は本日限りの、言うならばピンポイントレインだ。
わざわざかっこ付けて言うほどのことなのか。
なにしろ、午後からは晴れ間が出たとは言え、しかしながら雨が降ったことで明日の休日出勤は決まってしまい、いつもの様に早朝から四日市なのである。
明日はすっきりと爽やかに晴れ上がるだろう。
凄そうだなあ、花粉。


22(木)        60 100

〔エヴァンゲリオン〕

▼エヴァンゲリオンが新劇場版として9月に公開されるらしい。
果たして、その内容が気になるところであるが、よく見ると何かおかしい。
ヱヴァンゲリヲン
どうしちまったんだ、これはいったい。
エヴァンゲリオンの「オ」の字が「ヲ」になっているではないか。それよりも何よりも、なんだ、この「ヱ」ってやつは。
ずいぶん探したぞ、この野郎。
なにしろ、ヱヴァンゲリヲンだ。
新エヴァンゲリオンとか、エヴァンゲリオン2とか、帰ってきたエヴァンゲリオンとか言うレベルの話ではない。なんだか至極おどろおどろしい感じさえしてしまうのである。
この様なことから、従来のエヴァンゲリオンとは一線を画したものであることが想像できよう。

シンクロするのはシンジではない。
いったいどういう手段でそうしたのかは分からないが、ヱヴァは見事にシンジにシンクロしているのである。
大あくびをするシンジの口の中を見れば、そこから覗くのは紛れもなく、ヱヴァの顔なのだ。
もしかして、ヱイリアンゲリオンなんじゃないの、それ。
そもそも、そうする意図がさっぱりわからないじゃないか。
そんな、ヱヴァはごめんだなぁ。


21(水) 

〔漂う花粉〕

▼ますます暖かいことになってしまっている。
まるで、漂っている花粉が目に見えるようでもある。いよいよマスクは外せない事態だ。しかし、薬は飲んでいない。今のところの頼りはトマトジュースであり、リコピンの力である。果たして、どこまで頑張ってくれるのか、リコピンは。
そう言えば、最近ヨーグルトの出番がないなぁ。
思えば、花粉症にアロエヨーグルトが良いと言っていたのは、あるある大事典だったのではないか。そんなことを思い出せば、つい疑心暗鬼になってしまうじゃないか。


20(火)120 100

〔今日も引き続き〕

▼今日も引き続きすこぶる天気が良いし、暖かい一日だった。
こうまで暖かいと、もはや暖かい冬と言うよりも、ちょっと涼しい春なのではないか。
そう思えば、気も楽になると言うものだ。
それにしても、どうも身体がけだるい。花粉のせいだろうか。

▼会社のAが箱をひとつ持ってきた。
「これあげます」
「なんだこれ」
「珍しい果物なんですけど、ネットで買ったんですよ」
聞けば、パッションフルーツだと言う。確かに食ったことがない代物である。
これ、みんなで分ければ良いのかと聞いたら、分けるほどはないのでそのまま持って帰ってくださいと言うので、帰宅して開けて見たら、12個も入っているじゃないか。
しかし、とてもそんなに入ってるとは思えないほど軽い。
超軽量果物とはこのことか。
そんな果物聞いたことないけど。
とにかくこれは、丸かじりでいけるのか。切らないといけないのか、砂糖をかけるのか、塩をかけるのか、ねじるのか、叩くのか、頭の上に載せるのか。
まずは食べ方をどうにかせねばなるまい。


19(月)        60 100

〔ついにこの季節が〕

▼どうしちゃったんだってくらいに暖かい。車内は冷房である。
そして、花粉。
かなりきつい。今年は少ないと言う話だが、もしかして、昨年より多いんじゃないの?
そんな愚痴が出るほど、花粉の到来が早い気がするのだ。
そしてついに、マスク完全着用となった。
まるで、キャシャーンないし、カラス天狗の様なあれだ。
これから3ヶ月もの間、正体不明状態である。
長いな。


18(日) 120 100

〔芥川賞を読む〕

▼芥川賞受賞作品の青山七重著「ひとり日和」を読んでみた。
内容と言えば、智寿と言う二十歳の女性が、おばあさんと一緒に生活を始めると言う、何の変哲もない話なのである。
それは、ほんとに普通の日常風景なのであるが、特筆すべきはその描写力にあると言えよう。
まるで目に浮かぶような佇まいと、手に取るように理解できる心理描写。これが、この小説の凄いところなのではないか。
たんたんと読み進み、気が付いたら終わっていた。
ちょっとまて。落ちがないんじゃないか。いや、見落としているだけなのかも知れない。
無闇に落とせばいいと言うものではないだろ。

▼今年初G1はフェブラリーステークスであった。
なにしろしばらく的中がない。ここはなんとしてでも当てなくてはならないだろう。その意気込みで、朝っぱらから2時間掛けて予想をした。
東京マラソンを見ながらではあったが、ほんとに真剣に考えた。
その甲斐なく馬券はあっけなく外れました。


17(土)         60 100

〔PHSの解約〕

▼使わないのにいつまで持っていてもしょうがないので、PHSを解約することにした。
もう6年近くになり、少々愛着もあるのだが、意味もなく基本料金を払っているバカもいないだろう。
手続きのため、近くのドコモショップに入る。

「機種変はしないですか?」
「まだ機種変して間もないから、しないよ」
予想通りの売り込みに、オレは冷たくあしらった。
すると、思いも掛けない事実を告げられたのだ。
「そうだったんですか。PHSの同時解約で2万円の値引きがあったんですが」
「なにぃ!」
まったく寝耳に水のことであった。
2万円の値引きと言うことは、3万円ほどもする最新機種が、1万円で買えると言うことだ。これは大きい。
そこでオレは少し考え、そして決心した。
「解約やめます」
月々の基本料金を払ったとしても、次の最新機種購入でじゅうぶんお釣りがくる。
まだもう少し、PHSパルディオとの付き合いは続きそうである。
使わないけど。


16(金) 120 100

〔診断結果が届く〕

▼先日行なった健康診断の結果報告書が届き、ワクワクしながら封を開けた。
ワクワクする意味が分からない。
見ると、再検査項目があるではないか。
確かに血圧は少々高めだったので、あるとすればこれかと思われたが、血圧に関しては、要経過観察であった。だったら他に何があるんだ。他にウィークポイントがあったのである。
脂質。つまり、コレステロールだ。
なにしろそれは、年々高くなっており、昨年はギリギリ基準範囲だったのだが、今年はついにアウトとなってしまった。
「脂質について、二次検査を要します」
そう記されているものの、そんなにせかされたって、急に良くなるわけないじゃないか。

そもそも、コレステロールの意味自体良く分かっていない。
ラコステのロールならまだ分かりようもあるが、コレステのロールである。
いったい、どんなロールなんだよ、それ。
いや、まてよ。うっかりしていたが、もしかしたら、コレステのロールなんかじゃなく、コレスのテロールかも知れないぞ。
一見、妙案の様だが、実はますます事態を複雑にしているようで愉快だ。
何を言ってるんだ、オレは。

思えば、おふくろがコレステロール持ちであった。遺伝なのかも知れないな。
血圧が高めなのも、関係しているのかも知れない。
とにかく、なんとかしなきゃな。


15(木)         60 100

〔春一番〕

▼昨日とは打って変わって非常に寒い。しかも、もの凄い風である。
これが、あの春一番と言う奴か。
春一番と言って思い浮かぶのは、たいていの場合これだろう。
キャンディーズ。
くれぐれも南海キャンディーズではない。
往年の名曲「春一番」を踊って歌った3人組である。
いまだにこれなのかよ。
他に思い浮かばないのだから仕方ないよ。

こんな歌詞だった。
♪もうすぐは〜るですねぇ、ちょっと気取って見ませんかぁ♪
♪風が吹いて、暖かさを運んできましたぁ♪
なんて、爽やかで穏やかなんだ。
このように、この歌における春一番のイメージは、なんだかとても平和的である。
だがしかし、このイメージに比べて実際は強烈かつ熾烈であり、気取って、のほほんと風を身に受けて、もうすぐ春ですね、ってことはないじゃないか。
春一番は、そんななまやさしいものではないのである。
このように春一番は必要以上に美化してはいけないと言えよう。
それでも、あとひと月もすれば、桜の便りがやってくるのだから不思議である。


14(水) 120 100

〔バレンタインの想い出を語ろうじゃないか〕

▼バレンタインの想い出を語ろうじゃないか。
オレが高校の頃のバレンタインデーの想い出である。
その頃オレは新聞少年だった。まだ暗いうちから、しゃきしゃきと元気良く、新聞を配る毎日であった。
あるときから、女の子とすれ違う様になった。その娘もまた新聞配達をしており、いつも同じところで出くわすのである。
「おはよう!」といちおう挨拶は交わしていたものの、相手の名前も、住所も知らない。

そしてやがて、バレンタインデーがやってきた。
いつものように、同じところでその娘と出くわす。そしてオレはいつものように「おはよう」と挨拶をした。すると、その娘はオレの方に向かって走り寄って来るではないか。
オレの正面に立つと、その娘は「はい!」と言って、オレに小箱を渡した。そして渡すなり、走り去って行ってしまったのである。
突然のことにオレは何も言うことができなかった。
でも、なんとも言えず、嬉しかったなあ。

明くる日、オレはその娘にお礼を言うつもり満々であった。しかし、予定通りに事は運ばなかった。
そのときオレは16歳だったはずだが、その娘が年上に見えたのだろう。何を思ったのか、オレはその娘の歳を聞いてしまったのだ。それがすべての失敗であった。
「きみ…17さい?」
するとその娘の顔はいきなり曇り、そして一言こう言ったのだ。
「失礼な…」
オレって、失礼なのか。
失敗したと思ってももう遅い。その娘はぷぃとそっぽを向き、そのまま立ち去ってしまったのである。

「17歳」と指摘したことがどれほどいけないことだったのか、うぶなオレにはまったく理解不能であった。考えてみればたいていの場合、女性は若く見られる方が嬉しいに決まっている。だったら、本当は17歳よりも若かったのだろうか。
だがしかし、17歳だよ、17歳。
17歳と言えば、セブンティーンではないか。セブンティーンと言えば、若者の代名詞だろう。それなのになんだ、その態度は。
確かに、10歳の娘を17歳と言っちゃまずいかも知れないし、30歳を17歳と言うのも、ちょっと行き過ぎだ。
しかし、例え違ったとしても、1歳や2歳のことだろう。
それくらいの誤差があったところでどうだと言うんだ。
しかし、現実は失敗の何者でもなかったし、なぜかそれきりその娘とは会わなくなってしまったのである。
甘く間抜けな香りのする、そんなバレンタインの想い出なのだった。

そして今日、いつものコンビニでいつものおばちゃんからチョコレートを貰った。
オレはけっしてそのおばちゃんの歳は聞かない。


13(火)         60 100

〔マイル〕

▼会社のI瀬はマイルを貯めていると言う。
使うカードは航空会社のものだけと徹底しているらしいし、買い物は専らカード支払いだと言う。
そのお陰でけっこうマイルは溜まるらしいが、しかしながら期限は3年と言うこともあり、たまに無理にでも使わなけりゃならないこともあって、そんなときはこんな具合だそうだ。
ふらっと寿司でも食いに函館まで行くかぁ。
なにしろ、ふらっと、だ。
ふらっとタクシー気分で飛行機に乗るなんて、通常はそんなバカげたことは考えられないだろう。しかし、マイルだ。マイルはかくもリッチな気分にさせてくれるものなのか。
羨ましいぞ、マイル。
ところで、なんでマイルなんだ。


12(月) 120 100

〔何かがいる〕

▼つい先日のことである。車内に置いてあったチョコレートを食べようと手に取ったら、袋が破れていた。さしずめ、ダッシュボードの下に突っ込んだ際、何かに引っかけたんだろうと、そのときは特に気にもせず食べたのだが、今日見ると、また違う袋が破れていた。しかも、こともあろうに今度はチョコレートに囓り跡があるではないか。
囓り跡と言うことは何者かが車内に進入したに違いない。
けっしてオレの囓りかけではない。そんなくだらない落ちはかなりまずい。
だとすれば、いったい何者なんだ。
ネズミだろうか、モグラだろうか、それともネコなのか。
どれもこれもどうしたって車内に入る余地などなさそうだが、だとすれば可能性のあるのは、小さな小さなこびとさんくらいなものだろう。
「出ておいで、こびとさん!」
いくらそう叫んだところで何の気配もない。
そりゃそうだろう。
呼んでノコノコ出てくるような間抜けなこびとなんかいない。
こびとは皆お利口なのか。
そんなことよりも、何者かが車内のどこかに住んでいるような気がして、なんだか落ち着かないよ。


11(日)         60 100

〔聞き慣れない着信音が鳴った〕

▼車を発進させるなり、携帯からPRIDEのテーマの着信音が鳴った。
PRIDEのテーマは北海道の実家と言うことになっている。アップテンポでテンションも最高潮に達する曲だ。それが実家からの着信音なのである。なぜPRIDEなのかと問われれば、何の意図もないよ。

運転中だったので、ぶちっと切ったものの、携帯に掛けてくるとはいったい何事だろうと心配になり、ハンズフリーのイヤホンを耳にはめ、実家に掛け直した。
母さんが出た。
「何かあったのか?」
オレはいきなり問い掛けた。
「こっちは何もないさ。そっちは何かあるのかい。変わりがなけりゃそれでいいさ」
いつもと変わらぬ、畳み掛けるようなしゃべりだ。どうやら心配は無用だったようだ。
きっと何かを感じて電話してきたんだろうな。虫の知らせと言う奴か。
ちょっと待て、いったい何を感じたと言うんだ。
何かしら己の身が心配になるのだった。


10(土) 120 100

〔新幹線は混んでいた〕

▼新幹線は混んでいた。
連休初日なのである。京都観光なのか、それともUSJにでも行くのだろうか、車内はウキウキ気分な家族連れやカップルで賑わっている。
それに比べて、ブルーな気分でスーツ姿のなんと場違いなことか。

大阪は、昨年の6月以来なのだった。
そんな久しぶりの大阪で、10時から18時までみっちり会議である。
そこまでみっちりやる気持ちが分からない。
昼飯を食ってからの午後の眠いことと言ったらなかった。
それでも会議が終われば、気分はすっかり清々しく、その達成感に満足しつつ、寄り道もせず逃げるようにして名古屋へ帰還したのだった。


 9(金) 

〔3連休なのか〕

▼昨日に引き続き、早朝から四日市方面へ。
トラブルが多発し、ほんとに疲れた一日であった。
夜、会社に戻り、一人寂しく残業。
どうやら世間は、明日から3連休だと言うではないか。
しかし、オレは出ずっぱりである。どう出ずっぱりかと言うと、まず、明日は会議のため大阪出張だ。この忙しいときに会議とはなんだ。
しかしながら、明日が会議であるという事実は如何ともし難く、こうなったら、すねるしかないだろう。誰も見てないけど。
ま、往生際良く受け止めるしかないな。


 8(木)         60 100

〔でかくなくちゃいけない〕

▼今読んでいるのは、司馬遼太郎のエッセイ集「歴史と小説」である。
昭和40年前後の随筆を再編集し、文庫本化したものであるが、ほんとにこれが40年近くも経っているのかと思うほど古さを感じさせない。ま、内容自体、古い昔のことを語っているのだからそう言うものなのかも知れないな。

坂本龍馬の魅力について書かれている項がある。
龍馬は細かいことに固執しないし、行動はいつも無私である。これはいったいどう言うことなのか。
司馬遼太郎は言う。
ちょっとした希望だと絶望するかも知れないが、希望が極度に大きいと簡単には絶望しないし、つまらないことには怒らない。要は、龍馬の思考の次元が、普通の人より一段と大きいのだ。
志が巨大と言うことなんだろう。
ああ、そうか、それなんだな。
やっぱり、希望はでっかくなくちゃな。それでなけりゃ、大きな人間になれるわけがないのだ。
さて、どうやって捜そうか、でっかい希望。オレの場合、まずはそれからなのである。


 7(水) 150 100

〔連鎖する〕

▼営業のTが事故ったとの連絡。本人からの連絡だったので当人は無事なのだろう。
どうやら相手は原チャリだったようだ。

その昔、バイクと接触事故をした時のことを思い出す。
あれは確か、横浜だったな。
右折する際、直進してきたバイクがオレの車の横にぶつかり、横転。バイクの運転手は当然放り出される。あの時は本当に焦った。相手に命の別状はなかったものの、骨盤骨折をしており、すぐさま入院。
オレは少しでも誠意を見せようと、菓子折や果物など持参して、ひつこいほど見舞いに通ったのではなかったか。運良く、相手はいい人で、奥さん共々、事故はお互い様だからと、言ってくれ、非常に救われたのを思い出す。

今回、Tの相手もバイクだったわけだが、よくよく聞けば、向こうが勝手に転んで、すべった揚げ句にぶつかってきたらしいし、そもそもノーヘルってことはないじゃないか。
それじゃ、たんこぶの一つや二つできたって不思議じゃないだろう。
つくづく災難なのは、Tの方なのだった。

先立ってのオレの追突といい、今回の事故といい、得てしてこの様な類は連鎖するものである。
みなさん、十二分に注意しましょう。


 6(火) 

〔一日会社にいると〕

▼久しぶりに、終日会社にいた。
今日の最高気温は17度だったと言うが、室内にいたためその実感はない。
しかしながらこれだけ暑いと、そろそろ心配になるのは花粉に他ならないだろう。
現にぼちぼち飛び始めていると言うし、マスク姿の道行く人を見掛けるようにもなってきた。
いよいよ来たか、と言う思いでいっぱいである。

それにしても、一日中室内にいると、何が疲れるかって、目がほんとに疲れる。
パソコンの画面を睨みっぱなしなのだから、それもまあ当たり前だろうな。

昨日から社内のネットが繋がらない。原因が良く分からないと言う。
なければないでなかなか不便なものである。
最近それほど意識していなかったが、それだけ、ごく当たり前の存在となってきたのだろうな。
夕方になり、復旧したと言うものの、まだメールが送れたり送れなかったり不安定この上ない。この不安定と言うところに、原因不明の根源が隠されている。
オレの頭が不安定なのも、原因不明なわけが分かるだろう。
しかし、サーバーほど緻密ではないんだよ、オレの頭は。


 5(月) 120 100

〔公園で興じる〕

▼なんだろうな、この暖かさは。
弾みで桜のつぼみも膨らんでしまいそうな、そんな陽気である。

▼昼間、通り掛かった公園でバトミントンに興じるカップルを見た。
いっそう春の陽気さを感じ、1時間後、再びそこを訪れると、そのカップルはまだバトミントンをやっていた。なかなか元気が良くて仲の良い二人なんだなと感心もし、4時間後行ったら、いまだにバトミントンはないじゃないか。
だって、4時間だよ、4時間。
バトミントンの選手だってそこまでやるものは稀なのではないか。
その情熱に、ほとほと参りました。

▼帰宅するなり、バタバタと支度し、K−1MAXを観戦、そして、UFCデビューのミルコ・クロコップ戦を観戦した。
PRIDEを離れたミルコだが、その入場曲を聴いて感動した。
それはまさしく、PRIDEのテーマだったのだ。
PRIDEのテーマに乗って颯爽と入場するミルコ。
PRIDEに対するせめてもの恩返しなのか。それとも、PRIDEの代表として挑む気持ちの表れなのか。
今後もミルコから目が離せないのである。
ミルコ、ボンバイエ!


 4(日)         60 100

〔良くなるとは限らない〕

▼Windows メディアプレーヤーが11にバージョンアップしていたので早速インストールしたら、とたんにパソコンの調子が悪くなった。
一応、XPも対応しているようだが、やはり基本的には、ビスタで最適な設計なのだろう。
必ずしも、アップデートして良くなるとは限らないのである。
仕方ないので泣く泣くバージョンダウンした。
いまが快適なら、それ以上を望むべきじゃないのかもな。
でもやっぱり、ビスタは見てみたいよ。

▼うっかり忘れるところだったが、今日は愛知県知事選挙の投票日なのだった。
うっかりするくらいのことであったが、せっかく思い出したので足を運び、投票証明のしおりを貰って来た。
それにしても、なんだか凄いことになってるんだな、今回の選挙は。
単なる地方選挙が、全国に注目されているのである。この結果如何で大臣が辞任するかどうかの瀬戸際らしいのだ。
なにしろ一進一退の攻防である。一瞬にして当選が決まった、あの宮崎県知事選とはまったく違う状況である。
とは言っても、オレにはなんの関わりもないけどさ。


 3(土) 120 100

〔4ヶ月振り〕

▼今週を逃すと、このあといつ行けるか分からないことになる。
オレは危機感を覚え、思い切って床屋に行った。
ポイントカードを見ると、4ヶ月振りであった。
よくもまあ、ここまでもったものである。持ち前の気力意外にないだろう。
気力で毛髪の成長を抑えられるのか。あるとすれば、これが噂の毛髪力なのか。
そんなことは聞かれても知らない。

タイミング良く、待合いに誰も客はおらず、新聞を開いた途端に呼ばれた。
いつもどおりでいいですね、と言われ、オレはいつもどおりでいいですと答え、淡々と作業は進んだ。
初めてお目に掛かる出川哲朗似のスタッフが鬱陶しいくらいにやたらと気を使う。
一回の洗髪に、「痒いところはないですか」を5回は聞いたのではないか。
思わず、「お尻が痒い」と言おうと思ったが、今回は勘弁した。

有線のBGMは、どういうわけか最初から最後までポルノグラフイティだった。ポルグラチャンネルでもあるのだろうか。
作業はつつがなく2時間で終了。
次いらっしゃるのは5月ですね、とスタッフに言われ、あはは…と意味のない笑いを返し、店を出たら、頭が寒かった。


 2(金)         60 100

〔健康診断当日〕

▼健康診断のため、病院へ直行する。
この病院は建て替えたばかりであり、以前は受診者がひしめき合い、わけもなくイライラしてしょうがなかったのだが、いまは非常に広々としていて、しかも1フロアーですべての検査ができる様になっており、至極快適である。

さて、健康診断である。
検査は淡々と進み、そしてオレにとって問題の検査がやってきた。
血圧検査である。
こうなったら、気持ちを落ち着けることに専念するしかないだろう。緊張すれば、血圧なんかは、たちまち上昇するのだ。

呼ばれて中に入った。まずいことに中にいたのは若い看護婦さんだった。
こんなことに負けてはいられない。昨日説明したように、若い看護婦さんは血圧測定には非常に不利なのである。
オレはとことん冷静を装い臨んだ。

結果が画面に表示された。オレはその数値を見、そして感想を述べた。
「まるで測ったかのように切りの良い数字ですね」
ちょっとまて。
いままさに測ったんじゃないのか。
測ったものに対して、測ったかの様、ってことはないじゃないか。
冷静を装ってはいたが、こう言うところでボロが出てしまうのだ。

結果は例年通りのちょっと高めであった。
「もしなんでしたら最後にもう一度測り直せますけど、どうしますか」
看護婦さんのその優しい言葉に、オレは、せっかくなのでもう一度挑戦させてくださいと、握りこぶしを握って言った。
そして、再トライである。

今度はさっきの若い看護婦さんではなかった。ホッとしたやら、ガッカリやらで再び検査に挑んだ。
結果が出た。
見ると、上の数値が下がっているではないか。思わず、心の中でガッツポーズをした。しかしその喜びも束の間、下の数値を見て愕然とした。しっかり上がっているのである。
いったいどういう理由でそんなことになるのか、まったく意味が分からない。
そんなことを悩んでいてもしょうがない。結果は結果として厳粛に受け止めるしかないだろう。
オレは最後の希望を看護婦さんに伝えた。
「いいとこ取りでお願いします」
その希望は一笑に付された。


 1(木) 120 100

〔健康診断前夜〕

▼明日はいよいよ健康診断である。
したがって、9時以降は断食しなければならない。
だんじきである。
修行かよ。
コンビニ弁当を会社で食べ、再び残業へ。
こんな状態じゃ、診断結果が良い分けないだろう。特に心配なのは、このあいだ最高値を記録した血圧である。どうしたらそんな数値が出るのか、いまだに不可解極まるのだが、出てしまったものはしょうがない。
その結果を厳粛に受け止め、慌てて飲みだしたのはトマトジュースだ。こうなったらリコピン頼みである。しかし、すでに遅かったと言えるのではないか。たかだか数日でリコピンが体内に循環するとは思えないからだ。
あとは明日、血圧検査の担当が若い看護婦さんでないことを祈るばかりだ。
若い看護婦さんは危険である。ただそれだけで、血圧20ポイントは上昇するのではないか。
なんてうぶなんだ、オレって。
うぶに高血圧は似合わない。




byクムラ〜





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