◆Boutこらっ!む◆


■マイク・タイソン、王座奮回への復帰戦■ 03/02/23

ヘビー級ノンタイトル10回戦
マイク・タイソンvsクリフォード・エティエンヌ

昨年のレノックス・ルイスとの世紀の一戦でKO負けし、その去就が注目されたタイソンだが、王座奮回を目指し、今回復帰戦となった。
この試合が決まる最後の最後まですったもんだがあった。
タイソンの一方的なキャンセル騒ぎである。
体調不良と言うことで、ほんの1週間前のこの騒ぎである。
過去にも何度か前科のあるタイソンである。またかよ、と言った感じであった。
しかし、急遽試合が行われることになる。やる気を出したのである。
まったくもってタイソンの気まぐれには皆まいっていることだろう。

その体調不良の原因の一つにタイソンの入れ墨があったのではないかと言う噂があった。
なんとタイソンは顔面に入れ墨を入れたのだ。左目の廻りに入れた大きな入れ墨はなんとも異様である。

さて、ゴング。
いきなりタイソンの凄い突進だ。
エティエンヌも負けまいと突進する。その勢いで、両者もつれ合い倒れ込む場面も。
一瞬、ヒヤッとしたが、今回のタイソンは冷静だった。

そして試合再開のその直後、タイソンが出した左フックをエティエンヌが仰け反り、交わしたところを、タイソンの返しの強烈な右フックが火を噴く。
もんどり仰向けに倒れるエティエンヌ。その瞬間、勝負はあった。
仰向けのまま10カウント。
1回49秒、タイソンの見事なKO勝ちであった。

タイソンのパンチ、当たればやはり凄い。
誰だって倒れるよ、あんなパンチ食らったら。
なにしろ全盛期を思い起こさせる強さだった。

試合後のタイソンは饒舌だ。
よほど気分が良かったのだろう。
そりゃそうである。
再び王座返り咲きの道が開けてきたのだ。

まだまだタイソンから目が離せない。
早ければ6月。レノックス・ルイスとの再戦が待っているからだ。




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