■オスカー・デラ・ホーヤ引退までのカウントダウン■ WBC世界Sウエルター級タイトルマッチ 2006/05/07 オスカー・デラ・ホーヤvsリカルド・マヨルガ(王者) 待ちに待った元6階級世界王者オスカー・デラ・ホーヤの復帰戦である。 実に1年8ヶ月振り。そのブランクが少々不安を感じさせる。しかも相手はラフファイトで定評?のあるマヨルガだ。序盤から一気に来ることが予想される。その攻撃を果たしてデラはかわすことができるだろうか。 -1R- やはりマヨルガのパンチは力任せだ。当たればひとたまりもないが、なんとか凌ぐデラ。そして開始もまもなく、デラホーヤの返しのフックが炸裂、尻餅を付くマヨ。ダウンを取るレフリー。 デラの10対8 -2R- 果敢に攻め込むマヨルガ。しかしデラホーヤはその攻撃をことごとくブロックする。 今日のデラはブランクを感じさせないいい動きだ。 イーブン -3R- デラにいきなりのピンチが訪れる。 マヨルガのアッパー炸裂。まともに受けるデラ。やはりこの選手は恐い。 しかし、なんとか凌ぐデラ。 デラの9対10 -4R- マヨルガのラフファイトが少し目立ち始める。 余裕がなくなってきた証拠だろうか。 マヨルガのデラへの後頭部打ちにレフリーが注意。 イーブン -5R- デラのマヨルガへのボディ攻撃が利き始めたのか、少しずつマヨの動きが悪くなってきたように感じる。しかし相変わらずの力任せのパンチ。やはり当たれば恐い。 10対9 -6R- そして運命の6R。 開始1分、デラのボディから顔面への連打を受け、たまらず膝を付きダウンするマヨルガ。 なんとか立ち上がるマヨルガ。レフリーが顔色を見る。目がうつろである。 それでもなんとかファイティングポーズを取るマヨルガ。 ここで畳みかけるように一気にデラの無酸素ラッシュが始まる。 いったい何発のパンチを放っただろう。 この決め方がデラの持ち味であり、人を引きつけるのだ。 容赦なくデラのパンチがマヨの顔面を襲う。 そしてついにフィニッシュパンチがマヨルガの顔面をもろにとらえる。 マヨが倒れる寸前、レフリーが止める。勢い余って突き飛ばされるデラ。 見事なTKO勝利だ。 勝利者インタビューである。 インタビュアーがデラに質問する。 この試合で引退と言う噂もあるし、次の試合がラストファイトだと言う噂もあるが。 この質問に対し、デラは明言を避けた。 まだ今日の試合が終わったばかり。これからどうするか、そして次の試合があるとすれば価値ある相手をこれから模索すると言う。 どちらにしてもデラのファイトが見られるのは多くてもあと1試合だ。 たぶんやるとすれば秋だろう。 この歴史的なボクサーの行く末を最後まで見届けたいと思う。 |