千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。
体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。
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<2006年 2月> ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋 ◇時間 28(火) 120 【23:30】 ▼昨日の長距離ドライブでどうやら気分が高揚してしまったようで、昨晩はほとんど眠れなかった。 今日も大阪往復である。 ▼明日の人事発表を前にして、今日、本人に内示があった。 名古屋支店からは、出る者が一人、来る者が二人と言う情報であった。 このオレは今年もめでたく名古屋人だ。 また一年、尾張の腕立て野武士の名に恥じぬよう精進する所存であります。 27(月) 60 100【22:30】 ▼風邪だか花粉症だか分からなかった症状はすっかり治まった。 そんな中、今日は仕事のため大阪の吹田である。 そこまでの往復はなかなかに走りがいがある。ガソリンもすっかりカラになってしまう。こんな通勤が一週間も続けば、誰が何と言おうとイヤになってしまうが、それも明日までである。 そして待ち受けているのは月末である。 多忙な月末である。しかも2月は極めて月末が短い。 更に待ち受けているのは人事発表だ。気にしていてもしょうがないと思いつつも、やはりこの時期気になるのは転勤の有無である。 そんなことを思いつつ、もう10数年経ってしまったよ。 26(日) 120 【23:00】 ▼ふとテレビを付けると、思い掛けず坂本龍馬の番組をやっていた。 番組名は「龍馬の黒幕」 いたのか、黒幕が… いくら坂本龍馬と言えども、そう簡単に一人で薩長同盟、そして倒幕にこぎ着けることができるだろうか。しかし、小説上の坂本龍馬はそれをやり遂げてしまう。 龍馬の決断力や人間的魅力がなせる技みたいなことでこれまで語られていたが、やはり普通に考えれば不自然極まりないことが多いのも事実だ。 そこで、黒幕である。 その名は、トーマス・グラバー。 トーマスと言えば、機関車トーマスだろうが、残念ながらこのトーマスは煙を吐かない。タバコは吸ってたかも知れないけど。 なにしろ、彼が裏で坂本龍馬を操り、日本を明治維新へと誘っていったというのだ。 これには驚いたな。かなり複雑な心境である。 でも、まだ読み終わってないんだよ、「龍馬が行く」 そしてふと頭をよぎった。 いまもいるんじゃないの、日本の黒幕。 ▼先日、花粉症のコーナーで発見したものの、あまりもの値段に二の足を踏んでいた、細胞賦活用薬「ルミン」をついに購入。本日から飲んでみることにした。 なんでも試してみたい、そんな季節である。 25(土) 60 100【22:40】 ▼喉がなんだかむずむずする。 ここしばらく咳をし続けている営業のIから貰ってしまったのだろうか。 他に考えられることと言えば、まさか、来てしまったのか。 「花粉症」 確かに今日はかなり暖かい一日だった。となれば、杉花粉が行動を起こしてもおかしくないだろう。 今日を起に、また長く辛い花粉ロードが始まってしまうのだろうか。 やだなあ、そんなロードは。 どうか風邪でありますように、と願ってしまうほど、花粉は大嫌いだ、こんちくしょう。 24(金) 【00:00】 ▼女子社員のMは先日、免許の更新だったらしく、それに際してひとつ問題があり、別に減点が多いとか、実は取っていたつもりの免許がなかったとか言うような問題ではなく、もっともそれはそれで大問題なわけだが、そもそもそんな奴に更新の案内が来るわけないじゃないか。 その問題というのは、目が非常に悪いと言うことであり、それならばメガネをすれば済むことであるのだが、彼女はメガネを持っていないと言う。 これは免許の更新以前に大問題ではないか。よくぞ、いままでやってきたと言えよう。 誉めている場合ではない。 とにかく今のまま視力検査を受けても不合格は免れない。 そこで彼女は次の手を考え、実行に移した。 「友人のコンタクトを借りました」 そうか、その手があったか。 一瞬、感心してしまいそうになったが、何を言ってるんだ、おまえ。 コンタクトレンズを他人から借りるなんて聞いたことないぞ。 半ば呆れたが、そんなオレの言葉を尻目に彼女は言う。 「もう、はめるの大変だったんですから」 そうきっぱり言われれば、どうもすいませんと謝るしかないじゃないか。 そして、苦労してはめたコンタクトで臨んだ視力検査の結果は、裸眼よりも見えず、ほんの0.3程度しかなかったと言う。 コンタクトレンズの意味がさっぱりわからない、そんなゆゆしき結果となったが、それでも合格したと言うのだから、もうわけが分からないよ。 23(木) 120 【23:00】 ▼桑名の町中は非常に狭い路地が多い。近道を辿ろうと不用意に入ってしまったら、もう抜け出そうにもなかなか抜け出せないのだ。それでも何とか抜けようと、右往左往しながら走っていると、なんとか踏切に出た。この踏切を渡れば、なんとか幹線道路に出られそうである。 すると、自転車に乗って遮断機待ちをしている爺さんがこちらに向かって何か叫んでいるではないか。きょとんとして見ていると、今度はこちらに向かって指まで指してくる始末だ。そこまでされたら、無視するわけにはいくまい。オレは、車の窓を開け、その爺さんの発言に耳を傾けた。 「これこれ!」 そう言いながら爺さんが指を指す先にあったもの、あれはいったいなんだ。 一番星ではないし、ましてや巨人の星でもない。 どう贔屓目に見ても、あの爺さんは星一徹には見えないし、このオレが星飛雄馬に間違われる理由などどこにもないはずだ。 当たり前だけど。 その先にあったものは、一方通行の標識だった。 どうやら、いつの間にかオレは逆走してこの踏切まで来てしまったらしい。つまり、いまオレは逆を向いていると言うことだ。 逆はちょっとまずいんじゃないか。 どの道も狭いため、一方通行の概念などまるでなかったよ。 ともあれ、このまま直進すると、正面から来る車とどうにかなってしまいそうなので、オレはニヒルにその爺さんに別れを告げ、一目散にUターンし、その場を去ったのだった。 22(水) 【00:00】 ▼世の中に不可解なことは数多くあれど、オービス、つまり高速道路の自動速度取り締まり機に貼られた「調整中」の文字ほど不可解なことはないだろう。 だってそうだろう。いつもの様に高速道路を走っていて、もうすぐオービスだと、速度を落とす。そして、その地点に到達し、ふとオービスを見れば、「調整中」の看板がでかでかと貼られているではないか。 いったいどういうつもりなんだ。 その意味するところがまるで分からない。 確かに、いま調整中なのだろう。しかし、ご丁寧に「調整中」を宣言する必要がなぜあるんだ。 じゃ、なにかい。いま、調整中だからOKと言うことなのかい。 だったらみな安心してかっ飛んで行くじゃないか。 ともあれ、一番危険なのはオレだよ。 21(火) 150 【22:30】 ▼仕事のため名古屋空港へ。 昨年の中部国際空港開港に伴い、名古屋空港は国内線のみの運行となった。そのため、あれほど活気に溢れていた空港内はすっかり閑散としてしまっており、心なしか、空港建物もうっすらと老け込んでしまった様にも見える。 人がいないとこれほどまでに変わってしまうものなのか。 人口が減少し始めた日本のこれからを思えば、危惧せずにはいられないのだ。 それよりも何よりも、オレ自身のこれからが最も危惧されるのは言うまでもない。 20(月) 60 100【22:30】 ▼昨日、薬局へ行ったおり、花粉症コーナーにある見慣れない物が目に止まった。 「ルミン」 言っておくが、カルミンではない。 どうやら錠剤の健康食品の様だが、そのうたい文句が凄い。 「夢の物質」 なにしろ夢である。 もともと旧日本陸軍の機密薬だったと言うから何か怪しさを感じずにはいられないが、その反面、とても神秘的だったらない。 その威力と言ったら、アレルギーはおろか、糖尿病、リウマチ、はては、ガンまでも封じ込めると言うのだから、これはもう夢の物質に他ならないだろう。 ところでなぜ今頃ルミンなのだろう。これほど効果のあるものなら、とっくに普及していても良いではないか。 ルミンは感光色素の一種らしく、カラー写真のフィルム感度をあげることに貢献する物質でもあるらしいが、戦後この物質が、薬よりもフィルムの研究に主力が置かれてしまったことが、いままで脚光を浴びなかった理由らしい。 なにしろこれを摂ることで、免疫力、自然治癒力を高め、花粉症にも多大の効果があるらしいが、ただひとつ問題がある。 「高い」 120錠入りで1本1万円近くもするのだ。 昨日のフェブラリーSを取ってでもいれば気軽に一本いっとくのだろうが、通常であればかなり高価な代物である。 金が掛かるなあ、健康って奴は。 19(日) 120 【23:00】 ▼朝方までオリンピックを見ていた。まったくもってどの競技も日本勢は不甲斐ない結果に終わっている。こうなることは薄々予感はしていたものの、やはりこうもダメだと非常に残念である。あと望みはフィギュアぐらいのものだろう。それとてかなり難しいとも言えるのではないか。想像するに銅メダルひとつがやっとなのではないか。ま、メダルがすべてじゃないけどね。 ▼スピードスケート競技の一つに、ショートトラックなるものがある。 通常のコースよりもずいぶん短いコースを回るのであり、そのため人数は4人と少ないのだが、それにしたって、なんて窮屈そうなんだ。 それでも中にはもっとショートの方が得意だと言う選手がいるはずで、そんな選手のためにも、いっそ、ショートショートトラックなんて作ったらどうだろう。 どれくらいショートかと言うと、さしずめ半径3mだ。 その円の中をくるくる回る選手達。 度を超すと、目が回るばかりで、終いにはバターにでもなってしまいそうな予感がするのはオレだけではないだろう。 何が面白いんだ、それ。 18(土) 60 100【22:00】 ▼久しぶりの土曜休みである。 ▼ディーラーへ行き、オイル交換。最近はオイル交換はもっぱらディーラーで済ましている。案内のハガキが来ると、のこのこオイル交換のためだけに行くのであるが、なんと言っても1000円は安いだろう。しかも、記念品の八丁味噌チップスは付くわ、珈琲は出るわ、新車も眺め放題だわ、これはもうすっかり元を取ってしまっている。 考えてみれば、オレという客は非常に長い目で見て貰っている客なのではないか。なにしろ、ここでスカイラインを買ってからすでに15年目である。それなのに、まったく買い換えるそぶりさえ見せていない。その姿勢は立派の一言に尽きるだろう。 だから最近じゃ、新車を勧められもしないよ。 オレって奴はそんな客である。 17(金) 120 【23:30】 ▼朝から調子が悪い。そんなときに限って健康診断である。 裏腹に診断結果は至って健康。 体重が少々太め残りだったのが気になるが、まあ、成長分だろう。 馬か、オレは。 16(木) 60 100【23:00】 ▼明日は健康診断であり、そのため21時から絶食となる。見ればすでに20時半である。これはまずい。慌てて会社を出、営業のTとラーメン屋へ入った。その名も「ごきげんラーメン」である。 ラーメンを食べてごきげんになろうと言う魂胆だろうが、そんな手には乗らない。オレたちは600円のモヤシ炒め定食と餃子を頼んだ。 出てきたモヤシの量が凄い。ボールの上にてんこ盛りである。食べても食べてもモヤシは減らない上に、すべてこれモヤシである。当たり前だけど。 味噌汁と思われたお椀の中身はラーメンである。ここはラーメン屋だと言わんばかりの自信である。さすがラーメン屋である。 まず餃子を食べ終わった。 と思うや否や、餃子の器を下げる若い女性店員。 おつゆを食べ終わった。 と思うや否や、お椀を下げる若い女性店員。 そして、ご飯がなくなった。 と思うや否や、茶碗を下げる若い女性店員。 そして、とうとうモヤシ炒めを平らげた。 と思うや否や、容器を下げる若い女性店員。 確かに手際が良いのは分かるし、いつまでも空いた容器が目の前にあるのもどうかと思うが、食べ終わるや否や下げることはないじゃないか。 もう少し、猶予をくれまいか。 ちょっと、ごきげんになり損ねたのだった。 15(水) 160 【22:30】 ▼もうすぐ恵那インターの降り口に差し掛かろうとしたとき、前方で車が停まっているのが見えた。明らかに車道であり、とても迷惑な車である。しかし、よく見ると、その停め方が少々変わっていた。 逆さまである。 どうしたらそんな停め方ができるのか聞いてみたいものだが、こっちも走っている身なのでそうもいかない。 見ると、その少し先にカートレーラーが停まっている。その状況から判断すると、さしずめこうだろう。 落としちゃった。 何かの弾みで運搬中の車を落としてしまったと見える。 トレーラーの中から呆然とする運転手が見えた。 呆然とするのも当然だろう。なにしろ落としたのは車である。これほどでかい落とし物はなかなかないのではないか。 こんな状況に出くわすときいつも思うのはタイミングである。タイミングによっては巻き込まれる可能性があり、その可能性は、ほんの少しのタイミングのずれである。早くても遅くてもいけない。しかし、これらすべては偶然の産物と言える。 この偶然の分かれ道は普段の行いとどれほど関連性があるのだろう。 そんなことは考えてもしょうがない。 運は運として受け止めるしかないのだ。 ▼今日は異様に暖かい一日だった。20度くらいはあったのではないか。今年初めて車に冷房を付けた。 14(火) 60 100【22:30】 ▼午前中は恵那。午後は桑名と相変わらずである。 ▼幼稚園近くで作業していると園児達が寄ってきた。 「なにしてるのぉ」 「仕事してるんだよぉ」 「なんの仕事してるのぉ」 いちいち返答していては切りがない。 「危ないからあっちいきな」 すると一人の男の子が不満げにこう言った。 「危なくないぞ、ボク、もう5歳だもん」 ほぉ、5歳か。 オレからみれば、まだまだひよっこだが、考えて見れば幼稚園の5歳と言えば、もういっぱしの幼稚園児である。彼にはその自負があるのだろう。 少し後で大声で泣いていたのはその子だった。 やはり生身の幼稚園児だったのだ。 それに気付いたとき、オレは何かしら安堵感を覚えたのだった。 13(月) 150 【22:30】 ▼18歳のO君はなかなか味のある若者である。見ためは明かに純日本人であり、したがってとても英語などとは関わり合いのなさそうな雰囲気を醸し出している。そんな若者だ。しかしながら、これだけはどうしても譲れず、必ずと言っていいほど英語を使用する言葉がある。 「サーモン」 つまり、鮭である。 単純にサケ、またはシャケと言えばいいものを、かたくなにサーモンであり、例えば、サケ弁当は、サーモン弁当であるし、サケ茶漬けはサーモン茶漬けである。 そのサーモンへのこだわりは、ある意味、他人が踏み込めない何か神聖的なものを感じる。 そんなO君にオレはこう問うた。 「よっぽどサーモンが好きなんだな」 それに対しO君は間髪入れずこうこう答えた。 「僕が唯一嫌いな魚は、サーモンです」 だったら、サケでいいじゃないかよ。 こだわりは、人それぞれである。 ▼トリノオリンピック、期待のハーフパイプ、そして、ノーマルヒルジャンプ、双方とも撃沈し、メダルなしに終わった。 とりわけ、ハーフパイプの期待はかなり大きく、4人のうち誰かはメダルを取るだろうと思われたが、その期待も虚しく終わった。 どの選手も実力を100パーセント出せば、メダル確実であっただろうがそんな簡単なものではなかった。要はいかに本番で力を出せるか、勝負のほとんどはそこに掛かっていると言えるだろう。 それにしても気になってしょうがないのは、スノーボーダーのスタイルだ。なぜあんなに短く見えるんだろうな、足。 12(日) 60 100【23:00】 ▼昨晩は朝方までトリノオリンピックを見ていた。 女子モーグルは残念な結果だっだが、それ以上に残念かつ呆れたのはスキージャンプの原田である。一本目、95mとまあまあのジャンプを見せたものの、結局のところ失格となった。 いったい何をやらかしたんだ。 失格の原因はどうやらスキーが長かったことであり、それもこれも体重が減ったことに起因するらしいが、失格にするならいっそ、跳ぶ前にしてやったらどうなんだ。 だってそうだろう。失格になるのを分かっていて飛ばせるなんて、これほど意地悪なことがあるか。 それとも競馬の騎手のように跳んだ後に計量するのだろうか。それにしてもたった200グラムである。そんなもの、ひとっ飛びもすれば、すぐに消耗してしまう重量なのではないか。それを見越して、コップ一杯くらい飲むとか、こっそりハムスターをポケットにしのばせるとか、どうしてできなかったんだ。 できないと思うよ、きっと。 取り合えずいますべきことは食べることに他ならないだろう。 人はそれを、ヤケ食いと言う。 11(土) 120 【23:30】 ▼今日も恵那へ向かう。 高速道路は行楽の車が多く、それもこれも今日が祝日だからであるが、非常にトリッキーな動きをする車が多く、因みにトリッキーと言っても、おもむろにジャンプするとか、くねくねするとか言うことではない。当たり前だけど。 なにしろ困るのは、急に割り込んできたり、追い越し車線をマイペースで走行したりする車たちであり、こちらとしても思わず、蹴散らしたい気持ちに駆られもするが、そんなことをすると少々大ごとなことになってしまうので、ぐっと我慢する。 ▼帰り途中、中央高速の屏風山パーキングで佇んでいると、眼前に足場材を積んだトラックが止まった。そんな車から通常出てくるのは、ニッカボッカの作業服を着た厳つい男達だろう。しかし予想は外れた。 中から出てきたのは、小学生くらいの女の子と、その弟らしき男の子であり、その後からお母さん、そして運転手のお父さんが降りてきた。お父さんは明らかに職人である。 家族で現場にでも行ったのだろうか、それとも、そのトラックでドライブなのだろうか。どちらにせよ印象的だったのは、子ども達の笑顔である。楽しくてしょうがないと言った風なのだ。どんな車だろうと関係ない。家族でいること自体が幸せなのだろう。なんとも微笑ましい風景を見せてもらったし、家族の絆を感じた一瞬であった。 10(金) 60 100【23:00】 ▼今日も一日は長久手から始まり、そして午後は恵那へと移動する。 夕方帰社し、慌てて今日締め切りの見積りに取り掛かる。 夜遅く、9千万の見積り完成。 やり終えたと言う達成感とは裏腹に、目が疲れたったらない。 疲れると、頭に来る人や、お尻に来る人など様々だが、オレは、疲れるとまず目に来る。どう来るのか。分かりやすく言えば、目の奥が、どーんと来る感じである。 ▼いよいよ待ちに待った、トリノオリンピックの開幕である。 この忙しいときに、オリンピックはないじゃないか。 しかも時差が8時間もあると来てる。 8時間なんか、くそ食らえ。 そんな気にさせるほど、しばらくは楽しい日々が続くのである。 9(木) 【23:30】 ▼長久手、桑名、長久手、恵那、と駆け巡る、なかなかハードな一日。 夜、会社へ戻っても息抜きは許されない。明日締め切りの見積りにまだ何ら手を付けていないからだ。これは冷静に考えれば、ピンチである。 どうしてこう言うことになってしまったのだろう。 もしかして、サボっているのか。 そう思われてもしょうがないような気がしないでもないが、何を言ってるんだ。今回は本当に忙しいんだよ。 ▼この忙しさはすっかり慢性化している。端的言って、キャパを越えているとは言えないだろうか。これもひとえにスタッフ不足であるがゆえである。しかしながら、スタッフが増えれば楽になるかと言えば、そんな単純なものでもない。思えば、この状況はいまに始まったわけではないのだ。さりとて一段落付けば、この辛さも忘れるのだろう。万事その繰り返しなのである。 8(水) 150 【22:30】 ▼朝、渋滞にはまる。いつもは混まない場所である。それほど余裕を持って家を出るわけではないので非常に焦る。なにしろ、起床してから15分で家を出る毎日なのだ。 もう少し余裕を持ったらどうだと言われそうだが、これは長年根付いた性分だから、如何ともし難いのです。 とにかく、いまのこの事態はもはや絶望的である。原因は事故か、もしくは工事かと思われたが、なんのことはない、トラックの駐車でした。 そのせいで1車線が死んでしまっている。 朝のラッシュ時に何を考えているんだ、おまえは。 思わずトラックの横っ腹を蹴飛ばしたい衝動に駆られたが、とても硬そうなのできっぱりと男らしく諦め、ひたすら仕事場へと向かった。 まさに信号ひとつが明暗を分ける、そんな切迫した状況である。 かくして結果は… 滑り込みセーフ。 その達成感は、何事にも代え難いものであった。 いちいち大袈裟である。 7(火) 60 100【22:30】 ▼今週は多忙に付き、明日予定していた健康診断を延期した。しかし来週落ち着くという保証はどこにもない。まさに神のみぞ知る。そんな大袈裟なことかよ。 ▼営業のIなどは、明日の健康診断を前にして、もの凄い咳をしている。健康診断よりも普通に診断して貰った方が良いのではないかと思うほどである。 なにしろ再検査は必至であろう。 6(月) 120 【22:30】 ▼週始めから西へ東へ奔走する一日だった。 しかも昼から雪が降り始める始末だ。この分だと明日がどんなことになっているか非常に心配であるが、とにかく今は目先のことをこなすので精一杯である。 そんなこんなで今週はあっと言う間に過ぎてしまいそうな予感だ。 5(日) 60 100【22:00】 ▼どうやら昨晩、雪が降ったようだ。うっすらと路面が白くなっている。 如何にも寒さが身に染みそうだったので、日中は大人しく家にこもっていた。 ▼馬券はシルクロードステークスを買ったものの、期待のギャラントアローが逃げ切れずに撃沈。思えば、今年はまだ的中していない。昨年の万馬券奪取に味を占めすっかり大穴狙いに徹しているから無理もないと言えば無理もないが、やはり少資金であれば一発狙うしかないのである。要はスタンスを変えないことだ。ま、それが一番難しいんだけど。 4(土) 【00:00】 ▼なんだか体調不良である。 そんな状況の中、仕事で恵那へ。 ▼そして、帰宅するなり寝た。 夜更けに思い出したように起きだし、撮ってあったK−1MAXを見る。 なぜオレはそこまでして見るのか。 好きだから。 ▼しかしながら、試合内容は実によろしくなかった。 日本代表を決めるトーナメントだったが、そのほとんどがスカッとしない判定であったし、スペシャルマッチに登場の魔裟斗の試合は手抜きと言われてもしょうがない内容だったのではないか。まあ、骨折明け初戦であるからしょうがないのかも知れないが、もう少しなんとかならなかったものか。 ▼日本代表は下馬評通り、佐藤が手にしたが、確かに強さは認めるものの、見ていてまったく魅力がない。それは、負けない戦い方であるからに他ならない。これは、相手の魅力まで半減させてしまうと言う危うさを持っている。これでは客を呼べないだろう。佐藤の今後はその辺の問題をどう克服するかに掛かっている。 3(金) 120 【00:00】 ▼片道1時間ほどの所を行ったり来たりの一日。高速料金だけで8000円である。 この状態は来週も続くだろうし、更に多忙な一週間であろうことは目に見えている。 やだなあ。 ▼今日は節分である。 通常、節分と言えば豆まきだろう。しかしながら、ここ数年、恵方巻なるものをあちらこちらで見掛けるようになった。 恵方の方角を向いて、太巻きを丸かじりすると言う風習であり、その際注意せなばならないことは、けっして言葉を発してはいけないと言うことである。 いったいその理由はなんなのか。言葉を発すると、誰かにばれてしまう危険性があるとでも言うのか。それとも、言葉を発すると同時に、魂も一緒に抜けてしまうと言うのか。 いや、待てよ。太巻きだけに、不用意に声など出そうものなら、きっと喉詰まりしてしまうに違いないだろう。これは危ない。 太巻きはゆっくり落ち着いて食べなきゃな。 なんか、趣旨違ってないか、それ。 ▼節分と言えばやはり豆まきであり、豆の定番は大豆のようであるが、北海道にいた頃は確か、落花生を撒いたのではなかったか。考えて見れば、実に理に適っている。 なぜならば、豆本体は落花生の殻の中であり、したがって、玄関に撒こうが、庭に撒こうが、トイレに撒こうが、なんら問題なく、豆を拾って食べることができるのだ。 ただし、落花生を殻ごと食べる人を除いてはだが。 私事で恐縮だが、イチゴは房ごと食べるものの、さすがに落花生は殻ごと食べないなあ。 中の茶色い皮は食べるけど。 ただ無精なだけである。 ▼ご多分に漏れてはいけないと思い、コンビニで恵方巻を買って帰ったものの、いざ食べようとしたら、すでに0時を回っていた。 いくら南南西に向かって食べようが、無言で食べようが、やっぱり無効なんだろうなあ。 2(木) 【23:00】 ▼仕事のため、恵那のとある学校へ行く。 ここは、5年ほど前にも仕事で来ていたのだが、非常に思い出深い場所でもある。 その頃ちょうどテレビ出演をしたのだが、そのおり、取材のためにTBSのカメラマンがわざわざここまで来たのである。 あの日一日はまったく仕事にならなかったのではないか。 「自然で良いです」とは言うものの、一日ビデオカメラが付きっぱなしで自然のままいられるわけがないじゃないか。 しかも注文が多いときている。なにしろ、不自然なことを自然にやらせようとするまったく不自然な一日だったことを、ついこないだのことのように思い出したのだった。 1(水) 200 【22:30】 ▼話し方と言うものは人それぞれで、癖とか方言とかいうものがミックスされて口から出てくるわけだからそれも無理ない話であり、それが、電話となると、なおいっそうその影響は出てくる。 打合せのため電話で話した相手はかなり癖のある話方をする人であり、なんとか内容を把握しようと務めるが、それもおぼつかないほどの訛りようである。ここは取り合えず、落ち着こうと聞くのも忘れていた相手の名前を聞くことにした。 「ところで、あなたのお名前は?」 「ボク?」 突然、名前など聞くものだから、少々戸惑ったのかも知れない。 オレは再び聞いた。 「そうです、あなたです。」 「ぼく…」 「だから、あなたですって」 なかば苛立ちながら聞くオレに、相手は困った様にこう言った。 「わたしの名前は、ボク、いいます。」 中国人かよ。 道理で訛りがきついはずである。 しかしながら、まるで中国人とは思えないほどの日本語の文章を FAXで送信してきたのには驚いた。 エリートだよ、この人は。 byクムラ〜 |