■たわごとですかーっ!!■
▼01/10/6【危険な言葉】 言葉。それは、地球上に生息する数ある生物の中において、唯一人間だけが持つ伝達手段である。 しかし、複雑な思考回路を持つ人間が(わては至極単純ですがね)言葉というものを使うことにより、なおいっそうその言葉により他に与える影響は複雑なものとなっているのである。 その影響。例えば、言葉は時として大きな誤解を招く、そんな危険要素も多分に含んでいるものなのである。 学生時代の話である。 友人Sには思いをはせていた片思いの女性がいた。しかしどうしても彼女に思いを告白することができず、遠くから見ているだけの日々だったのである。そのせいか毎日の飯も喉を通らないほどであった。 そんな友人Sを見かねたオレはアドバイスした。 「言わなければ何も始まらないよ」 それを聞いた友人Sは、意を決して彼女に告白したのだ。 だがしかし、、、 結果は無惨なものであった。 「この顔が、この顔がいけないんだ。もう少し顔が良ければオレだって、、、」そう呟きうなだれる友人Sに向かってオレは、 「人間は顔じゃないよ」 確かにこう言おうとした。 しかし事態は一変する。オレはつい、こう言ってしまったのだ。 「人間の顔じゃないよ」 この後、オレと友人Sとの間に、どのようなことが起こったか、想像に堅くないだろう。 言葉、それは常に危険と隣り合わせである。 |