<ニワトリとおいら>

昔、ニワトリ、飼っていたのさ。
飼育係はこのオレさ。

卵を欠かさず毎日産んだ、
ほんとにいかした雌鳥さ。

いつしか卵も産まなくなって、
いつもは質素な食卓に
豪華な鳥の丸焼きが、
どかっと置かれてビックリさ。

さほど時間も掛からずに
気付いたそいつはおいらの鶏さ。
父がさばいたニワトリさ
これを境にこのオレは、肉が嫌いになったのさ。

Ah、Ah、Ah、せつないぜ。
Oh、Oh、Oh、とりのさだめか。