■たわごとですかーっ!!■



▼01/12/15【いつの間にか歌っている】

気が付いたらいつの間にか歌っている歌、と言うのは誰にでもあるのではないか。
なにしろ無意識のうちに歌ってしまっている。つまり鼻歌である。
それは夢中になってなにかやっているとき、または何も考えず、ボーっとし ているとき主に現れる。つまり、無心の状態のときである。
そして、自分の場合にも、やはりそれは存在する。
しかし、そんな鼻歌に、けっしてB'zとかGLAYとか、ましてやメリージェーンなどはあり得ない。
確かに、意識していれば、そんなお洒落な鼻歌も奏でられようと言うものだ。しかしそれを本来の鼻歌としてけっして認めるわけにはいかない。なぜならば、それはしっかり歌っているからだ。
そんな歌をしっかり歌っていたら、他のことが手に付くはずがない。ただ歌うしかないじゃないか。
そんな輩には敢えてこう言おう。「だったら、ながしになれ」と。
なにしろ、本来けっして意識してはいけない歌、それが鼻歌なのである。
ここまで言えば、わかってくれることだろう。
オレの場合のそれは、ちょっと困ったことに、
「メリーさんのヒツジ」だ。
なぜか、「♪メ〜リさんのヒ・ツ・ジ、ヒ・ツ・ジ、ヒ・ツ・ジ・・・♪」の、メリーさんのヒツジである。
大の男が「メリーさんのヒツジ」ってことはないじゃないか。
頭の中に浮かんでくるくらいならまだいい、口笛を吹くのもまだ許せるだろう。 しかし、いつの間にか自分の意志とは裏腹に口ずさんでいるのだから事態は 深刻である。
なにしろ、「メリーさんのヒツジ」のサビの部分を延々と何かに取り憑かれたように繰り返しているのだ。ほとほとやっかいな事態である。

そしてそれは、ちょっとどうかと思うような場面で起こったのである。
愛車を洗車しようとコイン洗車へ行ったときのことである。その日は日曜で、他にも客が数人いた。
オレは、その日、何を思ったか、よりによってワックス掛けなどやってしまっていたの だ。これが悲劇を呼び起こした原因になったと言えよう。
ワックス掛け・・・そう、うかつにも無心になってしまったのである。油断だった。
「♪メ〜リさんのヒ・ツ・ジ、ヒ・ツ・ジ、ヒ・ツ・ジ・・・♪」と同じフレーズを、まるでバカの一つ覚えのように何度も何度も歌ってしまっていたのだ。本人も知らないうちに、、、
ふと我に返る。「しまった・・・」
後の祭りである。
いくつもの視線がこちらに集中しているのがわかった。
みんな笑っているではないか。
ここで、急に歌をやめるのも、なにやらしゃくにさわるので、さも冷静を装い、 「メ〜リさんのヒ・ツ・ジ、、、も、くぅ〜もあ〜る〜さぁ」と、機転をきかせ、水 戸黄門に切り替えたところでなんの解決にもならなかった。
むしろ、裏目に出ている。

早い時期に、持ち鼻歌のチェックをお勧めする次第である。


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