◆Boutこらっ!む◆


▼01/10/15【マイク・タイソン1年振りの復帰戦】

ヘビー級10回戦
マイク・タイソンvsブライアン・ニールセン

タイソンは前回の試合から実に1年振りの試合である。もうそんなにたったかと言った感じ。試合は、相手であるニールセン側の国デンマークで行われた。ニールセンのデンマークでの人気はすさまじいものがあり、入場の際は大歓声である。それに対してタイソンへはブーイングの嵐。そんな中、試合は行われた。
ゴング開始早々からタイソンの猛攻。ニールセンは押される一方。ちょっとビビリ気味にも見える。今回のタイソンは前回よりも体重10キロ以上増ということでスピードが懸念されたが、全盛期ほどのキレはないにせよ、なかなか良い動きをしている。巨漢のニールセンの打ち下ろすようなパンチもうまく体を振って交わす。そして3R、ついにタイソンのパンチの連打が顔面を捕らえ、ニールセンから生涯2度目のダウンを奪った。なんとか立つには立ったが、その後も一方的な展開。途中、ニールセンへの下腹部の攻撃というアクシデントはあったが、終始タイソンの攻勢は変わらず、あとはいつKOなるかといったところであった。そして7Rに入ろうかというところ、ニールセンの様子がなにやらおかしい。レフェリーが座ったままのニールセンに話をしている。やはりそうだ。ニールセンの試合続行不可能、TKO負けである。
観客は残酷だ。そういうニールセンに向けて容赦のないブーイング。試合後のインタビューもブーイングの嵐の中だ。ボスの座を奪われた猿のようでもあった。
結果的には、まったく役者が違ったと言ったところだろうか。試合後のインタビューでタイソンは、あと2戦やってタイトルに挑戦すると言っていた。それまで、ブタ箱にだけは入らずにいてもらいたい。
なんだかんだ言っても、タイソンはボクシング界に取って、貴重な存在なんだと言うことを今回も再認識するのだった。



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