◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ|

/30:見なければならない /29:バテる /28:ホタルよ /27:手強い快速 /26:多忙極め始め /25:マンガ喫茶で見る /24:カメラを買う /23:歴史的敗退 /22:運命の決戦 /21:我が耳を疑う /20:いま、水である /19:着メロ /18:サラダバー食べ放題 /17:携帯を替える /16:イモリとヤモリ /15:駐車場に横たわる /14:追い打ちの電話 /13:多忙である /12:雰囲気が予感させる /11:踏んづけた /10:カメラに迷う /9:教え甲斐 /8:W杯、近づく /7:我が身の匂い /6:スキップな気分 /5:亀田の実力 /4:頼もしいペット /3:大阪出張である /2:新たなる問題 /1:夏本番なのか/

<2006年 6月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋 ◇時間

30(金) 120 100       【23:00】

〔見なければならない〕

▼昨日に比べればずいぶんお手柔らかなお天道様である。
感謝の意を表し、レッドカード取り消し。
取り消せるのかよ、そんな簡単に。

▼気が付けば月末である。しかも1年の折り返し地点である。しかし折り返しだからと言って同じ道を戻るつもりはない。また花粉症はイヤだからな。

▼今日もどっぷり残業であった。帰宅は23時。
これから見なければならないのは、K−1マックスである。
留守録しておいたビデオだ。
果たして、魔裟斗は優勝できたのか。
絶対言うなよ。
見る前に結果を知ってしまうほど悲しいものはないだろう。
どこで結果を知ってしまうか油断も隙もないのである。
したがって、明日は休日出勤だが眠い目をこすりながらでも見なければならない。
なんだ、この分けの分からない使命感は。


29(木)         60 100【23:00】

〔バテる〕

▼この暑さは昨日以上なのではないか。
判定するとしたならば、確信を持ってこう言おう。
おまえはレッドカード。
だから、誰だ、おまえって。

一日中、外へ出ていたからなおさらそう感じるのかも知れないが、それにしたってこの暑さはむごい。
オレ的にはっきり言わせて貰えば、バテた。
今年、初バテである。
なにしろ、黙っていてもどんどん汗が流れ落ちる。これだけ自分の意志とは裏腹に出てくる汗なんて他にあるだろうか。
いくらでもあるよ。
とにかく、どれだけ半ズボンとTシャツで仕事をしたいと思ったことだろう。
明日からしばらく雨続きだと言う。
そう思うと、晴天が待ち遠しいのだ。


28(水) 160 100       【23:00】

〔ホタルよ〕

▼今日のこの暑さはいったい何だったんだろうな。
不快指数で言い表せば、イエローカードである。
誰に出すんだよ。

▼そんな暑さから解放され、事務所でホッと一息付くなり、女子のMからいきなり質問を浴びせられた。
「ホタルって、砂糖水を飲むんですか?」
なぜ、いまホタルなのか分からないが、オレは答えねばならない。
なぜなら、それがオレの使命だからだ。
言ってる意味が分からない。

さし当たってオレはこう答えた。
「砂糖水を飲むかどうかは分からないけど、甘い成分を含んだ水辺に多く生息することは確かなようだ」
「へぇ、やっぱりそうなんだ」
Mは感心したように頷いた。
更にオレはこう付け加えた。
「見たことないけどな、ホタル…」
Mは驚きの表情でこう言った。
「うそーっ」
「なんだよ、Mは見たことあるのかよ」
「何回もありますよ」
「・・・・」
負けた…
見たことない奴が、ホタルについてあれこれ語ったところでまるで説得力などないじゃないか。
オレは無理矢理、クワガタについて語ろうとしたが、脈絡的にあまりにも無理がありそうだったので思い留まった。
それにしても、どこにいるんだ、ホタル。


27(火)         60 100【23:00】

〔手強い快速〕

▼新幹線以外のJR線に乗ったのは何年振りだろうか。ちょっと記憶にないくらい遠い過去の様な気がする。あれは確か、JRが国鉄と言われた頃だったか。
大袈裟が度を過ぎると面白くもなんともない。

普段はほとんど車移動であるため、JRはおろか、地下鉄もほとんど乗らない毎日である。
今日、営業のTの車に同乗し、安城まで行ったのだが、帰りは一人JRで帰社することとなった。
なにしろ久しぶりのことであるから、不慣れなことこの上ない。
改札へ行き、切符売り場へ行くと、いきなり障害が待ち受けていた。
電光掲示板を見ると、「快速」と「普通」の文字が…。
その、快速ってのは、いったい何だったっけ?
まあ、いくらオレでも、それが普通よりも速いことは分かる。なんと言っても、快適に速いのだ。いや、快調に速いのか。もしかしたら、快感に速いのかもよ。
そんなことはどうでもいい。
問題は「快速」と言う名の電車である。
果たして料金はどうなのか、オレはおおいに戸惑った。
しかし、そんな悠長なことは言ってられない。オレは意を決し、快速料金を払うことにした。
自動券売機に歩み寄り、料金を確認しようと金額表示をジッと穴が開くほど凝視した。
だがしかし…
ないじゃないか、快速料金なんて。
どうやら、普通も快速も料金は同じようだ。
驚かせやがって、快速のやつ。
たぶん、そんなことは常識なのだろう。
しかし、慣れていないと言うのは、万事こんなものである。
ダメだな、もっともっと経験を積まなきゃ、世界に羽ばたけないよ。
羽ばたくつもりなのか、それで。


26(月)               【00:00】

〔多忙極め始め〕

▼朝からかなりの強い雨。涙雨か。
誰のだ。

▼月曜から多忙を極め、いつ終わるとも限らない業務がひっきりなしに続く。
果たしてこのまま週末までもつのか。
しかし、いまだかつてもたなかったことなどないのではないか。とは言えやはり不安はよぎる。
残業中の皆をふと見れば、意気消沈状態だ。
オレだけ生き生きしているのが、まるでバカのようである。

よりによってこんなときに急な仕事が入る。災難だったのはCADオペレーター女性社員のNだ。
急な仕事にも限度があるが、書き始めたのがすでに20時を過ぎており、明日の朝が締め切りだと言うのだからまったくどうかしている。
更に運の悪いことに、今日はNの誕生日だと言うではないか。
♪はっぴばーっすでー とぅ ゆぅ♪
思い出したように歌っている場合ではない。
今夜はまず間違いなく午前様だろう。
なんて、アンハッピネスバースデーなんだ。
こうなったら、明日からしばし休んでよし。
オレが決めることなのか。
とにかく、ほとぼりが冷めるまで休むがいいさ。


25(日) 120 100       【23:00】

〔マンガ喫茶で見る〕

▼どうしても宝塚記念が見たい。こんなときワンセグがあればなあ。そんなことを言っていても始まらない。もう時間がないのだ。
いても立ってもいられず、マンガ喫茶に飛び込んだ。
すぐにテレビのスイッチを入れる。
ちょうど本場場入場が終わったところであった。どうやら間に合ったようだ。
京都はかなりの雨模様である。馬場は稍重。それでもディープインパクトの悠々たる馬体に何一つ翳りは見られない。むしろ、雨が心地良いとでも言ってるかのようでもある。

15時40分、ゲートが開く。ここからディープの独り舞台が始まる。
まるで当たり前のように、他の12頭をねじ伏せるかのごとく直線を突き抜けるディープ。まったく次元が違う。
オレはディープの強さにひとしきり納得した。

▼思い出したように言うようだが、いまここはマンガ喫茶である。だったらマンガを読むのが本筋だろう。
せっかくなので、バガボンドをまとめ読みすることにした。最新刊が23巻。確か19巻目から読んでいないはずだ。オレはその巻以降を持ってきて、まず第19巻を一気にむさぼり読んだ。

目が覚めた。
どうやら熟睡していたようだ。
マンガ喫茶に3時間もいて、マンガたった一冊かよ。


24(土)         60 100【23:00】

〔カメラを買う〕

▼兼ねてからコンパクトカメラが欲しく、様々な機種を念入りに検討した。その結果、購入した機種は、FinePix F30である。
人気のキャノンIXY、1000万画素のカシオEXLIM、広角撮影のパナソニックLIMIXなど、他にも食指の動く機種は色々あったが、結局これにした。
その最大の理由はこれである。
エビちゃん。
この機種のCMキャラクターはエビちゃんであるが、そんな単純な理由だったのかよ。

言い訳がましいが、真の理由を説明しよう。
この機種の特徴は何と言っても、高感度撮影が可能なことである。
ISO3200。
なんだ、「いそ3200」って。
ただそう言われても何が凄いのかちっとも分からないが、少なくとも、磯の香りが3200パーセントでないことは確かだ。
言われなくても分かるだろうが、磯の香りが3200パーセントってなんか凄いな。。
なにしろ3200だ。
通常のフィルム感度が、100であることを考えると、ちょっとどうかと思うくらいの感度であることが分かるだろう。
そんな単純なことなのか。
とにかく、通常ではフラッシュが必要な暗いところでもフラッシュなしで撮影できると言う代物である。
だからそれの何が良いのか、いまいち分かっていないのがオレ自身虚しいところだが、ただひとつ分かっていることは、まあ、はっきり言って、使いこなせないよ、これ。


23(金) 200 100       【23:00】

〔歴史的敗退〕

▼日本vsブラジル、4時キックオフに合わせ、飛び起きる。
睡眠時間3時間半でよくも起きられたものである。我ながら、あっぱれと言えよう。
そんなことはどうでもいい。
前半戦、玉田の先制弾が決まったときは、この暑いのに鳥肌が立った。
しかし、前半終了間近で同点にされたとき、何かイヤな予感を感じた。その予感は的中し、不調だデブだと罵られていたロナウドのゴールが面白いように決まる。
そして、3点めを入れられた時、オレは息を引き取るかのように深い眠りについた。
目覚めると、更に1点追加されており、結局1対4。まさに惨敗無念である。
今回の日本チームは強いとあれほど皆にほざいていただけに、そのショックは計り知れない。しかし、信じることに意義があるのだ。

いつまでガックリしていても始まらない。こうなったら、次はディープインパクトだ。
いま、日本で信頼できるものと言えば、ディープインパクトをおいて他にないだろう。
さあ、ディープインパクトを信じ、100パーセント期待しようじゃないか、諸君。
誰にうったえてるんだよ。


22(木)         60 100【22:30】

〔運命の決戦〕

▼いよいよ運命の一戦、日本、ブラジル戦である。
予選リーグ突破には、なんとしてでも勝たねばならないし、さらに2点差が必要である。これが最低条件だ。
最低条件であるから、これでもまだ足りないかも知れない。とにかく点を取れるだけ取りたいところだ。しかし、相手はブラジルである。そう簡単に勝たせてくれないことは言わずもがなだ。
考えても見ろ。ロナウジーニョのあの顔を見たら、とても勝てるとは思えないよ。
この際、顔は関係ないだろ。
それでも、可能性は限りなくゼロに近いとは言え、けっしてゼロではない。
あとは、劇的勝利を信じて応援するのみ。
ただひとつ問題なのは、キックオフの時間だ。
なんだ、4時って。
もう少し分かりやすく説明しよう。
0時に寝れば4時間しか寝られないのです。
当たり前だけど。
なにしろ4時である。いつもなら、オレの眠りは奈落の底にあるじゃないか。
どんなところに寝てるんだよ、オレ。
とにかく、それが一番の障害ではあるが、オレは4時にきっちり目覚めたい。
そして、この目で日本の奇蹟を確かめるのだ。
明日は、日本総寝不足デーとなるだろう。


21(水)               【23:30】

〔我が耳を疑う〕

▼あまりにも普通と違う場面に出くわしたが故に、一瞬自分がどうかしてしまったのではないかと言う錯覚に陥ることがある。
携帯電話が鳴った。携帯の画面を見ると相手は業者のNであった。
タイプで言えば、少々間の抜けたおっさんである。
あまり気が進まなかったが、オレはすぐさま受信ボタンを押し、名を名乗った。
すると、思いも掛けない言葉が電話口から聞こえてきたではないか。
「何の用ですか?」
一瞬、我が耳を疑った。
だってそうだろう。
電話を掛けてきたのはNである。そのNが、「何の用ですか?」はないじゃないか。
これほど、呆れた話もない。しかし、いくら説明しても事態を飲み込んでくれない。オレはいったいどうしたらいいのかと頭を抱えていると、Nは唐突にこう言い出した。
「例の件、あれどうなりましたか?」
どうなりましたか、って、すっかりオレは置いてけぼりかよ。
まるで何ごともなかったかのように普通に用件を言うNは、いったい何者なんだ。
万事そういう人である。
そんなマイペース加減が少し羨ましく思ったのだった。


20(火) 160 100       【23:00】

〔いま、水である〕

▼時期的には梅雨まっさかりであるがやけに中休みが多い。
もう少し、梅雨らしくしたらどうなんだ。
はっきり言って、梅雨前の方が梅雨らしかったのではないか。これでは、今は梅雨です、と言うのもおこがましいと言えよう。
オレはありがたいけど。

こんな陽気だから、会社から名古屋駅を往復したらすっかり汗だくになってしまった。110キロのYが横にいたからなおさらであり、500ccの水があっと言う間になくなる。

水と言えば、最近、周辺ではちょっとした水ブームになっている。
やれ、硬水が良いだの、健康には一日2リッター飲むのが理想だの、いったいどこから仕入れてきた知識なのか。そもそも一日2リッターなんて飲んだりしたら、どこにメシの入る余地があると言うんだ。どこか腑に落ちない、もやもや感がオレを支配した。

そんな気分で仕事を終え、いつもの様にコンビニへ。
疲れを癒すオレのアイテムはこれである。
アイスキャンデー。
いつも帰りの車中はアイスキャンデーだが、今夜はコントレックスと言う水にしてみました。
驚くべきは、水なのに180円。これ以上の贅沢はないだろう。
なんか、やけに影響受けてないか、オレ。


19(月)         60 100【22:00】

〔着メロ〕

▼一気に携帯のパケット代が跳ね上がっている。
携帯を替えるとたいていこうなる。着メロサイトを徘徊するからである。
これまで着メロは格闘技テーマでほぼ統一していた。しかし今まで使用していたものがなかなか見つからない。まず、メインで使っていたのはキャプチュードと言う曲である。前田日明の入場テーマであるのだが、これがなかなか気に入っていて長年着メロとして使ってきた。しかし、前田日明自体かなり前に引退した選手であるし、その選手の入場テーマなんて今時誰が知ってるんだ。
その他に、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ、桜庭和志、美濃輪育久など、蒼々たるマニアックなメンバーをシーンごとに使い分けていたのである。
なんにせよ、やはり着メロは入場曲に限るだろう。気分が高揚し、やる気が満々となるからだ。

しかし問題なのは、イヤな客先の場合である。そんな客先からの着信音にハイテンポの入場曲なんか掛かって来たら、気分なんか高揚しないし、それどころか、気が滅入ってしまうばかりだ。したがってそんな客先の着メロに攻撃的な曲はダメである。
もっと、平和的な曲が良いだろう。例えばこれなんかどうだ。
「アイアイ」
この曲が掛かってくるとつい口ずさむのだ。
「♪アーイアイ、アーイアイ、おきゃ〜く さ〜んだよぉ〜♪」
なんて心が洗われ、なごむ曲なんだ。
これじゃ、まったく身が引き締まらないよ。

そんなこんなで取り合えずメインは、BOΦWYのB・BLUEにした。


18(日) 120 100       【22:00】

〔サラダバー食べ放題〕

▼昼はサラダバーのあるレストランへ行った。わざわざサラダバーなのは、主にそれが目的だからである。なぜならばバーと言うだけあって、食べ放題であり、となれば、はっきり言って、サラダバーだけで十分である。しかし、大の男が、サラダだけと言うのも何か情けなさを感じる。やはり男はもさもさした草食よりも骨ごとかぶりつく肉食に魅力を感じるのではないか。したがってオレはサラダバーの他に最も無難なメニューである、とろろ御膳を注文した。
それのどこが肉食なんだよ。
しかしながら、サラダバーを大盛り2杯も食べれば、もう満腹もいいところだ。次回からは見栄を張らずにサラダバー1本で勝負したいと思う。
いったい何の勝負なのか理解に苦しむ。

▼大須アメ横へ行き、昨日買った携帯用の miniSD カードを調達。近頃の携帯はほとんど音楽携帯であり、デジカメの画素数もかなりのものとなっているため、できるだけ大容量のものが良いだろう。
いつもの店へ行く。一応、この携帯は2GBまで対応しているとのことだが、見ると1GBがやけに安かったのでそれにした。2980円。やはりメディアは大須アメ横だ。ここに勝るところはないと言えよう。

▼ジーコジャパン、W杯2戦目は引き分け。
じれったい場面と幸運な場面の連続、終始息詰まる試合展開が続いた。
結局、勝てなかったのは残念だが、それでも首の皮一枚繋がった。最後の試合は最強ブラジル。どちらにせよ、最低でも勝たなければ次はない。勝つのが最低条件なのだ。
それでもオレは信じている。決勝ラウンドへ必ずや進むと。


17(土)         60 100【23:00】

〔携帯を替える〕

▼昨日の週間天気予報によればしばらく天気が続きそうだったので、久しぶりに愛車の洗車をした。雨だれも鳥の糞もすっきり落ちて実に気持ちが良い。
その1時間後に雨が降るとはその時は思いもしない、オレの頭は実にノー天気なのだった。

▼実に名残惜しいが、2年半使った携帯に別れを告げ携帯電話を替えた。ついに、MOVAからFOMAである。F902is、昨日発売になったばかりの機種である。
400件以上ある電話帳データを移動してくれたのは助かるが、メールデータの移動はできないのは少々残念なところである。
しかも、契約を切ったMOVAの携帯は電源も入らないではないか。中にデータは入っているはずなのに見られないこのジレンマをどうしてくれよう。
そんなオレに天の声は言う。
「過去は捨てよ、おまえには儚い未来が待っている」
この際、過去は捨ててもいいが、オレの未来は儚いのかよ。

▼すぐさま説明書をむさぼり読んだ。MOVAも同じFだったとは言え、やはり操作方法はまったく違う。そもそもなんだ、このデコメールってやつは。
おデコをメールに添付して送ろうとでも言うのか。なんかおもしろいな、それ。
そんなもの送られても困るだろうけど。


16(金) 120 100       【22:30】

〔イモリとヤモリ〕

▼ふとしたことから、話が思いも寄らない方向へ行くことは良くあることであるが、それがどうしてそんな話になったのか、女子社員のMがオレにこんな質問を浴びせた。
「イモリとヤモリって、どう違うんですか」
オレは、即座にこう答えるつもりだった。
「イモリは腹が赤いんだよ」
しかし、オレの口から出たのは、思いも寄らない言葉だった。
「イモリは赤が腹いんだよ」
素でおもっきり言い間違えてしまいました。
計算ずくのジョークなら慌てることはないが、オレとしたことが素で間違えたものだから、その慌て様は、ジョーク以上に面白かったようで何よりだよ。

気を取り直し、オレはイモリとヤモリについて解説した。
「イモリは腹が赤いけど、ヤモリの腹は黒いし爬虫類だ」
それを横で聞いていた、女子社員のSはいきなりこんなことを言い出した。
「イモリって植物ですよね」
思わずオレは耳を疑ったが、冷静にこう答えた。
「しょくぶつぅ?何言ってるんだよぉ、イモリは両生類だってば」
全然冷静じゃない。
更にSは不服そうにオレに向かってこう言った。
「えっ、あんなのが動物なんですか。だって、緑なんですよ」
いきなり緑できたか。
どうやらSはとんでない勘違いをしでかしているようである。
オレは、恐る恐る確認してみた。
「緑って、もしかして、イモリじゃなくて、マリモのこと言ってねえか」
Sは、はっとした顔をした。
「あっ、マリモかあ」
ようやく自分の誤りに気付いてくれたようである。
しかし、ホッとしたのも束の間、それを横で聞いていたMはこんなことを言い出した。
「でも、マリモは動物ですよね」
オレは唖然としたが、優しくこう答えてやった。
「なんであんなのが動物なんだっつうの!」
まったく優しくない上にどうやら興奮気味である。
オレの指摘にMはこう反論した。
「だって、大きくなるじゃないですか」
Mの場合、大きくなりさえすれば、みんな動物らしい。
この様に支離滅裂な会話が続くのは、いつものことなのだった。


15(木)         60 100【23:00】

〔駐車場に横たわる〕

▼梅雨の中休みも終わったようで、一日すっかり雨模様である。
しかし、好都合なことに今日は終日、事務所で缶詰だった。
こんな日は、缶詰に限る。
因みにオレはパイナップルの缶詰が好きである。
あまり関係ないけど。

▼営業のYもかなりハードなことになっている。
そろそろ帰ろうと、22時過ぎに立体駐車場に行くと、ちょうどYが帰って来たところだった。
見ると、車を駐車場の入口の前に停めたまま電話をしている。
どうやら何か文句を言っている様であり、相手はこの駐車場の緊急連絡先のようだ。
どうしたのかと聞けば、そのときの状況はこうだったと言う。

へとへとになって帰ったYは、立体駐車場に車を入れようと入口の前に車を停め、扉のスイッチを押した。
扉が開き、車を進入させるといきなり、ガ、ガ、ガ…、と異音。
見ると、でかい棒の様なものが横たわっているではないか。これでは車は入らないだろう。
しかたなくYは一度車を出した。そして再び扉を閉め、別のカゴが来るのを待った。
ほどなく、扉が開いた。
でかい棒があった。
それはまさしくさっきの棒であり、まったく運が悪いとしか言いようがない。
気を取り直し、再び扉を閉め、次のカゴを待った。
そして扉が開いた。
でかい棒があった。
もしここで、そこにあったものが、でかい棒でなく、肘枕で横になっている一休さんだったりなんかすると、なごむところなのだろうが、世の中そうそう期待通りにはいかず、そこにあったものはやはり、でかい棒だった。
その後、数回トライしたが、扉が開けばでかい棒が立ちふさがっているばかりだったと言う。
いい加減気付けよ。

なにしろ、これじゃ文句のひとつも言いたくなるだろう。よほど悔しかったに違いない。
しかし、結局、自分でそのでかい棒を移動したのだった。
こんな夜更けにいったい何をやってるんだ。まさに踏んだり蹴ったりのYなのだった。
彼の名誉のためひとつだけ付け加えておくと、Yは110キロである。
その意味するところはオレにも分からない。


14(水) 150 100       【23:00】

〔追い打ちの電話〕

▼すっかり疲れ果てている営業のIに追い打ちを掛けるかの様に不審な電話が入った。
警察からである。
いったい何をやったんだ、I。
Iが不在のとき、女子社員のSが電話に出たのだが、警察のその高飛車なものの言いようにSは最初この警察は偽物ではないかと疑ったりもしたのだが、結局本物だったらしい。
ともあれ、立て続けに浴びせかける警察の問答無用な質問に、Sは冷静に応対し、良く健闘したと言えよう。
もしオレならきっとこう言ってしまうに違いない。
「私がやりました」

なにしろ、Sには感謝状を贈りたいところだが、残念ながらそれは本来警察がやることであるし、よく考えたら、Iから貰ってくれよ。
いらないと思うけど。

そんなことよりも問題は警察からの電話の内容である。
Iは帰社してすぐ、警察に電話した。
Iの偽物出現だったのである。
どうやら、Iを名乗る人間がサラ金から金をしこたま借り、とんずらしていたらしいのだ。警察はそのIを名乗る犯人は、Iそのものではないかとの疑いを掛け、本人確認の電話を会社に入れてきたらしいのだ。

それにしても、その犯人は数々のIグッズを携帯していたと言う。つまりサラ金から金を借りるグッズである。
まず免許証、そして名刺、これまではまあ分かるだろう。しかしこれはいったいどういうつもりだ。
給与明細。
そもそもどこから手に入れたんだよ、そんなもの。

それにしてもその免許証にはどんな写真が貼られているのか。
興味のあるところであるが、取り合えず顔見知りでないことを祈るしかあるまい。
因みにIは角刈りである。全然関係ないけど。

心配はその犯人がどれだけのサラ金から金を借りてるのか分かったもんじゃなく、したがって、これからIへの催促地獄が始まると思うと心中察するところがあるのだ。


13(火)         60 100【23:00】

〔多忙である〕

▼今週はかなり多忙な状況に追い込まれつつある。それはオレに限ったことではなく、他の陣もそうなのだが、特に営業のIはかなり逼迫している。
Iと同行した打合せ中も、客にこう言われた。
「Iさん、なんか、目が、目が変ですよ」
とは言っても、別に目がくるくる回っているとか、目が出たり引っ込んだりしていたわけでなく、もしそうだとすれば、「目が変ですよ」くらいでは済まされないよ。
どうやら目の焦点が定まっていなかったらしく、見た目うつろだったのだろう。
そんなIは思わず客に対してこう打ち明けたのだ。
「僕はノイローゼになりそうです」
そう言いたい気持ちも分からないでもないが、打ち合わせ中にいきなり、「ノイローゼになりそうです」はないじゃないか。
客にそう言ったところで何の解決にもならないのではないか。
むしろ、そう言われた客は、「はいそうですか」と言うくらいしか返答できず、内心こう思っていたに違いない。
「オレに言うなよ」
もっともな話である。
だがしかし、客にそう打ち明けたいほどだったのだ、Iの逼迫さ加減は。
こんな状況は、いまに始まった分けじゃないけどさ。


12(月) 120 100       【22:00】

〔雰囲気が予感させる〕

▼ついに来た。
W杯、日本の初戦である。
帰宅するや否や、腕立て伏せを済ませ、シャワーを浴び、ストレッチをして、準備完了。
テレビを付けたらすでに10分経過していた。
その間に点が入ったらと思うとゾッとするが、点が入ったのは20分過ぎであった。
その先取点は日本だった。
1点リードで前半戦終了。
そして休憩タイム。
NHKのスタジオに場面が切り替わる。
日本が1点リードして、さぞかし盛り上がっていることだろう。
だが、何か様子が変だ。
暗い。
その静けさはまるで落胆しているかのようである。
1点リードしているのに落胆だ。
誰だ、こんなゲストたちを呼んだやつは。

その雰囲気は何かを暗示してるかのような、縁起の悪さを予感させた。
そしてその予感は的中した。
終盤、立て続けに3点入れられてしまったのだ。
そして試合終了。
初戦敗退である。
そしてまたスタジオに切り替わる。
さぞかし落胆していることだろう。
しかし、落胆と言うよりも、たんたんとしている。
まるでさっきと一緒の調子じゃないか。
これほど抑揚に変化のない放送は、NHKならではと言えるだろう。

それにしても残念だった。
だがしかし、決勝に進むと言うことは、あと2試合は勝つと言うことに違いなく、こうなったら今日のこの出来事は忘れようじゃないか。

今夜はやけ酒ならぬ、やけトマトジュースだ。
酒、飲めないからさ、オレ。
あれ、トマトジュース切れてる。


11(日)         60 100【23:00】

〔踏んづけた〕

▼コンビニから出た途端、足に何か違和感を感じた。
どうやら何かを踏んづけたようである。
なんだ、これはーっ!
思わずそう叫ばずにはいられないほど踏んづけて気分の悪い物の代表として、犬の糞やバナナの皮、若しくは昼寝中の親父の頭などがあるが、どれも踏めば厄介な代物ばかりである。特に親父の頭は気分が悪いだけでは済まされない恐れがあるため、最善の注意が必要であろう。
しかし今回踏んづけたものはこれらとは少々趣が違う。
ガムである。
いったい何年振りだろうな、ガムを踏んだのは。
なにしろガムは困る。
足を振ろうが、お尻を振ろうが、なかなか取れるものではない。
その粘り強さは噂通りである。
そんなことをしているうちに、無性に腹が立ってきた。
オレはいったい何をしてるんだ。こんなもの踏むとは、これほどオレは落ちぶれてしまったのか。以前のオレならこんなことはなかったはずだ。たとえ道一面にガムが落ちていようとオレは即座にその異変を察知し、対処したはずだ。
道一面のガムは誰でも気付くよ。
とにかくオレはこんなことをするためにコンビニに来たのではない。

昔から言うだろう。
ガムを噛んだ後はきちんと紙に包んで捨てよう。
もしそれができないのであれば、飲み込んでしまいなさい。
親にそう教えられたはずだ。
それが人間としての道理なのだ。

▼明日はいよいよ待ちに待ったW杯の日本初戦、対オーストラリア戦である。
決勝まで駒を進めるにはここは絶対に負けられないだろうし、まず負けはしないだろう。2対1で勝つのではないか。
思う存分期待して興奮しようと思う。


10(土) 120 100       【23:00】

〔カメラに迷う〕

▼デジカメを物色。
そろそろ新しい機種が欲しくなり、いろいろと検討するがなかなかに迷う。
いま持っているデジカメは12倍ズーム付きと性能的にはなかなかなのだが、いかんせんデカい。したがって普段持ち歩くにはあまりにも大袈裟すぎやしないか。そもそもカバンに入らないため、常に手に持って歩かねばならず、面倒だからと首にぶら下げれば、それはカメラ小僧に他ならず、オレはそんな小僧はまっぴらである。
単なるカメラ小僧が不服なのであれば、ニヒルなカメラ小僧と言うことで丸くおさめたいのです。
なんかかえって危なくなってないか、それ。
そもそも、いまさら小僧ってことはないしな。
だったら、これで手を打とうではないか。
カメラ原人。
やはり原人である。
何を言ってるんだ。原人がカメラを操るってのか。
なんてハイパーな原人なんだ。
そんなキャッチフレーズはオレには荷が重すぎると思います。
いったい何の話をしてるんだ、オレは。


 9(金)         60 100【23:00】

〔教え甲斐〕

▼終日、事務所にこもって仕事。
長時間もの間、同一内部空間にいると、しばしば無意味な会話が飛び交うこととなる。
女子社員Mがオレに言った。
「無人島行かないんですか」
さも、オレが無人島にいないことがおかしいかのような、ノーモーションの質問にオレは一瞬唖然とした。
「いきなり何なんだよ、それ」
オレの言葉にMは、なんの躊躇もなくこう答えた。
「だってサバイバルが似合いそうじゃないですか」
確かにどちらかと言えば、そうかも知れないが、だからって無理矢理、無人島はないじゃないか。
オレは残留日本兵かよ。

▼何やらMの様子がおかしい。
痛がっているのだ。
どうやら机の角かどこかにぶつけたようである。
「どうした? どこが痛いんだ?」
顔をしかめながら、Mは言う。
「え〜と、え〜と…ここはぁ、、、ひじ?」
そう言いながらさすっている場所は、くるぶしだった。
相変わらず、教え甲斐のある可愛いやつなのだった。


 8(木) 120 100       【23:30】

〔W杯、近づく〕

▼午後から雨が降り出す。
明日も一日雨だと言う。
ついに梅雨に突入か。

▼いよいよ待ちに待ったW杯が近づいている。日本の初戦、オーストラリア戦は来週月曜である。
今回の大会、オレはかなり日本はやるのではないかと期待している。悪くてもベスト4は堅く、ややもすれば決勝進出も十分考えられると思っているのだが、周りにその話をすると、「まずそれはありえない」と一笑に伏される。
何を言ってるんだ。日本はそんなに弱いのか。いったい何の根拠があって、そんなこと言うんだ。
オレも根拠ないけど。
しかし、予感がするのだ。オレには見える。日本vsブラジルの決勝戦が。
ところで、日本vsブラジルの決勝ってあり得るのか。
つくづく、説得力のない予想だな。


 7(水)               【25:00】

〔我が身の香り〕

▼今夜は我が身の香りをおかずに寝ようと思う。
我が身の香りとは、別に油の匂いでもないし、どぶの匂いでもない。
オレは言うほど汚くないよ。
そのおかずとは、焼き肉である。
すっかり焼き肉の匂いが身に染み付いてしまっている。
この匂いのままじゃ明日が心配であるし、そもそも起きられるのかなあ。


 6(火)         60 100【22:00】

〔スキップな気分〕

▼女性社員Nは先日行なったMRI検査の結果を聞いてきた。懸念されていた三半規管に異常は見られなかったのは何よりだし、それ以上に安心したのは目であったと言う。
「老眼じゃなかった」
そうオレに言い聞かせるように呟く、N。
その数分後。
「老眼じゃなかった」
さっき聞いたよ。
老眼以前に何か問題がありそうである。

とにかく、まだまだ老眼には早いとは思うものの、本人にしてみれば内心穏やかではなかったようだ。なにしろ、最近近くのものが霞んで見にくく、しかも視力は、裸眼で1.5と、半ば現代人とは思えない視力性能であり、それであるからなおさら老眼が早いのではないかと言う危機感を覚えていたのだと言う。

しかし、今回のこの検査で老眼ではないと言う病院からのお墨付きをもらった。
さぞかし気分は若返り、どれほどスキップを踏みたい衝動に駆られたことだろうか。
知っての通り、楽しい気分のときはスキップである。どん底の精神状態でスキップを踏む奴はなかなかいないのではないか。
しかし、いまスキップは踏めない。
だってそうだろう。
事務所でいきなりスキップはかなり危ういじゃないか。
つられて、他にもスキップを踏む奴が現れないとも限らず、そうなるともう誰も手が付けられなくなる。
縦横無尽に事務所内をスキップする集団は何か非常に危険な匂いがするのだ。
そんなことはどうでもいいけど。

とにかく、気持ちだけはいつもスキップしていたい。そう願うのだ。



 5(月) 160 100       【22:30】

〔亀田の実力〕

▼亀田兄弟の次男、分かりやすく言えばハウンドドックを歌う方である、その亀田大毅の試合が今夜ある。
普通、ノンタイトル戦の試合などテレビ中継される分けもないが、やはり人気が物を言う世界である。夜中とは言え、しっかり中継されるのだった。

亀田兄弟を語るとき話題になるのは、果たしてほんとに強いのか、と言うことだろう。
確かに長男も次男もいまだ負け知らずであり、その勢いはとどまるところを知らない。
しかし、真の実力はどうなんだ。
オレの緻密な分析によれば、こうだ。
もう少し、ましな相手とやらせたらどうなんだ。

そもそも、亀田の相手はこれ以上ないアウェーな空気の中、まともに試合ができるはずもなく、そのときの会場は、何か勝ってしまってはいけないような、そんな暗黙の了解的雰囲気を漂わせているのだ。
さらに、その相手の実力と言ったら、お世辞にも、こいつはなかなかやる、とは言えない、いわばほとんど咬ませ犬と思われても仕方がない選手ばかりである。
もし、バリバリ上り馬の選手や世界チャンピオンクラスの選手とやったときに、果たしてあのがむしゃらかつ大味な戦い方で通用するのか。
まあ、難しいだろう。
しかし、いまのボクシング人気を背負っているのは確かだ。
彼らはボクシング界の希望の星なのである。
間違っても、謙虚な亀田は見たくないのである。


 4(日)         60 100【23:00】

〔頼もしいペット〕

▼我が家唯一のペットは、大クワガタの「こうじ」と「さやか」である。
因みに二匹はまだ別居中である。
その生活振りを報告しよう。
潜っている。
取り立てて他に報告することはない。
とにかく一日中、土の中に潜ったままなのである。
たまには顔くらいだしたらどうなんだ、とノックをし呼び掛けても、オレの声などまったく無視するムシだ。
そんなオレの最上級の洒落にもまったく動じず、そして媚びない。なんておまえらはクールでニヒルな奴らなんだ。
それでもあまり姿を見ないとやはり心配になる。オレは土の中をほじくり出し、こうじとさやかの元気な姿を確認しホッとする。

さやかは相変わらずシャイであり、土から出した後はしばらく固まったままジッとしている。そしてひと気のなくなった頃を見計らい、のそのそと動きだし、再び土の中へと帰るのだ。
さやかに比べるとこうじはやはりアクティブである。出すや否や、すでに臨戦態勢に入っている。その威風堂々とした頼もしい姿は、番犬にしても良いくらいではないか。
バカを言うな。なんだよ番犬って。
正確に言えば、番クワだよ。
しかし、番クワにするには、あと1メートル足りないと言えよう。

だが、1メートルの大クワガタはすでに大クワガタなどと呼べる代物ではなく、すでに「大」の領域を越えてしまっているのではないか。
したがって、敢えて命名するとなるとこうだろう。
「びっくりクワガタ」
体調1メートルのクワガタである。確かに見れば誰もがびっくりするだろう。だがしかしいくらなんでも、びっくりクワガタってことはないじゃないか。
凄みよりもむしろ愛嬌を感じてしまうところに、番クワとしての問題点があるのだ。


 3(土) 120           【22:00】

〔大阪出張である〕

▼朝から大阪出張である。
名古屋も暑いが、大阪は更に暑く感じる。
それほど気温に差はないはずだが、なぜか大阪の方が暑く感じる。なぜなんだ。
それは、何かにつけて密集しているからではないか。
密集を感じることで暑さを感じるし、大阪の街の騒々しさが更にその拍車を掛けているのではないか。
でも結局のところ、気のせいだな、きっと。

▼大阪城近くの会場で晩まで会議。
会議、それは睡魔との戦いを意味する。
まさに真剣勝負だ。
ふと気が付くと寝てしまっている。そしてさも起きてますよと言った風に、おもむろにメモを取る振りをする。しかし、顔面を机に急接近でメモはないじゃないか。
そして気付くとまた寝てしまっている。その繰り返しだ。
いったいやる気あるのか、オレ。
終了は20時過ぎ。よくぞここまで耐え抜いたと言えよう。

▼逃げるようにして新幹線に乗り込み、名古屋へ帰還する。
帰宅してまずは儀式の腕立て伏せ。
そして、K−1観戦を楽しんだ。
メインの試合はチェホンマンを倒せないセームシュルトに苛ついてたまらなかった。
オレなら、ローキックを蹴って蹴って蹴りまくるだろう。
ビクともしないだろうけど。


 2(金)               【00:00】

〔新たなる問題〕

▼気持ち悪いくらいに駐車違反車両が少ない。これじゃまるで、台風の前の静けさじゃないか。それもこれも道路交通法改正の効果なのだろうが、やはり懸念していた通り駐車場が不足している様だ。いつもは空いている駐車場がどこも一杯なのだと言う。
どうするんだ、そんなとき。
オレは迷わずこうするだろう。
「ばっかやろー!」と人知れず叫ぶ。
叫びたい気持ちも分かるが、何の解決にもなってないよ。
新たなる問題である。

▼月末の忙しさはひとまず落ち着いた。
明日は朝から終日、大阪出張である。
今週も、あともう一踏ん張りだ。


 1(日)         60 100【22:30】

〔夏本番なのか〕

▼この暑さはなんと言ったらいいのか。
夏の予感。
何を言ってるんだ。そんな悠長なことを言ってる場合か。
これはまさしく夏本番、専門用語的に言えば、リアルサマーと言えるのではないか。
なんの専門用語だ、それ。
それに呼応するように、役人達はクールビスだし、いよいよビアガーデンもオープンし始めた。あとは海開きを待つばかりだが、その前に鬱陶しい梅雨がある。
梅雨、それはお尻を掻きむしりたくなるほどの鬱陶しさだ。
それが終わって初めて、リアルサマーが始まる。
しかし、リアルサマーよりも、オレはいまのこの中途半端なハーフサマーが好きなのだ。
どこまでも中途半端な男だな、オレは。




byクムラ〜





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