◆腕立て日記◆

一日は腕立て伏せで終わる

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

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<2003年 6月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋◇時間

30(月) 120 100      【00:10】

▼月曜だと言うのに、会社の連中と飲み会。
焼き鳥屋は、まるで週始めとは思えないほどの大混雑である。
今週は長い一週間となりそうな予感なのである。


29(日)         60 80【21:50】

▼なんとも平和な休日。
▼電気屋で競馬観戦である。上半期最後のG1、宝塚記念なのだ。
言っておくが、今年の馬券成績は全敗である。なんとか最後くらいは勝って締めたいものである。そう自分に気合いを入れ、電気屋のテレビ売場で静かに観戦した。
ことごとく外れました。
しかしながら、たんたんとしたものである。これが、馬券10戦無勝男の落ち着きと言えよう。
外れるのが当たり前になってるよ、オレ。


28(土) 200 100      【23:30】

▼1日梅雨模様の休日出勤。

▼それでも明日は休みなので、気分は軽やかである。
気分が軽やかだと、することと言えばこれだろう。
スキップ。
しかしながら、この歳になってのスキップはどうなんだ。
何かスキップの変わりはないだろうか。
でんぐり返り。
気分が軽やかな度に、いちいちでんぐり返りはないじゃないか。
ここは素直に、ただニコニコしているのが良さそうだ。
頭悪そうだけど…


27(金)         60 80【22:40】

▼前面がすっかりつぶれ、バンパーもなくなってしまったトラック。それをなんの躊躇もせず乗ってくる奴がいる。
そいつは言う。
「アメリカンスタイルだからさ、これ」
ものは言いようである。
しかしアメリカと聞くだけで、なにやら納得させられてしまうから不思議である。
その最たるものに、アメリカンクラッカーがあるだろう。
おもっきり古いよ、それ。


26(木) 220 100      【22:45】

▼最近ほんとに時間がない。読みたい本もあるし、読みかけの本もある。
それよりも何よりも、書きかけのなんと多いことか。
なにしろ溜まる一方なのである。
何かネタはないものか。それさえも目に付かない余裕のなさである。


25(水)         60 80【23:10】

▼久々の好天。しかしながら暑いことこの上ない。
少し動いただけで汗だくである。
したがって、できるだけ動かないよう気を配るが、こういう日に限って、なんでこんなに動き回らなきゃならないんだ。
人間の運命とは、こんなものである。


24(火) 200 100      【22:30】

▼とにかく待つ1日だった。
いつ自分の番が来るかも知れない。そんな待機のなんと疲れることか。

▼昼に入った喫茶店のランチのメニューは、大盛り焼きそばである。
なにしろ、大盛りである。大盛りと決めつけているのだ。
選択の余地なしである。
案の定、とんでもない量の焼きそばが来た。
それもそのはずである。ランチとは言え、出てきたのは、焼きそばだけなのだ。
「大盛り」にでもしなきゃ、格好が付かないじゃないか。
大盛りは、格好いいのか?


23(月)         60 80【22:40】

▼なんて眠い1日なんだ。
しかし、居眠りする余裕がない。
そうこうしているうち、雨まで降り出す始末である。

▼なにやら喉の奥に出来物。しかし、痛くも痒くもない。そんな出来物は、なんの意味があると言うんだ。
意味がない方がいいのである。
出来物だからさ。


22(日) 120 100      【23:10】

▼飲まなかったオレ以外は皆、二日酔いである。
まるで昨日のメンバーとは思えないほどのテンションの低さ。すっかりエネルギーを使い果たしてしまったようである。
次からは飲み方を考えよう、と言うが、たぶん何度も同じ事を言っているのではないか。
飲み始めた時点で、それらはすべてリセットされる。
それが酒の欠点でもあり利点でもあるのだろう。
▼帰宅してから爆睡する。起きたらすっかり夜だった。


21(土)              【ーー:ーー】

▼かなり忙しい土曜であった。
▼それと言うのも大阪出張であり、名古屋に戻ってからのオフ会である。
▼ある掲示板で知り合ったメンバーとのオフ会。計6名。
▼会場へ着くと、廊下の向こうでなにやら茶色いものが動いている。どうやらオレを出迎えてくれているようだが、猿の着ぐるみで歓迎はどうなんだ。こちらが戸惑うほどのハイテンションである。
その格好で、他のメンバーを空港で出迎えたと言うのには恐れ入った。
そのハイテンションは結局夜中の3時まで続いた。


20(金)         60 80【23:15】

▼食べるのも不自由なのである。
なにを口に入れても沁みてしょうがないのだ。
原因は、唇の裏である。
なにか違和感がある。いったいこれはなんなんだろう。
ふと、あの時の事を思い出す。
噛みました。
自分で自分の唇をおもっきり噛んだのだ。
飯を食いながら、テレビを見ようと横を向いたのがいけなかったのかも知れない。
それにしても、しこたま噛んだ。
日増しにひどくなっていくようである。
このままでは、どれくらい衰弱するか分からないのである。
そんな大袈裟なやつは、なかなかいないのではないか。


19(木) 200 100      【23:10】

▼競馬好きの職人Kである。
なにやらどうしても思い出せない馬の名前があるようである。
「なんて言ったっけかなあ。ロ、ロ…」
どうやら、ロの付く馬らしい。
「ロードプラチナムかい? それとも、ローマンエンパイヤかい?」
すると、Kは言った。
「いや、真ん中だ、”ロ”は…」
そんな難しい思い詰めがあるかよ!

因みに、K氏はちょっと油断すると、暑い暑いと言って、おもむろに着ているシャツの袖をハサミで切ってしまう、少々個性的な男である。


18(水)         60 80【22:50】

▼忙しいのである。
それもこれも、今週行われる会議のせいである。
おまけに大阪である。それだけで苦痛なのだが、いま、とてつもなく手間を食っているのだ。それは、その日発表するための資料作成である。
こんな、ちまちました細かい作業は嫌いなのである。

▼コンビニ弁当には限界ギリギリの防腐剤と言う、嫌な話を聞いた。
だからどうなるのか、詳しいことは知らないが、きっと、腐った弁当を食べる確率がかなり減ると言うことなのではないか。
それは、嫌な話なのか?


17(火) 220 100      【22:45】

▼今さらのことの様に言うが、すっかり忘れてました、父の日。
母の日に比べ、なんて肩身が狭いのだろう、父の日は。
親父の存在を無視しているわけではけっしてない。
心の奥底にあるのは、何かしらいい知れない違和感にあるのではないか。
「親父」と「プレゼント」、そのいい知れない組み合わせである。
プレゼントと言って連想するのは、リボンであり、可愛らしい包装である。
考えても見なさい。親父にプレゼントを渡したとするだろう。そしてリボンを解き、包みを開け、言うのだ。
「わぁ!かんげきぃ!」
さらに両手を顔の前で広げて言えば、なお効果的だろう。
そんな親父はお茶目だが、オレは嫌だなあ。
誰しも、そんな不安を心の奥底に持っているのではないか。

オレの載った雑誌でも、送りつけてやろうかと思う。


16(月)         60 80【22:40】

▼やはり梅雨なのだろう。1日中の雨。
そんな中、ほんとに忙しい月曜だった。

▼納得がいかないのは、K−1である。
いくらなんでも夜中の0時過ぎの放映はないじゃないか。
まだ、次の日が休日だったらいいだろう。しかし、次の日はしっかり仕事だよ。
そんなことで、昨夜はあっさりと寝てしまったのだった。


15(日) 200 100      【21:40】

▼何人もの人間に、「面白い」と言われれば、見ないわけにはいかないだろう。
マトリックスである。
こう言った映画は、理屈を求めてはいけないと言うが、それにしたって、理屈抜きにもほどがある。
もう、なんでもあり、なんですよ、この映画。
確かに舞台が仮想世界であるから、それを現実世界と重ね合わせたところで、なんの意味もなさないだろう。これくらい、浮き世離れしていた方が、かえって心地よいのかも知れない。
そして、いよいよクライマックスに差し掛かる、はずである。
時間的に、そのはずなのだが、しかしなかなかその気配がない。
続きかよ。
すでに第3弾の予告編まで出来上がってしまっているのだ。
最近、多いなあ、こういうの…

▼一度癖になると、もういけない。
また、エッセイが滞ってしまっているのだ。
おまけに今週は、「武蔵を語る」までもが書き上がっていない。
こんなにも、人間を堕落させるものなのか、エアコンってやつは…


14(土)         60 80【23:00】

▼休日出勤。
けっこう、まとまった雨。
すでに梅雨に入ったと言ってもいいのではないか。

▼帰り際、業者から借りた物は脚立であり、そしてスパナである。
いよいよである。エアコン取付なのだ。
ブツはすでに調達済みであり、あとは取り付けるのみ。
ふと、六角レンチが必要なことに気付き、慌ててホームセンターへ買いに行く。
準備完了、さあ、これから本番である。
威勢良く言ったはいいが、なんて重いんだ、室外機ってやつは…
そんな重くて持ちにくい室外機を、マンションの4階まで運ぶ。これだから、エレベーターのないマンションは困る。
まず、いままで付いていたエアコンを外す。そして、これまた重い室外機を外に出す。
作業の主な重労働は、この運搬作業に尽きるのではないか。

教わった手順で配線、そして配管を接続する。最後にガスの充填。空気抜きも完璧である。
リモコンに電池を入れ、スイッチに手を掛ける。
一瞬、あのいまわしい破裂音が頭をよぎった。
まさに、緊張の一瞬である。
スイッチオン!

さわやか〜
見事に冷風が吹きだし口から出ている。
ついに悲願達成である。
都合、2時間半の熱き戦いであった。
熱き戦いだけに、もう、汗だくだよ。


13(金) 240 100      【22:50】

▼今日は1日中雨。
そのせいで、これでもかと言うほど、汗が出た。

▼人間誰しも間違いはあるもので、それが、弁当ともなると事は重大である。
少し前に画期的な弁当のことは話した。
「クール&ホット」である。
ひとつの弁当に冷と暖だ。弁当箱はひとつだが、レンジで暖めても、クールはクールなままなのである。どうだ、画期的だろう。
今回は、冷は冷やしうどん、暖はカレーライスである。
レンジで2分間暖め、そして食べた。
次の瞬間、オレは唖然とした。
まったく逆ですよ、これ。
冷やしうどんが暖っかうどんなのはまだいい。冷たいカレーのなんと始末の悪いことか。
オレは、すでに怒りを通り越し、呆れ始めていた。
そして、オレは自分自信にこう言って納得させた。
弁当も木から落ちる。
くれぐれも、木の上で弁当は危険なので、おやめ下さい。


12(木)         60 80【22:40】

▼油断していたら雨だった。降水確率10パーセントだと言うのにだ。
しかし、天気予報はあくまでも予報であるため、何も文句は言えない。
いいなあ、予報は…

▼雨のせいで、もの凄い蒸し暑さだ。このままほっとけば、茶碗蒸しにでもなり兼ねないのではないか。あいにくそんな大きな茶碗はないので、そんなことにはならないのである。
そんなバカなことを考えるのも、すべてこの暑さのせいだ。
パソコンも、いつ悲鳴を上げるか分からない。蓋は相変わらず開けっ放しで、中はすっかり埃まみれだ。これはパソコンという精密機械に良いはずがないだろう。
たまには、掃除機でも掛けてやれよ、と言いたい。
誰にだ?


11(水) 220 100      【22:30】

▼覚悟していた雨が降らないと得した気分である。

▼真っ赤なスカイラインが置いてある。
いかにも、「いじっている」風である。
鉄仮面の一つ前の代のスカGだろう。
少し前からそのチューニングショップに置いてあったのだが、前を通り掛かったら、ちょうど店の人が車をいじっていた。
声を掛けた。
「このスカイライン、エンジンもいじってるんですか?」
「いや、エンジンはそのままです。格好だけですよ」
店員はそう言ったあと、「これです」と言って、一枚のプリントを見せてくれた。
「西部警察」
そうだったのか…
そのスカイラインは、西部警察仕様そのものだったのだ。
それにしたって、トランクの中のマシンガンの銃口は、いったいどうしたものだ。
そんなものあったら、物が積めないじゃないか。
こだわりだ。
すべて、こだわりが、そうさせるのだ。


10(火)         60 80【22:15】

▼完調とは言えないまでも、なんとか調子を取り戻してきた。

▼なんとも平静な1日。
トラブルはあった。しかし、それを許容し得るだけの精神的余裕があったと言えるのではないか。
それは、健康に対する有り難みである。
たった、それだけのことが、どれだけ大きいことか。
体調を崩して改めてそう感じたのだ。
輸血のように、健康を分け与えることができれば、どれだけの人が喜んでくれることだろう。
そんなオレらしくもないことを考えてしまうオレなのだった。


 9(月) 200 100      【22:40】

▼朝、起きると左目が痛い。
右目で見て見ると赤く、試しに左目で見ても赤かった。
取り合えず、左目で見えると言うことは視力に問題はなさそうである。
別にゴミが入っている分けでもないようだ。原因不明である。
この辺にも風邪の影響が出ているのだろうか。

▼日差しの影響も出始めている。
日焼けで、すでに腕の皮がめくれ始めているのだ。
端的に言うならばこうだろう。
「一足先に夏を満喫」
土方焼けで満喫はやだなあ。

▼この時間になると、まだ少々咳が出る。
しかし、腕立ては復活した。


 8(日) 120 100      【22:00】

▼昨夜の咳はどうしようもなくひどかった。
一度咳をしたら、止まらないのだ。
1週間の仕事が終わったと言う気持ちの緩みもあったのかも知れない。
それにしても、こんなに咳がつらいと思ったことは、これまでになかったのではないか。
ただ単に、咳と言ってしまえば、それはただの風邪の症状である。
しかしながら、なんて腹筋を使うんだ、咳ってやつは…
アブトロニックどころの騒ぎではないのではないか。
なにしろ、咳をするごとに収縮運動をする腹筋。
風邪を引きながらも、腹筋の鍛錬をしてしまうのは、何か納得できないものがある。
風邪には安静が一番だからだ。
しかし、そこに風邪の恐ろしさはあるのではないか。
そういや、どこ言ったんだ?アブトロニック…

▼とにかく、この咳をなんとかしなくてならない。


 7(土)              【ーー:ーー】

▼昨晩は、これでもかと言うほどの咳。なかなか寝付くことができなかった。
それでも、寝ていたと言うことは、寝ている間は咳が止まっていると言うことなのか? 謎である。

▼とんでもないことをしでかしてしまった。
こぼすと言う行為がいかに情けない行為であるかと言うことは、エッセイ「たわごと…」でも述べた訳だが、それを自宅でも実行してしまったのだ。
風邪を引いていると言えば、十分言い訳になるのかも知れないが、こぼしたものがこぼしたものだけに、そんなものはなんの言い訳にならないだけの効力を持っているのだ。
馬油をこぼしました。
なんだよ、馬油って、と言う人もいるだろう。
馬油と書いて、まあゆ、と読むらしい。
北海道の名物であり、しかしながら食品ではない。クリームのように体に付けるものなのである。
効用はたくさん在りすぎて説明するのが億劫だ。自分で調べてください。
なにしろ、オレは前々からこれを愛用しており、風呂上がりには必ずこれを顔面に塗りたくっているのだ。そのお陰でお肌はいつもツヤツヤ、ベトベト。
ベトベトはまずいので、その辺は加減して使っている。
前置きがやたらと長くなってしまったが、今一度言うと…
馬油をこぼしました。
つい、手元と頭が狂ってしまい、ものの見事に馬油の容器は洗面の中で横倒しである。
慌てて拾い上げたものの、中身はすっかり寂しい状態となってしまっている。
それにしても、馬油の油分は凄い。こぼれて撒き散った馬油は、ちょっと拭いただけではとても取れないのだ。
まるで、頑固な油汚れじゃないか、これ。
油だから当たり前の話である。

▼今週のエッセイ「たわごと…」の更新は無理そうだ。


 6(金)              【22:15】

▼なかなか良くならないため、ついに病院へ。
仕事場から会社へ戻る途中に立ち寄る。
以前来たことのある病院だが、いつ以来だろうか。風邪で来た記憶がない。たしかあれは、他の病院の健康診断で不整脈の疑いを掛けられ、埒があかず、結局この病院で疑いが晴れたと言う、それ以来の来院ではないか。すでにあれから4年の歳月が流れている。

▼シーズンオフのためか、けっこう空いていた。
病院にシーズンオフはないじゃないか。
受け付けで、問診票なるものを受け取り、記入。
「咳が出る」に○を付けた。
体温は37度ジャスト。何事も、ジャストは気持ちのいいものである。
しかし、37度と言う体温自体は、ちょっといただけないのではないか。
なにしろ、熱があるんだか、ないんだか、はっきりしてもらいたいのである。
▼名前を呼ばれ、診察室へ。
「問診票に書かれている以外に何か症状はありますか」と先生は言う。
「いえ、それだけですが」
「実は、裏にもあるんですよ」
なにー!
なんとも迂闊だった。問診票には裏もあったのだ。
すっかり油断していた。
喉を見る。
「特に赤くもなってないですね」
あのぉ、喉がおかしいんですけど…
次ぎに定番の聴診器だ。
「心拍音も問題ないですね」
「ああ、そうですか」
総合的に判断して下された判定は、どうやら風邪らしい。
分かってたけど。

それにしても、せっかく病院へ来ても、良くなったという実感が湧かないのはなぜだ。
注射がない。
かつては、注射を打てば、次の瞬間、元気になったものである。気分だけかも知れないが。
しかし、打ってくれないのだ、注射を…
薬である。これだけが頼りなのだ。
しかも、どういう分けか、薬の受け取りは別のところだ。
なぜ、病院の中じゃダメなんだ。
どうにも腑に落ちないのである。

それよりも問題なのは、昨日買った薬の立場なのだった。

▼今日という今日は、安静にしてよう。
▼今週の仕事もやっと明日1日である。


 5(木) 120          【22:45】

▼咳止めの薬を購入するため、仕事場近くの薬局に入る。
女性店員がさっそく登場だ。
オレはいかにも喉が悪そうな、しわがれ声で言った。
「すぐ効く咳止め下さい」
その女性店員は、なんの躊躇もせず、「これです」とシロップの咳止め薬を取り出し、カップに薬を注いだ。
それを一気に飲み干すと、オレは思わず言った。
「うまい…」
「みんな言うんですよ」
ニコニコ顔でその店員は言う。
そして更に「これも飲んでください」と栄養ドリンクを出してきてくれた。
それも一気に飲み干す。
「うまい…」
「けっこういけるでしょ」
そしてまた更に「これなんか、シイタケエキスが入っていて、ちょっと癖がありますけど…」
そう言って、またドリンクを出して来た。
オレは一気に飲み干す。
「うまい…」
ここまできたら、言うしかないのである。
それにしても、薬の試飲なのか、これ。
しかしながら、なかなかサービス満点の薬屋なのである。
結局、オレはそこで、シロップと顆粒の咳止めを買った。
すぐに効く薬を、と言ったが、どちらも漢方である。
漢方って、すぐに効くのだろうか?

▼夜になるとけっこう辛くなる。
今日こそは安静にしといた方がいいのだろうか、と自問自答しながら、腕立てをするオレなのだった。
さすがに、スクワットは無理だ。


 4(水)         60 80【22:15】

▼少しは良くなると思ったが、声は更に凄いことになっている。
今なら歌えるのではないか。
「おふくろさん」
森進一である。
分かったよ、もう…

▼中にはこのような貴重な意見を言う輩もいる。
「もしかしたら声変わりでは?」
なるほど、確かにそのようなことも考えられない分けではあるまい。
声変わりと言えば、成長期である。
だけどね、これ以上成長しようがないのですよ、ボクは…
▼これだけ声がひどいと、人と話すのも億劫になってくる。
よって、自然と電話からも遠ざかる。しかし、それでも話す必要は生じてくるわけであり、そういった場合は、必要最小限の言葉で伝えようと試みる。
しかしながら、オレの声はひどい。
よって相手は、なかなかオレの喋ることが聞き取れないらしく、何度も聞き返す。
何度も聞き返されたら、何度も言い返さなくてはならないだろう。
さっぱり、最小限になってないのである。
▼しばらく安静にしていた方がいいのか、と自問自答しながら、腹筋をしているオレなのだった。


 3(火) 120          【21:45】

▼声が凄いことになっている。
昨日から、喉が痛くてしょうがなかったのだが、ついにその影響は声にまで現れた。
いまなら歌えるのではないか。
ダンシング・オールナイト
もんたよしのりである。
しかしながら、
例えが古過ぎ…
それよりも何よりも、ハスキーボイスは得てしてキーが低いと思われがちだが、実際歌って見ると分かるが、とてつもなく、キーが高かったりするのである。
例えば、ハスキーボイスの代表として、ハスキー犬などが上げられると思うが、なかなかあのような甲高い声は、出そうと思っても出せないのだ。
犬だからさ。

▼相変わらず、鼻血も出てしまう1日なのだった。


 2(月)         60 80【23:20】

▼風邪のぶり返しだろうか。
喉が痛くてしょうがないのである。
それに追い打ちを掛けるかのように、帰宅途中、吹き出したのは鼻血である。
いったい何枚ティッシュを使ったのか分からないほどの量である。
いい加減止まったらどうなんだ。
そう言ったところで、鼻血はそれを無視するがごとく流れ出る。
なんて、強情なんだ、鼻血ってやつは…
感心してる場合ではない。
それでも、帰宅する頃には、なんとか治まってきた。
しかし、腹筋したらまた出ました。
どうやら、頭を振ると、鼻血がよく出るらしい。
まるで、振りかけである。
やだなあ、そんな赤い振りかけは…


 1(日) 200 100      【21:15】

▼今週もまたエアコン修理である。
今回は、ハンダゴテに挑戦の巻と言えよう。
しかしながら、なんて難しいんだ、ハンダコテ。
考えて見れば、ハンダを扱うのは、中学とき以来なのではないか。
それでも、なんとか、室外機のヒューズ取付は完了した。
いよいよ、エアコンが動くはずである。
スイッチ、オン。
なにやら、基盤のランプが赤く点滅しているのが気になったが、しばし、室外機の成り行きを見守る。しかしなかなか室外機のファンは回ろうとしない。
と、そのとき、
バーン!
もの凄い音がしました。
まるで、季節外れの花火である。
見ると、先ほど付けた、ヒューズの辺りが、真っ黒焦げなのである。
そろそろ痛い目に遭うな、こりゃ。

室外機の蓋の裏の説明書きには、さっき点滅していた赤いランプの意味が記されていた。
「室外ユニットの故障」

分かってるよ、分かってる。
だから、直そうとしてるんじゃないか。
しかし、それは、とても素人じゃ直せないことを意味しているのではないか。
こうなったら、しょうがない。
次は、室外機ごと交換だ。
どこにあるんだ、室外機。

▼いよいよ6月なのだった。







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