■PRIDE2000 世界最強トーナメント決勝■ ○イゴール・ボブチャンチン<1R KO>ゲイリー・グッドリッジ× どちらか先にヒットした方が勝ち、というようなハードパンチャー どうしの対決。やはり打撃では、ボブチャンチンに分があったようで、 見事、大振りのフックがグッドリッジのテンプルにヒット。 ○桜庭和志<6R終了後タオル>ホイス・グレイシー× この日の大会は、すべてこの試合のためと言っても過言で ない内容だった。 6R90分の死闘のすえ、桜庭はホイスの脚を再三のローキックで 破壊。7R開始のゴングが鳴っても、ホイスは椅子から立ち上がらず、 戦意喪失、そしてついにホイラー・グレイシーがタオル投入し、試合終了。 かくして桜庭、連続グレイシー狩りを果たす。 ○マーク・コールマン<判定>小路晃× この体格差にしては、小路はよく健闘したと思う。 しかし無惨にも小路の顔は腫れ上がり、それがその実力差を 物語っているとも言える。 ○藤田和之<判定>マーク・ケアー× 前半は、ケアーのいい膝蹴りが、何度となく藤田の顔面をヒットするが、 それに臆することなく藤田は果敢に突進する。 そのうち、ケアーのスタミナが切れたのか、カメ状態に。 そのケアーに対し上からパンチ、そして脇腹への膝蹴りを浴びせまくる。 そしてゴング。文句なし藤田の判定勝ち。 これは、もしかして藤田の優勝も十分あり得るかも、という期待が 脳裏をかすめたが、、、 ◆準々決勝 ×桜庭和志<本線1R終了後タオル>イゴール・ボブチャンチン○ 1R終了後の判定はドロー、そして延長へ、しかし 前の試合でホイスと90分の死闘を闘い抜いた桜庭には、すでに これ以上闘う体力は残っていなかった。 セコンドの高田がレフェリーにタオル投入を申し入れ、試合終了。 桜庭は観客に向かい「もっと大きくなっていきます」とマイク。 それに対し観客は惜しみない拍手。 ○マーク・コールマン<1Rタオル>藤田和之 開始のゴングがなると同時に藤田のセコンドからタオル投入。 藤田は前のケアーとの試合で、ひざの靭帯を切っていたのである。 無念のリタイヤ。 しかし、そういう状態でもなおリングにあがる、そのプロ根性は 賞賛に値する。 早く怪我を治して、リング復帰を願いたいし、また期待も大きい。 ◆決勝 ○マーク・コールマン<延長R TKO>イゴール・ボブチャンチン× コールマンのタックルが冴えに冴える。 ボブチャンチンのパンチは空を切るばかり、そして再三 タックルで押し倒し、最後は上からのパンチのラッシュで レフェリーストップ。 その瞬間、コールマンは喜びのあまり、観客に飛び込む。 考えて見れば、決勝に残ったこの2人に、日本人は過去に勝っている んだよなあ。 (コールマンには高田、K−1ルールだがボブチャンチンには、佐竹が それぞれ勝っている) こう言ったOneDayトーナメントで結果を残すには いかに怪我をせず無事に試合をこなしていくかに尽きる。 それだけに運にも多分に左右され、その辺がまた実力通りの 結果にならない難しさでもある。 |