オスカー・デラ・ホーヤ5階級制覇達成

WBC世界Sウエルター級タイトルマッチ  2001/06/24
オスカー・デラ・ホーヤvsバビエル・カスティリェホ(チャンピオン)


デラ・ホーヤ、これに勝てば、史上3人目の5階級制覇なるか、といった試合。
過去の5階級制覇チャンピオンとは、シュガー・レイ・レナードとトー マス・ハーンズの2名だ。どちらも黄金の80年代の選手である。因みに、 この同じ時代に我が、マーベラス・マービン・クムラ〜、、じゃなかった(^^;)、 ハグラーもいた。

そして今回、この大記録に並ぶべく、デラ・ホーヤがスペインのチャンピオ ン、カスティリェホに挑戦するのである。
4階級制覇までは、順調に達成してきたデラ・ホーヤも、これ以降2敗し挫折を経験、今回負ければ引退 という覚悟を決めてこの試合に臨んできた。相手であるチャンピオンはオレも知らない、はっきり言って格下の相手ではあると思う。しかし、デラ・ホーヤ自身のプレッシャーは、その相手以上に難敵であると思われる。

さて試合だが、開始早々からデラ・ホーヤの積極的な小気味のいいパンチが繰り出 され、チャンピオンは防戦一方、そういった展開が続いた。そのままの展開で試合終了かと思われたが最終ラウンドもあと残り10秒といったところで、デラ・ホーヤの連打が見事にヒットし、カスティリェホがもん どりダウン。ここまでのダメージの蓄積はやはりかなりのものであったようだ。なんと か立ち上がったところで、試合終了のゴング。文句なし、デラ・ホーヤの判定勝ちであった。

しかしながら問題は終始攻勢で試合を進めながらも、KOできなかったこと。 デラ・ホーヤのパンチ力不足か、カスティリェホの打たれ強さか、それとも カスティリェホの消極的試合展開のためか・・・・
なんにせよこれは、これからいま以上の階級を目指すデラ・ホーヤにとって、非常に大きな問題であるし、越えねばならないテーマであると思う。これを克服すれば、前人未到の6階級制覇もけっして夢ではない。 その前にトリニダードとモズリーへのリベンジという避けられない目標があるが・・・