−1 大阪ドーム大会 H12/4/23
  ◆極真世界チャンピオン、フィリョ 険しきK−1への道


○アンディ・フグ<3判定0>グラウベ・フェイトーザ×


フェイトーザはやはりまだまだK−1の舞台に飲まれている感がある。
得意のブラジリアンキックも有効なのは一発だけ、膝蹴りも
ほとんど出せなかった。そして気迫が感じられない。まずは
精神面からの改造が必要であるように思う。
対するフグもけっして良かったとは言えない内容であったと思う。
空手に付き合ってしまい、空手の試合をしてしまった、これが
最終的に攻めきれなかった要因であったように思う。


○ピーター・アーツ<3RKO>レイ・セフォー×

やはりここでは役者が違った。
セフォーのブーメランフックも空を切るばかり。
最後はアーツの右ローキックでジ・エンド


○アーネスト・ホースト<3R終了後タオル>サム・グレコ×

結果、グレコの足のダメージが重く、試合放棄となった。
どうもグレコの試合って、こういうパターンが多いような。
こういうところがいまいち強いのか弱いのかはっきりしない
原因であろう。


○ジェロム・レ・バンナ<1RKO>フランシスコ・フィリョ×

ほんとに衝撃のKOだった。
1R中盤、バンナの強烈な左ストレートを顔面に受け
倒れ込んでロープにぶら下がり、体は痙攣し目がいってしまった
あのフィリョの表情はまさにショッキングであった。
なにせ両者とも、当たれば即KOのパワーの持ち主、これはひとえに
パンチに対するディフェンス技術の差と言えるだろう。
フィリョの今後の第一の課題はこれに尽きる。
どちらにせよ、フィリョに取って、次のK−1での試合が
今後K−1で上を目指すための、重要な試合になることは
言うまでもない。今後このK−1の茨の道を這い上がって来ること
ができるだろうか、いやできると信じたい。何万人もの
極真の魂を背負っているのだから、、、
対するバンナは、テクニック云々以前の絶対的なパワー、
これがすべてである。だからこれに対抗するにはやはり
テクニック、それしかない。