ああ、G馬場

平成11年1月31日、G馬場が逝った。
力道山亡き後、日本プロレス界はG馬場とA猪木が
引っ張ってきた。
G馬場が全日本プロレス、A猪木が新日本プロレスを
旗揚げし、それぞれの看板を背負って頑張ってきた訳だ。
私は正直言って、猪木派であった。たぶん世間の
大多数もそうであったはずである。
その頃、猪木は再三、馬場に挑戦状を叩き付けた。
しかし馬場はなに知らぬ顔。それを貫き通してきたのである。
ついに実現はしなかったわけだけれども、晩成期の両者を
戦わせたら、馬場の方が強かったのでは、とも思える。
どちらにせよ、その自分の信念を貫き通した馬場の
存在は、ただプロレス界にいるというだけで、目に見えない
測り知れない影響を与えていたのだと、今更ながら実感している。

生涯現役を貫き通したG馬場のその信念に感服する次第である。