千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。
体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。
/31:精神的疲労な一日 /30:ネット生活 /29:ダビスタ /28:朝の渋滞 /27:24時間テレビにふと思う /26:涼しい夜 /25:こだわりの食堂 /24:外される /23:見事にやられている /22:暑いし、雷である /21:休み明け /20:甲子園決勝 /19:帰還 /18:ひた走る /17:再び函館へ /16:実家を出発 /15:実家である /14:北海道上陸 /13:青森へ /12:出発 /11:やけくそなほど /10:修行の夏 /9:そんなものである /8:近付く /7:たまたまF1 /6:立ち上がれ /5:花火を観賞する /4:万博跡 /3:亀田の契約 /2:亀田戦である /1:やり残し/
<2006年 8月> ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋 ◇時間 31(木) 120 100 【24:00】 〔精神的疲労な一日〕 ▼肉体的な疲れはそれほどではなかったが、精神的に疲れた一日だった。 午前中は客先の検査の対応に追われ、午後はみっちり打合せだった。 ホッとするのも束の間、気が付けば突然警察が現れたのでオレは慌てた。 なぜなら、通常置いてはいけないところに車を置いていたからである。 専門用語で言えば、駐禁である。 オレは慌てて警察官に言った。 「すいませ〜ん、もうしませ〜ん」 これまで何度同じ事を述べただろう。 間一髪だった。 ホッと胸を撫で下ろし、オレは警察官を見送った。 駐車場のない中途半端な田舎はこれだから困る。 30(水) 60 100【24:00】 〔ネット生活〕 ▼Niftyから入会13周年のお知らせメールが届いた。 そうか、もう13年になるのか。 その頃生まれた馬は、もう中学生だ。 かなりでかいぞ、その中学生。 あの頃はまだ日本にインターネットなるものは普及しておらず、ネットと言えば、パソコン通信のことであった。パソコンの画面上には文字の羅列が並ぶだけ。通信速度もいまでは考えられないくらいに遅く、どれくらい遅いかと言えば、画面上を流れる文字がリアルタイムで読めるほどだった。 その後、次第に通信速度が上がるにつれ、オレはこう漏らしていた。 「読めなくなっちゃったじゃないか」 ちょっと観点がずれてないか、それ。 なにしろ、同じ趣味で集まったフォーラムでの交流や、メル友とのやり取りは非常に楽しいものだった。 現在、その役割はインターネットへと引き継がれ、パソコン通信のフォーラムは、いまや文化とも言える2チャンネル、そしてミクシィなどのソーシャルネットワーキングに受け継がれている。 そんなネット社会にオレは次第に付いていけなくなっているのではないか。 なんだ、その自身のなさは。 この日記を書いている限りは、曲がりなりにもネットにぶら下がっていると言えよう。 ただぶら下がっているだけなのだ。 29(火) 150 100 【23:00】 〔ダビスタ〕 ▼オレと言うひとつの人間の習性としてこのようなものがある。 買ったはいいが、ほどんどやらずに棚にしまい込んでしまう。 つまり、ゲームである。 電気屋のゲームコーナーへ行くとついその気になってしまい、気が付くと買っているのだが、たいていの場合1回やると終わりである。 それほど飽きっぽいのだ。 先週末、久々に買ったゲームソフトは、ダビスタである。PSPのやつだ。 気楽に馬を育てられそうで、なんだか楽しそうじゃないか。 そう思って買ったはいいが、一回どころか、また電源も入れていない。 もしかして、このままお蔵入りとなるのか。それだけは避けなければならない。 なぜならば、どうしてもこの手で名馬ライスシャワーを作り、そして育てたい気分満々なのだ。 そんな気分を人はこう言う。 満々気分。 ただ逆にしただけだけど。 とにかく、ライスシャワーだ。 因みに配合は、リアルシャダイ×ライラックポイントである。 リアルシャダイはまあ良いとして、問題は母のライラックポイントである。果たしているのか、おかあさ〜ん。 山に向かって呼んだところでどうしようもないだろう。 そんなことよりも何よりも、こんな、どうでもいいことを書く暇があったら、やったらどうなんだ、ダビスタ。 28(月) 60 100【24:00】 〔朝の渋滞〕 ▼静岡県佐久間町へ。 朝から意気込んで行くも、いきなり凄い渋滞である。 この時間帯にこの辺を走るのは久しぶりのことだが、こんなにも混んだだろうか。 名古屋インターに乗るまで普段は10分のところ、40分掛かった。 乗ってからも渋滞はひどく、順調に流れるようになったのは、岡崎の少し手前だったろうか。 高速道路が増えるのは便利なことなのだろうが、すべてその合流で渋滞が起きているのは、本末転倒と言えるのではないか。 そんなことより、先を急がねばならない。 こんなときほど、空を飛んで天に召されたいと思うことはないだろう。 現実逃避も甚だしいよ。 結局、30分ほど遅刻してしまった。 とんだ体たらくである。 渋滞を云々言うよりも何よりも、月曜は余裕を持って家を出ようじゃないか。 27(日) 120 100 【23:00】 〔24時間テレビにふと思う〕 ▼24時間テレビをやってたんだな。 かつて北海道の司会者が坂本九であったことを微かな記憶が教えてくれる。 はたしていま誰なのだろうと、どうでもいいことをふと思った。 五十嵐浩晃か。 いまどきペガサスの朝はないじゃないか。 すでに誰も知らないよな、きっと。 そもそもここ名古屋では、彼がいまどうしているのか知る由もない。 だったら、北海道が生んだ大スター、松山千春がいるじゃないか、と言うかもしれないが、どう考えたってそれはあり得ないし、なぜかしらやって欲しくない気持ちでいっぱいです。 したがって、いま、思い付く24時間テレビの北海道司会者はこの人だろう。 大泉洋 いまや全国区のスターとなった、大泉洋くらいしか思い当たらないのだった。 なんか、五十嵐浩晃とイメージがダブってしょうがないなあ。 26(土) 60 100【24:00】 〔涼しい夜〕 ▼昨日のあの暑さが嘘のように、今日の夜は涼しい。 店のデッキに注がれる、心地よい風とキャラメルマキャートが、オレの火照った身体を優しく冷やす。 飲み終わる頃にはその風が、軽くなったプラスチック製のカップを豪快に吹っ飛ばす。 慌てて押さえるオレの身体はいい火照り加減だ。 風は時として、いたずらっこである。 カップ用の文鎮を用意してくれたまえ。 25(金) 120 100 【24:00】 〔こだわりの食堂〕 ▼役所近辺には飲食店が非常に少ない。まあ、各役所にそれぞれ食堂が設置されているせいもあるのだろう。 したがって、この辺で仕事をしていると、昼飯を捜すのにひと苦労する。 今日の昼入った食堂はかなり年期の入った食堂であった。まるで、江戸時代からやっているのではないかと言った風なのだ。 中に入るとまず目に付いたのは、でかい食器棚である。これがまた古い。まるで木製漆塗りタンスを思わせるその佇まいは、非常にしぶく、存在感が抜群である。 店の電話が鳴った。いっぷう変わった音だ。と言うか、なにか懐かしいぞ、この音色。 それもそのはず、見れば、黒電話である。ボタンではなく、ダイヤル式の、あのジーコ、シーコと回すやつだ。以前、実家にもあったが、大変だったよ、電話予約。 なにしろリダイヤルなどあるわけもなく、したがって、話し中だったときのショックと言ったらなかったのだ。 そしてまた、傍らに懐かしいものが横たわっていた。 そろばんである。しかも良く見れば、5つ玉ではないか。 昔、よくローラースケートとして重宝した、5つ玉である。 めちゃくちゃ怒られたけどさ、おふくろに。 メニューを見ると、うどんやそば、そしてラーメンなど、様々あったが、初めての店で麺類は、少々リスクが付きまとうし、勇気がいる。 そこでオレは、数あるメニューの中から、天丼を頼んだ。 無難な選択と言えよう。 さほど時間も掛からず、人の良さそうなおばちゃんが天丼を運んできた。 「おまたせしまひた」 微妙なアクセントを気にする間もなく、オレは出てきたドンブリに目を見張った。 エビ二本。 エビが二本であることに問題があるのではない。他に何もないのだ。 まあ、確かに、ししとう二本に比べればまだ恵まれているのかも知れないが、とにかく、エビ二本のみだ。 他は一切無いし、味噌汁も付いてこない。これで、750円だと言うのである。 このことから言えること、それは… 値段はレトロでないらしい。 つまり、進化の一人歩きである。 オレは寂しい気分一杯で、店を出た。 24(木) 60 100【24:00】 〔外される〕 ▼気が付けば、すでに月末である。 やけに早い気もしたが、夏休みがあったことをすっかり忘れていた。 これだから、とぼけた奴だと言われるのである。 ▼いま、もっとも落ち込んでいるのはこいつだろう。 冥王星。 何十年か知らないが、これまで惑星の一員として君臨してきた冥王星であるが、このたびこの惑星チームから外されることになったのだ。 いきなり降って湧いた話であったが、決定するまで落ち着いて飯ものどが通らなかったのではないか。 しかし、この決定である。 今頃、こう思っているに違いない。 「いつかきっと見返してやる」 今後の動きに注目したいところであるが、いったい誰のことを言ってるんだよ。 23(水) 120 100 【23:00】 〔見事にやられている〕 ▼昼飯を食いに行くためKと歩いていた。ふと前方にあるKの車の方を見ると何か様子がおかしいことに気付いた。 「なんか、Kの車の下にキラキラしたもの落ちてないかぁ?」 Kとオレは車の側まで行ってみた。 キラキラと言えば、何か期待に胸膨らむ感じがしないでもないが、そんなものではない。 そのキラキラしたものは、ガラスであった。 見事に、やられている。 車の窓ガラスが割られていたのだ。 唖然とするK。 これじゃ、クーラーの効きも悪いことこの上ないだろう。 運良く、車の中の物は無事であった。 だとしたら、嫌がらせか、それとも、単なる偶然なのか、はたまた自作自演か。 自作自演の意味がわからない。 ただこれだけは言えるだろう。 車は歩道の上に停めてはいけない。 22(火) 60 100【23:00】 〔暑いし、雷である〕 ▼今日も引き続き、暑いとしか言いようがない一日だった。 そんな文句を独り言の様に言っていたら、今度はいきなり雷雨である。 そんな予報は聞いてないよ。 女子社員Nは家の窓が開けっ放しだと言って、慌てて帰るし、一方で、雷が恐くて帰れないと嘆いているSがいる。 現実的に逼迫感があるのは、前者だろうが、雷様にへそを取られる恐れがあることを考えると甲乙付けがたい。 いまどき、へそはないだろ。 なにしろ、人間、様々である。 ▼マイク・タイソンのPRIDE参戦が決まったと言う。もう行くところがなくなったのだろうが、すでにタイソンも40歳である。旬はとうに過ぎている。しかし、まだまだカリスマ性は抜群だろう。 だけど、単なる広告塔だろうな、きっと。 ▼こちらはまだまだ若いボクサー亀田興毅である。 次の試合が決まったのだ。 疑惑の判定で勝利した相手との再戦である。 これだけ世間にああだ、こうだ、言われれば、やるしか道はないのだろう。 全盛期のタイソンの様に、誰も文句が言えないような戦いを期待するが、まあ、取り巻きがあれじゃ、難しいだろうな。 21(月) 120 100 【23:00】 〔休み明け〕 ▼夏休み明けの仕事は、まあ何と言いましょうか。 暑い、ただそれだけだった。 なにしろ、右を向いても左を向いても暑いのだ。 向きに関係あるのか。 つくづく北海道の涼しさが懐かしくもあるが、すでに夏も終わりつつある北海道を可哀想に思ったりもする。いらないお世話である。 ▼その北海道代表、苫駒がついに敗れた。非常に残念であるが、それでも準優勝だ。 ちょっと前まで、北海道が甲子園の主役になるなんてことは考えられなかっただろう。 それが、3年連続決勝進出である。 そもそも、こんなひどい暑さの中で野球をさせるとは、北海道人を何だと思っているんだ。そのハンデを加味して考えると、オレに言わせれば、優勝です。 ▼今日から腕立ても再開し、だらけた己に活を入れる。 20(日) 【22:00】 〔甲子園決勝〕 ▼夏の甲子園決勝は北海道の駒大苫小牧と早稲田実業との対戦である。 夏休み最終日にこの貴重な試合が見られるとは、ほんとにラッキーなことこの上ない。 もし、平日だったりなんかしたら、気になって仕事も手につかないだろう。 ほんとうにありがとう。 そう感謝しつつテレビの前で応援していたが、引き分け再試合かよ。 それにしても、ほんとに緊迫した試合だった。 そんな状況で苫駒の田中も良く投げたし、早実の斎藤も良くハンカチで汗を拭いていた。ハンカチはさほど関係ない。 結局、明日の決勝は平日となってしまった。 現地にいる人はなおさら大変だろう。 そもそも北海道は明日から始業式ではなかったか。 そんな心配よりも、すっかりだらけてしまった己を心配せねばなるまい。 寝られるかな、今夜。 ▼マクドナルドへお茶しに行くと、「タンタンタン…」とけたたましい音が店内をこだましていた。 何事かと、ふと見れば、老紳士がタイプライターを打っているのだ。 赤いボデーの卓上型のタイプライターである。 それが何かしら新鮮に見えるし、なんだか格好良いのだ。 作成している文章は英文であることに間違いはなく、まさか、ローマ字ってことはあるまい。 しかし、いまなぜタイプライターなのか。そもそも打ち損じたときに、修正は効くのだろうか。それ用の消しゴムはあるのか。保存はフロッピーなのか。疑問は尽きないが、それもこれもこだわりなのだろう。 人間、こだわることに美学を感じるのだ。 19(土) 【00:00】 〔帰還〕 ▼東名高速の海老名SAで1時間ほど仮眠を取ったあと、3時半頃、再び走り出した。 真夜中にしては交通量はそこそこあったものの、渋滞はなく、一気に名古屋まで走り抜けた。 すでに6時、すっかり夜が明けている。 帰宅するなり、爆睡。 ▼12時起床し、苫駒高の決勝進出を見届けたあと、愛車スカイラインの埃を落とすため洗車へ。 この車で北海道へは3度目だが、ほんとに良く頑張ってくれる良き相棒である。 ▼旅行の決算はこの様になった。 総走行距離3100キロ。総給油量350リッター。燃費は、8.8 km/L くらい。 渋滞がそこそこあったので、こんなところか。 ガソリン代の高騰は痛かったが、それも覚悟の上。その分、高速道路ETCの夜間割引で捻出した。なにしろ、東名高速は名古屋〜東京で2150円のお得だし、東北道に至っては、全線で4050円お得なのである。あとで知ったんだけど。 これからいつもの生活ペースに戻すのがなにより大変である。 18(金) 【00:00】 〔ひた走る〕 ▼何度も来ているはずなのに函館のフェリー乗り場が分からなくなってしまった。 時間的に余裕がないことも一因であるだろうが、標識が少なすぎるよ、まったく。 それでもなんとか間に合い、11時35分のフェリーに乗船。行きとまったく同じフェリー、即ちその名もはやぶさである。したがって、狭いことこの上ない。しかも、往きのフェリーで見掛けたやけに身体のでかい男が、帰りのこのフェリーにもまったく同じイスで寝ていたのには驚いた。偶然にもほどがある。 甲板から函館山を望むと、北海道との別れを実感した。 九州へは台風が上陸しているとのこと。その影響か、こちらもかなりの雨が降っている。 しかし、船はほとんど揺れることもなく、快適に運航している。たいしたものである。 ▼予定通り、15時半に青森到着。 相変わらず雨が凄い。 どこへ立ち寄ることもなく、高速道路へ乗る。 あとはひたすら南下するのみだ。 取りあえず目標を仙台においたが、渋滞もなく順調そのものだったため、こともなく到着してしまった。 だったら、もう少し先へ先へと走り続け、気が付くと首都圏に入ってしまっていた。 東北自動車道出口料金所の寸前で時計を見ると0時5分前だ。しまった、このままでは0時前に料金所を通過してしまう。夜間割引は0時からなのである。なにしろ、東北道を全線踏破したのだ。この5分はかなり大きいと言えるだろう。 そこでオレは、料金所手前の側道に車を停めた。他にもそんな車が大勢いる。考えることはみな同じである。 0時になると、車は一斉に料金所へと動き始めた。 ここまでは順調だったが、首都高速に入ってからが渋滞だ。さすが眠らない街、東京である。 0時を過ぎて、待ってましたとばかり東名高速へと向かい始めたのだろう。渋谷線は真っ昼間の様にのろのろ状態である。 果たして今夜はどこまでいけるだろうか。 17(木) 【00:00】 〔再び函館へ〕 ▼洞爺湖をしばし眺めたあと、函館へ向かう。 往きの様な渋滞はない。 ラジオからは、駒大苫小牧のベスト4をかけた戦いが流れている。 ▼15時頃、函館に入る。 さっそく五稜郭へ足を向けた。 昨年も寄ったのだが、今年は新五稜郭タワーとなっている。 当然高さも高くなっているし、女性案内スタッフも数段レベルアップしてるのではないか。 顔ぶれは一緒だったりして。 新選組グッズは昨年と変わりなかった。 ▼レンガ倉庫群をブラブラし、夕方になって函館山を登った。 22時までは車で登ることはできないので、ロープウェイで登る。 展望台に着くと、すごい人だかりである。日が暮れるのを待つ人でごった返しているのだ。 間もなく日も暮れ、見下ろす函館の街は絶景に変身する。 何度も言うが、ここの夜景は世界一である。ナポリ、行ったことないけどさ。 ▼レンガ倉庫群に戻り、ラッキーピエロで食事。またかよ。 函館市街にはコインパーキングなるものが見当たらない。しかも夜は有料駐車場も閉まってしまう。だったら路上駐車しかないだろう。どうかご勘弁願いたい。 ▼明日はいよいよ北海道を発つ。 16(水) 【00:00】 〔実家を出発〕 ▼昼前、実家を後にする。こないだ来たと思ったらもう出発か。 見送られがてら、親父とおふくろに岩見沢のヤマダ電気まで案内して貰うことにした。 「直線道路日本一」の看板を通過し、さらに少し行くと、ペプシコーラ工場が解体の最中だった。大学へ通う汽車の中でいつも目にした風景であったのだが、またひとつ想い出がなくなっていくのかと、少々寂しい気分になった。 そしてヤマダ電気へ。 驚いたことに、ヤマダ電気は店構えからBGMまで全国共通である。当たり前だけど、なぜか安心感がある。 デジカメのメモリーカードを調達。ここで両親に見送られ別れる。 ▼すぐに高速に乗りひた走る。途中から雨が降り出した。 途中、千歳空港に寄り、土産など買う。 有珠山サービスエリアで休憩。 雨も上がり、山の上には大きな虹がかかっている。 せっかくなので昭和新山に寄ることを思い付く。 ▼日も暮れかけ、ふもとの店はすでに閉店しかけており、駐車場もすっかり空いていて無料になっていた。しばし、昭和新山を眺め、洞爺湖へと向かう。 ▼昭和新山から洞爺湖までは15分ほどである。 いったい何十年振りだろうな、ここに来るのは。 温泉街に入り、運良く無料の公共駐車場に停めることができた。 湖畔へおりると盆踊りをやっていたが、踊っているのは10人ほどと少々寂しい。すでに踊りのシーズンは終わりなのか。 洞爺湖ではこの時期、連日花火が打ち上げられているようだ。 今夜、ここへ寄った目的はこれである。 20時45分、花火の打ち上げが始まる。 湖から上がる花火もまた、なかなか風情があって良いものである。 暑いながらも湖から流れる風が心地よい。 15(火) 【00:00】 〔実家である〕 ▼やはり朝まで10時間もの間、死んだように眠っていた。 妹とその子ども達はすでに飛び跳ねている。 特に何も予定は立てておらず、しかしながらせっかくのことなので、ちょっと行くことにしたのは、雨竜国定公園なるところだった。 両親もいまだ行ったことのないところであり、どんなところなのか少々不安であったが、その不安は的中し、途中の道路の舗装はなくなるし、対向車もほとんどない。そして行き当たったところは登山入口であり、したがってそれ以上奥は登山である。 始めに書いといてくれよ、登山だって… おまけに「クマ出没注意」の看板がでかでかと立っている始末だ。 どう考えても、オレのこの半ズボンにサンダルは、クマと面するには少々難があるだろう。 仕方なく、また砂利道を引き返し、隣町の北竜町へ行くことにした。 数年前に行ったことのある、ひまわりの里である。 そこは相変わらず手に負えないくらいのひまわり畑である。 これだけのひまわりは他ではなかなか見られないのではないか。 ちょっと近寄りがたい、ダチョウもしっかり健在であった。 戻ってきたらすでに日は暮れ、カニをたらふく食ったあと、妹一家は札幌の自宅へと帰っていった。 どうやら高校野球は駒大苫小牧高校が勝利したらしく、北海道は歓喜に湧き溢れていた。 14(月) 【22:00】 〔北海道上陸〕 ▼フェリー乗り場へ。 キャンセル待ちの客がけっこうおり、そこかしこのベンチに寝そべっている。 青函フェリーの窓口で手続きを済ませると、すぐに車を船に移動する。 フェリーの名ははやぶさ。因みに羽はない。 当然2等席だが、どうやらこの船は2等席しかないようだ。 船内は非常に狭く、座席スペースは客でいっぱいである。 なんとかスペースを確保し、一時の睡眠を取る。 定刻通り、8時半、函館着。 取りあえず、レンガ倉庫群へ行き、お土産など覗き、その後、函館で有名なハンバーガーのラッキーピエロで土方歳三バーガーを食する。 函館を出た後、途中、大沼に寄り、大沼だんごをお土産に買う。 その後の渋滞がひどかった。 高速道路の始まりはは函館から約100キロ先の国縫(くんぬい)からである。そこへ向かう車だろうか、かなりの交通量であり、また一車線であるため、なかなか思うように進まない。結局、高速に乗るまで3時間以上掛かったのではないか。 高速に乗ってからもしばらく渋滞は続き、やっと渋滞が解消され、快調に飛ばしていたらガス欠寸前であることに気付き、慌ててサービスエリアを捜すも、北海道はガソリンスタンドのあるサービスエリアがかなり少ないことに気付く。 仕方なく、途中の苫小牧でいった降り、給油。この時間のロスも大きかった。 途中、妹から何度も「いまどこなのか」とメールが入る。 美唄インターを降りた頃にはすっかり日も暮れ、実家に到着するとすでにバーベキューが始まっており、車から降りるなり家の中へも入らず、取りあえずジンギスカンをむさぼり食ったのだった。 函館から実家の美唄まで約8時間掛かった。 なんだか異様に目が疲れた。 今夜は死んだように眠るつもりである。 13(日) 【00:00】 〔青森へ〕 ▼名古屋から北海道への道程はおおむね四節ある。 名古屋〜東京、東京〜仙台、仙台〜青森、函館〜美唄である。 いまはまだ2節目が終わったばかりだ。 ▼仙台南インターから東北道に乗るなり、いきなり渋滞。それも25キロ。なかなか進まない。昨日よりもひどい感じである。 岩手県に入った辺りで渋滞解消。それ以降は快調、快走。 青森インターを降りたのは15時半。 ▼フェリーの時間までまだかなりある。近くに遺跡らしきものがあったので見に行った。 三内(さんない)丸山遺跡。国特別史跡になっている遺跡である。入館料は無料。まだ出来て間もないようで、なかなか立派な施設である。 時間いっぱいまで見学。 回転寿司で腹ごしらえをし、そして夜中、いよいよフェリー乗船。 12(土) 【00:00】 〔出発〕 ▼すでに名古屋を出発している。 東京に入ると、その涼しさに驚くとともに、首都高に入るなり、いきなりの雷雨。 渋滞情報によれば、東北自動車道がひどいことになっているとのことだったため、常磐道経由で行くことにした。 久しぶりの常磐道をひた走る。かつては、日本のアウトバーンではないかと勘違いしたものだったが、変わらないな、この道は。 中郷SAで初めての給油。 ガソリンスタンドは長蛇の列である。それもそのはず。いま、ガソリンは高速道路の方が安いのである。どのSAへ入ってもスタンドは大繁盛であった。 東北自動車道に合流すると、やはり渋滞である。 因みに愛車スカイラインはマニュアルミッションである。したがって、渋滞に入ったならばこの様な懸念が発生する。 クラッチを踏み続けるオレのふくらはぎはいったいどうなっちまうんだ。 なんとか今日のところは無事であった。 北海道はおろか、青森までもが、まだまだ遠い道程だ。 今日はひとまず、仙台辺りで泊まることにする。 11(金) 【22:00】 〔やけくそなほど〕 ▼やけくそなほど暑い。 これだけ暑いと、思考能力もちぐはぐになってくるのではないか。 気が付けば、とんでもないことをしでかしてしまいそうな、そんな暑さである。 女子社員Mもどうやら夏バテしてしまったらしく、これから夏休みだと言うのに、なんたる不甲斐なさだと、慰めるしかないのだ。 なんとか節目の仕事を終え、いよいよ休暇に入る。 その先に、何が待っているのか、オレはすでに臨戦態勢である。 身体がもたないな、それじゃ。 10(木) 60 100【23:00】 〔修行の夏〕 ▼ひとり、ふたりと夏休みに入り、事務所はすっかり閑散としている。 そしてオレも明日の仕事が終われば夏休みである。 それは過酷な夏休みであり、言わば修行なのではないか。 昨年に引き続き車で帰省するわけだが、総走行距離3500キロと言う長丁場である。となれば、心配なのは己の体力よりも、むしろ愛車スカイラインの体力であり、なにしろもうすぐ16年目を迎えようとしている車である。そんな車で北海道を往復するやつの気が知れない。そうスカイラインに言われている気がしてしょうがないのだ。 しかし、頑張ってもらわねばなるまい。すべてはおまえに掛かっているのだ。 ▼ETCのマイレージってのは、どうなんだ。 どうやら、高速道路を使ったら使ったぶんだけのポイントが付くらしいのだが、それが果たして得なのかどうなのか、いまひとつ分からないのである。そもそも、申しこまなきゃならないこと事態、何か裏がありそうではないか。 絶対お得であるなら、ケチケチせず、無条件でポイントを付けたらどうなんだ。 何か釈然としない感が漂ってしょうがないのだった。 慌てて申し込んだけど。 9(水) 150 100 【24:00】 〔そんなものである〕 ▼結局、台風はおろか、雨も降らなかった。 そんなものである。 そのうっぷん晴らしなのか、今日はいやになるほど暑かった。 そんなものである。 ▼フェリーの予約を昨日したわけだが、ふと、思った。 「そういや、青森発なのか、函館発なのか、聞かれなかったぞ」 もしや、と思い、オレは予約センターに確認した。 予想通りオレが予約したのは、青森発函館行きではなく、函館発青森行きだった。 これでは、いくらオレでも北海道上陸は無理だろう。 オレは感慨深げにこう思う。 「ある意味、北海道は海外だな」 それにしても、よくぞ気付いたと言えよう。 青森ではなく、函館の予約センターに電話したオレがバカだっただけだけど。 もしや、このまま気付かず青森まで行ったとすれば、フェリー乗り場の前でこの様な事態に陥ったに違いないだろう。 「ぽか〜ん」 なにしろ口が開きっぱなしだ。 想像しただけでもこれ以上の間抜け面はないだろうな。 気を取り直し慌てて予約を入れ直すも、なかなか空きがなく焦った。結局、予定通りとはいかず、土曜出航のはずが、月曜出航となってしまった。今度は後半が強行軍となってしまった。 そんなものである。 8(火) 60 100【23:00】 〔近付く〕 ▼次第に近付いているのは、台風である。 昨日までは他人事の様に聞いていたが、どうやらこちら方面に直撃する模様であり、そうとなったら真剣にならねばなるまい。 それにしても、この時期に台風が来るとは、オレの予定にはまったく入っていなかった。 どうやら今回の台風は非常に速度が遅いようだ。つまり、のろのろ台風である。 もうちょっと、シャキッとしたらどうなんだ。 来るなら来るで、さっさと用を済まして欲しいものである。 明日の朝は、いつものように何事もなく、そして気持ちの良い目覚めであることを切に願う。 ▼慌ててフェリーの予約をする。 青森発、函館行きフェリーである。 予約の電話をしたら、なんとか空きはあった。しかし、非常にタイトなスケジュールとなってしまった。金曜、仕事を終えた後、名古屋を出て、明くる日の18時がフェリーの出航時刻だ。なにしろ渋滞に出くわしたらアウトではないだろうか。悠長に寝ることもできないだろう。あとは根性あるのみである。 どんな、帰省なんだ、いったい。 7(月) 150 100 【23:00】 〔たまたまF1〕 ▼昨晩、たまたまF1をつけたら、いつもと様子が変だった。 解説者もなにやら興奮気味である。 それもそのはず、日本のホンダが優勝したのだ。 実に39年振りだと言うから、その当時のことはオレの記憶にあるわけはなく、それほど長い年月を経てのことであるから、この優勝はよほどの感動に違いないだろう。 チームの指揮官だろうか、満面の笑みを浮かべインタビューに答える。 「ファンのみなさん、お待たせしました」 お気軽に言われてしまったのである。 確かに、そう言いたい気持ちも分かるが、果たして、39年間待ち続けた人がいるのだろうか。 いるとしたら、気が遠くなるほど気が長いよ、そのひと。 しかし、真のホンダファンなら待たねばなるまい。 表彰式の「君が代」を聞き、あらためて日本のチームが優勝したのだと実感し、感動を覚えたのは、やはり日本人だからだろうか。 それにしても、F1に君が代のなんと似合わないことか。 そもそも国歌吹奏なんてあったのか、F1に。 6(日) 60 100【24:00】 〔立ち上がれ〕 ▼朝っぱらからパソコンが立ち上がらずに参った。 Windows が立ち上がる寸前のプロンプト点滅で止まったままだ。 こういった不具合が発生したとき、まず何をすべきか。 ゴロンと横になってお尻を掻く。 これはあまり得策ではないだろう。当たり前だけど。 オレはまずドライブ類のコネクタの緩みを疑う。 振動などで知らぬうちに緩んでいることが良くあるからだ。 すべてのドライブのケーブルをチェック。 このとき思いも掛けない事態に陥った。 懐中電灯の調子が悪い。 薄暗い机の下にあるパソコンの中を覗くには懐中電灯が必須であるが、いつも使っている懐中電灯はホームセンターの災害コーナーで買ったものであり、特筆すべきは手で握ってギコギコすることにより充電され、乾電池いらずという実に画期的なものなのだ。しかし驚いたことに、いくらギコギコしたところで、さっぱり充電されないではないか。 これには参った。 なにしろ、照らすときには常にギコギコし続けていなくてはならず、これじゃ、パソコン修理どころの騒ぎじゃないよ。 それでもなんとか持ち前の握力で汗だくになりながらチェックを完了。 どうやらどのドライブもケーブルに不具合はなさそうだ。 だとしたら次にやるべきは修復セットアップだろう。 だがしかし、これはできればあまりやりたくない。めっぽう時間が掛かるし、それよりも何よりも、それをもってしても修復できなかったときのショックは計り知れないものがあるからだ。 しかし、やらねばならない。それが復活への道だからだ。 呆れるほど大袈裟である。 そして、めでたく復活。 いままで何度となくこの様なパソコンのトラブルは経験しているが、ログインの画面が出たときはやはり、涙がちょちょぎれるほど、ホッとするものなのである。 5(土) 120 100 【24:30】 〔花火を観賞する〕 ▼今日は、あちらこちらで花火大会の日と言うこともあり、せっかくなので見に行くことにした。 三好池花火大会へ行った。 数ある花火大会の中から、三好池花火大会を選択したのにはわけがある。 近いんだよ、うちから。 なんだかんだ言って、重要な選択要素と言えるだろう。 花火大会の規模は主に、花火の打ち上げ数によるが、この三好池の場合、その数1200発だと言う。果たしてその数がどの程度のものなのか、いまひとつピンと来ないが、なにしろ1000発越えである。そんな数までオレは数えたことがないよ。 したがって、なかなかの発射数と言えるのではないか。 開始は19時半と言うことなので、張り切って1時間ほど前に会場へ向かった。 張り切ったわりに、どこも駐車場は満杯だ。 1時間前くらいでは、とても張り切った内には入らないようだ。 まあ、予想はできてたけど。 運良く、近くにジャスコがあったので、そこの屋上で観賞する作戦を取った。 あそこなら良く見えそうだ。 愛車スカイラインをジャスコに向ける。 するとどうだろう。 ジャスコの屋上に向かっているのは、車の長蛇の列だ。 みな、考える作戦は同じである。 「あ〜あぁ〜…はってっしぃなぁ〜いぃ…♪」 オレは思わずため息まじりに鼻歌だ。しかも、恐ろしく古い歌だ。 それでも開始時刻にはなんとか間に合いそうである。しかし、なぜか屋上へは規制があり、車は入れないらしい。仕方なく下の階に車を停め、エスカレーターで屋上へと上がっていった。 するとそこは、すっかり花火大会観賞会場であった。 毎年、毎年、花火大会のたびに屋上がごった返すことから、ジャスコも考えたのだろう。 「いっそ、思う存分見てもらおうじゃないか」 粋な計らいと言えるだろう。 会場は、シートを敷いて宴会を開く者、イスとテーブルを用意して家族団らんしている者、様々だ。その一方で子ども達はわけもなく興奮して走り回っている。どうやらこれが花火大会であることを分かっていないようだ。 ほどなく、花火が打ち上がり始める。 思えば、花火を見るのはかなり久々なのではないか。 1時間たっぷり、花火の閃光を堪能したのだった。 4(金) 【00:00】 〔万博跡〕 ▼久しぶりに万博会場跡地へ入る。 なんだ、これは… 目の前に広がる風景は、ただ、ただっぴろいだけの殺風景である。 なにしろ、観覧車や一部のループは残っているものの、もうほとんどあの当時の面影はなくなってしまっている。 ほんの一年前、あの賑やかさの真っ直中にいたときのことを考えると、まるで真っ赤な嘘のようである。オレは嘘つきはきらいだ。 それほどの変貌を遂げているのだった。 3(木) 60 100【24:00】 〔亀田の契約〕 ▼客先との飛びきり長い打合せが終わるとすでに夜だった。 会社に戻るといつもの様にみな残業である。 思えば、そろそろ夏休みに入るものもおり、それまでに、溜まっている仕事をなんとかしようと、躍起になっている次第である。 ▼昨晩の亀田戦は、想像以上に物議を醸している。 これだけ、ああだ、こうだと言われれば、亀田もそのうちこう思い始めるのではないか。 「負ければ良かったよ」 しかし、それは絶対に許されないだろう。 亀田には確固たるキャラクターがあり、それを逸した発言、行動は一切タブーであると言う、暗黙の契約があるはずだ。 そう考えると、亀田の一挙首一投足が何かしら不憫に思えてしまうのである。 2(水) 120 100 【24:00】 〔亀田戦である〕 ▼夜遅くの事務所、営業のIが興奮してオレに告げた。 「ダウンしましたよ」 「しまった…」 オレは咄嗟に反応し、テレビの前へ飛んで行った。 今日は、亀田のタイトルマッチだったのである。 うっかり忘れるところであった。 なにしろ注目の一戦である。見逃すわけにはいかないだろう。 それにしても、亀田の1ラウンド早々からのダウンはかなりのアドバンテージである。終盤にはダウン寸前まで追い込まれた。しかしながら、なんとか最終ラウンドまで持ちこたえ、結果は判定待ちとなった。 「まあ、良く頑張ったよ」と、オレは敗者の亀田を称えるつもりだった。 しかし、結果は驚いたことに亀田の勝利であった。 オレが見たところ、贔屓目に見ても引き分けじゃないか、と思っていた。しかし、スプリットデジションとは言え、亀田の勝利判定で終わったのである。 何かあるな。オレは余計な勘ぐりをしてしまうのだった。 だがしかし、泣きじゃくる亀田を見て、何かしら許してやりたい気分になった。 亀田も人の子である。 たぶん次は同じ相手と再戦だろうが、この試合で真価が問われるのは言うまでもない。 1(水) 60 100【24:00】 〔やり残し〕 ▼今年も8月に突入してしまった。 思えば、やり残しがかなりあることに気付く。 その中でも、本の読み残しのなんと多いことか。 全8巻のうち6巻目で頓挫しているのは、1年前から読み始めていた「竜馬が行く」だし、「男達の大和」は、10ページほどで飽きてしまっている。とても広島県の呉まで大和ミュージアムを見に行ったとは思えないし、机から落とした戦艦大和の模型などはかなり無惨である。 バラバラなままコンビニ袋に入っているってのはどういうわけだ。 これがいまのオレである。 それでも今年はまだ5ヶ月ある。なんとかやり残しをすっきり消化したいと無理なことをふと思うのだ。 byクムラ〜 |