■たわごとですかーっ!!■



▼02/03/02【のら】

野良(のら)と言って思い浮かべるのは普通、のら犬、のら猫だろう。
しかし、この範ちゅうを越えた「のら」が最近しばしばニュースとなっている。
ペットショップに珍しい動物達が並ぶようになった昨今、それらをペットとして飼う人達もまた増えた。例えば、ワニ、ヘビ、猿などまさに多種多彩である。

しかし、ちょっとした好奇心で飼ったペットもしだいに成長し大きくなり、次第に手に負えなくなってくる。その結果、身勝手な飼い主は外に離してしまう。それがその「のら」発生の原因のようだ。

そこいら辺をワニやヘビが闊歩する。ちょっとどうかと思うが、そのうち人々はそんな風景に慣れてしまうだろう。それをごくありふれた、ごく普通の日常の情景として受け入れてしまうのだ。

しかしながら、それらがエスカレートし、町中を堂々と「のらコモドオオトカゲ」や「のらサイ」、ややもすれば「のらくろ」などが歩き廻り、それをまたごく日常の風景として捕らえていると言うのは、やはりちょっとまずいのではないか。
特に「のらくろ」はかなりまずい。

そんな中、ふと見ると台所のゴミ箱をあさっているものがいる。
なんと人間ではないか。しかも50も優に過ぎているであろう男である。
一瞬どういうことかと我が目を疑ったが、ようやく事態が飲み込めた。

「のらダンナ」である。

手に負えなくなったのだろうか。
もしかしたら予想以上に大きくなってしまったのかも知れない。
いったいどういう理由があるにせよ、無闇にダンナを「のら」にするのはいかがなものか。
問題なのは、このような類の「のら」の場合、保健所に連絡しても対処してくれるか否かである。
これは非常に困った問題である。
対処してくれたらくれたでまた困るけど。

どちらにせよ、この先も種々様々なペットが氾濫し、それらが「のら」となる危惧はますます増えることだろう。
オレはそんな「のら」のことを思うと、ひとしきり身が引き締まります。


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