■たわごとですかーっ!!■
▼【どうなる、花粉対策】03/03/02 ついにやってきたこの季節。 花粉症である。 杉花粉、そう書いただけでも恐ろしくムズムズするのである。 なにしろ、そこら中を縦横無尽に杉花粉が舞う。そしてそれを吸い込んでしまったら最後、人々は気がおかしくなってしまうくらいムズムズしてしまうのだ。 そこまでひどいのか。 とにかく、それほどまでに大変なものなのである。 花粉症を完全に撃退するのはかなり難しい。 そもそも昔はこんなものなかったらしいし、自分に取っても杉のない北海道にいた頃は、まったく無縁なものであった。 なぜこんな病気が生まれたのだろう。 原因のひとつに蟯虫の壊滅があるらしい。 昔は人々の体の中にもれなく蟯虫がいた。 花粉症の原因である抗体がこの蟯虫を相手にしていたらしいのであるが、ある時この蟯虫がいなくなってしまった。 蟯虫というライバルのいなくなった抗体は、次の相手に花粉を選んだのだ。 どうせならもっと他のものを選んでくれよ。 そもそも花粉を選んだ理由が分からないではないか。 なぜでんぷん粉じゃダメだったのか。 でんぷん粉ならいいのかという問題でもないけど。 いっそタバコにでも反応してくれれば、今頃は世界一禁煙率の高い、健康な国家という賞賛を得られたに違いない。 これ以上寿命を延ばしてどうするんだ、にっぽん。 酒に反応したらどうなるだろうか。 酒場では、日々の疲れを癒すため、紳士淑女がタバコ片手にバーボンのグラスを傾ける。 バックにはしゃれたBGM、そんな中で皆くつろいだひとときを過ごすのだ。 ちょっと気取って、クールに酒を飲む紳士淑女。 だがしかし、気取ってはいるが、みな鼻水をたらしているのである。 鼻水をたらしながら、クールに酒はないじゃないか。 そんなにまでして酒を飲みに行きたいとは思わないだろう。 となると、いつしか夜の街は静まり返り、すっかりゴーストタウンである。 それはそれで寂しいものである。 だったらまた蟯虫だ。 「みなさん、蟯虫を取り入れましょう」キャンペーンである。 いきなりである。 抵抗があるのはもっともな話であろう。なにしろ物が蟯虫である。 名前からしていけない。 ぎょうちゅうである。 最初の「ぎ」と言う濁音がいけないのかも知れない。 その濁音がよりいっそうの、おどろおどろしさを感じさせるのだ。 濁音がダメなら、半濁音だろう。 だからって、「ぴょうちゅう」ってのはどうなんだ。 それもやだなあ。 冷静に半濁音と言うものを考えて見たとき、「ぴょうちゅう」しかり「ぽーちゅう」しかり、半濁音はどれも間抜けに聞こえる危険性をはらんでいるのではないか。 間抜けを好き好んでわざわざ体内に取り入れる人間はそうそういないだろう。 なんか、まったく根本的な解決になっていないんですけど、それ。 やはり、蟯虫は蟯虫である。 そもそも、いまさらそんなもの体内に入れるやつがどこにいるんだ。 そうとなったら、蟯虫に変わるモノだろう。 「蟯虫もどき」 これなら、蟯虫に抵抗のある人でもホッと一安心なのである。 なにしろ、蟯虫のもどきである。 これで抗体をだますのだ。卑怯だと言われてもしょうがない。手段を選んでいる場合ではないのだ。 ただ、恐いのは、それが「もどき」であることを抗体に気付かれたときだ。 そのとき人は一体どうなってしまうのか、知れたもんじゃないのだ。 byクムラ〜 |