◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ|

/30:虚しいニュース /29:番号は教えられない /28:さし当たって復旧 /27:復旧作業中である /26:ジャパンカップの感動と起動不良との戦い /25:ばんえいの廃止 /24:ジャパンカップへの決意 /23:デザートを食う /22:送別会である /21:綴ったものの /20:同類のバカ /19:ペースメーカーの使命 /18:季節外れ /17:ディープインパクトの失格 /16:受話器に向かい、そして名乗る /15:ほうきがないから /14:そして司会 /13:買い換えを勧められる /12:予期せぬエ杯 /11:紅葉狩りには早いんじゃないか /10:時代はブログ /9:独り言 /8:天気は良いが /7:ついに秋本番 /6:司会なのか /5:動き回る /4:蛍光灯切れる /3:演奏が聞こえてきた /2:たまる /1:残すところ/

<2006年11月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

30(木) 

〔虚しいニュース〕

▼天気はすこぶる良いが、急に冷え込み始めた。
考えてみればいま冬じゃないか。11月も今日で終わりなのだから寒いのは当たり前である。いままでが暖か過ぎただけの話である。

▼仕事先でふと出身地を聞かれ、北海道だと答えたら、なぜか驚かれ、更に北海道の何処だと言うので、たぶん言っても分からないですよ、と言いながらも、一応、「美唄と言うところです。美しい唄と書いて美唄です」と答えたら、やっぱり知らなかった。
夕方、その人から呼び止められた。
「さっきテレビに出てましたよ、美唄」
やけにタイミングがいい話である。
「いきなりタイムリーじゃないですか。それでなにで出ていたんですか?」
全国ニュースで美唄が話題になることと言えば、てっきり、マガンか、高速道路の玉突き事故かと思われたが、まったく違っていた。
「自殺があったらしいよ、中学生の」
まったく喜ばしい話題ではなかった。
まるで他人事の様に聞いていた昨今の自殺のニュースであるが、我が故郷、しかもあんな小さな町での事件ともなると、なんだか非常に虚しい気持ちになるのだった。


29(水) 120 100

〔番号は教えられない〕

▼オレの携帯に客先のK氏から電話が入った。何やら深刻そうな声で、営業のI藤の携帯番号を知らないかと言ってきた。
とっさにオレは考えた。I藤、何かやらかしたに違いない。
だったら教える分けにはいかないだろう。
「I藤の携帯番号ですか? あのぉ、いまアドレス帳手元にないんで…」
我ながらなかなかの機転と言えよう。だがしかし、いまどき、アドレス帳ってことはないじゃないか。実際持ってないし。
それでもなんとか客先K氏の問答を交わすことができた。
その後、I藤に聞いた。
「Kさんから電話なかったか?」
そう言うと、I藤から予想外の返答が返ってきた。
「あれ? なんで知ってるんですか。もう参りましたよ。待ち合わせ場所のKさんの会社で待っていて、さっぱり来ないと思ったら携帯に電話が入って、忘れてた、って言うんですよ、Kさん」
やらかしたのは、I藤ではなく、客のK氏だったのです。
疑って悪かったよ、I藤。


28(火)         60 100 

〔さし当たって復旧〕

▼昨晩ようやく母艦パソコンが復旧。
復旧と言っても完全ではないが、どうにか立ち上がるようにはなった。
原因はどうやら、ウルトラATAボードにあることを突き止めた。これ買ってからもうずいぶんになるからなあ。思えば、現在のマシンの前のマシンにすでに付いていたのではなかったか。因みに現在のマシンを組んでもう2年半である。
ウルトラATAボード。
何がウルトラなのか良く分からないが、きっとスーパーじゃダメだったのだろう。
要はハードディスクなどのIDE機器を増設するためのインターフェースである。
不具合の原因なが何なのか良く分からないが、まあ、老朽化に他ならないだろう。これだけ毎日酷使しているのだから、どれがどうなってもおかしくない。
それにしても凄かったなあ、ほこり。
マシンの中は様々な機器でごった返しているが、そのごった返した中を更にほこりがごった返している。これじゃ、おかしくなるのも無理ないな。


27(月) 120 100

〔復旧作業中である〕

▼いまだに母艦パソコンの方は、復旧作業中である。
じゃあ、この日記はどうやってアップしてるかと言うと、長年苦楽を共にしてきた、愛機HP200LXで行っている。いまだに主力級で使い続けているのだからたいしたものと言えよう。
元祖PDAとも言える、このDOS白黒液晶マシンでサイトを見るのはかなり困難だが、ファイルをアップするくらいのことは容易にできる。特筆すべきは呆れるほどのその省燃費性である。いまどき単3電池2本で10日も動くパソコンなんかどこを捜したってないだろう。
したがって、こんなときだからこそ、HP200LXなのだ。
HP200LX。
オレは敢えて言おうじゃないか。お前こそ、サバイバルパソコンだ。
声高々に言ってるが、嬉しいのか、それ。


26(日)         60 100

〔ジャパンカップの感動と起動不良との戦い〕

▼起きたらすっかり真っ昼間だった。
寝過ぎて少々首が痛い。睡眠不足は体に毒だが、睡眠過多もまた体に毒らしい。

▼ジャパンカップであった。
そして、感動のディープインパクト復活劇。
終わってみれば、何も心配することはなかった。最後の直線は彼らしい突き抜け方であった。
お陰で馬券も5点で仕留めることができ、改めて、ディープありがとうと言いたい。
残るは有馬記念の一戦のみ。
必ずや、我々の前で有終の美を飾ってくれることだろう。

▼パソコンの起動不良。
久しぶりのことである。
なにしろ原因が分からない。電源を入れても、何度リセットしても画面は真っ黒なままだ。
面白くもなんともないが、今後のためにこの日記に記しておくことにする。
まずこう言うときは他のハードディスクを疑ってみる。
そこで、システムドライブ以外のドライブをすべて外してみた。しかし、それでもダメだ。
修復セットアップを試みる。しかしなぜか途中で意味不明のエラーが出る。
こうなったら、ドライブを復元するしかないだろう。
こう言うときのために、週に一回、システムをバックアップしているのだ。
なんて用意周到なんだろう、オレって。
それもこれも、これまでに何度もハードディスククラッシュの憂き目にあっているがゆえである。
だがしかし、ここでも問題は発生した。肝心のバックアップファイルの入っているドライブが認識されないのだ。なんてこった。これじゃバックアップの意味がないじゃないか。
途方に暮れるオレ。
いったいオレが何をしたって言うんだ。ちょっと寝過ぎたのがいけなかったかな。
関係ないけど。
もはや、Windowsの起動画面が懐かしくも感じられる。
こうなればもうこれしかないだろう。
いや、他にもあるけどね。
回復コンソールから、Cドライブのチェックディスク(chkdsk /r)実行である。
しかし、これが時間が掛かること掛かること。1時間経過してもまだ終わらない始末だ。
やがて1時間半ほど経過したところで、「ひとつのファイルの破損があったが、修復しました」とのコメントが出て終了。そして再起動。
息を飲み、画面を見守る。
立ち上がったかぁ、一瞬、そう思われたが、その期待も束の間、なぜか Windows のインストール途中の画面が現れた。そのあげく、未知のエラーが表示され終了。
ちょっと手間取りそうだぞ、こりゃ。


25(土) 120 100

〔ばんえいの廃止〕

▼北海道には様々な風物詩があり、スキー、雪だるま、かまくら、しもやけ、あかぎれ、など枚挙にいとまがないが、それぜんぶ、寒いのばっかりじゃないか。
まあ、北海道だからしょうがない。
その北海道の風物詩の代表のひとつに「ばんえい競馬」があるのではないか。
サラブレッドの倍ほどもある馬が、でかいそりを引くレースである。
何年か前、帰省した折りに観戦したが、非常に迫力があり楽しかった覚えがある。
そして今日、残念な記事を目にした。
ばんえい競馬が廃止になると言うのだ。
地方競馬も経営が困難な昨今、ばんえい競馬もまた然りなのだろう。
本当に残念でならないが、夕張の悲惨さを考えれば、赤の他人がそんな無責任で安直なことなどけっして言えるはずないよな。
なにしろ、オレたちの知らない陰でいったい何が起きているのか、常に油断がならない社会、それがいまのこの現代社会なのではないか。
もうちょっとどうにかならないものなのか。
そう思いつつ、オレはただ毎日を流されていく。
なんて無力なんだ、オレってやつは。


24(金)         60 100

〔ジャパンカップへの決意〕

▼今週の一大イベントと言えば、そう、ジャパンカップである。
言っておくが、ジャパンカップと言ってもサッカーではないし、バレーでもなく、ましてやケン玉でもない。
どこから出てくるんだよ、ケン玉って。
いまや、ジャパンカップと言えば、競馬のジャパンカップである。
オレの場合だけど。
明日の土曜は、ダートが行われるし、日曜は芝のレースが行われ、そこにはいよいよあのディープインパクトが出走するのである。
このレースの注目はと言えば、ディープインパクトが果たして勝つのか負けるのかの一点尽きるだろう。
引退まであと2戦。前走の凱旋門賞でミソを付けてしまったゆえ、絶対に負けられないのである。本人も並々ならぬ決意で挑んでくるに違いない。
今頃、厩舎でこぶしを握りしめ、さぞかしテンションを上げていることだろう。
ちょっと待て、馬にこぶしはないじゃないか。
しかしながら、心配なのはリズムである。
人間もそうだが、馬においても然りだ。一度崩したリズムは、なかなか元には戻せないのではないか。ディープならばそんな不安も杞憂に終わる可能性は大だが、競馬に絶対はないのも確かだ。
馬券的にはオレ自身、ディープとはなかなか相性が良く、けっこう儲けさせてもらっている。ガチガチの一番人気、ディープを軸にしてもなかなかの配当にありつけているのである。
つまり、ディープは穴馬を連れてきてくれるありがたい馬であると言うことが言えるだろう。そんなありがたいディープを今回もないがしろにできる分けがないじゃないか。
そんなどうでもいい決意をした次第です。


23(木) 

〔デザートを食う〕

▼天気予報に反し、雨は降りそうで降らなかった。
暇を持て余していたので、名古屋ドーム横のイオンへ行く。
シーズン中は野球の客とでごった返しているらしいが、いまはオフであるため、その心配もない。
特にさして目的もなかったため、行き当たりバッタリ彷徨いた。

デザートフォレストなる店に出くわす。これがあの有名なお菓子の店か。
店内はケーキを求める客でごった返している。
柄でもないがせっかくなので、チョコレートとモンブランのケーキを二つ買い、食べた。
できれば計算はしたくはなかったが、コーヒーと合わせて1500円であった。
その後食べた豚丼は650円だったことを思えば、呆れるばかりだな、ケーキってやつは。
やはりケーキは高級食物なのである。
まあ、たまには良しとしようじゃないか。


22(水) 120 100

〔送別会である〕

▼本社から出張で来ているK藤の仕事ももうすぐ終わる。そして今日、送別会を行なった。
最後に名古屋の味を噛みしめてもらおうと、会場は手羽先のやまちゃんである。
主役のK藤は主役らしく、見事な酔っぱらい振りを見せ、終いにはすっかり潰れてしまった。
人に酒を勧めまくる割に、めっぽう弱いんだな、おまえ。
1次会にして主役がこんな状況であったため、2次会があるわけはないだろう。
千鳥足のK藤をホテルまで送り届け、無事送別会は終わったのだった。


21(火)         60 100

〔綴ったものの〕

▼昔、同じ部署だったS屋さんが、現在、仕事で非常にピンチであるという。
いま鹿児島へ行ってるらしいが、そこでの仕事が超ハードらしく、いまにもノイローゼになりそうな、そんな状態であると言う。
久しぶりにS屋さんの名前を聞いて、ふと思い出したことがあり、それをこの日記にいったんは綴ったものの、なんだかまずい話の様な気もし、結局削除した。
まずはいまの仕事をなんとか乗り越えて欲しいと願うばかりなのである。


20(月) 120 100

〔同類のバカ〕

▼同僚I瀬から借りていたPRIDEのビデオをやっとこさ返した。
思えばすでに1ヶ月経っているのではないか。
それもそのはず、合計10時間もあるのだ。毎日1時間見ても10日は掛かる代物である。
生放送をそのまま撮ったと言うからそんなことになってしまうのだろう。
しかし、PRIDEはいまや貴重である。フジテレビが撤退してからというもの、ちょっとやそっとじゃ見ることはかなわない。現地へ行くか、もしくはスカパーの有料チャンネルを見るかだ。
I瀬はそのスカパーの会員である。
まったくもう、願ったりかなったりだよ。
お返しに、WOWOWのUFCを提供しようじゃないか。
何のこと言ってるのかよく分からないと思うけど。
とにかく、やっと身近に格闘技談義ができる奴、すなわち、我が同類の格闘技バカができたかと思うと嬉しい限りなのである。


19(日)         60 100

〔ペースメーカーの使命〕

▼起きたらすでに昼近くだった。したがって定かではないが、まず間違いなく、朝から雨である。
テレビを付けるとマラソン中継だった。
雨の中の東京国際女子マラソンである。
大方の予想通り、高橋と土佐のマッチレース。しかし、レース中盤まで、トップグループには3人いた。
どうやら一人はペースメーカーらしい。
このペースメーカーってやつは、何者なんだ。
持ち時計もなかなかのものを持っているし、足取りも他の二人よりもむしろ軽やかに見える。
ふと、このペースメーカーに関して、ひとつの疑問が生じた。
勝っちゃいけないのか?

走っているうちにふと、ペースメーカーが気付く。
「あれ、調子いいぞ」
気が付けば独走だ。そうして、そのまま快調なペースでゴールまで走りきってしまう。そんなことが果たして許されるのだろうか。
それとも例えば、競馬のレース中、落馬して空馬のままトップで走りきってしまう馬の様に、「いて、いないもの」扱いなのか。

やがて、そのペースメーカーは自ら離脱していった。
それがペースメーカーである。
いくら調子が良くても、ペースメーカーは最後まで走ってはいけないことになってるらしい。

レースの方は予想外の高橋失速で3着。やはり、もうダメなのかも知れないな。
もはや、Qちゃんは、旧ちゃんなのか。


18(土) 

〔季節外れ〕

▼新聞の一面にどうにも解せない写真が目に止まった。
桜である。
いくらなんでもこんな時期に桜はないじゃないか。
しかし、いままさに咲いている桜らしく、どうやらそれは四季桜と言うらしい。
さっそく、見に行った。
場所は豊田市小原町。猿投グリーンロード中山インターを降りて15キロである。
渋滞覚悟で行ったが、それほど混んでいなかったし、駐車場もすんなり入ることが出来た。昼までに来れば大丈夫そうである。
会場は小原町役場横の広場であり、駐車場は無料。出店なんかも当然の様に出ている。
そして、問題の桜はと言うと、ちゃんと咲いているのである。
春とこの時期の2回咲くと言うから、まったく不思議な桜であるが、しかし、四季桜じゃなくて、二季桜じゃないの、それ。
ま、そんなことはどうでもいい。
春の桜に比べるとやはり咲きっぷりは少々寂しい気もするし、色付きも地味な感じもするが、この時期に咲いてるだけでもたいしたものだろう。
そもそも、紅葉と桜のコンビネーションなんて、なかなか見られる物ではないよ。
それだけでも価値があると言うものである。
それにしても知らなかったなあ、四季桜。
これだけ長く住んでいても、まだまだ知らないところはあるものだな。

四季桜

四季桜


17(金) 120 100

〔ディープインパクトの失格〕

▼ディープインパクトの凱旋門賞失格が決定した。まあ、予想通りの結果ではあるが、やはり関係者のショックは相当なものだろう。なにしろ何ヶ月も準備して出走したあげく、賞金はおろか、罰金まで取られたのだから、その残念がりはよほどのことに違いない。こうなったら次週出走のジャパンカップは絶対に負けられないだろう。もし負けたら、ことである。種牡馬としての価値は現在50億とも言われているのだ。これ以上の失敗は許されないだろう。それだけに陣営のプレッシャーたるや相当なものに違いないのだ。

▼そのディープインパクト以上の価値を叩き出したのは、西武の松坂である。
60億と言う入札額は、いったいどれほどのものなのか想像しにくいものがあるが、かいつまんで言えば、1年に1億稼いだとしても60年掛かるし、1円を世界中の人からめぐんで貰って60億だと言うのだから、なんて凄いんだ、60億ってやつは。
だがしかし、ここに重大な事実が存在する。
高速道路は1キロしか作れないんだってさ。
なにしろ、ディープインパクトや松坂を持ってしても高速道路1キロだ。
車で走れば、1分も掛からないだろう。
たった1分だよ、1分。1分60億だ。
なんだろうな、高速道路のその高額さは。
一度、明細を見せて見ろと言いたい。そう勘ぐりたくもなるじゃないか。
どちらにせよ、オレなんかには遠く及ばない話だけどさ。


16(木)         60 100

〔受話器に向かい、そして名乗る〕

▼事務所の電話が鳴る。
即座に受話器を取ったのは、新入女子社員の「H間」である。
相手は、営業のI藤だったと言う。
通常、電話を取れば名を名乗るのが普通であろう。
確かにH間は名を名乗った。しかし、通常とは少々趣の違う名乗り方だった。
H間が受話器を取る。すると向こうから「もしもし」と言うI藤の声。
するとH間はI藤に向かってこう言ったのだ。
「はい、○○○のI藤でございます」
I藤、っておまえ。
相手がI藤なのに、自分もI藤ってことはないじゃないか。
そう言われた瞬間、I藤はどうしていいか分からなかったのではないか。
なにしろ、相手が自分の名を名乗っているのだ。
だったらこう言うしかないだろう。
「僕も、I藤です」

これだけではない。
事務所の電話が鳴るや否や受話器を取るH間。相手はまたもI藤だ。
受話器を取った瞬間、H間はこう言ったのだ。
「はい、○○○の、H川でございます」
H川って…
それは、自分の名前でもないし、相手の名前でもない。
他の女子社員の名を語ってどうするつもりだ。
そんなとき、I藤はこう言うしかないだろう。
「声変わったね」

これから続々とネタを提供してくれるであろう、H間に乞うご期待である。


15(水) 120 100

〔ほうきがないから〕

▼「ほうきはないかぁ。ほうきはないかぁ」
外で何度も叫ぶ、おっさんがいる。
どうやら、掃除がしたくてしょうがないようだ。追い詰められている様にも見える。
しかし、誰もおっさんの希望を聞いてくれる様な人はいない。
やがて追い詰められたおっさんは、ついにこう叫んだ。
「それならな、それならな…仕事ホウキするぞ、オレ」
最後の手段だったに違いない。だが悲しいかな、誰も聞いていない。いや、聞いて聞かない振りだ。
残念ながら、オレもだけど。


14(火)         60 100

〔そして司会〕

▼起工式であった。
そしてオレは司会。
天候が危ぶまれたが、なんとかもってくれた。テントを張っているとは言え、前回は風が凄くて大変だったからな。まずは第一関門突破である。

今回は人数も多く、しかも、町長、議員、自治会会長など蒼々たるメンバーだ。
テントの入口で待っていると、1番手の人が来た。
ちょっと恰幅のいい、初老の男性であり、なぜかニコニコしている。
いつまでも入口でニコニコされても落ち着かないので、「どうぞ、中へお入りください」と促した。
座った席を見ると、その人は町長でした。
オレは慌てて挨拶へと駆け寄った。
すると町長はおもむろに話しかけてきたのだ。
「私は町長だけど、何をやれば良いのかな」
町長だけに、まさか司会をやってもらう分けにも行かないだろう。
オレは式次第を確認し、そして言った。
「刈り初めの儀をお願いします」
「うん、そうだったね」
知ってるじゃないか。まあ、そうだろうけどよ。

更に、町長の話は続く。
「今年は起工式が多くてねぇ」
「そうなんですかぁ」
この場合、相づちをうつしかないだろう。
すると、町長はひとつずつ、指を折りながら数え始めたのだ。
それがなかなか終わらない。
内心、オレはこう思った。
「もういいよ」
しかし、仮にも町長である。黙って聞いてる他ないだろう。
それにしても、なんて気さくな町長なんだ。
市長にこんな気さくな人はいないのではないか。もしかすると、村長はもっと気さくなのかも知れないな。だったら、酋長はどうなんだ、と色々考えるが、そんなことはどうでもいい。

いつの間にか、続々と人が集まり始めていた。
そして、時間通り開始。
驚いたことに、まったく滞ることなく、たんたんと式は進んだ。
滞っちゃ、まずいんだけどさ。
しかも嘘のように司会への緊張感もない。
今年3回目ともなるとこんなものか。習うより慣れろとはこのことだろう。
そして、無事終了。
その瞬間、一気に虚脱感と言う名の得体の知れないものがオレの体を襲った。
やっぱり緊張してたんじゃないかよ。
しばらくいいよ、司会業は。


13(月) 120 100

〔買い換えを勧められる〕

▼昨日、愛車のオイル交換のため、ディーラーへ行った。
最近、オイル交換はもっぱらディーラーでやってもらっている。お得意様招待ハガキが来ると行くのだ。安いからな。
休憩コーナーで待っていると、担当営業マンのI氏が景品のボックスティッシュと共に何やら持ってきた。
今月20日から店頭に並ぶという、新スカイラインのカタログである。
I氏はおずおずとそれをオレに差し出し、そして言った。
「数パーセントの可能性を期待してます」
期待してるのか、数パーセントでも。
買い換えを勧められる度、オレはこう言っている。
「この車が動き続ける限りは、オレはこの車と共にする」
まるで愛車と共に心中する勢いじゃないか。
しかし、そこまでは考えてない。
当たり前だけど。

ボディの光沢に少々翳りが見え始めているものの、まだまだエンジンは快調、足廻りもハンドリングもまったく問題はない。愛車R32型スカイラインは今もまったく元気です。
そんな頑ななオレに、営業マンのI氏はこう言った。
「こんなに長く乗られたんじゃ、あまり良い車を作るのも考え物ですよね」
まあ、確かに売る方からしてみれば、定期的に買い換えてもらった方が良いのに決まってるだろう。しかし、良い物を作る。それが物作りの基本じゃないか。
いまははリサイクル、リユースの時代であるし、「もったいない」精神を大事にしようと叫ばれてる時代でもある。そんな時代に、長年、車を使い続けて何が悪いと言うんだ。
でも、買って欲しいんだろうな、やっぱり。
少々気の毒になり、オレはこう言った。
「買うなら、GT−Rだな」
これくらい大きな事を言わないとダメな様な気がしたのだ。
抜本的にダメだけどな、800万もする車は。


12(日)         60 100

〔予期せぬエ杯〕

▼G1、エリザベス女王杯は予期せぬとんでもない結果となった。
優勝したと思われた無敗の牝馬、カワカミプリンセスが降着、つまり、優勝取り消しとなったのだ。これは前代未聞のことである。過去にもこの様なことはあったとは言え、やはり異例なことであり、通常、審議にはなったとしても、たいていの場合、到達順位のまま決定することがほとんどであり、そう言う観点から言っても、よほどのことであったに違いない。
VTRで問題の場面を何度も見るが、はっきり言って微妙だよ。
これくらいならしょうがないじゃないかとも思えるのである。
これがもし、ディープインパクトだったとしたら、暴動が起きるかもな。

それにしても、いったいどれくらいの人が当たり馬券を捨てたのだろうか。
レースが終わると同時に、馬券が宙に舞う。
その後、審議のランプが点灯したときにはもう遅い。いま捨てた馬券を捜そうにも、すでに馬券は大海の中である。あとは、こう祈るしかないだろう。
「どうか、さっきの馬券、外れますように…」
ついさっきまで、当たるように祈っていたのだ。なんだろうな、これはいったい。
これが競馬なのである。


11(土) 120 100

〔紅葉狩りには早いんじゃないか〕

▼紅葉狩りの名所、香嵐渓へ行った。
しかし、紅葉にはまだほど遠い。なら、どうして行くのか。
紅葉の時期真っ直中は無理だからである。何が無理かって、いったいいつ到着するのか分かったもんじゃないのだ。それほどひどい渋滞なのである。
したがって、いま行くのだ。
目的は紅葉狩りと言うよりも、屋台である。
ライトアップが始まると共に出店や屋台が並ぶのである。あいにくの小雨だったが、それでもそこそこの人出がある。
着くや否や、ここぞとばかりそこかしこの屋台を巡る。
ここに、何を食したか列記しよう。
フランクフルトに始まり、ナンのカレー、コンニャク田楽、ゴマ団子、水餃子、そして、フランクフルトで終わる。
よほどフランクフルトが好きらしい。
因みにこのフランクフルトは、zizi工房と言う地元の有名な手作りハムの店で作られているのである。
次第に雨がひどくなって来たので、食べるものを食べたら、逃げるようにして帰ってきたのだった。


10(金) 

〔時代はブログ〕

▼この日記を付け初めてもうどれくらいになるだろう。6年ほどになるのか。
我ながらけっこう続いてるな。
その間、少々の修正はあるものの、基本的なスタイルは変わっていない。作成もおもっきりアナログである。パソコン使ってアナログってこともないけど。
要は、ホームページ作成ソフトなるものは使用せず、生のテキストファイルを打ち込み、それをFTPソフトでアップロードしているのである。
しかし、時代は変遷している。いまや日記サイトの主流はブログである。
HTMLだのスタイルシートだの、特別意識する必要などなく、サイトの作成運営ができるのだから、便利なことこの上ないだろう。
かく言うオレも実は、こっそりとブログを持ってたりなんかする。
ただ、この日記をコピー&ペーストしてるだけだけど。
ともあれ、ブログの凄いのは検索エンジンへの反映の速さである。
アップしたと思ったら、すぐに検索エンジンからの訪問者がやってくるのだ。
さらに、作成、分類も手間入らずである。
しかし、何かが違う。
それが何なのかはわからない。
ま、しばらくは、このスタイルを貫き通すつもりですよ。


 9(木)         60 100

〔独り言〕

▼そのおじさんは、独り言を言っている。一日中言ってるのだ。
机に向かって何かに没頭している様だが、あまりにもはっきりした独り言なので、思わず返事をしてしまいそうになるほどである。
それだけはっきりした独り言だと、どうしたって気になってしょうがないのだ。
聞けば、そのおじさんはこう言っている。
「ひゃくろくじゅーいって…ひゃくろくじゅーいって…ひゃくろくじゅーいって…」
いつまでたっても「ひゃくろくじゅーいって」だ。
いったい、「ひゃくろくじゅー」ってのは、なんなんだ。
160メートルなのか、160万なのか、160歳なのか。
160歳ってこともないけど。
なにしろ、その意図することを聞いてみたい気もしたが、そんなことを聞けるような雰囲気ではない。ひとたび作業を中断させようものなら、その瞬間爆発しそうな、そんな緊迫感を漂わせているのだ。
すると突然、そのおじさんは何かひらめいたのだろう、いきなりすっくと立ち上がった。
しかし残念ながら、ズボンのチャックが全開だった。
オレは、その「ひゃくろくじゅー」に何かしらロマンを感じた。


 8(水) 150 100

〔天気は良いが〕

▼すこぶる天気は良いが、空気はのっぺりと冷たい。
しかし、いまが一番良い季節だ。雨は少ないし、台風も来ない、少し動けばちょうど良い気温だ。これほど理想的な気候もないだろう。
だがオレは敢えて言いたい。ほんとは春が好きだ。好きなんだよぉ。
しかしダメだ。花粉がオレを春から遠ざける。そんな春にした花粉がもっとも嫌いである。
いまどきする話じゃないけど。


 7(火)         60 100

〔ついに秋本番〕

▼朝、思い掛けず雨が降っていた。そのとたん急に冷え込み始めた。外にいて寒いと思ったのは、いったいどれくらいぶりだろう。それほど久しぶりのことである。
いよいよ秋の本領発揮と言ったところか。しかし、すぐそこに冬が控えている。今年の冬はどうなんだ。寒いのか、暖かいのか、それとも痒いのか。
痒いってことはないだろうよ。
しもやけかな。
かな、ってこともないけど。
なんにしても、ほどほどにしてくれよな。

▼仕事の方は先々週の地獄のような毎日を思えばかなり落ち着いてきたと言えよう。
しかし、問題は他の人間である。特に東京から出張で来ているK藤などは、一人アシスタントを付けたと言うのに、かなりグロッキー気味である。表情を見ればすでに精気がない。
大丈夫なのか、おまえ。
なにしろ期限が迫っている。その焦りと圧力は経験した者でなければ分からないだろう。
できれば、この期間だけこの世から逃げ出したい。そんな都合の良いことを考えてしまいがちになるのだ。だがしかし、逃げることはできない。
でもまあ、なんだかんだ言って、終わらない仕事はないからな。


 6(月) 150 100

〔司会なのか〕

▼またやらねばならなくなってしまったのは、司会である。
司会と言っても、世界びっくり隠し芸大会の司会ではないし、世界びっくり人間大集合の司会でもないし、ましてや、世界びっくり喉仏大会でもない。見たくないよ、そんな喉仏。
それは地鎮祭の司会である。
この類の司会は今年ですでに3回目だ。
けっして得意な方ではない、と言うか、はっきり言って苦手だよ。
しかし、他にやり手がいなく、「じゃあ、やるよ」とオレが言わなければ、まったく話が進まない、そんな状況なのである。
しかも、今回のは、かなり大袈裟である。総勢60名と言うから、平日によくもまあ、そんなに集まるものだと感心もするが、そのメンバーも蒼々たるものである。
自治会長、議会議長、教育長、さらには町長まで出席すると言うではないか。
誰だ、こんなにたくさん呼んだやつは。
希望としては、もう少し内緒にしておいて欲しかったよ。
だが、集まるべくして集まってしまったのだろう。
しかし、たかだか地鎮祭である。誰が来ようとオレの知ったことではない。
そう思うしかないじゃないか。
気が重いその行事は来週である。


 5(日)         60 100

〔動き回る〕

▼ここぞとばかりに動き回った休日。
ます行ったのは大須アメ横である。最近ここへ来るのはもっぱらメディア調達である。DVDーRはツクモだし、SDカードはドスパラと決まっている。そんなスタイルだ。
どんなスタイルだ。
今日の目的は携帯電話用のミニSDカードである。半年ほど前に1GBをここで調達したのだが、それから更に値下がりしているだろうと思われたが、それほどでもなかった。
しかし、2GBものの値段が、それまで1GBの倍以上していたのだが、ちょうど倍ほどの値段に落ち着いていた。
念のため、動作チェックをさせてもらう。2GBともなると意外と機種の方が対応してなかったりするのだ。
自分の携帯にカードを差し込み、フォーマットをしてみる。無事完了。どうやら対応しているようだ。5980円也。
最近は携帯で音楽を聴くことが多くなっているので、2GBもあると非常に助かる。
30分ほどで、そそくさと逃げるように大須を出る。
何かしたか、オレ。

▼久々にレコード屋へ。
気持ちも分からないでもないが、いまだにレコード屋はないじゃないか。
しかし、オレは敢えてレコード屋と言いたい。北海道の人が、いまだに汽車と言うように。
言うのか?
そんなことはどうでもいいけど。
ここで目当てのアーティストのニューアルバムを購入。
ついでに本屋へ寄ったが、目当ての本はなかった。
その他、同じ道を3度も通過するほど、あちらこちらを無駄に走り回る、そんな無計画な休日であった。

▼今週はG1がない。
したがって、予想にも気合いがいまいち入らない。
しかし、お気楽に買った馬券が的中していた。
そんなものである。
時には、肩の力を抜くことも必要なのである。


 4(土) 120 100

〔蛍光灯切れる〕

▼寝室の蛍光灯が切れ、もうどれくらいになるだろうか。切れたと言っても完全に切れた分けではなく、一般にぶら下げ型の蛍光灯は輪が二つ付いているため一つ切れても、もう一つでまかなえるのだ。
なんてさりげなく画期的なんだ。
それを良いことに、もう何ヶ月もそのままにしてある。
しかし、やはり少々暗いことは確かだろう。それもいつしか慣れてしまったようだ。
そしてついに、残りひとつの蛍光灯も逝ってしまった。
こうなったら、ちょっと暗いなあ、などとは言ってられないだろう。
ちょっと暗い、ではなく、完全に暗いのだから。
これでは、寝る前の読書もままならない。テレビなら暗くても大丈夫だろうと思うかも知れないが、それは甘い。
肝心のリモコンのボタンが見えないではないか。いまや家電製品はリモコンがないとどうにもならないのだ。
いよいよ、満を持して交換しなければならないときが来たようだ。
意を決し、オレは蛍光灯を調達に行く。それしか残された道はないのだ。
そりゃないだろうな。
なにしろ、本当に電気ってありがたい。つくづくそう思うのである。
いまだから言おう。
ありがとう、エジソン君。


 3(金)         60 100

〔演奏が聞こえてきた〕

▼所用でとある大学病院へ行ったら、ホール辺りから演奏が聞こえてきた。
どうやらいま、学園祭のようだ。
男女6人のグループが特設ステージで演奏しているのだ。ボーカルは小柄な女性である。
曲はもっぱら今流行のグループサウンズである。
いまどき、グループサウンズはないだろうよ。
ま、皆が知っている若者向けのナンバーである。
それにしても寂しいのは、その客の少なさだ。
ステージの前には多くの椅子が設けられているが、座っているのはほんとにちょぼちょぼである。せめて仲間達が応援に来ていてもよさそうなものだが、そんな連中らしきものも見当たらない。
いるのは、たまたま通りかかった患者さんくらいのものである。
そんな状況で演奏するのは、果たしてどうなんだ。
少々可哀想な気もしたが、よく見るとどうやら彼らにも原因があることが分かった。
見ると、どうもサックスの女性に落ち着きがない。
演奏中に落ち着きもなにもないもんだが、やはり何か変なのだ。
すると次の瞬間、そのサックス女はとんでもないことを始めたのである。
携帯電話を触っている。
携帯電話は一般に演奏には使用しない。それは良く知られていることだ。
しかし、そのサックス女は携帯を触っているのだ。
見れば、携帯電話をチェックしてるじゃないか。
なんて、「ながら演奏」なんだ。
これには少々呆れたが、さらに問題はメリハリである。
メリハリがまったく感じられないのだ。
司会がいないのは、まあしょうがないとして、次の曲の紹介くらいしたらどうなんだ。
それじゃ、ただ単に歌って演奏しているだけじゃないか。
まったく、人に聞かせるという体勢ができていないのであるし、したがって、聞く方も聞く体勢を取れないのである。
これでは客は寄りつかないだろう。
ま、学生だからな。
しかし、客を引き寄せたいのなら、自分が楽しむ以上に、人を楽しませる意識が必要なのだ。
オレはそんな芸人になるつもりは毛頭無い。


 2(木) 120 100

〔たまる〕

▼仕事も溜まり気味だが、他にも溜まり気味なものは数々あり、読みかけの本で言えば、「竜馬が行く」は相変わらず第7巻目で止まっており、油断をすればつい脇道に反れてしまう始末で、今は「デスノート」に手を出してしまっている。現在7巻目。まだ5巻ほどあるようだ。
他にも同僚から借りたPRIDEアメリカ大会のビデオを見ないといけないし、せっせと撮りためている寅さんなんか、まだひとつも見てないじゃないか。
そもそも絶対的に時間が不足しているのである。
同じたまるでも、できれば、お金がたまって欲しいもんだよな。


 1(水)         60 100

〔残すところ〕

▼11月になってしまった。
残すところ、今年も2ヶ月である。
ってことは来月で終わりだよ、終わり。
なのになんだ、この暑さは。
日中は、Tシャツで十分じゃないか。
今月から始まると言う、ウォームビズが聞いて呆れちゃうのである。
思えば今年は台風らしい台風も来なかったのではないか。
これから来たりして。
なにしろ、なんだか気象がのっぴきならないことになっているような気がしてしょうがないのだ。
どうか、この冬は気まぐれなことはしないでください、と、お天道様に願うばかりである。



byクムラ〜





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